【4908・09号】「平和リレー」-真っ赤に咲いたカンナ-

 今、教会付属幼稚園の庭に真っ赤なカンナの花が咲いている。越谷幼稚園はカンナリレーに参加した。カンナリレーについて、「広島原爆投下から一か月、爆心地820mに咲いた真っ赤なカンナ。子どもたちとリレーしてお互いがお互いを想う心で平和をつないでいます」と記されている。

 広島の原爆資料館に行くと、原爆が投下されて焼け野原となった地に、カンナの花が咲く写真が展示されている。75年間草木は生えないと言われた爆心地に一か月後咲いた真っ赤なカンナ、まさに奇跡の花だ。広島の30校が球根を育て、子どもたちが「未来をつなぐカンナリレー」を担い全国167校、世界14カ国にバトンがつながっている。

 この球根を幼稚園の年長組が植えて、2回目の花が今咲いている。今年の11月に、年長組の子どもたちが掘り出して、球根の半分を「カンナプロジェクト球根保管先」に送る。

 今年の年長組の年間主題聖句は「平和を実現する人々は、幸いである」(マタイ5・9)で、カンナリレーに記されている「お互いがお互いを想う心で平和を」である。

 この心を、真っ赤なカンナを見つめながら、「お互いを想う心」とはどういうことか、年長組の子どもたちと考える生活をしている。
(教団総会議長 石橋秀雄)

【4907号】2019年度 教区総会報告4 全教区総会を終え 新しい総会期に 神奈川・総幹事総括

議事日程を巡り、教団信仰告白の有無を議論

神奈川教区

 第142回神奈川教区総会が6月29日、清水ヶ丘教会で、開会時、議員229名中170名が出席して開催された。

 議事日程承認の際、「議事に先立ち、日本基督教団の信仰告白を告白する」との動議の討議に1時間程を割いた。

 反対の立場からは、「教区に存する亀裂を大きくする」、「組合教会の伝統からすると、慎重な議論をすべき」、「信仰告白が教団政治上、排除の論理として語られている」などの意見、一方で、「教区総会で一年の歩みを振り返り、教団の教師を立てるに際し、共に立つ信仰を明らかにして臨みたい。告白は教派色を出すものではなく、共に立つことが出来る共通部分を言い表したもの」などの賛成意見があった。

 古谷正仁副議長は、「教団は、国策の要請の中で合同しており、信仰告白について合同教会として丁寧な論議がなされなかった。神奈川教区は、丁寧に話し合い、答えを出そうとしている」と述べた。動議を、議員数175名中、賛成60名で否決した。

 各種委員の選任の件では、委員に北村慈郎氏が入っているのは、教規違反であるとの指摘があった。古谷副議長は、「戒規無効、処分撤回を議決して来た教区の立場に鑑み、常置委員会は提案している」と説明した。議員数138名中、賛成112名で可決した。

 北村教師の戒規適用無効を確認し、免職処分撤回を求める議案を139名中94名の賛成で可決した。反対の立場からは、「未受洗者陪餐を認めると福音主義教会の中心が崩れる」、「教区総会において、戒規の無効、有効を決することは出来ない」、賛成の立場からは、「東神大紛争、万博問題に端を発する争いの歴史が関わっており、敵意に基づく処分」などの意見があった。

 沖縄キリスト教団と日本基督教団の合同50年を憶えて、合同の実質化を目指す集会を開催する件を135名中96名の賛成で可決した。議案に記された事実認識が間違っているとの理由で反対する意見がある一方、マイノリティーに多数派が心を開き議論を深めて行く時、教会は福音的になるとの賛成意見があった。

 准允執行に関する件では、5名の志願者が所信表明を行い、質疑応答の後、三宅宣幸議長が、「教師検定試験は、神奈川教区からみて、不当であるとまではいえない」ことを議場に問い、准允式執行を承認した。(嶋田恵悟報)

 

教区総会を終えて 総幹事総括

  教団総幹事 秋山 徹

 今年も各教区の総会に教団痼役が訪問し挨拶と質疑の時間を持たせていただいた。議長挨拶において伝道推進と機構改定の教団の課題を提示したこともあって、どの教区でも例年になく長い時間をとってくださって多くの問いや意見の交換をする時が持てた。

 教団より提示された内容が明確な改訂案というより考慮すべき課題の提示が主であったので、賛成・反対の意見ではなく、様々な意見を聴くことが中心になった。いくつかの教区で謝儀互助や特に宣教関連の委員会をいかに整理し有効に機能させるかを真剣に協議しており、教団全体の機構改定と通底し連動すべき課題があることを確認させられた。

 今年の教区総会では教区三役や常置委員会選挙が行われるところが多く、これまでかなり長く務められた議長が交代することになった。北海、奥羽、東北、関東、中部、京都、大阪、九州の各教区で新しい議長が誕生した。世代交代が進んだが、副議長として支えた人が議長になるケースが多く、これまでの教区の性格や方針は大きくは変わらない。

 多くの教区で教会や伝道所の解散、廃止議案が議された。それぞれ熱い志と信仰をもって伝道が開始され、その地になくてはならない重要な伝道の拠点が消滅するという残念な事態をどう受け止め、どのように処理するか、キリスト者の共同体全体が問われる問題だと思う。主の時の徴として重く受け止めなければならない。

 反面、各教区総会で按手礼式、准允式が行われ、この時代に新しく教師としてたてられ、献身した人たちの信仰と志に触れ、また新しく教師を迎える教会の喜びの声と顔に接することができた。その一人一人に聖霊の働きの物語があり、生きて働くキリストの姿が浮かび上がるのを見る幸いな時をもった。

 今年も石橋秀雄議長と共に沖縄教区の総会を傍聴させていただいた。伝道所の信徒代表の議員資格をめぐって重要な決議がなされる過程を見ることができた。教団との距離を置く沖縄教区からの重要な意思表示として、新たな対話の場が開かれると期待し、受け止めたい。

【4907号】▼予算決算委員会▲ 東日本大震災支援、新規申請、返済免除願いを取扱い

 第2回予算決算委員会は6月13日教団会議室で行われ、はじめに秋山徹総幹事より各教区総会はほぼ終了したが数教区で議長交代があり、秋の全国財務委員長会議も人事に動きがあると思われる、また教団財政危機について関心が持たれている旨報告があった。

 続いて道家紀一総務幹事並びに大三島義孝財務幹事より事業活動等に関してそれぞれ報告がなされた。その後2018年度第2次補正予算案に関する件を取り扱った。

 経常会計の事業活動収入は合計3億1615万1000円。支出は合計3億2885万6000円。当期事業活動収支差額は1270万5000円の減。収益事業会計の収入合計は2304万2000円、支出合計は2579万3000円で、事業活動収支差額は275万1000円の減となった。

 次に2018年度決算に関する件の報告を受けた。事業活動収支は533万8592円の差損が発生し、これに投資活動収支差額385万9482円を加えると、最終的に147万9110円の差損が生じたことを報告した。

 続いて部落解放センター会計報告、また2019年度実行予算案に関する件を扱った。実行予算案では事務機器入れ替え並びに事務機器保守料等により当初予算案に対し278万5000円増となったことが報告された。

 教団の会議資料等については今後PDF等を多用し、ペーパーレス化を検討することを確認した上で承認した。

 東日本大震災の災害罹災に伴う幼稚園・保育園園舎建築・補修資金貸付申請1件、並びに1教会から提出された「被災教会会堂・牧師館再建に係る借入金」残額返済免除願いを取り扱い、前者には「特別会計2・東日本大震災救援対策継続委員会会計」の長期貸出金支出からの拠出を、また後者には残金返済免除ではなく当該教会の返済計画見直しと返済猶予を東日本大震災救援対策継続委員会宛提案することを承認した。

 教団出版局決算、年金局決算、各センター会計報告を取り扱った後、9月26〜27日に実施予定の全国財務委員長会議について検討し、「日本基督教団伝道推進基本方針における機構改定について」を主題として協議することとした。(中村公一報)

【4907号】2019年度新任教師 オリエンテーション

 新任教師オリエンテーションが6月10〜12日、ハートピア熱海で開催された。

 今回の参加者は、新任教師34名、教団・神学校関係者他28名、総計62名であった。昨年よりも新任教師の参加者は少なかったが、その分、教団の教師として立てられている同労者が出身神学校の違いを超えて交流し、よく知り合う機会が多く持てたように思う。また近年、女性の教師が増える傾向にある中で、それぞれが抱える課題について活発に質問などが交わされるようになったという印象も受けた。

 一日目は、古旗誠委員長による開会礼拝のあと、石橋秀雄教団議長より「信仰の一致によって伝道を推進する教師〜多様性の豊かさの中で」という題で講演がなされた。牧師の精神衛生について、自身でも取り組んでいることを紹介しながら、心とからだの健康を保つことの大切さを話された。また地域の教会が協力して取り組んでいる伝道活動の事例が紹介され、一人の信徒の証しを通して、牧師は「言葉を失う」厳しい現実の中で、御言葉を語り続ける使命に生きる者であることが話された。最後に教団は分裂を乗り越えて信仰の一致において伝道する教会であることが確認された。

 夕食後、夜には交わりの時がもたれた。自己紹介を兼ねたゲームではそれぞれ遣わされた教会や地域の紹介や自慢をし、神学校の先生たちも加わっての三択クイズなど楽しい交流の時をもって、一日目を閉じた。

 二日目は、松木田博委員による朝礼拝のあと、教師養成制度検討委員会・菅原力委員長が「日本基督教団の教師として歩む」と題して講演をした。

 教団の教師であるということを考える上で、そもそも教団はどのような教会であるのか、現在の教団の組織的構造について詳しく説明された。教団は、二重構造の「ユニオン」チャーチという教会の構造を持っていることが、二階家のたとえを用いて丁寧に解説された。

 しかしまたその上で、教団史を資料から辿ってみると、初期の教団形成期において、教団は最初から二重構造の合同教会を目指していたのではなく、むしろ単一合同を目指しながら、教憲・教規を整えていったということが語られた。そして教団は今なお、動的な、一つなる教会を目指す過程にある合同教会であることが語られた。教団の教師としての立ち所を歴史的、神学的に考えさせられる講演であった。

 講演に引き続いて、「西日本豪雨救援活動について」中井大介東中国教区書記より、映像を見ながら、被災当時の状況を振り返り、東中国教区の支援活動、超教派での支援室の立ち上げ、真備町に暮らしの温もりを回復することを目的とした拠点施設「まびくら」での活動など報告がなされた。

 「牧会講話」を、元教団副議長・小林眞牧師(岩槻教会)が行った。49年にわたる経験から、牧会とは何かということを力強く語り、皆が感銘を受けて聞いていた。牧会とは「『人間の正しさ』が壊され、『神の義しさ』が立つ教会の奇跡」を持続させることであり、牧師は自分が語った言葉によって「神の出来事」「救い」が生じるゆえに、そこに責任を覚えなければならないこと。説教による牧会と訪問による牧会も、そこにかかっていること。個人の秘密厳守、教会員の期待や甘えに注意せよ、訓練にならない親しさを牧会と勘違いするな等々。厳しい言葉の中にも、新任教師への励ましが語られた。そのほか、牧会について多くの示唆が与えられる講演であった。

 午後には「教団の取り組み」として、出版局(新藤敦局長)、年金局(中川義幸理事長)、隠退教師をささえる運動(池田浩二委員長)、宣教研究所(岡本知之委員長)、部落解放センター(斎藤成二運営委員長)、全国教師会(梅津裕美理事長)、教師委員会(古旗誠委員長)について担当者から説明があった。

 そのあと、夕食までの時間は、自由時間とし、リフレッシュの時を持った。夜には5分団に分かれて語り合いの時を持った。

 三日目は日下部克彦委員による朝礼拝のあと、秋山徹総幹事が教団機構の組織と働きについて説明した。

 最後は参加者全員から一言感想を語る「全体のまとめ」が持たれたあと、上原智加子委員による閉会礼拝があり、三日間を振り返って、恵まれた豊かな時を参加者が共に分かち合うことができたことを感謝して、プログラムを閉じた。(上原智加子報)

【4907号】▼教育委員会▲ 19年度クリスマス献金先を決定

 第2回教育委員会が、6月10日から11日にかけて教団会議室で開催された。また、「教師の友」誌における教育プログラムと聖書箇所を決める教会教育プログラム小委員会も、11日から12日にかけて開催された。

 2018年度に全国諸教会、学校、幼児施設等から献げられたクリスマス献金をアハリー・アラブ病院(パレスチナ・ガザ地区)に200万円、ヌール学校(アフガニスタン)に100万円、東北教区放射能問題支援対策室いずみ(東北教区)に200万円、それぞれ配分することを決定した。また2019年度のクリスマス献金送付先として、ACEF(バングラデシュ)、北海教区アイヌ民族情報センター、いずみ、以上3箇所が決定された。

 次に、9月9日から10日にかけて開催予定の「教区青年担当者会」について議し、現在秋山徹総幹事のもとにあるプラットフォーム構想(インターネットを通して青年が情報交換や協働できる場を設ける)をはじめ、教団内にあるいくつかの青年へのアプローチを踏まえつつ、教育委員会として青年の牧会や活動支援をより良い形にしていくための貴重な機会とすることを確認した。

 教区教育担当者会が、2020年2月17日から18日にかけて、静岡・清水教会、清水国際高等学校で開催されることが決まった。一日目夜の「教会教育セミナー」の講師や内容などについて話し合いがなされた。

 教会教育プログラム小委員会では、「教師の友」誌で現在3年を1サイクルとして組まれている教育プログラムについて話し合われた。「教師の友」では教育委員会が独自にプログラムと聖書箇所を設定し、それをもとに説教等の教案が執筆されている。子どもと大人の合同礼拝の機会増加の理由により、「教師の友」の聖書箇所を教団の用いている聖書日課に合わせる案も出たが、子どもにより親しみやすい聖書箇所とプログラムを提供すべく、再び3年サイクルのプログラムを組むことになった。(望月麻生報)

  • 共に仕えるためにPDF

    牧会者とその家族のための相談電話

    International Youth Conference in Kyoto

    日本基督教団2017年度宣教方策会議

    公募・公告

    エキメニュカル協力奨学金 申込書類一式

    日本基督教団年鑑2019年版

    よろこび

    日本基督教団 伝道推進室

    東日本大震災救援対策本部ニュース

    教団新報 archive

    教日本基督教団 文書・資料集 申請書等ダウンロードコーナー

    月間 こころの友