教師試験が「不当とまでは言えない」との決議が議案化
2月22日、第154回神奈川教区総会が清水ヶ丘教会を会場に開催された。開会時の出席人数は議員227名中146名だった。開会礼拝の後、会議開始に先立ち、議長と副議長がそれぞれ病気のため欠席であることが書記より告げられ、平良愛香議員が仮議長となった。
神奈川教区総会ではこれまで、按手や准允の議案の採決に先立って「今回の教師試験が不当とまでは言えない」という決議が行われてきた。しかし、この採決はこれまで、議案ではなく議長が議場で問うており、位置づけが不明確との指摘があった。常置委員会で改めて経緯と意義が確認され議論されること、常置委員会議事録と総会議事録にも記録が残ることなどの意義があると、前回の教区総会で議案化の要望がでていた。今回はそれに応えて議案化され、按手の議案の前に第1号議案として提出された。
この議案は、「今なお解決されていない教師検定問題を巡る問いについて、教区が誠実に向き合い、問題の解決に向けて歩みを深める決意をもって、議案第2号の按手礼の執行を、総会に上程することを決議する」ために今回の教師検定試験が不当とまでは言えないと決議するということであった。当議案について「『不当とまでは言えない』という二重否定では内容について賛成/反対どちらでも議案には反対せざるを得ず、議案としての体をなしていない」、「第1号議案が第2号議案に影響するのは内容的にも形式的にもおかしい」、「経緯をふまえると第2号議案と切り離すことはできない」、「諸問題の内容が広く認識されておらず、中には教団において、引き継がないことが議決されているものもある」などの意見があがった。議場から「議案第2号の按手礼の執行を、総会に上程することを」の文言を削除する修正議案が提案され、134名中68名(過半数67名)の賛成をもってこの修正案が可決された。
その後、第2号議案によって1名の按手礼執行が可決され、按手礼式が行われた。
議長、副議長選挙および書記選出結果
【議長】飯田輝明(溝ノ口)、【副議長】宮川忠大(横浜本牧)、【書記】難波信義(大船)
常置委員選挙結果
【教職】古谷正仁(蒔田)、秋間文子(茅ヶ崎南湖)、井殿準(翠ヶ丘)、佐野匡(横浜本郷台)、原宝(上大岡)、寺田信一(横須賀小川町)
【信徒】本城勇介(鎌倉雪ノ下)、大西誠(横浜指路)、岡安博(鶴見)、斉藤圭美(高座渋谷)、沖田忠子(横浜港南台)、古賀健一郎(紅葉坂)
(長倉 基報)