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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

新型コロナウイルス感染拡大の渦中で,教団新報:一覧

【4873・74号】消息

2017年12月23日
猿谷恭平氏(無任所教師)  17年11月22日逝去、67歳。東京都生まれ。00年日本聖書神学校卒業。同年より出町、白河教会を牧会。  遺族は妻・猿谷節子さん。   村上 伸氏(隠退教師)  17年11月23日逝去、87歳。福島県生まれ。55年東京神学大学大学院卒業。同年より安城中部、安城、岡崎教会を牧会し、ドイツ・シュツットガルト、南西ドイツ福音主義教会(現EMS/福音連帯宣教会)世界宣教部研究主事、東京女子大学に務め、みくに、代々木上原教会を経て10年隠退。  遺族は妻・村上雅子さん。   木安 透氏(隠退教師)  17年11月26日逝去、80歳。愛媛県生まれ。61年同志社大学大学院卒業。63年より須磨、琴似中央通、南大阪、児島、丹波(現丹波新生)、武蔵野緑、世光教会を牧会し、09年隠退。  遺族は妻・木安茜さん。……

【4873・74号】伝道のともしび ひとつのことを主に願う

 2017年9月3日、私共の教会は創立119周年の記念の礼拝を守った。ディサイプルス派の流れをくみ1898年マデン宣教師によって福音の種が蒔かれ、しばらく信徒宅で伝道がなされた。やがて今の福島市新町に1928年W・Mヴォーリズ氏の設計により会堂が建てられた。会堂は築89年を迎える。119年、伝道の業がとぎれることなく今日まで導かれていることは大きな恵みである。  あの東日本大震災から6年9ヶ月が経った。特に震災から今日までの教会の歩みを振り返りつつ、いくつかの点にふれたいと思う。2011年3月11日、震度7弱、礼拝堂は四方八方漆喰壁が崩れ落ち、ひたすら片付けに追われ、やっと3月13日、主日礼拝を捧げた。はたして何名礼拝に出席されるだろうかと案じていたが、22名(いつもは26名前後)もの方が出席。皆さんが励んでいらしたのに驚いた。「よくぞ、困難な中、おいでになられた」と感謝で一杯だった……

【4873・74号】人ひととき 濱﨑カツヱさん 用いられる喜び

 今年も、彼女はキャンプの台所に立って麦茶沸かしに奮闘していた。  九州教区福岡地区では、毎年夏に子どもたちを対象とした2泊3日の「ヤング・キャンプ」を開催している。  以前は、キャンプの一環として参加者が自ら食事の用意をしていたが、現在では、参加者とは別に「キッチン・スタッフ」数名が教師、参加者の食事をすべて用意している。とても貴重な働きだ。そのスタッフの一人に、濱﨑カツヱさんがいる。  濱﨑さんは長崎生まれの長崎育ち。子どもさんがキリスト教学校に進学したことでキリスト教と出会い、51歳の時に長崎古町教会にて受洗した。  ずっと捉えていてくださる主を感じ、主日礼拝では、生きていくために必要な答え、魂の糧である御言葉をいただくことに感謝している。  濱﨑さんの話す姿は笑顔で満ちている。それも屈託のない「子どものような」笑顔だ。しかし、その背後には大きな苦労があ……

【4873・74号】浦上五番崩れ

 11月23日、日本福音ルーテル教会と日本カトリック司教協議会共同開催の宗教改革500周年記念シンポジウムと礼拝に招かれてカトリック浦上教会に行ってきた。「長崎からの声—苦難の歴史を踏まえて」と題した橋本勲司教(カトリック中町教会主任司教)の話は興味深かった。浦上四番崩れを紹介しながら、原爆を五番崩れと指摘していく話に引き付けられた  キリシタン集落の大量検挙事件は、1793年から3回の弾圧を一番から三番崩れ、1867年を四番崩れと言う。四番崩れは、檀家寺から離れて信仰を鮮明にしたことで他とは決定的に異なる。殉教するか、信仰を隠すか、棄教をするか、決断を迫られ多くの殉教者が出た。  信仰が崩されるところで信仰が純化される。信仰の純化、福音化はカトリック教会の課題である。福音化とはイエス・キリストへの純化、復活体験に遡り、一切の人工添加物(免罪符等)を取り除き、そこから見直す作業……

【4872号】第40総会期第3回常議員会

2017年12月2日
熊本・大分、東日本震災支援を報告  第40総会期第3回常議員会は10月16・17両日、教団会議室で開かれ、常議員30名全員が出席した。横山良樹常議員による開会礼拝後、議事に入り、総幹事報告で、道家紀一総幹事事務取扱は、「熊本・大分被災教会会堂等再建支援募金は、8月31日現在8571万1521円。東日本大震災募金貸付残高は、2億240万円。15教区への18年度伝道資金は、8592万6958円となっている」と報告した。  熊本・大分地震被災教会会堂等再建支援報告で高橋潤委員長は、「別府不老町教会から2500万円、由布院教会から4000万円の援助交付金申請があり、協議の結果、満額承認した。由布院教会牧師館の申請はまだ出ていない。隈府教会は17年12月~18年1月に完成予定で、八代教会は、これから再建計画に取り組む」と述べた。  東日本大震災救援対策継続事業委員会報告で、真壁巌書記は……

【4872号】荒野の声

 前号に続き教会学校の話題だが。一人の小学科の子から質問を受けた。いつも明るくゆかいな子だが、このときはなかなか真剣な表情だった。▼明日、学校の遠足でお寺を訪ねるのだが、しおりに、お寺をお参りしましょう、と書いてあったと言うのだ。自分はずっと教会に通って神様に礼拝を捧げてきたので、この案内に困ってしまった、とのこと。彼女の通う学校は私立だが宗教色のない学校で、しおりを作った先生たちも単純に日本的な習慣で「お参り」という言葉を使ったのだろう。しかし、ここに彼女は真剣に引掛ったのである。▼大人のキリスト者であるわたしたちの日常にも信仰ゆえ同じ葛藤が起る。家族の仏事、町内会費の支出先、会社の神事等々、小さな日常から国の成り行きまで。この国に暮らす限り、彼女の経験した葛藤と無関係でありえない。▼彼女には、お寺はきっと立派な建物だろうからよく見ておいで、と言ってあげた。でも、明日の朝、担任の先生に、……

【4872号】伝道対策検討委員会 「基本方針」展開案を協議

 9月6日、教団会議室にて、第4回教団伝道対策検討委員会を開催した。  前回議事録承認後、本検討委員会において設置した教団機構・財政検討小委員会の報告を受けた。同小委員会からは、案件の検討のタイムスケジュールを話し合ったほか、33総会期「教団機構改正・財政検討委員会」と35総会期「教団機構検討特設委員会」の各答申、および、39総会期「将来構想検討委員会」報告の整理・分析・検討をしたこと、予算決算委員会における教団財政検討内容の確認をしたこと、今後、各教区の機構や他教派の機構なども参考にして検討を進めることとしているとの報告がなされた。  続いて、三役より、資料「『教団伝道推進基本方針』の展開に向けて」により、今総会期第2回常議員会において制定した「教団伝道推進基本方針」の具体的な展開案が紹介されたほか、資料「全国伝道推進献金(試案)」により、教団各個教会・伝道所の伝道と基礎的財……

【4872号】教団伝道推進基本方針

「イエスは、近寄って来て言われた。『わたしは天と地の一切の権能を授かっている。だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。』」 (マタイによる福音書28章18~20節) 1.祈祷運動 -共に祈ろう- 主の伝道命令に従い、罪の悔い改めと救いの感謝の祈りをささげるために、「日本伝道の推進を祈る日」(毎月第3主日)を設けて共に祈りを合わせる。特に2017年は宗教改革500周年記念の年として、10月31日の宗教改革記念日に向けて日本伝道の推進を祈る。それ以後は、毎月第3主日を「日本伝道の推進を祈る日」として、教団所属各教会・伝道所等において祈りを合わせる。 2.信徒運動 -共に伝えよう- 礼拝において聖霊の力を受……

【4872号】社会事業奨励日メッセージ

 昨年7月、相模原の障がい者施設で殺傷事件が起き19人もの入所者が亡くなるという痛ましい出来事が起きた。それから1年以上経つ今もまだ、その事の衝撃と悲しみとが癒されないままにある。  社会福祉事業の草分け的存在である聖隷福祉事業団を9月に社会委員会として訪れた。長谷川保というクリスチャンの信仰と熱意によってさまざまな分野の福祉事業が広げられた、まさにその原点を見る思いがした。そして福祉に関わる人々の働きが喜びに満たされ、祝福されるべきものであることを改めて思う。  その福祉の現場で、現実にはこうした事件が起こることを私どもはどう捉えていくべきだろうか。  現代のさまざまな福祉施設は、長谷川保が事業を始めた当初から考えると、飛躍的に整えられており、入所者やそこに関わる人々にとって快適な設備、環境となっている。けれども、介護や看護の現場において最も大事なことは人と人との心のふ……

【4872号】宣教委員会 宣教方策会議、主題決定

 第3回宣教委員会が10月10・11両日、開催された。宣教委員会では、総会期に一度、教団会議室を出て各地で行われている。今回は、古澤啓太委員が牧する神戸東部教会を会場としての開催であった。  開会礼拝において古澤委員は神戸のキリスト教の歴史に触れつつエゼキエル書37章15節以下の御言葉を取り次いだ。  その後、いつものように常設専門委員会、自主活動団体報告を受けた後に、主として3つの事項について協議した。  「宣教方策会議」に関して前回、前々回と継続して協議を進め、更には、前回委員会で選ばれた担当者会議の報告を踏まえて以下のように結論を出した。主題として「日本伝道をどう考えていくか~宣教基本方策をもとに」を掲げ、分団協議は宣教基本方策の8項目をワールドカフェ形式で行うこととした。なお日程・会場は、2018年3月5~6日、富士見町教会である。  「牧会者とその家族のた……
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