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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4577・78号】教務教師 神学教師からの声

2005年4月30日
大切なひとり 生嶌 陽子 (福岡女学院中高聖書科常勤講師) 「牧師であり教師でもある」と言われる教務教師の仕事は、朝八時から始まります。週一五クラスの授業、所属学年の仕事、生徒たちは、中学一年生から大学受験を控えている高校三年生までの成長期真っ只中にいる生徒たち。毎日終わることのない生活指導、そして放課後のクラブ指導(時には日曜の遠征も)と、毎日生徒と共に時間が過ぎていきます。 日曜日、生徒たちは年八回以上の教会出席をします。その後の教会出席はレポート提出という形で聖書の成績に入ります。そのレポート一枚一枚をチェックしながら思うことは、生徒たちが教会で大切にされ、受け入れられ、霊的成長を遂げていることです。 私が働く福岡女学院は、長崎にある活水女学院の創立に貢献された宣教師ミス・ギールによって、一八八五年、福岡美以美教会(現在の福岡中部教会)より出発しました。多くのミッション……

【4577・78号】消息

中冨眞一氏(隠退牧師) 二月十日、 逝去。八一歳。福岡県に生まれる。一九五〇年、東京聖書神学院卒業後、広島平和教会に就任。その後、八丈島中之郷教会、津久見教会、平戸教会、和田山地の塩伝道所を経て、八七年から九九年まで鷹取教会牧師を務め、隠退した。遺族は長男の聖召さん。 奥田さかゑ氏(隠退牧師) 二月二一日、逝去。九三歳。京都府に生まれる。一九四一年、神戸基督伝道館活水学院卒業後、山手教会に赴任。その後、六九年から九三年まで二五年間、深谷西島教会担任を務め、隠退した。遺族は長男の和信さん。  

【4577・78号】教区コラム 京都教区

鶏が鳴いた 後藤正敏 イースターを迎えた。今年はいつになく早いイースターだった。京都は寒い。受難週の早天礼拝の寒さは身にしみた。陽が上る前の冷えきった礼拝堂に聖書を開き、参加者の熱心な祈りに支えられた。今年のレントは、ペトロの転びが自らのことのように思われた。カヤパの屋敷の中庭でお前はイエスの仲間ではないかと問い詰められ、ペトロは「そんな人は知らない」と三度も否定した。そして、鶏が鳴いた。あの場面である。 敗戦から六〇年。戦争体験の風化が取りざたされている。日本基督教団は一体どこへいくのだろう。私たち京都教区は、教団の風見鶏であるのかも知れない。京都教区の総会報告書を開くと、表紙の見開きには「京都教区宣教方針・方策」が印刷され、裏表紙の内側には「第二次大戦下における日本基督教団の戦争責任についての告白」が印刷されている。私たちは、あの戦争にこだわっている。 昨年十月の教団総会に……

【4577・78号】通知

ANNOUNCEMENT(通知) March 31, 2005 To whom it may concern, We are writing to inform you of the official dissolution of the Japan-North American Commission on Cooperative Mission. JNAC has served both the Japanese and North American churches well for 33 years. However, with the recent decrease in the number of missionaries serving in Japan, the rising cost of maintaining staff, the limited f……

【4577・78号】続けられる宣教師派遣-JNAC解散後も-

森田喜基(よしき)宣教師派遣式が、三月二三日に教団会議室で大宮溥世界宣教協力委員会委員長の説教、上田博子宣教幹事の司式により執り行われた。 森田宣教師は、米国カリフォルニア州バークレイ近郊のエル・セリートにある米国合同教会シカモア組合教会の日語部に、二〇〇一年に赴任した大門光歩宣教師の後任として、赴任する。森田宣教師は同志社大学大学院神学研究科卒業後、紅葉坂教会担任教師として奉仕した。 シカモア組合教会は、一九〇四年に数名の日本人留学生により創設され、昨年一〇〇周年を迎えた。また、十年前から、日本語と英語によるキリスト教主義幼稚園の働きが与えられ、豊かに祝されて、運営されている。同教会は一世紀にわたり、アメリカにある日系人教会として、また、アメリカで生き、教会に集う日本人・日系人としてアメリカの教会と共に歩むことを模索してきた。 派遣式では、大宮委員長がシカモア(いちじくぐわ)に登っ……

【4577・78号】「ともに宣教を担う教師」を目指して 教師委員会

第34総会期第二回教師委員会が三月二九日午後一時三〇分から三〇日午前十一時三〇分まで教団会議室において開催された。 今委員会の主な協議事項は、新任教師オリエンテーション開催に関しての準備であった。すでに開催期日を六月二七日~二九日の二泊三日とし、会場は天城山荘、主題は「教団の教師として宣教をともに担う」と決定されていたが、内容についての詳細な協議が行われた。 今回のプログラムにおいては、ゆったりした時間配分を心がけた。これは、これまでのオリエンテーションでは参加者が二泊三日の間、会場に缶詰状態になってしまうことを反省し、プログラムの中に休憩時間を明示し、二日目の午後には二時間を自由時間として会場周囲の自然に触れる案内を取り入れるなどの工夫をこらしてみた。昨年の研修会では、参加者が新任教師となって三ヶ月というこの時期、それぞれ持ち場での緊張感から研修会期間中に体調を崩してしまう者もあった……

【4577・78号】「教会立神学校」について

前回の記事に出てくる「教会立神学校」について、かつて教会立神学校で教鞭を執っていたクレトケ教授に聞いた。 「私は長い間『東ベルリン語学学校寄宿舎』の講師だったことになっています。東ドイツでは国立大学神学部は出版も含めて活動停止となり、表だって神学校・神学部という看板を掲げることは許されなかったからです。そういう状態でしたが、内部では博士号を出し教授資格論文審査も西側と変わりなく行ってきました」。 「壁の崩壊と共に旧東側にも学問の自由が回復し、『告白教会』の伝統を汲む四つの教会立神学校は一九九〇年にベルリン大学に吸収されました」。 現在も国内には三つの教会立神学校があり、神学教育がなされている。 ●ヴォルフ・クレトケ教授 昨年秋にベルリン・フンボルト大学を定年退官。都市部ベルリンにおけるキリスト者人口の減少を憂い、また「全信徒祭司性」の原則に基づいた伝道に関する論文を幾つも……

【4577・78号】ドイツにおける神学部と教会 バーデン領邦教会の場合(下)

神学研究と教会が必要 ・神学の目的と教会 かつてマックス・ウェーバーは学問が「価値中立的」であり、「制度から自由」であることが必要であると言った(『職業としての学問』)。学問一般がこの性格規定にかなうかどうかについては、すでに長い議論がなされている。 ここでは議論を「神学」に絞って、大学でなされる神学研究と教会が必要とする神学との関係について、前回(四五七四号)に引き続きドイツ・バーデン領邦教会(ハイデルベルク)の例を取材した。 「学問の自由が第一であることは論を待ちません」とはヴェルカー教授(組織神学)。 「たとえばバルトも、『教会に仕える神学』ではなくて『教会を通じて世界に仕える神学』を謳いました。神学の目的は教会への奉仕には留まらないのです」。ただし、神学が教会において果たす役割が大きいことも強調する。「『牧師の神学嫌い』という傾向があって両者の関係に緊張をもたらし……

【4577・78号】荒野の声

▼ワープロが月収の三倍もした時代。単漢字変換、つまり一字一字変換することしかできない、限りなく和文タイプに近いワープロ?が発売された。値段は月収の半分程。欲しくて欲しくて、夢にまで見た。しかし、買えない。ガリ版の鉄筆を持つ手に力が入り過ぎて蝋原紙を破いてしまう。▼或る大きな教会の年配の牧師が、二台目のワープロを購入したと自慢する。最初のものは孫に譲ったそうだ。謄写版印刷で伝道集会のチラシを作り……負けるものか、三色のカラー印刷、ガリ版で。徒歩で一軒一軒配布した。その時に、講師の費用があればワープロを購入出来るのにという思いが、ふと頭をかすめた。▼都会と地方との教会・牧師の経済格差拡大が問題になっている。子供一人当たりで教育費、つまり現金収入が要る時代だから問題は深刻だ。牧師の信仰・信念であっても子供を犠牲にはできない。▼経済格差は、牧師の労働問題や人権問題である前に、伝道の問題だ。印刷を外……

【4577・78号】お知らせ

『教団新報』今号を四五七七・七八合併号とし、四五七九号は五月二一日発行とします。 総幹事 竹前 昇
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