【4863号】人ひととき 成田喜代司さん 命を見つめ続けて

成田夫妻は日曜の朝礼拝前、道行く人に『こころの友』を配り、教会の存在を伝えている。
産婦人科医として生きた喜代司さんは、「僕は二人の犠牲で生きているのです。一人はイエス様。もう一人は母です。結核に罹って、命が危ない、と言われていたのに、僕を産んで、3ヶ月で亡くなりました。僕は十字架の贖いを、そのことと重ねて考えさせられるのです」と語る。命を見つめ続ける務めにあったことに深い思いを抱き続けたことを感じさせられる言葉である。
喜代司さんは順天堂大学医学部に合格。一人の教授に導かれ、日本ホーリネス教団小岩教会で受洗。その後、鳥取大学医学部に入学し、米子教会に出席する。東京・富士見町教会で受洗し、故郷の米子教会に出席していた由紀子さんとはここで出会い結婚、一男一女を授かった。博士号取得後、移住。広島・庄原教会に籍を置く。当時の笹尾清史牧師との家庭的な交わりに感謝をしている、とのことである。そして浜松の聖隷病院に移り、遠州教会に転会。約20年、産婦人科医として勤めた。
その時にこう思っていた。「産まれる赤ちゃんが『オギャー』と泣く。そして精一杯『息』をする。それは神様の愛の聖霊をいただくことだと思うのです。私はそのことを、赤ちゃんのお母さんに伝えたいと、いつも思って医者をしていました」。
一方でこうも言う。現職の時は「自分の力で生きている」と思い込んでいた。それは罪である。しかし引退後、病を患い、様々に神様のことを思わせられた。今、夫婦で穏やかに家庭礼拝ができ、教会での交わりが持てることを感謝したい。「『昔』医者だった」ということが用いられるなら、出来得る限り、教会員の相談に乗りたいと思っている、と語る。

1974年、庄原教会より遠州教会に転会。妻・由紀子さんと共に。

【4863号】第14回日韓連合異端似而非対策セミナー

5月25~26日、韓国南水原永楽教会を会場に、第14回日韓連合異端似而非対策セミナーが開かれた。日本側は日本基督教団、在日大韓基督教会、カトリック中央協議会、日本聖公会、バプテスト連盟を含む16名、韓国側は大韓イエス教長老会(PCK)の35名の計51名の参加。
今回の講演は、卓志一教授(釜山長神学大学校)「韓国異端の動向分析及び対応策-異端と政治権力の癒着を中心に」と、川島堅二教授(農伝・恵泉女学園大)「日本における『摂理』の活動と対策」であった。
卓講演では、セウォル号事件をきっかけに起こった朴大統領から文大統領への政権交代により、韓国政界がカルト系諸団体との癒着関係を明確に否定するようになり、「似而非集団規制法」制定の動きまで出始めたことが報告された。朝鮮戦争期に生まれた多くの団体が、現在女性教祖に代替わり継承されていく形で生き残りを図ろうとしている中で、これは注目すべき動きであろう。
川島講演では、信者への猥褻行為で10年の刑で収監されていた「摂理JMS」の教祖が来年にでも出所するのを目前にして、日本で盛んに布教活動がなされている実態が報告され、韓国側から来年韓国で開催される冬季オリンピックに関与する動きがあるとの報告もなされた。
セミナー後、新天地本部調査、日帝時代の殉国記念館のある堤岩里教会訪問等がなされた。
今回のセミナーに先立つ23~24日には、日程の詰まった中、大韓キリスト教長老会(PROK)事務局、韓国カトリック中央協議会事務局、PCK総幹事、大韓聖公会事務局訪問もなされ、PCKの長老会神学大学の礼拝、3箇所の教会の水曜礼拝を回って、韓国生まれのキリスト教系カルト宗教被害と対策を訴えた。各教派に対策機関が次々と設置され、私たちの協力要請にも各教派とも積極的に応じるなど、韓国キリスト教界の意識の変化を大きく感じた訪韓の旅であった。
(小海 基報)

【4863号】▼救援対策継続事業委員会▲本部事業の継続事項を確認

3月6日の救援対策本部最終会議に引き続き、3月16日及び5月8日、本部事業の残務処理を担当する継続事業委員会が開催された。
第1回委員会 冒頭委員会組織が行われ、委員長に佐々木美知夫・前対策室長、書記に真壁巌・前本部委員、財務委員長に佐久間文雄・前本部財務委員長を互選し、その他、保科隆・前本部委員、陪席に道家紀一総幹事事務取扱、飯島信担当幹事で組織することが確認された。
続いて常議員会から付託された事業内容として①被災教会からの貸付金返済受付等管理業務、②教団救援対策本部よりの申し送り事項【東北教区被災者支援センター・エマオ活動支援、東北教区放射能問題支援対策室「いずみ」活動支援】、③教団救援対策事業全記録刊行業務、④教団救援対策本部会計処理業務、⑤その他、教団救援対策本部活動からの継続事業を改めて確認したほか、計良祐時財務幹事が2月末までの収支状況を、飯島担当幹事が会堂・牧師館復興貸付金返済状況、補正予算案に基づく5団体などへの支援執行などを報告した。また、エマオ仙台で使用していた「ハイエース」廃車にともなう件を協議した。
第2回委員会 継続事業委員会メンバー以外に、前本部委員、奥羽・東北・関東の各教区議長、被災3教区幼児教育担当者会委員長、事務局幹事が陪席して行われた。
佐久間財務委員長から口座を閉じた時点での国内外募金結果、担当幹事から貸付金返済状況とこの間の活動、教区議長から被災教会の様子や現時点での課題などが報告された。
主な協議事項として①本部活動終了に伴う決算、②「国際青年会議in京都」報告書を全教会へ送ることへの提言、③青年会議の声明に盛られた内容の取扱い、④担当幹事の任期中の仕事内容の確認などがなされ、石橋秀雄・前本部長の祈祷によって終了した。但し、①については、青年会議関係の支払いやボランティアセンターの敷金の返済などが継続しているため、5月末に行われる監査までに決算を取りまとめることとした。
(飯島 信報)

【4863号】消息

三井啓示氏(隠退教師)
17年4月2日逝去、83歳。東京都生まれ。59年青山学院大学大学院卒業。同年より桜木、福井神明、中目黒、仙台五橋教会を牧会し08年隠退。遺族は息・平井義人さん。
出口光子氏(隠退教師)
17年4月26日逝去、91歳。静岡県生まれ。55年東京神学大学大学院卒業。60年より六角橋教会を牧会し09年隠退。遺族は息・出口告さん。

【4863号】委員会コラム 教師委員会 教師の継続・生涯教育 菅原 力

教師委員会の働きは教規によれば、①教師養成機関に関する事項、②教師の育成、研修および留学などに関する事項、③教師の人事交流に関する事項、④教師の戒規に関する事項、とあります。どれもが重要な事項ですが、特に委員会が喫緊の課題として検討しているのは、②の「教師の育成、研修」ということです。教団がたてた一人の教師が主のご委託に応えて歩んでいくためには、主の導きの中で、さまざまな形の学びや支えが必要でありましょう。その一つの大事な柱として、教師の継続教育、生涯教育ということがあります。それは教団という教会の欠くことのできない、大切な事柄です。教団は過去において、教師夏期講習会、牧会者共同セミナーといった継続教育に取り組んできましたが、さまざまな事情からそれらは現在行われていません。地区、教区、各神学校をはじめ、さまざまな形での研修の取り組みが現在行われていますが、同時に、教団としての教師の継続教育が求められていると言えます。
現在、伝道推進室主催で教師の継続教育の取り組みが続けられています。これらの蓄積を活かしつつ、今後、教師になって10年までの教師を対象とする10年研修、さらには20年研修といったものも視野に入れ、教団の教師の継続教育の場をつくっていくことが教師委員会の大きな課題だと言えます。
(教師委員長)

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