【4879号】伝道のともしび 東日本大震災後7年 感謝と報告、展望、課題 菊地一男

 郡山細沼教会の歴史は、日本基督教会須賀川講義所に赴任した多田晋伝道師によって始まります。1893(明治26)年、今から125年前のことです。歴代の牧師は、創立初期には主に東北学院神学部(創立者・押川方義。日本基督公会創立者の一人)で養成された牧師が派遣され、献身的な信徒と共に郡山伝道を担ってまいりました。

 礼拝堂は築89年。国の有形文化財に登録され、色爽やかなステンドグラスと小型パイプオルガンを備えたクラシックな音響の良い会堂です。この会堂が、7年前、3月11日に大震災に見舞われました。建物には大きな亀裂が入り、牧師館は、使用不能の状態になりました(旧牧師館は除却)。

 さらに追い打ちをかけるように、福島原発の放射能の一部が県浜通りから中通りまで到達し(直線距離約55km)、立ち木も含め除染が必要になった次第です。

 筆者は、震災半年後、隣りの本宮教会に赴任し、礼拝堂再建に助力させていただきましたが、当細沼教会も、本宮教会同様、放射能の影響と建物の損壊は想像以上でした。そのような中で、教団・教区さらに各地の教会、および兄姉より多額の支援と加祷をいただいたことは、主にある兄弟姉妹の思いをさらに深くし、改めて「日本基督教団の教会である」ことに感謝した次第です。支援の範囲内で出来る限りの補修をさせていただきました。

 一昨年には、樹齢100年近い樹木もすべて放射能汚染のため伐採し、昨年11月には、駐車場地下に埋めてあった除染土の搬出作業も終えました。

 これらの手続きのために、代務者の佐藤健・七海牧師夫妻が献身的に奉仕され、近隣の牧師方にもお世話になりました。

 また、震災以降、毎年夏に、当教会を覚えて問安してくださる教会もあり感謝の限りです。2017年7月、隠退していた筆者が現職復帰し、当教会に赴任いたしました。週3日の単身赴任です。3つの使命をもっての着任です。牧会、伝道、後任牧師招聘の環境整備。さらにもう一つ。次の会堂の建築資金積立が必要なことも判明しました(白蟻被害多数あり。あと20年か?)。

 現在、2018年度以降の宣教方針・宣教計画を策定すべく「宣教協議」を重ねています。現住陪餐会員は15人、礼拝出席者は主日平均10人です。中心は当然ながら礼拝です。「喜びの礼拝、充実した礼拝をすれば必ず人は来る」。そう信じて主日礼拝を第一にしています。また、パイプオルガン、空地の活用等も考えています。

 最後に、恐れながら、教団レベルでの提言を3点述べさせていただきます。一つは、日本基督公会(1872年)の精神の復権(神の摂理の実質化)。二つ目は、会議制の実質化(教団・教区議長の権限の尊重と行使)。三つ目は、牧師による教会私物化の排除(定年制、付属施設の家族就業の禁止等の規則制定等)。喫緊の重要課題です。

(東北教区・郡山細沼教会牧師)

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