【4851号】第40回教団総会議案第42号「教憲9条を改正し、伴って関連教規条項を改正する件」(提案者 第66回九州教区定期総会)の取り扱いについて

第40回教団総会に向けて、九州教区総会では教憲第9条の改正議案を可決しました。
教団は7月5日付で受理しました。
教憲の変更に関しては、同第12条に「教団総会開会3箇月前に議案を公表し」とあることから、ただちに同議案を公表すべきでありましたが、その適切な取り扱いをすることができませんでした。
その結果、第40回教団総会では同議案を上程することができませんでした。ここに、九州教区及び教団諸教会・伝道所に深くお詫びすると共に、左記に同議案を紹介いたします。
総会議長 石橋秀雄

議案42号
教憲9条を改正し、伴って関連教規条項を改正する件
提案者  第66回 九州教区定期総会
議 案
現行の教憲第9条の規定「教師はこれをわけて,正教師および補教師とする」は、先の大戦下に宗教団体法(1940年施行)及び同施行令の命じるところに従って合同前各教派が不可抗力的に採るに至った「二種教職制」を踏襲して定められた旧日本基督教団規則第207条「教師ハ之ヲ分チテ正教師及補教師ノ二種トス」を、戦後の混乱期に充分な検討なくそのままに引き継いだ(1946年6月制定)ものであって、教会の信仰に基く内的希求ないし信仰的決断に発した定めではない。従って、第40回日本基督教団総会は、先の戦時下に犯した“神の主権よりも国権を上位に置いた過ち”を深く悔改め、神が与え給うた信仰の自由なる決断において、教憲第9条を次の通り、改正し、伴って関連教規条項を改正する。
〔教憲第9条現行条文〕
本教団の教師は,神に召され正規の手続きを経て献身した者とする。
教師はこれをわけて,正教師および補教師とする。
正教師は按手礼を領した者,補教師は伝道の准允を受けた者とする。
〔教憲第9条改正条文〕
本教団の教師は,神に召され正規の手続きを経て献身し,按手礼を領した者とする。
上の改正に伴って、関連する教規の条項を次の通りに改正する。
〔教規第103条現行条文〕
教会担任教師が正教師であるときは牧師,補教師であるときは伝道師という。
〔教規第103条改正条文〕
教会担任教師を牧師という。
〔教規第104条現行条文〕
教会担任教師は,次の教務を執行する。
ただし,伝道師は,第2号の教務を執行することができない。
⑴礼拝,伝道および信徒の信仰指導
⑵聖礼典の執行
⑶結婚式,葬式その他の儀式
〔教規第104条改正条文〕
教会担任教師は,次の教務を執行する。
⑴礼拝,伝道および信徒の信仰指導
⑵聖礼典の執行
⑶結婚式,葬式その他の儀式

【4851号】第40回教団総会 世界の教会と伝道協力を確認 来賓挨拶

韓国基督長老教会
クォン・オリュン総会

韓国基督長老教会(PROK)は貴教団と長年パートナーとして歩み、アジアの教会が共に働くことの大切さを感じている。
日韓は緊張をはらむ歴史的課題を負っているが、先月、貴教団から長崎哲夫総幹事と高田輝樹職員がPROKを訪れた際、過去の出来事と真摯に向き合い、和解を求める姿勢を示されて感動した。貴教団は過去の出来事に対して韓国に謝罪と反省を示した初めての宗教団体であり、痛みあるところに主イエスの愛と癒やしの御手を差し伸べる、貴教団の熱い思いに感謝している。
PROKは東北アジア地域が真の平和を実現する日を夢見ており、そのために貴教団と心を合わせて国家間の癒やしと和解のために祈りたい。イ・ジェチョンPROK新総幹事とPROKの兄弟姉妹の貴教団への思いを伝え、教団総会での交わりとすべての協議に主の祝福を祈って私からの挨拶とする。

台湾基督長老教会
スドゥ・タダ議長
台湾基督長老教会(PCT)第61回総会期常置委員会、林芳仲総幹事、23の中会と4族群区会を代表して貴教団総会に祝福を祈る。
これからも貴教団とPCTが結んでいる宣教協約関係を継続し、さらに強め、パートナーとして宣教の証を実践してゆきたい。共同声明文が貴教団とPCTの共同の信仰告白となり、将来の宣教課題に向き合うことを願っている。この教団総会が聖霊の導きのもとにあり、神の御業が貴教団の諸教会を通してなされ、日本の皆様への祝福が豊かであるようにと祈る。

大韓イエス教長老会(統合)
イ・ソンヒ総会長
貴教団と大韓イエス教長老会(PCK)は今年の2月と6月に日韓の5教会の宣教師派遣に関する実務協議を行い、6月末には貴教団からPCKに派遣していただいた洛雲海宣教師(長老会神学大学教授)の活動期間延長に合議するなど、日韓両国における伝道のために緊密に協力し、交流を深めている。また、先月開催されたPCKの総会に貴教団から長崎哲夫総幹事に出席をいただき、感謝申し上げる。これからも貴教団とPCKが主の愛に結ばれ、交わりと働きを続けられるようにと祈り願う。
PCKは現在、東北アジア地域の軍事的緊張、核関連施設への威嚇、在日韓国人や在日朝鮮人を苦しめるヘイトスピーチなどの課題に祈りつつ取り組んでいる。貴教団との相互の尊重と信頼に基づいた理解を深め、東北アジアの平和のために心を合わせたい。
PCKの総会は宗教改革500年を記念し、「改めて、聖なる教会へ!」との主題を掲げて開会した。韓国と日本のすべての教会が新たに聖霊で満たされて祈り、働けるようにと祈ってほしい。

世界教会協議会
西原廉太世界協議会(WCC)中央委員・日本聖公会
貴教団総会に際し、挨拶の機会を賜り感謝申し上げる。日本でWCCに正式加盟しているのは貴教団、在日大韓基督教会、日本聖公会で、貴教団はWCC第1回総会から聖公会と共に代議委員を派遣し、WCCを中心とする世界エキュメニカル運動に重要な足跡を残してこられた。
1954年に第五福竜丸事件が起こり、日本では貴教団やNCCを中心に原水爆実験禁止の署名運動が行われた。事件から5ヶ月後に開かれたWCC第2回総会では、当時の貴教団総会議長だった小崎道雄牧師が膨大な署名を携えて出席し総会全体に大きな影響を与えた。60余年前に、日本の教会から世界エキュメニカル運動への貢献があったことをぜひ記憶にとどめておきたい。
WCCからは非核世界実現に向けた取り組みの中で、2014年8月にチャン・サンアジア地域議長、12月にトヴェイト総幹事、昨年8月にWCC代表団が日本を訪れた。トヴェイト総幹事をはじめとするWCCからの、これら一連の訪日に際して貴教団が献身的に尽力くださったことへの感謝のメッセージをここにお伝えする。貴教団の世界エキュメニカル運動への引き続きの貢献をお願いするとともに、貴教団の働きがますます主に強められるようにと祈る。

挨拶された来賓者の他、総会に出席いただいた方々
台湾基督長老教会
リム・ホンティオン総幹事
台湾基督長老教会
ン・テッカン研究センター主任
韓国基督長老教会
キム・ミジャ氏
アメリカ合衆国長老教会
リム・チュンシック東アジア担当幹事
合同メソジスト教会
小海光宣教師
カナダ合同教会
川野真司宣教師
ドイツ福音主義教会
フェルディナント・ケニング牧師
在日大韓基督教会
キム・ソンジェ総会長
キム・ビョンホ総幹事
日本キリスト教協議会
小橋孝一議長

海外宣教報告
シンガポール日本語キリスト教会(JCF)
松本章宏牧師
近年、宣教師の活動が多様性を増している。派遣された国の方々への伝道を行うのみならず、日本国内に滞在する外国人への伝道や、海外に住む日本人への宣教活動が展開されている。11年前に東南アジアで暮らす日本人への福音伝道に召し出され、インドネシアおよびシンガポールで伝道を行ってきた者として報告を行う。
伝道を行う中で、海外で暮らす日本人は福音に向けて心が開きやすくなっていることに気付いた。その背景としていくつかのことが考えられる。異文化に置かれると、日本にいた時には考えなかった「自分は何者か」という問いを抱くようになる。その問いが霊的アイデンティティを尋ねる求めとなり、「神に造られた者」としての自己の発見へと導かれる。また、人口の八割がイスラム教徒であるインドネシアでは、一日に5回の祈りを献げる人々を身近に見るうちに宗教への関心を持つようになり、信仰へと招かれることもある。日本では、教会に行ってみたいと思っても家族的なしがらみから行けなかった人も、海外では開放された気持ちになって礼拝に来るということも起こる。そのようにして、東南アジアでは数多くの日本人が日本語教会で主との出会いを果たしている。
海外で受洗して日本に帰国すると、日本の教会に根付くことができないということがしばしば起こる。ここで、いわゆるディアスポラ伝道が必要となる。海外で宣教する日本語教会と日本国内の教会が連携して、帰国した信仰者が日本の教会になじめるよう共に働くことが大切であろう。ルカによる福音書5章で「お言葉ですから」と主に従って網を降ろしたペトロが2艘の舟いっぱいの大漁の恵みに与ったように、帰国者の落ち着いた教会生活のために国内と国外、両方の教会が協力し合うことが望ましい。帰国した受洗者が皆さんの教会へ来たら、ぜひ暖かく迎え入れていただきたい。
(原田裕子報)

【4851号】消息

齋藤壽満子氏(隠退教師)
16年9月17日逝去、81歳。福島県生まれ。77年日本聖書神学校卒業。同年より銀座、新津田沼教会を経て00年隠退。遺族は夫・齋藤宏さん。
津村 勝氏(塩釜東教会主任担任教師)
16年10月10日逝去、65歳。神奈川県生まれ。79年農村伝道神学校卒業。同年より中村、天童、塩釜東教会を牧会。遺族は妻・津村香さん。
松本賢三氏(隠退教師)
16年10月10日逝去、80歳。東京都生まれ。61年日本聖書神学校卒業。同年より武生、岩内、三島、溝ノ口教会を経て00年隠退。遺族は妻・松本明子さん。
鹿島利次氏(隠退教師)
16年10月12日逝去、95歳。神奈川県生まれ。58年日本聖書神学校卒業。同年より紅葉坂、奥沢、横浜明星、ひの木教会を経て04年隠退。遺族は娘・米倉しのぶさん。

【4851号】第40回教団総会報告 東日本大震災救援対策本部報告 熊本・大分地震関連報告

東日本大震災救援対策本部報告
東日本大震災救援対策本部は、雲然俊美書記の司会・進行で報告を行った。まず飯島信担当幹事が本部報告を行い、国内外募金結果と支援・貸付金状況を説明し、本部主催の「こひつじキャンプ」、被災地支援演奏会と被災教会貸付金支援チャリティー・コンサート、東北教区放射能問題支援対策室「いずみ」の活動を伝えた。
続いてボランティア・センター報告で「エマオ仙台」の佐藤真史教団派遣専従者がスローワークと出会いを大切にする活動、「エマオ石巻」の小川幸子教団派遣専従者が「お茶っこの会」や手芸を通しての交わり、「ハートフル釜石」の平田信之教団派遣専従者が仮設住宅での孤立を防ぐ「お茶っこの会」等の働きを伝えた。
「国際青年会議in京都」(プレ会議)について、飯田仰事務局長補佐は、「日本での原発事故発生時に教会に何ができるかを議論検討した」と報告した。片岡平和運営委員は、「緊急時に教会が正確な情報を発信できる場所になる可能性をデジタル機器の駆使により模索中である」と伝えた。
本部報告に続き、被災教区の報告を各教区議長が行った。邑原宗男奥羽教区議長は教会の再建事業が進む中で、貸付金返済が大きな課題だと伝えた。小西望東北教区議長は教団の救援活動終了後の「いずみ」の活動について、「東北教区総会で教区として活動継続を決定した」と報告した。秋山徹関東教区議長は「地震による被害を受けた教会・牧師館・教育施設の復興が一段落した」と語り、新会堂を与えられたことで受洗者が生み出され、地域の活性化に結びついた例も紹介した。
石橋秀雄救援対策本部長が、祈りつつ活動を行ってきたことを述べて報告をしめくくった。

熊本・大分地震関連報告 梅崎浩二九州教区議長が議場で『熊本・大分地震通信』を配布し、15教会に『被災度区分判定』を実施したことを報告して、被災した礼拝堂の修復に力を尽くす決意を語った。次に川島直道議員(九州)が被災各教会建物被害の報告を行い、「今でも熊本では1時間に1回の有感地震があり、異常事態が続いている。熊本、大分、長崎地区の教会が連鎖地震による深刻なダメージを被り、そのうち3教会は改築計画を立てている。教区でできる限界を越えているが、この状況をこそ信仰の出番と受けとめたい。諸教会からの祈りとご支援を頂きたい」と状況を伝え、支援を依頼した。
その後、九州教区と在日大韓教会総会が共同で設置した『ボランティア・センター・エルピスくまもと』のスタッフである鈴木重宣教師が、被災者に寄り添う『ドリーム・カフェ』の活動を報告した。
最後に、佐々木美知夫救援対策副本部長が祈りを捧げた。
(原田裕子報)

解放劇『人は変われる』

総会2日目の夜、恒例の解放劇が「人は変われる」と題し上演された。今年は劇のスタイルが大幅に変更され、朗読劇の形での上演となった。ほぼ着席したままで台詞の朗読に集中できるスタイルということもあり、演者の台詞は感情豊かで非常に聞きやすいものであった。台本の土台に、実在する2人の被差別経験者との出会いがあったため、ストーリーにも例年以上の深みやメッセージが感じられた。
劇の中心に取り上げられたのは結婚を目指すチエミとケンイチに降りかかった部落差別問題。被差別部落出身のチエミとの結婚をケンイチの父ハジメに反対されることを、牧師のクリモトに2人で相談するところから劇はスタートした。
楽観的な牧師は、話せば分かってくれると、いつものように聖書を読み、祈りを捧げ若い2人と連れだってハジメの元を訪れる。ここでもいつものように聖書の言葉を引き合いに出し、部落差別による結婚の反対の愚かさを諭していく牧師であった。しかし逆に、差別の現実の厳しさを突きつけられ、「被差別の経験があるのか、被差別経験者との出会いの経験はあるのか、お前には牧師の資格はない」、そんなハジメの勢いに言葉を失ってしまう。
愛しているのなら結婚をあきらめろと、頑なに結婚を反対するハジメの前に言葉を失ったのはケンイチも同じ。しかし、そんな状況でもケンイチと一緒にいることを望むチエミの言葉に彼は奮起する。「変わらなければ…部落差別の実態を知らなければ…」。
この思いは牧師も同じであった。教団の部落解放センターで被差別部落出身のハル婆を紹介された3人は彼女の元へ。そこで彼女の口から語られたのは、小学生時代に経験した壮絶な被差別体験と就職後も続いた出生を知られることに恐れ怯えた日々。しかし、話は彼女の結婚を機に希望に展開していく。
ハル婆の連れ合いの「安心しろ」の一言に被差別からの解放を感じた彼女。連れ合いは彼女に否定的だった自分の家族にも真摯に向き合い、差別の愚かさを説いた。
この話に希望を見出した牧師とケンイチは改めてハジメと向き合うことになる。差別との戦い、助け合い、今まで以上にチエミとの結婚への思いを熱く語るケンイチ。一方牧師も、主イエス・キリストに倣い、小さくされた者との出会いの経験の中で、差別する側が変わらなければならないと言葉を強める。
ここでケンイチの祖母であるマチコ婆が登場。変わる兆しが見えつつあるケンイチと牧師に、彼女の口から、実はハジメも被爆者の子どもという理由での壮絶な被差別の経験者であったこと、被差別経験者ゆえの結婚の反対であったことが明らかになりエンディング。差別される事からの解放と差別する事からの解放の実現を強く願う東谷誠氏(脚本担当)の言葉で解放劇は締めくくられた。
(小林信人報)

最多の信徒出席
第6回信徒交流の集い

総会2日目の議事終了後、第6回信徒交流の集いが開催された。第35回総会の際、再結成されて以来、教団総会時恒例の行事となっており、北は奥羽教区から南は沖縄教区まで、過去最多の信徒81名が出席した。
望月克仁全国信徒会会長の挨拶から始まり、来賓として出席した石橋秀雄教団総会議長は、「かつて、教団は信徒20万人を数えたことがあった。今、何よりも福音に燃え、伝道する教団を建設しなければならない。福音に燃えることが、その出発点になるだろう。信徒会がその中核として頑張って欲しい」と激励した。
東京信徒会は、宗教改革500周年記念事業への協力要請を受けており、岡村恒500周年記念事業準備委員長が、記念事業の内容を紹介。東京信徒会から、17年6月22日、富士見町教会での記念礼拝、18年3月21日、青山学院大学での教会青年大会についての概要、準備状況が紹介された。
(永井清陽報)

【4851号】第40回教団総会 伝道資金規則改訂、沖縄関連議案を否決

16年度実行予算審議に先立って次の2議案、沖縄宣教連帯金関連議案32号(提案者・大阪教区)、35号(兵庫教区)、17年度原予算審議に先立って議案48号、伝道資金規則改訂(九州教区)を先議した。
沖縄宣教連帯金議案は、いずれも、教団が2010年度以降、沖縄に交付する宣教連帯金を年額40万円に減額しているのを従来の120万円に戻すことを提案した。宣教連帯金は合同議定書に定められており、沖縄教区が教団と距離を置くとしていることを理由とする減額は認められない、としている。これに対して「沖縄合同関連議案が廃案となった33総会以前のことを踏まえていない」、「沖縄教区が距離を置く理由はない」、「謝罪すべき主体が曖昧」等の反対意見、「距離を置く沖縄の苦悩を受け止めると言いながら戻ってくるべきとは傲慢」、「金銭による圧力で対話のテーブルに着けようとする手法は、沖縄に基地を押し付けるのと同じ」、「共に話し合う第一歩として連帯金を元に戻すべき」、「自分たちの自己検証が必要」という賛成意見が述べられた。挙手による採決で32、35号両議案、それぞれ355名中賛成151名で否決した。
伝道資金規則改訂案は、現行規則が申請制で資金運用していることから配分制に変更することを求めている。特に現行規則10条が伝道資金小委員会による審査を定めている点を、改訂案は計算式に基づく一定配分を提案した。改訂に反対する意見として「教区活動連帯金が崩壊した理由、既に連帯が自明ではないことを考えていない」、「計算式が教区の実情を反映していない」等、現住陪餐会員数比率を計算しない教区負担金賦課に改訂することで北海教区増額、東京教区減額となる指摘があった。一方、改訂に賛成する意見として「現行の運用指針を常議員会が決定することに心配がある。運用指針が定める教憲教規に違反することをどこが判断するのか」、「既に伝道資金設置にて連帯金とは違うものが制定されており、改訂で伝道資金がより良いものとなる」等が述べられた。挙手による採決によって351名中賛成130名で否決した。
これを受け2017年度予算(事業活動収支)3億1654万5320円を可決した。
沖縄教区規則変更申請の関連議案として議案31号(大阪教区)、34号(兵庫教区)が提案され、両議案とも沖縄教区からの規則変更申請を教団が認めるよう求めた。教団は、2011年、沖縄教区総会で可決された教区総会の伝道所信徒議員資格を認める規則変更申請を、信仰職制委員会答申に基づき退けた。審議は主に答申を巡り討議された。採決の結果、355名中、31号賛成149名、34号賛成148名で否決した。
その他、「軍事力によらない平和」(議案36号、兵庫教区)、「セクシュアル・ハラスメント防止対策・被害者支援」(議案37号、兵庫教区)を時間内に上程、審議、いずれも賛成少数で否決した。残り7議案を時間切れによって審議未了廃案とした。
沖縄・米軍北部訓練場ヘリパット移設に反対する吉田慈牧師(林間つきみ野)逮捕に関して、議長団は、現段階で逮捕が「不当」とすることは厳しいと判断した、と報告。今後の対応を議長一任とした。
(新報編集部報)

狭山事件の即時再審開始を求める件」を可決

議案第46号「狭山事件の即時再審開始を求める件」が全会一致で可決された。この議案は、具体的には、第40回日本基督教団総会が、東京高等裁判所の裁判長宛に再審開始の要望書を提出することを求める議案である。
議案説明に立った東谷誠議員(大阪)は、「教団4役にはこの件に関して理解を頂き感謝であり、また、多くの教団関係者が署名活動に参加してくださり感謝である。今から53年前、狭山市で女子高校生が殺害された。警察は犯人と思われる人物と接触するが取り逃がし、その後犯人逮捕に至らぬ中で、近隣の被差別部落が狙われ、石川一雄氏が逮捕されることとなった。その後53年間、氏は無実を訴えている。私も多くの人々同様、現場に足を運び、無実を確信している。これは、部落差別による冤罪事件である。私たちは早くから支援活動を行っているが、氏はすでに77歳となっている。氏の健康面等を鑑みつつ、ここが踏ん張りどころと、宗教の枠を越えて支援者は励んでいる。無実と信じるが、この議案は無実を訴える議案ではなく再審開始を訴える議案である。傲慢かもしれないが、全員賛成でこの要望を出したいと強く願っている」と、議場に訴えた。結果、今総会中唯一の、全会一致での議案可決となった。
(小林信人報)

礼 拝

全能の神を信ず
開会、逝去者記念、聖餐礼拝を献げる

総会中3つの礼拝を献げた。
開会礼拝では、川島直道牧師(錦ヶ丘教会)が創世記18章9~14節、マルコによる福音書10章23~27節から、「全能の神を信ず」と題し説教した。
「『財産のある者が神の国に入るのは、なんと難しいことか』との主の言葉に、弟子たちは、『それでは、だれが救われるのだろうか』と語る。救いの可能性がないという人間の限界を突き付けられている。しかし、人間の可能性が全く断たれるところで、主は弟子たちに「子たちよ」と語りかけ愛をもって招く。震災を経験する中、私たちは人間の限界を知らされている。しかし、私たちは限界、絶望、弱さの中でこそ神の全能の御業を見る。主イエス・キリストは十字架の死に身を置かれ、神から見捨てられるという最大の絶望の中から救いを始めてくださる。教会はキリストの御体として、絶望からまことの命へと突き抜けている。全能の神を信じる信仰に支えられ、教団は人間の業ではなく神の御業が現される教会となっていく」。
2日目の逝去者記念礼拝は、秋山徹牧師(上尾合同教会)が、コリントの信徒への手紙一3章5~17節から、「火の中をくぐり抜けて来た者のように」と題し説教した。また、この2年間に逝去した、教師113名、宣教師16名の名前を読み上げた。
「パウロは、『誰につくか』ということで争っていたコリント教会を、十字架の主の命から遠くなっていないかと叱責する。キリストを土台とする働きは、人それぞれに異なり多様であるが一つの働きである。それぞれの働きの評価は、人間ではなく最後の審判の神の火によってなされるが、パウロは、『火の中をくぐり抜けて来た者のように、救われます』と語り、キリストによる和解の十字架、贖罪の信仰に導く。最後の時にも、それは明らかにされる。贖いの主を信じる信仰の中で、逝去者一人ひとりを憶えたい」。
3日目の聖餐礼拝では、岡村恒牧師(大阪教会)が、ローマの信徒への手紙7章15~25節から「死の体からの救い」と題して説教し、共に聖餐に与った。
「パウロは神への感謝を語る直前に神の前での絶望の嘆きを記す。パウロは律法に生きていた自らの歩みの中にある罪を知らされた。マルティン・ルターは、神の前に生きる罪人の姿を『悔い改め』という一句で捉え確かな救いを見出した。主イエスは、私たちに代わり十字架で神に見捨てられ一切の罪を背負った。主の十字架を知る時、信仰者は、神への感謝を叫び出す。信仰の先達は主を待ち望み、恵みの食卓に着くことを信じていた。
私たちも主イエスの肉であるパンと主の血が注がれた杯に与る毎に、神が主イエスによって、滅ぶべき私たちを永遠の命に生きる者に変えてくださったことを思い出す。赦しの恵みをかみしめながら主の食卓に招かれ、主の食卓を宣べ伝えていきたい」。
(嶋田恵悟報)

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