【4934・35号】伝道報告 広島キリスト教社会館

広島キリスト教社会館

神の平和を実現するため

西中国教区・広島キリスト教社会館 主事/広島牛田教会牧師 西嶋 佳弘

当館は戦前に米国宣教師たちの活動により開始された隣保事業(セツルメント)に端を発し、1956年に米国メソジスト教会婦人部の支援を得て建設されました。部落差別からの解放と地域住民への支援を目的に、保育所や学童保育の事業を始めました。その後、「社会福祉法人西中国キリスト教社会事業団」が設立され、『戦責告白』の証しの一つとして建設された被爆孤老のための特養「清鈴園」と共に歩んで来ました。また当初は、館内に福島町伝道所(現広島福島町教会)も併設され、地域の宣教を担ってきました。

今日では、従来の食肉加工や皮革産業を中心とした地域も、工場等の移転・整備や廃業などでさま変わりしていますが、依然として部落差別や民族差別は根深く存在し続けています。

現在は、子どもに関しては保育所、学童保育、子ども食堂と学習支援。介護事業はデイサービス(共生型)、訪問介護、居宅介護支援、自主事業の認知症カフェを運営しています。子どもに関する事業は、格差社会の中での保護者の経済的厳しさを知らされることが多くあります。特に在日・多国籍や一人親家庭という環境を背景に、発達障がいや言葉、文化的な不適応についての課題があります。保育士・指導員は、それぞれの家庭の事情に配慮しながら、きめ細かい対応で子どもたちの成長を支えています。高齢者は、被爆者と朝鮮半島出身者の割合が高く、部落差別を受けてきた方々もあります。最近は中国帰国者とその家族の利用者も増えおり、中国語の堪能なスタッフも置くなどして対応し、喜ばれています。

さらに心身に障がいのある方を受け入れる「共生型」も開始しました。それぞれが経験してきた人生の重さやいたみを感じながら、その生活文化を理解し、配慮と支援を行っています。ここに集う誰もが、一人の人として神の前に大切にされることを心がけています。こうした小規模の介護事業は、経済的には厳しさがありますが、この地域にはなくてはならぬはたらきとして、使命を感じながら運営しています。

こうした活動を、地域の教会や教区が「教区宣教基本方針」のうちに覚え、様々な形で支えています。また在日大韓基督教会広島教会による食事協力や、広島女学院中高生による被爆体験の聞き取りと記録なども行われています。地域の人々からはボランティアや食材などの提供、バザーへの協力などをいただき、キリスト教の施設として信頼を受けており、「心のよりどころ」となっています。

教会・信徒にとっては、こうした社会館の活動に関わることを通して、わたしたちの社会を支配しているこの世的なもろもろの力に気づき、「いと小さき者」とされている人々の現状を理解し、神の平和を実現していくために何をなすべきかを知る機会とすることができます。具体的な活動については、クリスマスに発行の『社会館だより』を読んでくだされば幸いです。祈りお支えください。

【4934・35号】教区総会報告2九州・東海・東京 厳しさが続く中、一つ所に集まる教区も

九州教区 教団総会に2議案を提案

第70回九州教区総会は、新型コロナ感染症の故に一堂に会せず「議決権行使書」をもって行った。正議員231名中183名の返信があり、総会成立となった。各法定議案は多数の賛同を得、可決。2019年度決算は、後日監査の上、常置委員会に付託され、7月14日開催の常置委員会にて承認となった。

通常、教区総会議場で執行される准允は、日下部遣志議長が各教会に赴き執行することとなった。按手礼は、九州教区では各教会にて行われるが、これも議長によって執行している。

予定されていた逝去者記念礼拝(逝去教師5名)は、次年度に行うこととなった。

教団総会議員選挙は行えず、議員任期延長を可決。九州教区にて教団総会議員の資格を有さなくなった議員には、第69回九州教区総会(2018年度)で選出された補員が充てられた。【教職】新堀真之、浦上結慈、齋藤真行各員に代わり竹内款一(長崎銀屋町)、西畑望(国分)、北畠友武(門司)、【信徒】栗田光男、白蓋勤各員に代わり中村温(門司)。1名欠員。

九州教区として取り組んできた議案、『教団「伝道資金規則」改定に関する件』および『二種教職制度克服のため、議案「教憲9条を改正し、併せて関連教規条項を改正する」を、第42回日本基督教団総会に提出する件』は、賛成多数により可決。

教団の伝道資金規則改定を求めるのは、地域性を考え公平性を保ち、教団内の諸教区及び諸教会が連帯性をもって伝道と教会形成をしていくためである。

二種教職制度の克服は、戦争遂行のための宗教団体法を受けて、旧日本基督教団が採った二種教職制度が、戦後も是正されていないまま故に不可欠である。戦後、教団の歴史的な協議においても、二種教職制度は克服されるべきことが確認されている。先の戦時下に犯した“神の主権よりも国権を上位に置いた過ち”を深く悔改め、信仰の自由のために、あらためて提案する。

熊本・大分地震に際しては、数多のご支援・連帯と「エルピスくまもと」の働きをおぼえていただき心から感謝したい。また、2019年度をもって在日大韓基督教会熊本教会を含む被災15教会の修復・再建をなすことができたことを感謝し、心より御礼申し上げたい。

なお、2020年7月豪雨においても数多のお祈りとご支援を心から感謝したい。(竹内款一報)

東京教区 常置委員半数改選、教団総会議員選出

東京教区第79回定期教区総会は、当初5月26日に富士見町教会を会場にして開催する予定であったが、新型コロナ感染症拡大によって事前の関連委員会等が開催できず、『議案・報告書』の作成及び事前配付が困難な状況となったために5月26日提出期日とする書面によって開催した。

議案として、第79回定期教区総会を議決権行使書によって開催する件、第79回定期教区総会で取り扱うべき議案は第80回臨時教区総会を開催して取り扱いその開催日時と会場の決定については第78総会期教区常置委員会に一任する件の2議案を諮った。

常置委員による開票の結果、2議案とも可決され、常置委員会が第80回臨時教区総会の開催案について慎重に審議を重ねたが、議員が一堂に会する総会開催は困難と判断し、第80回臨時教区総会も書面による開催とすることを決議した。

臨時教区総会は『議案・報告書』を配付の上、常置委員会報告及び三役報告、各委員会報告、常置委員会半数改選選挙(教職5名・信徒5名選出)、教団総会議員選挙の第一選挙(教職16名・信徒16名、計32名選出)、2019年度の決算案、教会記録審査を次回定期教区総会で実施する件、2020年度の予算案、本総会期での教師検定試験合格者に対する按手礼および准允の執行承認を常置委員会に委任する件、教区常任委員・各部委員・常設委員会委員・特設委員会委員の選出に関する件等の各議案について諮る議決権行使書及び選挙投票用紙を7月15日提出期限として開催した。

選挙管理委員会による開票の結果、全ての議案が可決され、常置委員の半数を改選し、第一選挙による教団総会議員を選出した。

第一選挙の結果を受けて、5支区ごとの推薦候補の提示による教団総会議員の第二選挙(教職10名・信徒10名、計20名選出)を7月29日提出期日の郵送投票によって実施し、開票の結果、第一選挙の結果と合わせて計52名を選出した。

常置委員半数改選結果

【教職】藤盛勇紀(富士見町)、岸憲秀(千葉本町)、古旗誠(目白)、神保望(日本聖書神学校)、松井睦(聖徒)

【信徒】髙花富夫(柏)、遠矢良男(富士見町)、澤田竹二郎(白金)、守安久美子(船橋)、鷺一彦(代田)

教団総会議員選挙結果

【教職】岸憲秀(千葉本町)、藤盛勇紀(富士見町)、中村公一(高輪)、高橋和人(田園調布)、松井睦(聖徒)、増田将平(青山)、林牧人(西新井)、伊藤英志(三軒茶屋)、村上恵理也(松戸)、岸俊彦(経堂北)、東野尚志(滝野川)、古旗誠(目白)、大友英樹(赤羽)、渡邊義彦(柿ノ木坂)、神保望(日本聖書神学校)、小橋孝一(新島)、髙橋潤(銀座)、篠田真紀子(浅草)、生原美典(松原)、北川正弥(代々木中部)、藤崎義宣(久ヶ原)、齋藤篤(深沢)、大久保正禎(王子)、大澤宣(弓町本郷)、原田裕子(薬円台)、真壁巌(西千葉)

【信徒】遠矢良男(富士見町)、奥山盾夫(千葉本町)、髙花富夫(柏)、和田洋子(銀座)、澤田竹二郎(白金)、守安久美子(船橋)、市橋佳子(田園調布)、枡田恒(柿ノ木坂)、鈴木齊(銀座)、鎌田あつ子(目白)、小平正宣(代々木中部)、伏見陽子(新津田沼)、石川日出男(滝野川)、川添裕一(自由が丘)、北村清隆(用賀)、中島由美(聖徒)、阿部勝雄(聖和)、長尾大佑(西新井)、平川寛子(梅ヶ丘)、青笹都(青山)、尾崎裕美子(久ヶ原)、柴田喜代子(高輪)、高橋真軌(信濃町)、尾野明子(王子)、鈴木秀信(船橋)、池田信成(八千代台)(伊藤英志報)

東海教区 教区事務所新築関連議案を可決

第106回東海教区総会を8月10日、池の平ホテル(長野県立科町)で開催。5月開催予定であったが、定足数に満たなかったため、延期となった。宮本義弘議長による開会礼拝説教「地よ、身もだえせよ」が語られた。開会時出席議員は総議員数204名中90名。

本来ならば2日間の日程を1日とする議事日程案を承認。第一読会は議案の上程を主とし、その中で教団総会議員選挙を行った。また2名の按手礼執行、2名の准允執行が承認され、按手礼・准允式が執行された。第一読会終了時、昨年度東海教区内で逝去された教師と信徒を憶えて祈祷がなされた。

第二読会を「伝道」「財務」「教区運営」に分かれ実施し、第三読会で各議案提案通り可決。特に教区事務所新築関連議案が可決されたことを憶えたい。多くの方々の祈りと支え、そして主の導きによってこの時を迎えられたことに感謝する。

厳しさが続く中、互いに一つ所に集まることで主を賛美する喜びを味わい、主の慰めを憶え合う総会となった。

教団総会議員選挙結果

【教職】宍戸俊介(愛宕町)、柳谷知之(松本)、石井佑二(遠州)、新里正英(三島)、宮本義弘(沼津)、宇田真(岩村田)、兵藤辰也(中遠)、佐々木美知夫(静岡)、高橋爾(清水)、横井伸夫(長野)

【信徒】黒沼宏一(静岡)、稲松義人(遠州栄光)、新庄田鶴子(静岡草深)、五味優子(日下部)、土屋芳子(長野県町)、八嶋由里子(沼津)、山室設子(沼津大岡)、諏訪部眞(信州)、茅野眞澄(山梨)、弓田覚志(愛宕町)(石井佑二報)

【4934・35号】部落解放センター運営委員会 カナダ合同教会からの献金について協議

第5回部落解放センター運営委員会は7月28日、ウェブ会議サービスを利用して開催した。今回はコロナウイルス感染症対策として陪席者を減らしての実施となり、各教区運営委員12名の出席と東京5支区代表者ら9名の陪席であった。議題も直近で決議すべき事柄のみを取りあげ、時間短縮に努めた。

まず、第4回運営委員会が現状を鑑みて「書面決済(稟議書)」となったので、そこで決議された内容を確認した。

次に、カナダ合同教会からの献金について協議をした。特に初年度分の使途を明確にするよう先方から求められており、結果として①青年ゼミを全国で広く行い教団における部落解放の将来を担う人材を育成するプロジェクト、②部落解放奨学金原資の一部、③マイノリティ宣教センター・農村伝道神学校と協同して行う「アファーミング・ミニストリー」プロジェクト、④センター建物の改修・整備にそれぞれ充てることを承認した。

続いて、継続議題であった「部落解放奨学金運用規定」について、部落解放センター活動委員会作成の規定案を基に協議した。対象は原則1名、給付額は40万円を限度に年1回支給とし、給付希望者の面接は二役(運営委員長・運営委員会書記)とセンター主事が担当することを承認した。コロナ状況下において、奨学金を必要とする学生の経済状況が悪化するのではないかという懸念が共有され、規定整備を急ぎ、実施に向けて努力する。

加えて、2021年が部落解放センター開所40周年にあたることが確認され、記念企画を今後検討していく。(後藤 慧報)

【4934・35号】教区議長コラム

コロナ問題が教会の宣教に深刻に影響している。もちろん、礼拝動画や説教のネット配信が新しい聴取者を生むなど新時代の一面もわかる。とはいえ「教会に行く」、「礼拝に出る」という基本的な機会を妨げるコロナ問題が憎い。公に推奨される新しい生活様式の中で、キリスト教会の宣教はどうなるのだろうか。社会ではコロナ、コロナ……。まるで「コロナ様」が主であるかのようなこの時代。生きることが憂鬱だ。不安ばかりが先に立つ。何かに八つ当たりしたい。何かに責任転嫁して自分は逃げたい。こうして既に世に負けている。

先日、一人の方と話した。「コロナで大変でしょう」、「ええ、そうなんですがね、コロナのために私、仕事をもらったんですよ、役所から。それで助かってるんです」。新業務が社会で始まっている。

別の方と話した。医療事務の仕事上、礼拝出席を自粛してネット説教で礼拝する方。「毎日職場で雑用ばかりしてますが、その雑用への対処の仕方にすら文句を言われて、ヘナっとなります」と吐露された後「それでも私は恵まれています」と明確に仰った。 他の方からネット説教の感想メールが来た。「ここ数回わずかに早口に思えましたが、本日はゆっくりお話されて良かったです」。説教にすら焦っていた自分に気づかされた。

コロナ時代の渦中で聞こえてくる声がある。「聞く耳のある者は聞きなさい」(マルコ4・9)。京都教区も日本基督教団も、そして私(あなた)も主の近くで聞く耳がある。主の言葉を聞こうとするときに、その近くに、主が隣人となられた一人ひとりの言葉も聞こえる。「コロナ様」の大きな声ではなく、主の近くでこそ聞こえる声を聞く。希望を聞き忘れぬように聞く。(京都教区議長)今井牧夫

【4934・35号】議長談話 お医者さんになって

3歳児クラスの担任から「園長先生ちょっと来てください」と呼ばれた。

越谷幼稚園では日曜日の礼拝の聖書の箇所から御言葉が選ばれ、その御言葉がホールに掲げられている。この御言葉によって一週間の保育が支えられる。各保育室にも、机の上に聖書が置かれ、その週の御言葉の箇所が開かれている。

保育者に呼ばれて保育室に行くと、その週の聖書の箇所が開かれ、その隣に祈る主イエスの絵が置かれ、ユリの花が生けられていた。今年は新型コロナウイルスのために4月、5月と休園した。そのために6月2日が入園式となった。

新入園児のYちゃんの話を担任がしてくれた。Yちゃんは、祈る主イエスの絵を見て「イエス様って神様でしょ」と言った。さらに「イエス様はどうして私たちを守ってくれるの」と聞いてきた。担任は「Yちゃんが大好きで愛してくれているからだよ」と答えた。するとYちゃんは「お医者さんになって死んだ人を生き返らせるの」と言ったとのこと、驚いた。

6月に入園、6月に誕生日があり4歳になった幼児が、日曜礼拝と水曜日の合同礼拝(全園児)で、主イエスの十字架の死と復活の話を聞いた。そして、「イエス様は神様だ」、「お医者さんになって、死んだ人を生き返らすの」と考えることが出来ていることに驚いた。

(教団総会議長 石橋秀雄)

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