【4910号】夏、子供たち、青年たち、海外へ派遣

★東中国教区 台湾訪問

被災支援のお礼を伝えに

 7月29日〜8月3日、西日本豪雨によって被災した子どもたちが台湾キャンプへ招待された。このキャンプは日本基督教団、東中国教区、YMCAせとうちが協力・連携し実現したものだ。真備から13名、西平島から3名の子ども、スタッフ5名の総勢21名が参加。

 このキャンプの目的は大きく分けて3つ。被災した子どもたちのリフレッシュ、西日本豪雨が発生した際、西平島にボランティアに来てくださった台湾大工さんへのお礼、そして台湾の方々との交流だ。

 二日目は、台湾長老教会(PCT)を訪れ、ボランティアに来てくださった牧師兼大工の方々へ子どもたちが作成した色紙を渡し、歌を披露することができた。

 三日目から台湾の子どもたち(4名+彰化YMCAスタッフ5名)も加わりキャンプ場へ。予想していた通り言語の壁が出てきたが、子どもたちにとってそれは大きな問題ではなかったと思われる。一緒に遊びたいという思いが勝り、様々な方法でコミュニケーションを取ろうとする子どもたちの姿に大人のほうが教えられた。

 時折子どもたちが話す「僕だけ楽しい。お母さんたちも連れて来たかった」という言葉、自分たちへのお土産より家族へのお土産を必死に探すその姿に、災害が起こってから今まで、どれだけのことを我慢し周りを気遣ってきたのかが垣間見えたように思う。

 台湾の方々の温かいもてなしに子どもたちは日に日に笑顔になった。出会ったこともない、海を越えてもなお自分たちのことを覚え祈り行動してくれる方々、自分は一人ではなかったのだと感じさせてくれる方々と実際に出会う機会が与えられたことは、子どもたちにとって大きな支えになったと感じている。この機会を与えてくださった方々、覚え祈ってくださった方々、受け入れてくださった台湾の方々に心から感謝。(伊勢 希報)

 

★日独ユースミッション2019

「創世記」をテーマに様々なプログラム

 日独ユースミッション2019が、7月25日〜8月3日まで行われた。

 今回の日本メンバーは中学2年生から大学1年生まで8名、引率2名だった。現地の受入れ教会はヴィットシュトック・ルピン教区で、特に、教区長のマティアス・プッペ牧師に責任を負ってもらった。

 全体のテーマは「創世記」で、用意されていたのは、創世記1章と2章を2班に分けて創作物を作成することだった。粘土や木の葉等を用いて作品を作り主日礼拝が行われるザンクト・マリーン教会に飾った。2章のアダムとエバがリアリティのある作品となったのが印象深かった。

 また、その後もテーマに沿ったイベントが企画され、両国の環境問題についての討論、長距離のサイクリングとキャンプ、歴史のある礼拝堂で祈りのときなど充実した内容だった。八日目にはベルリン宣教局を訪問、タイレマン氏と交流の機会を持った。旧東ドイツ時代の信仰者としての困難な思い出や、広島・長崎の悲惨を「決して、決して繰り返してはならない」と熱心に語りかけてもらった。

 今回は20代3名のタスクチームを中心に、引率者がアドバイザーとなり準備を進めた。青年たちが生き生きと活躍できる場が与えられたことに感謝する次第である。

 なお、詳細を、フェイスブック上の「UCCJ 日独ユースミッション」に、参加者の声と写真によって載せている。参照願いたい。

(仲 義之報)

 

★I Love Taiwan Mission

主の大家族として主と教会に仕える

 今年も台湾基督長老教会(PCT)青年委員会が主催するI Love Taiwan Mission(ILT)が「神の国の片隅に」というテーマで6月26日から7月13日まで行われた。

 教団は台湾協約委員会を通して2009年から青年を派遣している。今年は高坂若菜さん(いずみ愛泉教会)と下園晴歌さん(経堂緑岡教会)を派遣した。このプログラムは「台湾で」国内外の青年が主の大家族として共に主と教会に仕えることと、多面的な台湾を知ることを目的としている。今年は102名の台湾内外青年(海外8ヶ国から22名)が集まった。

 はじめのオリエンテーションでは、聖書や各トピックについて教授や牧師が話をし、参加者も分野ごとに意見を交した。高坂さんは、「参加者同士が異なる意見でも諦めずに討論し、主体的に問いつづける姿勢に感銘を受けた。そして、聖書も受け身で読むのでなく、なぜ聖書にそう記載があるのか、その背景を問い、学び続けることの大切さを実感した」と言う。

 プログラムのメインは十日間の現地教会における奉仕である。参加者は台湾各地の教会に派遣され教会と地域活動の奉仕をしながら、互いの文化、歴史、料理、踊り、讃美歌を分かち合う。今年は2名ともに原住民教会へ派遣された。パイワン族の教会である長楽教会(屏東県)に派遣された高坂さんは、パイワン族と日本に歴史的にも強いつながりがあることを知り、同時に東日本大震災のボランティア経験者にも出会ったことから、今後パイワン族や日本の歴史について更に認識を深め、東北と屏東の架け橋になりたいと願うようになった。

 またルカイ族の教会である神山教会(屏東県)に派遣された下園さんは、都会では希薄になっている人々のつながりを感じ、社会全体で子どもや高齢者を積極的に支える隣人愛の大切さに改めて気付かされたと言う。

 今年も皆様の祈りと支えに感謝する。(廣中佳実報)

【4910号】荒野の声

 伝道の危機が叫ばれて久しい。高齢化、少子化、若者離れ、受洗者の減少、教勢の低下。教会の体力が落ちていることへの危機感からの声だ。危機であることが普通となって、これでよいと麻痺してしまうほど恐ろしいことはない。一方、声高に危機を叫び、ただあおるだけであってもならない。何が危機なのか。なぜ教会の体力が落ちているのか。しっかりと見据えなくてはならない。▼参加しているある学びの会で「御言葉の危機」とやや聞き慣れてしまって、危機感そのものが喪失しかねない言葉を、御言葉に対する飢餓、空腹と言い直すことに触れた。これもアモス書の言い直しかもしれないが。説教が会衆の霊的飢餓状態を作ってしまっていることから教会の体力低下が起こっている、と改めて身に迫ることとして聞いた。▼説教について語るのは、当然、説教者自身の首を絞める。しかし、教会の体力低下は、教会マネジメントのことでも、経営センス、人的交流の巧みさでもなく、何よりも御言葉が届いていないことから来ている。説教者が真摯に反省するならば、御言葉に聞くこと、御言葉を語ること、御言葉を届けることから出発するほかない。

【4910号】▼宣教研究所委員会▲ 今期、5つの研究テーマを決定

 第2回宣教研究所委員会が7月1日に教団B会議室において、全委員の出席と道家紀一担当幹事の陪席により開催された。岡本知之委員長の開会祈祷に続き、第1回委員会議事録案を承認した。次に、今総会期の研究テーマについて事前に各委員から寄せられた研究テーマ案を小林光書記がまとめた資料を基に委員全員が意見を述べた。

 以下は主な発言内容である。家族への伝道、教会間の連帯と相互牧会、教会の霊性、ディボーションのあり方。ダウンサイズして行く教団・教会のあり方、キリスト教学校との協力体制、高齢者への伝道。天皇制の問題、日本の宗教・日本人の宗教性に関して。認知症の信徒への対応。教会と付属施設との関係、SNSを用いた伝道。

 以上の意見を集約し、5つの研究テーマに絞った。①「教会の霊性」、②「教会のダウンサイジングの問題」、③「日本人の宗教性とキリスト教」、④「教会と付属施設」、⑤「SNSと伝道」。次回の委員会において、これらのテーマに相応しい研究員候補を挙げ、研究チームを組織することを今後の課題とした。

 続いて、日本基督教団宣教研究所発行の冊子『青年と性〜キリスト教倫理の視点から』に関する部落解放センターからの意見書について話し合い、同センターの要望を受けとめ、岡本委員長名で、今後は冊子の配布、販売、増刷をしない旨の返事をすることを承認した。

 次に、前総会期は発行しなかった「宣研だより」に関しては、今期は発行することとし、研究テーマの調査、研究状況と共に各委員が宣教研究所委員会に関わる思いを綴ることにした。柴田彰委員の閉会祈祷をもって終了した。(小林 光報)

【4910号】♦︎西日本豪雨追悼礼拝♦ 豪雨1年目を記念して礼拝

 2018年7月6日から降り続いた豪雨は、西日本を中心にして大きな被害をもたらした。東中国教区はもちろんのこと、西中国教区、そして四国教区にも大小様々な被害がもたらされた。岡山では平島地区、そして真備地区に甚大な被害があり、全国から、また海外からもボランティアに駆け付けてもらい、復興に助力してもらったことは感謝しかない。多くの人々の祈りと働きに支えられていることを改めて思い起こす。現在、教区としては「まびくら」を拠点として、岡キ災とYMCAせとうちと協力しつつ復興の活動にあたっているところである。

 そして、豪雨から1年が経過した2019年7月6日、土曜日の午後から「まびくら」を会場にして追悼礼拝を教区主催で開催することとなった。

 追悼礼拝は、渡辺真一牧師(岡山博愛会教会)の司式のもとで行われ、説教は、実際に教会員が被災者となり、また教区の復興拠点となる「まびくら」の立ち上げに精力を注いだ中井大介牧師(倉敷教会)が「涙を拭ってくださる方」という題で語った。

 説教の中で、豪雨当日の切迫した様子、豪雨が一旦落ち着き、しかしインフラがなかなか整わない中での対応の難しさが語られた。被災した人々の思い、それを遠くからしか把握できないもどかしさ。それでも私たちには、主イエスが涙を拭ってくださるお方としておられる、と信じる中で、見えるところの復興と、見えないところの復興の両方が重要であることを皆で確認できたひと時にもなった。

 追悼礼拝には、東中国教区以外では、兵庫教区より3名、また真備地区の被災した方2名の参加もあり、「まびくら」のボランティアスタッフも含め、合計67名でささげることができた。

 今後の「まびくら」の活動を覚えて祈っていただければ幸いである。(服部 修報)

【4910号】♦︎カルト問題連絡会 韓国訪問♦ 教団をあげて取り組む宣教課題として

 教団をあげて取り組む大切な宣教の課題として、カルト問題の取り組みがある。多くのカルトは、人の心を奪い、人格を奪い、生活を奪う。人権の側面からも宣教の側面からも、教団の大切な取り組みである。

 去る6月13日から14日まで韓国・益山にて、日韓連合異端似而非(さいび)セミナーが開催された。これは、宣教協約を結ぶ、大韓イエス教長老会統合派の異端似而非対策委員会と教団カルト問題連絡会の共催によるものである。日本からは教団のみならず、在日大韓基督教会やバプテスト連盟からも参加者が与えられた。

 益山のハヌル教会にて開会礼拝に引き続き、日韓双方からの講演を通して課題を共有した。日本側の講演は齋藤篤牧師(深沢教会)による「張在亨グループにおける教会潜入プロセス」、韓国側はファン・ミンヒョ教授(湖南神学大学)による「韓国カルト教団によるメディア利用」であり、それぞれ有意義な情報共有の場とされた。

 翌日は益山にある円仏教の本山を見学。円仏教はカルトではないが、いわゆる新宗教と呼ばれる近代に誕生した宗教である。歴史は浅いがその規模と他宗教に対する開かれた姿勢に驚かされた。

 また、この渡韓に際して、教団カルト問題連絡会は、セミナー後、韓国基督長老会総会本部を訪問し、意見交換を行った。その結果、今秋、仙台で行われる全国連絡会に韓国基督長老会から参加者を招待することになったことは意義深い。

 なお、非公式ではあるが、LGBTQへの牧会を行ったことで韓国内一部教派から異端視されているイム・ボラ牧師とも会い交流することができたことは幸いであった。(岸 憲秀報)

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