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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4875号】消息

2018年1月27日
城﨑 進氏(無任所教師)  17年8月1日逝去、93歳。中国(青島市)生まれ。50年関西学院大学神学科卒業。同年より神戸東部教会を牧会し、関西学院、神戸女学院に02年まで務める。  遺族は妻・城﨑昑子さん。   杉山謙治氏(隠退教師)  17年11月4日逝去、87歳。静岡県生まれ。56年東京神学大学大学院卒業。同年より富来、羽咋、松阪、小阪、西九条教会を牧会し、14年隠退。  遺族は息・杉山牧夫さん。   花島順一郎氏(東京シオン教会主任担任教師)  17年11月18日逝去、81歳。東京都生まれ。62年東京聖書学校卒業。同年より菖蒲、小松川、東京シオン教会を牧会。  遺族は息・花島宣人さん。   加藤喜雄氏(隠退教師)  17年12月7日逝去、80歳。東京都生まれ。61年日本聖書神学校卒業。同年より軽井沢、江東……

【4875号】伝道のともしび 「受けるよりは与える」教会へ  關橋 賢

 2011年3月11日、私は東京神学大学で執り行われていた先輩方の卒業式に出席していました。式が行われる礼拝堂は卒業生とその関係者で埋め尽くされていたので、2階の大教室に設置されたプロジェクター越しに中継される式の様子を他の学生たちと一緒に見ていました。当時の学長であった近藤勝彦牧師の式辞が始まってしばらくすると、激しい揺れに襲われ、床が抜けて下に落ちてしまうのではないかという恐怖を覚えました。仙台に住む親戚から電気・ガス・水道などのインフラがすべてとまり、自宅から避難していると知ったのは震災の2日後でした。  東京で私が恐怖を覚えたあの激しい揺れは、北関東の内陸にある群馬の地にも押し寄せ、震度5弱の地震によって、献堂から59年を経た原市教会の会堂にも被害が出ました。  原市教会は安中教会の枝教会として1886年に創立され、現在の会堂は1952年に完成・献堂されました。清水建設……

【4875号】宣教協力学校協議会主催 宣教師不在校での出張礼拝

 宣教協力学校協議会は、これまで北米・英国の旧JNAC(日・北米宣教協力会)諸教会から宣教師を受け入れてきた諸学校で構成する協議会である。かつてはCoC関係学校協議会という名称だったが、旧CoC(内外協力会)の発展的解消により2007年に改称した。  宣教協力学校協議会の加盟校は40校あるが、現在、宣教師がいる学校は全体の3分の1に留まる。残りの3分の2は、宣教師不在にもかかわらず同協議会を支え続けている。脱退の意向を表明する加盟校が現れる中、協議会運営委員会は、小暮修也運営委員長(明治学院院長)を中心に何度も話し合い、宣教師不在校にも協議会加盟のメリットを感じられる働きを見出すこととした。  昨年の運営委員会で、宣教師不在校で宣教師が説教を行う提案があった。こうしてプロジェクトが動き出した。主催は同協議会、コーディネートを教団事務局が行った。対象校を同協議会の運営委員会が選び……

【4875号】人ひととき 伊藤由紀子さん 被爆二世として 連帯を生きる

 本州最西端の町、下関は、関門海峡を挟んで眼前に九州、門司港が望める。国内外の船舶が往来したこの下関の中心街で、伊藤由紀子さんは、祖父の代からの骨董店を継ぎ、ギャラリー喫茶を営んでいる。  伊藤さんは、地元のミッションスクール、梅光女学院に進学し、キリスト教に出会う。当時の恩師、詩人の森田進氏が繰り返した聖句が、今も耳に残る。「後ろのものを忘れ、前のものに全身を向けよ」(フィリピ3・13)。卒業後は後ろのものを忘れた。美大進学のため上京するも、キリスト教を振り返ることはなかった。しかし、主は、伊藤さんを忘れなかった。美大を卒業して地元に帰ると、ふと教会へ足が向いた。就職し、病を得、紆余曲折あったが、「気づいたときには、洗礼の水がここ(頭)にあった」と笑う。伊藤さんの店は、常連客や梅光女学院OGの憩いの場だ。  伊藤さんは、被爆二世である。当時16歳だった母は、建物疎開に向かう途……

【4875号】御業を喜び歌う歩み

 寒さの時、教会の庭で土から芽を出している植物がある。よく見ればあちこちに、蕾をつけて咲き始めている草花がある。蒼々とした葉を冷たい風の中に揺らしているものもある。四季折々の庭の風景として見れば当然の姿である。しかし僅かな寒さに震えている私からすれば、一つ一つが不思議な光景であり、“神様の為さることは本当に素晴らしい”と、あらためて思う。もちろん葉を落とした木々も既に春の準備を終え、枝先に堅い花芽や新芽をつけている。  教会はこの季節、主の御降誕を祝い、やがてレントへと向かう。クリスマスの喜びは十字架の贖いへと私たちを導き、飼い葉桶のキリストはその命の温もりで私たちの存在に力を与えられるのである。私たちを復活の命に生かし、神の国の住人とするために主イエスは来られ、私たちの中を歩んでくださった。教会はこの救い主を宣べ伝え、世の人々に仕えて、主を証していく。その旅路には困難が繰り返し襲っ……

【4873・74号】クリスマス メッセージ 和解の言葉の受肉 川島 直道

2017年12月23日
つまり、神はキリストによって世を御自分と和解させ、人々の罪の責任を問うことなく、和解の言葉をわたしたちにゆだねられたのです。《コリントの信徒への手紙二 5章19節》 どうして一つになれないのか  地球は北半球と南半球に分かれますが、それが単に地理的なことだけではないという現実をわたしたちは知っています。政治的な南北問題があります。先進国と途上国という分け方があります。東と西も資本主義と社会主義という分け方になります。右と左も保守かリベラルかという分け方になります。もちろん教会も例外ではありません。それは歴史を見れば明らかなことです。またわたしたちの身近な人間関係もそうです。派閥をつくり、あらゆるものが二極化していきます。自分の独りよがりな正義感を振りかざして対極を作り出すのです。そのように人類は絶えず分断し二極化していく歴史を繰り返して来ました。  わたしたちはどうして一つに……

【4873・74号】伝道資金小委員会 18年度申請、大阪教区が加わり15教区に

 第2回伝道資金小委員会が10月12日教団会議室にて「伝道資金規則」(2014年10月、第39回教団総会議決)及び2018年度伝道資金運用指針に基づき、全教団的教区間互助の働きに仕えることを使命として開催された。  伝道資金特別会計報告として、2015年度繰越金、2016年度繰越金、献金等の総額が土地取得貸付資金となる報告を受けた。  各教区からの2016年度伝道資金報告書を通して、書式統一の必要等について協議した。現状では各教区の伝道資金の取扱方法が異なるため、書式の統一ではなく最低限の必要項目と2頁以内(添付資料は除く)の分量でまとめることをお願いすることとした。  2017年度の伝道資金運用状況を確認し、6月に申請教区へ半額送金済であることと、12月に残りを送金予定であることを確認した。資金繰りのためにも教規通り負担金納付を願いたいとの意見があった。  201……

【4873・74号】統一原理問題全国連絡会 「クリスチャン・トゥデイ」「統一協会」「摂理」について講演

 2017年度「統一原理問題全国連絡会」(以下、「連絡会」)が、10月12~13日、日本キリスト教会館で持たれた。  1日目の講演Ⅰでは、キリスト教メディアと自称する「クリスチャン・トゥデイ」(以下CT)の問題を取り上げた。CTについては、2008年6月13日付で当時の教団議長山北宣久氏が統一協会との関連を示唆し、「疑惑が解明されない限りキリスト教として同一の線に立つことは出来ない」と表明している。それにもかかわらず、教団関係者の投稿や記事提供などに協力している現状が懸念される。  今回は「連絡会」有志によって聞き取り調査された元信者の証言を紹介した。証言者は大学在学中に、CTとその関連団体の創設者で統一協会の核心メンバーであった張在亨(「クリスチャン新聞」2013年12月2日号参照)によって、既存の「大韓イエス教長老会」を名乗るよう指示された教会の勧誘で入信し、その活動に従事……

【4873・74号】「障がい」を考える小委員会 岩手「カナンの園」を訪問

 11月8~9日、第2回委員会を開催。1日目は奥羽キリスト教センターにて協議の時を持ち、2日目は、岩手県一戸町の奥中山の障がい者福祉事業を担うカナンの園を訪ねた。  協議では「牧会者とその家族のための相談室」設置準備委員会・加藤幹夫委員長の今期当委員会の陪席を承認。従来より当委員会で当面のこととして「牧会者ならびにその家族の精神的ケアを考える」を主題に全国交流会を4年毎に開催しており、相談室が立ち上がるまでの間、設置準備委員会との連携が必要と判断した。  常議員会、宣教委員会、設置準備委員会の報告を受け、全国交流会について確認した。講師に杉本園子氏(医療法人精華園海辺の杜ホスピタル心理室長・高知教会員)を決め、プログラム等を詰めた。日時は2018年10月1日~2日、戸山サンライズにて。案内は18年度4月頃、教区事務所に発送する。  2日目のカナンの園では、法人事務局長の佐……

【4873・74号】「韓日5教団の宣教師に関する実務者会議」

 宣教師派遣・受け入れ手続きについて協議  11月27~28日、同志社びわこリトリートセンターにて、第4回韓国3教会と日本2教会の宣教師に関する実務者会議が開催された。これは、大韓イエス教長老会(PCK)、韓国基督教長老会(PROK)、基督教大韓監理会(KMC)の韓国3教団(教会)から、教団の教会等へ派遣される宣教師の人事に関する諸課題を検討する会議である。また、教団は、在日大韓基督教会(KCCJ)との間においても教師や宣教師の人事交流があることから、同教会もこの会議に加わっている。  これまで、韓国と日本において3回の会議が開催されており、各教団(教会)における宣教師の派遣および受け入れに関する手続きの確認、派遣宣教師および受入宣教師の数と働きの現状等の報告がなされている。また、今後の宣教師人事交流における検討課題(宣教師のインターンシップ制度設置の可能性、教団における宣教師会議……
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