【4889号】キリストさんのお陰

 広島・呉市天応が大災害に苦しんでいる。わたしが小学生時代に通った学校の校庭は災害救援の車両でいっぱいだ。住んでいた天応の家はそのまま残っていて広島に行くたびこの家を見る。この家を見ると元気が出る。この地域で大切にされて育った。今年6月に行ったときには、自治会長の溝口さんが門の所にいたので声をかけた。「秀、秀、秀」とわたしの名前を思い出そうとしてくれて50年前を思い起こしてくれた。

 7月に見舞いのために呉市に行き「キリスト教会・呉ボランティアセンター」の働きを知らされた。呉市の教会が力を合わせて天応での働きをしている。

 呉山手教会の三矢亮牧師は、大型免許を持っていて懸命に土砂を運搬していた。呉平安教会の小林克哉牧師は、ボランティアをしながら「わたしは牧師です、祈らせてください」と言うと、被災した方が「そうだと思った、お願いします」と言って涙を流し「アーメン」と祈りに心を合わせてくれると言う。

 重機やトラックなど災害復旧に必要な機材を揃えてのボランティアセンターの働きは高く評価されている。「キリストさんのお陰でこの道が通れるようになった」。自治会長の溝口さんも「キリストさんのお陰」と言ってくれた。わたしの大切な町、天応で教会の働きが大きな評価をされていることを知り感動した。
(教団総会議長 石橋秀雄)

【4888号】夏の特別プログラムを各教区開催

北海・奥羽・東北三教区 保養プログラム

「あなたがたに味方がいます」と 伝えるために

 8月2~7日「心と体をリラックス第12回親子短期保養プログラムin 北海道」を札幌で行った。東京電力福島第一原子力発電所事故による放射能汚染の影響を逃れ、6家族21名(子ども12名)と引率者2名が北海道クリスチャンセンターに滞在、北海教区東日本大震災支援委員会が準備したプログラム等を楽しんだ。

 北日本三教区(北海・奥羽・東北)は定期的に「北日本宣教会議」を開催しているが、2011年秋の会議で「保養プログラム」が提案された。三教区で準備し翌年3月、第1回が札幌で行われた。第6回からは東北教区放射能問題支援対策室「いずみ」が主催に加わり、実務の中心を担っている。滞在先として北海道の他、沖縄教区、九州教区の協力を得て沖縄、奄美でも行われてきた。

 本来「保養プログラム」とは、成長期の子どもたちが放射能の影響のない環境で数週間から数ヶ月を過ごすことで健康の確保をはかる事業のことだ。しかし、現在の日本では子どもたちが長期にわたって家族と離れて生活する場を設けることは難しく、1~2週間、また家族同伴が現実的だ。短期間では医学的な効果はさほど期待できないだろうが、当初考えられていた以上に「親子短期保養プログラム」は意義深いものとなっている。

 参加者のほとんどはキリスト者ではない。数日の滞在期間中、参加者が見知らぬ環境で少しでもリラックスできるよう現地の担当者は準備する。「ぜひ多くの人と出会ってください。そして北海道の私たちの課題も知ってください」と願って、現地の諸教会の面々が手作りの食事を用意し、教会の青年や子どもたちが一緒に遊び、観光地も案内する。なにより放射能の不安なく野外で草に触れ、土を踏み、水にさわり、風に吹かれる。

 毎回大切にしているのが、親たちの「分かちあい」の時間。放射能の不安を抱えての日常生活の苦しさ悩み悲しみを打ち明け語り合う。家族の葛藤、周囲との軋轢、経済的困難、行政への不信、そして子どもたちへのせつない負い目と不安…。少なからぬ親たちが「こんな心の内を語るのは初めて」と涙する。

 プログラムの終わりに、「不安なく食べ、飲んだ」、「草地で転がる子どもの姿がうれしい」、「畑で泥まみれになって感激」といった感想と共に、「赤の他人にどうしてこんなに親切にしてくれるのか」との感謝の言葉も。主のねぎらいを聞く瞬間だ。「保養プログラム」を通し「あなたがたには、見えないけれど味方がいます」と伝えたい。だが、教団や海外教会からの財政支援が終了し、今後もこのプログラムを継続できるか不透明だ。それでも何らかの形で実施できる道を探っていきたい。 (久世そらち報/北海教区東日本大震災支援委員会委員長)

 

東海教区ユースキャンプ

青年修養会に中高生を加えて 初めて開催

 8月10~11日、東海教区ユースキャンプ2018(中高生・青年の集い)が国際青少年センターYMCA東山荘において開催された。

 これまで東海教区では青年修養会を39回に亘って開催してきたが、中高生の集いは行われていなかった。2017年度に教団において行われたリフォユース500中高生大会・青年大会に教区の教会に所属する中高生や青年たちが参加したことを受けて、継続的な信仰の交わりが必要である、という話し合いを経ての開催であった。教区の青年専門委員会と教育部が責任を担った。

 今回は、教団からの伝道方策交付金を参加費補助に充て、若い世代が参加しやすいように配慮することができた。中高生8名、青年5名、引率者・教職22名、合計35名の参加であった。

 講師は堀地正弘牧師(静岡草深)。「であい~わたしが洗礼を受けたわけ」との主題に沿って、学生時代に聖書に触れ、社会人となり教会へ導かれて、礼拝の中でイエス・キリストと出合った経緯を話された。様々な出来事の中で「主は生きておられる」との確信を与えられて洗礼へと至った、という力強い救い主の証しであった。  講演を聴いた参加者は、クリスチャンホームで育つ中学生から有職の青年まで幅広い年代層であったが、10代から20代、それ以降の歩みの中で、最後は神にしっかりと捕えられるのだ、というメッセージをそれぞれが真摯に受け止めた様子であった。

 一日目の夕方や夜、二日目の朝には様々なレクリエーションを行い、親睦を深めた。ゲームや賛美、敷地内での聖書クイズラリーやグループ毎の即興劇披露など、皆が主体的にプログラムに参加し、密度の濃い時間を過ごした。講演を受けてのグループトークは年代別に分けられ、教会生活や洗礼・信仰告白の事柄など、各自の信仰について真剣に話し合う場面もあった。教職を交えた青年たちの懇談は深夜まで続いた。

 二日間と限られた時間ではあったが、開会礼拝から始まり、朝拝、閉会礼拝まで、若い魂が御言葉に多く触れる良い機会であった。日程や会場の問題、教区の全教会への理解の浸透など、課題は残されているが、各委員会では次に向けての話し合いが早速持たれようとしている。

 最後に、一人の参加者の感想を紹介する。「…私の主観では、メンバー同士の交わりが浅くならず、ちょうど良い規模だと感じました。開会礼拝からはじまり、今まで幾度となく考えてきた人間の生きる意味について改めて考えさせられました。これからの人生、神様は私ができることを与えてくださるだろうという期待が持てました」。 (大橋 新報/東海教区青年専門委員書記)

【4888号】荒野の声

 この夏も伝道プログラムに、教会、地区、教区、またボランタリーな伝道グループで励まれたことと思う。本号もそのわずかでも伝えたいと願い、それぞれ執筆をお願いした。協力に感謝する。▼仕える教会でも台風の影響で出発直前まで宿舎への道路が封鎖されやきもきしたが、期間中は天候に恵まれて教会学校の子供たちとキャンプに行ってきた。その他にも幼稚科のデイキャンプ、中高生の夕涼み会、幼稚園のお楽しみ会と夏休みも特別プログラム目白押しだった。▼また今年は、はじめて夏期伝道実習生を迎えた。自分もいかに多くの祈りをもって実習に迎えてもらっていたのか実感した。派遣されてきた神学生から教会も伝道への多くの刺激をもらったことは、ことのほか新鮮だった。ふだん出席神学生のいない教会であればなおさらのことだろう。▼そのような中で何とか数日休暇を取った。外からの連絡を極力絶とうとしたけれども難しい。休暇は海外へ、教会に事が起れば一切を協力牧師に一任という休みの取り方も聞くが。▼主は、嵐に翻弄される舟の中でも枕して休んでおられた、と言う。すべてを神に委ねるところに本当の安息があることを教えられる。

【4888号】大阪北部地震被害報告 高槻・茨木春日丘、大きな被害

 6月18日午前7時58分、高槻市を震源とするマグニチュード6・1、震度6弱の大阪北部地震が起こった。大きな地震が起こり得ることは頭では理解していたが、自分の住んでいる街を震源とする大きな地震の揺れを経験すると少し慌てた。1、2週間程度で地域全体としてのライフラインの回復が行われ、余震もどうにか収まり、2ヶ月を経て地域も落ち着きを取り戻してきた。

 大阪教区では地震当初から諸教会・伝道所の安否確認・被害状況の確認を行った。大阪北部の教会・伝道所を中心に食器が割れた、本が散乱、花瓶などの破損で水浸し等の被害が多数あった。

 高槻教会、茨木春日丘教会が大きな被害を受けた。高槻教会は礼拝堂の建物に大きなダメージを受け、大きな改修を余儀なくされている。また茨木春日丘教会は、礼拝堂の大きなガラスが壊れ、足場を組んでの修理がなされた。またのちに、壁が壊れて不安定になっている教会も判明し対応に当たっている。

 京都・大阪・兵庫の関西三教区で、地震の翌々日に、大阪北部地震の対応を話し合い、状況を把握した。とても心強い思いがした。また教団は加藤誠幹事を送り、台湾基督長老教会からの見舞金が届けられた。いろいろな教区から見舞金、支援の申し出をもらった。教団・諸教区の温かい交わりの中にあることに大きな励ましをもらった。心から感謝する。

 高槻から大阪、高槻から京都への電車に乗っていると今もブルーシートがかかっている家が見られる。今も悩みの中にある人々がいる。大阪北部地震のあと、西日本豪雨の災害が起こった。被災地での働きのうえに、神様の守りがあるようにと祈る。 (小笠原純報)

【4888号】西日本豪雨被害報告 教派を超えた支援活動を展開

 6月28日から7月8日の西日本豪雨では、東中国教区(倉敷市真備町)、西中国教区(広島市安芸区他、呉市天応地区他、三原市)、四国教区(大洲市、宇和島市吉田町、三間町)などに被害があった。幾つかの教会・伝道所が床上浸水に遭ったが、各教区・地区の支援によって復旧が進められた。しかし教会の建つ地域の復旧には目途が立たず、信徒宅を含めて支援活動が続いている。今回の救援の特徴は、教団独自のベースを設置せず、超教派の支援活動の中で教団の教会、教職、信徒が活動していることだ。教団は、各教区・地区(分区)を通し支援活動に協力してゆく。

 倉敷市真備町では多くの家屋が浸水した。東中国教区は、「岡山キリスト災害支援室」のもと「せとうちYMCA」などキリスト教支援団体と共に、家屋清掃など質の高いワークを行っている。活動は10月までとしているが、さらに長期に亘ると思われる。9月からは台湾基督長老教会のワーカーが岡山市の平島地区にて活動を開始する。

 呉市天応地区の活動は、超教派の牧師会が牧会の働きとして、「呉ボランティアセンター」を立ち上げ、天応地区や安浦地区にボランティアを派遣している。家屋の奥まで真砂などが堆積しており人手では対応できず、重機による作業が続けられている。早い段階から地元の社会福祉協議会と連携し、地域の信頼を得た活動が行われている。西中国教区もこの働きを受け止め、他の被災教会や地域同様支援する。8月10日で区切りをつけたが、なお週2日を目途に支援を続けている。

 宇和島市伊予吉田町、三間町にある教会が被災したが、四国教区南予分区の教師、信徒による復旧が図られた。信徒宅の支援活動も行われている。宣教協約にある在日大韓基督教会新居浜教会、同関西地方会からもボランティア派遣があり、宿泊場所に大洲教会信徒の関係で地元のユースホステルが提供された。超教派の支援組織「四国キリスト災害支援会」とも連携しつつ、活動が続いている。(秋山 徹報)

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