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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
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新着情報

日毎の糧

  • 2025.11.13:
    New
    創世記17・1~14
  •  アブラムが九十九歳になったとき、主はアブラムに現れて言われた。 「わたしは全能の神である。あなたはわたしに従って歩み、全き者となりなさい。 わたしは、あなたとの間にわたしの契約を立て、あなたをますます増やすであろう。」……

公募・公告

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第65回「キリスト教教育主事」認定試験公告  第65回(2026年)「キリスト教教育主事」認定試験を次のとおり行います。 ・受験願書提出期限  2026年1月6日(火)  (提出物1~7を教区に提出)  *教区により締切が早まる場合がありますので、教区事務所に確認してください。 ・論文提出期限  2026年2月13日(金) (試験科目ハの論文・教団教…

日本キリスト教団とは

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  • もっと、もっと
    ――現実を変えていくための貪欲さを肯定する――
      
    15ヒルに二人の娘たち〔がいる〕。
    もっと、もっと〔と求める〕。
    満足しないのは三人〔の娘たち〕。
    もう十分と言わないのは四人〔の娘たち〕。
    (箴言30章15節a[私訳])
     
     冒頭に引用した箴言30章15節aは「数え歌集」(箴言30章15−33節)の冒頭を飾るテクストです。このテクストは「貪欲」を戒めており、血を吸う「ヒル」と「娘」(女性)が二重に「貪欲」の隠喩メタファーとして描かれています。ここには古代世界と現代世界に通底する女性嫌悪・女性蔑視ミソジニーがダダ漏れになっています。
     冒頭で「ヒル」と訳したヘブライ語のעֲלוּקָה(アルーカー)は旧約聖書(ヘブライ語聖書)ではここにしか用いられておらず、その意味は不明とされます。岩波訳(勝村弘也訳)はアラビア語から類推して「情欲」と翻訳していますが、日本で最も流通してきた聖書(文語訳、口語訳、新共同訳、新改訳2017、協会共同訳)では「蛭」と訳されています。岩波訳(勝村訳)も、そしてヘブライ語辞書や注解書も、通説としては「ヒル」の意だと説明しています。また、「ヒル」を比喩的に捉えて、「吸血鬼のような悪霊」がイメージされているとの説やその吸血鬼の名前ないし箴言と関係する賢者の名前だとの説もあります。
     新約聖書のギリシャ語を専門とする者としては、不案内なヘブライ語の探究は諦めて、古代にヘブライ語から訳されたギリシャ語七十人訳聖書のβδέλλα(ブデッラ)に従い、通説通りに「ヒル」と訳しました。また、4世紀のラテン語訳聖書のウルガータでも「ヒル」を意味するsanguisugaと訳されています。
     このヒルの種類ですが、パレスティナを含む中東に広く生息する「馬ヒル」(haemopsis sanguisuga)だと推定されます。体躯が10〜15cmという巨大な――という表現が合っているかは分かりませんが――ヒルです。なお、ストラボン(前64/63年〜後24年頃)『地理誌』17:3:4にβδέλλα(ブデッラ)が登場するのですが、そこでは「八目鰻」の意味で使われていますので、その大きさから類推すると、やはり「馬ヒル」という推定が当たっているように思えます。そして、馬ヒルに限らず、ヒルには体の前後の両端にひとつずつ吸盤がありますので、「ヒルに二人の娘たち〔がいる〕」というのは、ヒルが二つの吸盤で張りつき、それらの吸盤内にある口器で皮膚に傷をつけて血を吸い出す姿をイメージしているようです(七十人訳聖書では「三人の娘たち」になっています)。
     それに続く「もっと、もっと」ですが、この表現は直訳すると「与えろ、与えろ」となります。原文のヘブライ語はהַב הַב(ハブ・ハブ)ですが、同じ命令法の動詞が繰り返されています。岩波訳(勝村訳)は両語を一語と見て、アラビア語やエチオピア語から推定し、直前の「二人の娘たち」を主語に解し、「二人の娘が愛欲に燃え上がる」と訳出しています。わたしにはアラビア語やエチオピア語の知識はありませんし、肝心の七十人訳では「ヒルに三人の愛に愛されていた娘たちがいた」――「ヒルに三人の最愛の娘がいた」の意か?――という意味不鮮明の文章になっていることもあり、通常の解釈に従って、「もっと、もっと」と訳しました。……続
    全文はホームページをご覧ください。
    https://uccj.org/kobeya

    #日本基督教団 #日本キリスト教団 #uccj #キリスト教の小部屋 #箴言 #聖書 #馬ヒル #貪欲 #小林昭博 #宗利淳一 #宗利淳一デザイン
  • YouTube更新しました。
    毎月お届けしている「今月のメッセージ」
    2025年11月は『寒くなると思い出す』のタイトルで、早稲田教会の久保彩奈先生からのメッセージをお届けしています。
    YouTubeはストーリーもしくはプロフィールのリンクツリーからどうぞ。
    https://uccj.org/message/52536.html
    https://youtu.be/bxlFBZTxW1E

    #日本基督教団 #日本キリスト教団 #基督教 #キリスト教 #uccj #イエス #キリスト #メッセージ #動画 #説教 #ルカによる福音書 #スコットホール #早稲田教会 #lemon
  • ウェスレー財団より
    「キリスト教アーティスト ―渡辺禎雄版画展―」開催
    実施日(期間):2025年11月13日〜2025年11月15日

    ウェスレー財団では、2025年11月13日(木)~15(土)まで「キリスト教アーティスト―渡辺禎雄版画展―」を開催いたします。
    渡辺禎雄氏(1913-1996)は、聖書を題材とした日本では稀有な芸術家です。その版画20点(公益財団法人早稲田奉仕園所蔵)を展示いたします。また、11月14日と15日には、キリスト教美術史がご専門の吉松純教授(金城学院大学)による特別講演も開催予定です。

    日時:11月13日(木)11:00〜18:00(最終入場 17:30)
       11月14日(金)11:00〜19:00(最終入場 18:30)
       【吉松純氏による特別講演予定】17:00~18:30 各回20名まで
       特別講演「狭い門から世界へ―キリスト教アーティスト渡辺禎雄の信仰と聖書観―」

       11月15日(土)10:00〜14:30(最終入場 14:00)
       【吉松純氏による特別講演予定】 11:00~12:30  各回20名まで
       特別講演「狭い門から世界へ―キリスト教アーティスト渡辺禎雄の信仰と聖書観―」


    入場料:無料
    場所:ウェスレーセンター1階 101
    主催:公益財団法人ウェスレー財団

    https://uccj.org/news/52398.html

    #日本キリスト教団 #日本基督教団 #uccj #ウェスレー財団 #渡辺禎雄 #版画 #キリスト教 #アーティスト #展示会 #版画展 #講演会 #金城学院 #金城学院大学 #吉松純
  • 死に取り残された世界に寄り添う
――ヨブの苦難に寄せて――

    24なぜなら、わたしのパンの前にわたしの呻きが迫り来て、
水のようにわたしの唸りが吐き出されるのだから。
25なぜなら、わたしが恐れていた恐れがわたしに臨み、
わたしが怖がっていたものがわたしに迫って来たのだから。
26わたしは安らぐことなく、穏やかにいることもなく、
憩うこともない。ただ混乱だけが迫り来る。
(ヨブ記3章24−26節[私訳])

     ヨブ記の主題のひとつは神義論であり、神はなぜ悪や苦悩を放っておくのか、また悪人(罪人)が栄え、善人(義人)が苦難に遭うといった不条理を神はどうして見過ごしにするのかが問われています。義人ヨブは自らの命と妻以外の家族と財産を失い、自らも病に冒されます。彼は神に訴えかけ、また自らを詰る友人たちと議論を繰り広げます。
 ヨブ記3章はサタンの試みによって全てを失ったヨブが独白をする場面です。冒頭に引用した3章24−26節には、絶え間なく襲う不安や恐怖に苛まれるヨブの心情が明かされています。24節が描くのは、朝目覚めて食事をするよりも前に――あるいは食事の代わりに――呻きに襲われ、水のように絶え間なく注ぎ出されるように呻吟するヨブの姿です。25節はヨブにとって最も恐怖していたことが現実のものとして迫って来たことに触れています。ヨブ記においてそれは幸福の絶頂から不幸のどん底に自らを沈めた禍いそのものに置かれているのではなく、自らを不幸に陥れることを許す神の不条理や自らの祈りに応えることのない神の不在に直面したヨブの実存の危機として立ち現れています。それゆえ、26節においてヨブは一瞬の平安すら感じることなく、ただひたすら不安と恐怖に苛まれ続けるのです。
 今回の聖書テクストは担当者が身近な人たちの死を看取ってきたここ10年ほどの時間を振り返り、しかも牧師として葬儀の説教をしつつその人たちを見送ってきたことで、大切な人の「死」そのものに向き合うこともできず、まるで自らが蝕まれているような漠とした不安に襲われているといった心情から選んだとのことです。その文面には以下のように記されています。
     わたしの中の「死」は、いつも置き去りになっているのです。そうやって、わたしは、わたしの中に「死」をため込んでいって、重たいと思うこともあります。いつかひとは死ぬのですが、それに想起される悲しみとか、そういうことではなく、単体の死、みたいな、漠然とした死という、なにか黒光りするようなものが、詰め込まれていく感じですね。
    ……続

    全文はHPをご覧ください。
    https://uccj.org/kobeya

    #日本基督教団 #日本キリスト教団 #uccj #ヨブ記 #死 #苦難
    #宗利淳一 #宗利淳一デザイン
  • YouTube更新しました。
    毎月お届けしている「今月のメッセージ」
    2025年10月は『降りてみて!取り戻してくれるよ』のタイトルで、深川教会の友野富美子先生からのメッセージをお届けしています。
    https://youtu.be/Ll8wB2TZ3-I
    https://uccj.org/message/52298.html
    YouTubeはストーリーもしくはプロフィールのリンクツリーからどうぞ。

    #日本基督教団 #日本キリスト教団 #基督教 #キリスト教 #uccj #イエス #キリスト #メッセージ #動画 #説教
  • 能登半島災害支援ボランティア、引き続き募集しています。10月7日出発の締め切りは明日、27日です。ぜひご参加いただけますと幸いです。

    【10月】
    10月7日(火)~10日(金)
    10月23日(木)~26日(日)

    【11月】
    11月4日(火)~7日(金)
    11月27日(木)~30日(日)

    【12月】
    12月11日(木)~14日(日)
    ※以後、冬季休止

    【場所】
    活動:輪島市(町野町)・珠洲市・能登町
    宿泊:日本基督教団羽咋教会、富来伝道所(出張伝道地)、古民家、民泊宿舎、テント泊(1人用)等

    詳細は教団ホームページをご覧ください。
    https://uccj.org/news/51128.html

    #日本基督教団 #日本キリスト教団 #uccj #能登半島 #能登 #ボランティア
  • スィンティジャズ、スィンティ・ロマの歴史を学ぶ会のお知らせです。日本基督教団部落解放センターが企画しています。入場無料です。
    DIE DRAHTZIEHER/MADELEINE KEHRER
    【公演スケジュール】
    2025年
    ■10月7日(火)16時 開場 16時50分 開演 
    【青森】松丘保養園 青森県青森市大字石江平山19
    ■10月11日(土)13時 開場 13時30分 開演 
    【東京】信濃町教会 東京都新宿区信濃町30
    ■10月14日(火)15時 開場 16時 開演 
    【神戸】神戸聖愛教会 神戸市中央区生田町1丁目1-27
    いずれも入場無料
    主催:日本基督教団部落解放センター

    #日本基督教団 #日本キリスト教団 #uccj #部落解放センター #sinti #sintijazz #jazz #ドイツ
  • 8/29と9/1に夏の全国発送を行いました。
    9/3〜5くらいまでに全国の教会・伝道所にお届けできる見込みです。
    今回は恒例の神学校日献金ポスターや共に仕えるために、献金報告、署名用紙等の他に2冊の本が同封されています。
    教憲教規の解釈に関する答申集 増補版と宣教の未来Ⅱです。
    この2冊は追加で購入も可能ですので、ご希望の方は教団事務局までご連絡ください。
    教憲教規の解釈に関する答申集 増補版 550円
    宣教の未来Ⅱ 1,650円

    #日本基督教団 #日本キリスト教団 #uccj #宣教の未来 #宣教の未来Ⅱ #教憲教規の解釈に関する答申集増補版 #チラシ #ポスター #本
  • 失敗を悔いてやり直す
――愛すべきイエスの一番弟子ペトロの失敗――
       26さて、彼ら〔=イエスと弟子たち〕は讃美歌を歌いながら、オリーヴの山に出かけて行った。27すると、イエスは彼ら〔=弟子たち〕に言う、「あなたたちはひとり残らず罠にかかるだろう。なぜなら、次のように書いてあるからである。
        わたしは羊飼いを打つだろう。
    そして、羊たちは散らされるだろう。
      28しかし、わたしは甦らせられた後に、あなたたちを先導してガリラヤに行くだろう。29だが、ペトロが彼〔=イエス〕に言った、「もし彼ら〔=弟子たち〕がひとり残らず罠にかかったとしても、わたしだけは罠にかかったりはしません」。30すると、イエスは彼〔=ペトロ〕に言う、「アーメン、わたしはあなたに言う、そのあなたが、今日、今夜、鶏が二度鳴く前に、三度わたしを拒絶するだろう」。31だが、彼〔=ペトロ〕はさらに啖呵を切って続けた、「もしわたしがあなたと心中することになったとしても、あなたを拒絶したりはしません」。すると、〔ペトロと〕同じように彼ら〔=ほかの弟子たち〕もひとり残らず啖呵を切った。
(マルコによる福音書14章26−31節[私訳])
    
 マルコ福音書14章26−31節は、イエスが弟子たちの背信とペトロの三度の拒絶を予示する物語です。イエスが予示したように、この後に弟子たちはイエスを棄てて逃げ去りますし(14:43−50)、ペトロはイエスを三度拒絶します(マルコ14:66−72)。この物語で中心をなすペトロはイエスの一番弟子であり、初代教会の代表者――そしてローマ・カトリックでは初代ローマ教皇――でもありますので、その「聖ペトロ」がイエスを拒絶したという不名誉な物語を敢えて創作するとは思えませんから、ペトロがイエスを拒絶したことは史実だと考えられます。そして、私見では本日の聖書テクストが伝えるイエスがペトロの拒絶を予示したことも、その核となる部分は史実に遡るように思えるのです。というのも、死が現実に迫りつつあることを察知したイエスが、弟子たちに「どうせオレが捕まったら、ひとり残らず逃げちゃうんだろう」と漏らすといったことくらいはあったと思うからです。もしかすると、次のようなやりとりがあったのかもしれません。
 イエス「もしオレが捕まったらどうする」
 ペトロ「オレは死んでもイエス様についていきます」
 イエス「どうせあんな奴なんて仲間じゃないって言っちゃうんじゃないの」
 もちろん、これはどれもわたしの妄想――格好よく言えば歴史的想像――でしかないのですが・・・。
 今回担当者がこのテクストを選んだのは、ペトロは人間味のある良い人に違いないと感じたからだといいます。イエスを裏切るところが人間らしいというのです。でも、ペトロはイエスを裏切ってしまったことを悔い、裏切りを心に刻んだからこそ、イエスと同じ十字架に磔にされる資格はないと考え、敢えて逆さ十字架に磔になって処刑されたのではないだろうかという歴史的想像力を働かせたということです。
 このようなペトロに対する温かな眼差しは新鮮です。なぜなら、――先日、今年2月の逝去が公表された――田川建三先生が一貫して主張していたように、マルコ福音書はペトロを中心とするイエスの直弟子たちを強烈に批判しているからです。ペトロを筆頭とするイエスの直弟子たちはイエスを真に理解しておらず、それゆえ原始エルサレム教会はイエスとは真逆の方向に進んでしまっていたために、マルコは舌鋒鋭く弟子批判を展開したというのです。その意味では、「ペトロの三度の拒絶の予示」の物語が史実に遡るとしても、あるいは「ペトロの三度の拒絶」を際立たせるためにこの伝承を知ったマルコがここに予示の逸話を置いたのだとしても、それともマルコがこの物語を一から創作したのだとしても、この物語にペトロに対する辛辣な批判が込められていることは否定できません。
    続きはホームページをご覧ください。
    https://uccj.org/kobeya

    #日本基督教団 #日本キリスト教団 #キリスト教 #uccj #マルコによる福音書 #ペトロ #逆さ十字架
  • 日本基督教団公式Instagramのフォロワーが1000を超えました。
    いつもご覧いただき、ありがとうございます。
    これからも教団内外の情報を更新していきますので、よろしくお願いいたします。

    #日本基督教団 #日本キリスト教団 #uccj #キリスト教
  • ※一部誤りがありましたので、再投稿します。
    YouTube更新しました。
    毎月お届けしている「今月のメッセージ」
    2025年9月は『神は、あなたの近くにいます 』のタイトルで、秋田高陽教会の田中真先生からのメッセージをお届けしています。
    https://uccj.org/message/52234.html
    https://youtu.be/puTBFXodLi8
    YouTubeはストーリーもしくはプロフィールのリンクツリーからどうぞ。

     #日本基督教団 #日本キリスト教団 #基督教 #キリスト教 #uccj #イエス #キリスト #メッセージ #秋田高陽教会
    #使徒言行録
  • 【声明文】

    内閣総理大臣 石破  茂 様
    防衛大臣   中谷  元 様
    沖縄防衛局長 伊藤 晋哉 様

    第 70 回日本基督教団大阪教区総会

    「暴力に依存するな。搾取を空しく誇るな。力が力を生むことに心を奪われるな。」(聖書:詩編 62 編 11 節)



     現在、日米両政府が防衛計画に基づいて、沖縄、琉球弧の島々で基地建設を推し進めています。「台湾有事」を想定し、「南西地域の強化」を理由にしているものですが、そのため沖縄、琉球弧の基地負担は過重なものとなっています。
     辺野古の軟弱地盤工事が始まって1年が過ぎました。そもそも辺野古の新基地建設計画は普天間返還のためだったはずです。しかし今となっては辺野古に新しく基地が建設されたとしても、普天間が返還されるかは不透明な状況です。
     国際情勢に目を向けると、アメリカでは第2期トランプ政権が始まり、グリーンランド取得、カナダ併合、ガザ住民の強制移住など、大統領の発言が世界に混乱をもたらしています。2025年3月、アメリカの国防次官候補(当時)のコルビー氏は日本の防衛費をGDPの3%にするよう主張したこともニュースとなり、国民の知るところとなりました。このように他国への干渉を強める国が、すでに不平等な日米地位協定を結んでいる日本に対して、要求やその支配を弱めるとは到底思えません。
     また目まぐるしく変わる情勢の中で、早くて2033年に完成すると言われている基地は必要ないでしょう。もとよりマヨネーズ並の軟弱地盤と言われている大浦湾の海底、水深約90mの深さを掘る技術は日本にはなく、完成は不可能だとも指摘されています。従って沖縄県はすでに2019年の県民投票で反対の意思を示しています。この民意を無視した工事の強行が自然を破壊し、人間関係を破壊し続けています。事実、国は公有水面埋め立て承認の権限を代執行という形で沖縄県から奪い、信頼関係を壊しました。この政府の強行によって損なわれたのは、沖縄県のみならず国内すべての地方自治体との信頼関係です。
     アメリカ政府が他国を力によって支配しようとするように、日本政府は主従関係ではないはずの地方自治体を力によって支配しています。
     この力の支配の肯定は、在日米軍が沖縄で起こす犯罪にも見ることができます。2023年12月24日には嘉手納基地所属の米兵が少女を暴行しました。この事件は翌年3月27日付で起訴され、日本政府も把握していたはずなのに6月25日まで沖縄県に知らせませんでした。
     国が代執行を行ったのが12月28日、岸田首相(当時)のアメリカ訪問が4月8日、沖縄県議選が6月16 日、沖縄慰霊の日が6月23日と、時系列で並べてみると隠蔽したい政治的思惑が見えてきます。
     このようにして少女は事件後も、一番怒りの声を上げて欲しい日本政府に半年もの間隠され続け、さらに深く傷つけられたのです。国民の生命と財産を守ることを規定している日本国憲法に違反しています。この政府が沖縄、琉球弧に自衛隊基地を増設して、ミサイル配備までして守りたいものとは一体何なのでしょうか。
     この軍事要塞化を進めるに当たり、国は近隣諸国の脅威を理由としていますが、そもそも近隣諸国を脅威に感じるのは、近隣諸国が日本、またその背後にあるアメリカを脅威に感じているからでしょう。2024年防衛白書には中国の抑止力の確保や、朝鮮民主主義人民共和国が米国を脅威に感じていることによる軍事強化、ロシアが米国とのバランスをとるための補強などの理由が脅威の要因として述べられていましたが、そうであるならばより一層の強化、軍事基地要塞化はいたずらに緊張を高めることになります。
     キリストの平和を求める私たちは、暴力に依存する虚構の平和は求めません。世界中が力による支配から解放されることを求め、平和を求める人々と祈りを合わせるとともに、沖縄、琉球弧の軍事要塞化に強く反対いたします。

    第70回日本基督教団大阪教区総会 沖縄、琉球弧の軍事要塞化反対声明文(PDF)

    沖縄、琉球弧の軍事要塞化反対声明
    2025年5月6日 第70回日本基督教団大阪教区総会で可決

    #日本基督教団 #日本キリスト教団 #uccj #大阪教区 #声明文 #沖縄
  • ※内容に一部誤りがありましたので再投稿します。申し訳ありません。

    関東大震災時の朝鮮人・中国人虐殺事件の102年目の祈祷集会
    「わたしたちは今年も忘れない」

     2023年と2024年に開催した関東大震災朝鮮人・中国人虐殺犠牲者キリスト者追悼集会を通して、私たちは当時の状況への理解を深め、あの大虐殺(ジェノサイド)がなぜ起こったのかを学びました。背後にあったのは朝鮮人への侮蔑的な風潮であり、それを広めたのは軍隊や警察などのいわゆる行政 でした。そのような中で、教会はどうだったのか。私たちには自らを省みなければならないと深く問われています。 排外主義が急速に強まりつつある現状の中で、日本社会が、そして私たちが再び同じ過ちを犯さないために、あの虐殺の歴史と向き合い、生き方の問い直しと追悼の祈りの時を共に守りましょう。

    日時:2025年8月30日 土 14:00~15:30
    会場:日本キリスト教会館4階会議室
    〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18

    ラップ:FUNI/郭正勲さん(フニ/カク・チョンフン) ラッパー、詩人
    メッセージ:金迅野さん(キム・シンヤ) 在日大韓基督教会 横須賀教会牧師

    参加費無料・申込不要(会場での献金があります)
    オンライン参加も可能です。
    以下のグーグルフォームでお申し込みください。
    https://forms.gle/mb4MmVcCjcCzTEr36

    メールでご連絡の際は、タイトル名「追悼祈祷会オンライン申し込み」で 下記お問い合わせアドレスまで。
    申込者にオンライン情報をお送りいたします。 申し込み締め切り8月29日。

    お問い合わせ:general☆ncc-j.org 日本キリスト教協議会(NCC)
    ※☆を@にかえてください。

    呼びかけ:NCC東アジアの和解と平和委員会
    賛同(順不同 8/11現在)
    在日大韓基督教会、NCC教育部、 「札幌で憲法を読む103人の集い」実行委員会、日本聖公会正義と平和委員会、日本聖公会日韓協働委員会、 外国人住民基本法の制定を求める全国キリスト教連絡協議会、 日本キリスト教会、常紋トンネル追悼式実行委員会、在日韓国人問題研究所(RAIK)、 NCC在日外国人の人権委員会、日本バプテスト連盟日韓・在日連帯特別委員会、 NCC靖国神社問題委員会、キリスト友会、マイノリティー宣教センター、 平和を実現するキリスト者ネット、全国キリスト教学校人権教育研究協議会、 日本カトリック正義と平和協議会
    https://uccj.org/news/52094.html

    #日本基督教団 #日本キリスト教団 #uccj #NCC
  • 主の御名を賛美いたします。
     日本キリスト教団出版局は、『季刊 教師の友』を2025年11月11日発行の2026年1,2,3月号をもって休刊することにいたしました。これまでのご愛読に感謝しますとともに、休刊の運びとなりましたことを心よりおわびいたします。
     『教師の友』は月刊誌としてアジア・太平洋戦争中の1942年1月号からはじまり、2002年度からは季刊に移行し、CSスタッフに必要なさまざまな情報を提供してまいりました。しかし、少子化に伴う販売部数減および製作費の高騰を受け、近年は収益を上げられずにおりました。販売価格を上げての継続も考えたものの、根本的な解決にはならないと判断し、休刊を決定した次第です。

     教会教育に関する情報は、新たに立ち上げるホームページで発信を続けます。教育委員会が作成する「教会教育プログラムカレンダー」に基づく教案の情報を中心に、CSにつながるみなさまと共につくるホームページにします。ぜひみなさまのご意見・ご要望を、アンケートフォーム(アンケートフォームはHPもしくはインスタのストーリーからアクセスできます)からお寄せください。ホームページの開設は2025年末の予定です。
     ホームページの年間購読料は、現在の『教師の友』の年間購読料よりも低くします。教会で購読をお申し込みいただければ、所属する教会員のどなたでもご覧いただけます。また、ご希望の教会には内容を印刷した小冊子をお届けします。

     詳細につきましては決まり次第、日本基督教団および出版局のホームページでご案内します。日本基督教団の教会・伝道所に10月末にお届けする、教育委員会の全国発送に同封するご案内でもご確認いただけます。もちろん、次号『季刊 教師の友』2026年1,2,3月号の誌面でも、刊行時点の情報をお知らせします。
     この件のお問い合わせは、出版局ホームページのお問い合わせフォームへお寄せください。
     これからも共にCSのはたらきを続けられますよう願いつつ。

    2025年8月
    日本キリスト教団出版局
    局長代行 網中彰子

    https://uccj.org/news/52100.html

    #日本基督教団 #日本キリスト教団 #日本キリスト教団出版局 #uccj #教師の友
  • 2025年 日本基督教団・在日大韓基督教会平和メッセージ
    日本基督教団 総会議長 雲然 俊美
    在日大韓基督教会 総会長 梁 栄 友

    その日、すなわち週の初めの日の夕方、弟子たちは、ユダヤ人を恐れて、自分たちのいる家の戸にはみな鍵をかけていた。そこへ、イエスが来て真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。そう言って、手と脇腹とをお見せになった。弟子たちは、主を見て喜んだ。
    (ヨハネによる福音書20:19−20)

     自らが属する国民国家を代表する(represent)のではなく、「平和」が損なわれている世界にあって、イエス・キリストが吹きかけてくださる聖霊を受けた者として、小さくされ深い傷を負い、あるいは命を奪われた人々の声を再―現前する(re-present)者となることを望みます。

    この地の表現者が「危機は単層でない」と発言したように、キリスト教界も「混沌とした」状況の中を生きているとの認識のもと、復活のイエス・キリストのからだには十字架の傷がありありと残っていたこと、つまり、復活は、十字架の死を「なかったこと」にしたのではないことをしっかりと胸に抱きつつ、イシューをカタログのように整理することからできるだけ離れて、危機の諸相/諸層に埋め込まれた問いをともに噛み締めたいと思います。

    戦後80年をめぐって

    1945年8月15日から80年の時を迎え、この日の名称が「敗戦/終戦/光復」と異なった言葉で表現されることの意味を、そして、その差異はいったい何によってもたらされたのかを噛みしめることができる私たちでありたいと思います。その際、私たちは、誰の痛みを受け止めたのか。自分の属する共同体や国家を越えて、帝国主義/植民地支配と戦争という暴力を導いた人間の愚かさによって苦悩と痛みを被ったすべての存在の痛みの声を聴く耳は備わっていたのかどうか、この時、深く顧みる者でありたいと思います。

    日韓条約60年をめぐって

      60年前に二つの国民国家の間に締結された条約の意味をともに噛み締めたいと思います。日本は植民地支配の「補償」という言葉を忌避し、「経済支援」という名分にこだわり、韓国は「経済優先」の必要に迫られ、ついには曖昧な妥協に至りました。このことによって、日本は歴史修正の勢いがつき、韓国は独裁政権の正当化に繋がったこと、そして、その後の分断をさらに深刻にしたことの意味を、また、「補償」ではなく「経済支援」という表現に固執したことにより、深い傷を追った個人の痛みが不問に付される道を築いてしまったことの意味を、ともに噛み締めたいと思います。その淵源には、朝鮮半島の北側を無視し、「朝鮮籍」として取り残された存在に対して、「煮て食おうが焼いて食おうが自由」との国家の意志が横たわっていたこと、そして「日韓」の双方にそのことに対する深い悔い改めが不在であったことを、ともに記憶したいと思います。

    この地と彼の地に積み重なった戦争をめぐって

     「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と刻まれた広島の原爆慰霊碑。「ベトナム戦争中に韓国軍が引き起こした虐殺事件に謝罪するため」に済州島の聖フランシスコセンターに建てられたピエタ像。自らを射抜く、この二つの碑が指し示す心の深さを、いま、この時、ともに胸に覚えることができる私たちでありたいと思います。併せて、朝鮮戦争を、この地の経済発展の契機として「特需」と認識してきたことへの深い悔い改めを共有するとともに、パレスティナなどで起きているジェノサイドを結果として見て見ぬふりをしてしまっている私たちが想像力を取り戻し、「世界には自分とは違う痛みがある」ことを痛切に感じることができる者でありたいと思います。

    全文はホームページをご覧ください。
    https://uccj.org/news/52037.html

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  • ※聖書箇所に脱字がありましたので、修正して再投稿しています。

    YouTube更新しました。
    毎月お届けしている「今月のメッセージ」
    2025年8月は『長イスで平和を』のタイトルで、名取教会の荒井偉作先生からのメッセージをお届けしています。
    https://youtu.be/TdDEQaoiCa0
    https://uccj.org/message/51990.html

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  • 事務局、年金局、部落解放センター、出版局は下記の通り、夏期休業を頂戴します。

    ・事務局 2025年8月6日(水)から2025年8月8日(金)まで→8月12日(火)より業務開始
    ・年金局 2025年8月6日(水)から2025年8月8日(金)まで→8月12日(火)より業務開始
    ・部落解放センター   2025年8月6日(水)から2025年8月8日(金)まで→8月12日(火)より業務開始
    ・出版局 2025年7月18日(金)、2025年8月7日(木)から2025年8月8日(金)まで→8月12日(火)より業務開始
    なお土曜・日曜・祝日は通常休業日です。

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  • 時代を飲み込む「空気」に背を向ける
――「嵐を黙らせるイエス」に寄せて――

    35そして、その日に、夕方になると、彼〔=イエス〕は彼ら〔=弟子たち〕に言う、「向こう岸に渡ろうじゃないか」。36すると、彼らは群衆を残して、彼が舟のなかにいるのをそのままに、彼を連れ出す。ほかの舟〔々〕もそれ〔=その舟〕と一緒にいた。37すると、風の大きな嵐〔=大暴風〕が生じ、そして波〔々〕が〔次から次へと〕舟のなかに打ち寄せ、そのためすでに舟を満たすほどであった。38さて、彼〔=イエス〕自身は〔舟の〕後ろ側にいて、枕の上で居眠りをしていた。そこで、彼ら〔=弟子たち〕は彼を起き上がらせ、そして彼に言う、「先生、わたしたちが滅んでしまいそうだっていうのに、あなたは気にならないのですか」。39すると、彼は目を開け、風を叱りつけ、そして海に言った、「黙れ、口を塞いでいろ」。すると、風が止み、そして大きな凪が生じた。40そこで、彼は彼らに言った、「どうしてあなたたちは怖がっているのか。まだ信〔=信頼/信仰〕を持たないのか」。41すると、彼らは大きな恐れを恐れ、そして互いに言った、「いったいこの人は何者なのか。風も海も彼に聞き従うのだから」。
(マルコによる福音書4章35−41節[私訳])

     マルコ福音書4章35−41節はイエスが嵐を黙らせる奇跡物語です。現代人からすれば、奇跡物語は荒唐無稽なお伽話にしか感じられないかもしれませんが、古代世界では聖者や奇跡行為者の伝説として人気を博していたジャンルです。もっとも、現代でも映画、ラノベ、マンガ、アニメなどでも、魔法や魔力を操るヒロインやヒーローが活躍するSFやファンタジーが流行っていますので、奇跡物語はいつの時代にも通じる人気のジャンルだと言えるのかもしれません。
 この物語はマルコ福音書1章21−28節の「会堂で汚れた霊を追放するイエス」の物語と共通する内容で編まれており、ここでは嵐(風や海)は擬人化され、悪霊のように描かれています。この背後には目に見えない力を畏怖する古代人の姿がうかがわれるのですが、神が自然の脅威を黙らせるという描写は旧約聖書(ヘブライ語聖書)にも共通する神の力の顕現でもあり、嵐や波を神が黙らせる描写(詩編89:10、107:29−30)や嵐や波を神が一喝する描写(詩編104:6−7、106:9)も確認できます。
 この物語を読むとき、通常は40節のイエスの決め科白に注目するのですが、今回は38節で弟子たちがイエスを「起こす」さいに使われているἐγείρω(エゲイロー)と39節でイエスが「起きる」さいに使われているδιεγείρω(ディエゲイロー)に着目します。前者のἐγείρω(エゲイロー)は横になっている状態から「起き上がる」ときや座っている状態から「立ち上がる」ときなどに使われ(マルコでは1:31、2:9、11、3:3、4:27、38、5:41、9:27、10:49、22、14:42)、転義的にイエスや死者が「起き上がる=甦る」さいに用いられる術語にもなっています(マルコでは6:14、16、12:26、13:6、14:28、16:6)。後者のδιεγείρω(ディエゲイロー)はマルコではこの1箇所にしか使われておらず、大抵の翻訳では「立ち上がる」や「起き上がる」と訳されているのですが、この語は新約聖書の全用例でも(マルコ4:39、ルカ8:24、ヨハネ6:18、Ⅱペトロ1:13、3:1)「目を覚ます」という意味で用いられており、「立ち上がる」や「起き上がる」という意味では使われてはいません。
    続→ https://uccj.org/category/kobeya

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  • ■教憲教規の解釈に関する答申集 増補版 発行のお知らせ
     2025年7月に新しい答申集が発行されました。
     夏の全国発送で教団の全ての教会・伝道所に1冊ずつお届けします。
     個人でご入用の方は1冊550円(税込)+送料97円でご購入いただけます。
     複数冊の場合は送料が変わりますので、お問い合わせください。
     もちろん西早稲田の教団事務局で直接お買い求めいただくことも可能です。

     ご注文は下記からお願いいたします。
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  • 最終回!
    台湾基督長老教会(PCT)主催のI Love Taiwan Mision2025 無事に終了しました。

    教団からの参加者8名は派遣教会での奉仕を終え全体報告会@新竹に集まりました。

    各教会でのサマーキャンプや文化体験・交流を分かち合ったり、カルチャーナイトを楽しみました。

    教団からの参加者は、ラジオ体操やけん玉、讃美(日・英・中)などを披露しました。

    Instagramではできるだけリアルタイムで活動写真を共有しましたが、詳しい報告は9月に教団新報に掲載予定です。ぜひそちらも合わせてご覧ください。

    I Love Taiwan Mission2025の投稿にお付き合いいただき、そしてお祈りありがとうございました♫

    #台湾 #キャンプ #Taiwan #ILT #教会 #Church
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