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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4896号】宣教師からの声 沖縄キリスト教学院の創設と二人の宣教師 金 永秀(沖縄キリスト教学院宗教部長)

2019年2月16日
 1957年、沖縄戦から12年を経て沖縄キリスト教学院(沖縄キリスト教短期大学・沖縄キリスト教学院大学)は、戦争の悲惨さを体験した沖縄キリスト者たちの、平和な島を作る担い手を輩出したいという願いから誕生した。沖縄では琉球大学に次いで2番目に創設された大学である。  いわゆる外国ミッションボードによって建てられた大学ではない。しかし、その創設のために尽力した二人の宣教師なくして、この学院の誕生は難しかったであろう。一人はウオルター ・W・クライダー(Walter W. Krider)宣教師(米国メソジスト教会派遣)、一人は前田伊都子宣教師(米ディサイプルチャーチ派遣)である。初代理事長・学長の仲里朝章牧師が学院の精神的な指導者であったが、クライダー宣教師は財政面を支え、前田宣教師は教務を担当する形で学院は出発することができた。  クライダー宣教師は、1920年ボストン大学神学大学……

【4896号】人ひととき 砂塚 秀子さん 神の御計画の中にいる

 砂塚さんの父上は、97歳で洗礼を受け、地上の人生最後の7年間をキリスト者として娘と共に過ごした。父上が書き溜めたノートを見せてもらった。毎日書き写した聖書の言葉や説教、祈りの言葉が何冊にも亘って記されていた。  その父が召されたのは、砂塚さんが教区の婦人部委員長として最後の務めであった教区報告会を終えた次の日だった。  父が召された翌年のイースターには、秀子さんの中学生の孫が受洗を決心し、4歳の弟も幼児洗礼を受け、そして、長年祈ってきた夫も孫たちと共に受洗した。すべてが神の御計画であると知った出来事だったと言う。  秀子さんがはじめてキリスト教と出会ったのは、高校生まで育った長野・生坂においてだった。生家で一緒に暮らすことになった小学校の先生であった親戚のお姉さんが、近くの寺を借りて教会学校を始めた。松本から訪ねてくる宣教師と一緒にお姉さんが熱心に祈っているのを襖の陰か……

【4896号】40点牧師

 越谷教会では毎月礼拝後誕生会をしている。1月は、私の妻の誕生日。妻は誕生会で「日野原重明先生の『長生きすりゃいいってもんじゃない』(多湖輝共著)で、先生は、夫婦は50点と50点で合わせて100点であれば良いと言った。秀雄君は60点で私が40点、合計100点だ」と言ったら、司会の豊川昭夫役員(常議員)が「由美子先生60点、石橋先生40点ではないか」と言った。  役員会で、翌日の新年合同礼拝の準備について話し合った。私「40点牧師だから、明日は礼拝が終わったらすぐ帰る」、役員「それは困ります。石橋先生に会いたいという人も来ます」、私「40点牧師に会いたい人などいません」、役員「それはそうですけど、最後までいていただかないと困ります」だって。  越谷教会は信徒60点、牧師40点で合わせて100点の教会だ。しかし、100点に対して信徒は40点足りない。牧師は60点も足りない不合格だ。……

【4895号】新春メッセージ 言葉を失うその所に 石橋秀雄

2019年1月26日
言葉を失うその所に 石橋秀雄(第41教団総会議長・越谷教会牧師) 御言葉を宣べ伝えなさい。折が良くても悪くても励みなさい。とがめ、戒め、励ましなさい。忍耐強く、十分に教えるのです。だれも健全な教えを聞こうとしない時が来ます。そのとき、人々は自分に都合の良いことを聞こうと、好き勝手に教師たちを寄せ集め、真理から耳を背け、作り話の方にそれて行くようになります。しかしあなたは、どんな場合にも身を慎み、苦しみを耐え忍び、福音宣教者の仕事に励み、自分の務めを果たしなさい。《テモテへの手紙二 4章2~5節》 言葉を失う中で  大災害の凄まじい破壊の中に立って言葉を失う経験をした。災害のみならず、突然思いがけない苦難に襲われ言葉を失う。愛する者の死を前に言葉を失う。この言葉を失う時、そこで救いとなり慰めとなり、希望となる言葉が響く。十字架と復活の主の言葉だ。  「言の内に命があった。命は人間を……

【4895号】第41総会期 第2回常議員会

宣教委員会、伝道・教育・社会委員による 兼務を決定  第41総会期第2回常議員会が12月27・28日、28名が出席し、教団会議室で行われた。書面による議決がされた第1回に続く今回が、新常議員が一堂に会する初めての会議となった。  冒頭、常議員が自己紹介をした後、石橋秀雄議長が挨拶し、「信仰告白、教憲・教規において一致し、主の御体なる教会として伝道の命と力の回復をしつつ機構改定をしていく。沖縄が次期総会に戻って来ることを切望すると共に、合同50周年には議長声明を出したい」と述べた。  書記報告の中で雲然俊美書記は、「韓日5教団の宣教師に関する実務者会議」を次回で終結すると報告した。経緯が問われ、雲然書記は、「出発点は、宣教師の受け入れ・派遣について一本化できないか模索することにあったが、教派毎の在り方を尊重するとの認識に至った」と説明した。  総幹事報告で秋山徹総幹事が報……

【4895号】消息

中山洋一氏(隠退教師)  18年7月30日逝去、87歳。北海道生まれ。80年日本聖書神学校卒業。83年より小石川白山、東広島、札幌富丘教会を牧会し、北海道クリスチャンセンターに務め、07年隠退。  遺族は妻・中山光子さん。   大橋 弘氏(隠退教師)  18年8月6日逝去、81歳。大阪府生まれ。63年同志社大学大学院卒業。同年より神戸イエス団、稲田、阿倍野、行田、宇治、神戸イエス団、水口教会を牧会し、01年隠退。  遺族は妻・大橋芳子さん。   木村量好氏(隠退教師)  18年10月31日逝去、86歳。徳島県生まれ。58年同志社大学大学院卒業。同年より大阪四貫島、世光、八幡、世光、八幡ぶどうの木教会を牧会し、08年隠退。  遺族は妻・木村淳子さん。……

【4895号】第41総会期常設委員会等委員選考結果

★=招集者、○=信徒(2018年12月28日現在。今後、委嘱において変更があり得ます。) 《常任常議員会》 石橋秀雄(越谷)、久世そらち(札幌北部)、雲然俊美(秋田桜)、小西望(仙台北)、東野尚志(聖学院)、大友英樹(赤羽)、横山良樹(半田)、○井田昌之(狛江)、○望月克仁(鎌倉雪ノ下)、○八嶋由里子(沼津)   《責任役員会》 石橋秀雄、久世そらち、雲然俊美、藤掛順一(横浜指路)、小橋孝一(新島)、○奥山盾夫(千葉本町)、○豊川昭夫(越谷)   《監査委員会》 服部能幸(兼務・宗教法人、伊勢原)、○辻康(兼務・宗教法人、四日市)、○宮下重康(玉川)   《協約に基づく委員会》 〔在日大韓基督教会と日本基督教団との宣教協力委員会〕 石橋秀雄、久世そらち、雲然俊美、宣教、在日韓国朝鮮人連帯特……

【4895号】《第41回教団総会》 主な総会議事結果

【承認】 7.教団総会常任委員選任に関する件 *会計監査の選任を41総会期常議員会に付託。 8.宗教法人「日本基督教団」責任役員選任に関する件 *責任役員、会計監査の選任を41総会期常議員会に付託。 9.出版局理事・監事承認に関する件 *41総会期常議員会に付託。 10.年金局理事・監事承認に関する件 *41総会期常議員会に付託。 11.部落解放センター運営委員選任に関する件*41総会期常議員会に付託。 12.常設委員会および常設専門委員会委員選任に関する件 *選考委員の選任を41総会期常議員会に付託。 13.宣教研究所委員選任に関する件 *選考委員の選任を41総会期常議員会に付託。 14.教団関係学校及び関係団体理事・評議員等推薦に関する件 *41総会期常議員会に付託。 15.2018年秋季教師検定試験合格者承認に関する件 16……

【4893・94号】クリスマスメッセージ ついに、言は肉となって 大住雄一

2018年12月15日
初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。この言は、初めに神と共にあった。・・・言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた。《ヨハネによる福音書 1章1・2節、14節》 神と共にあった言の奇跡  「初めに言があった」。この「言」は、神御自らであったと言われます。しかしこの言は、「神と共にあった」。神御自らであった言が、神御自らでありながら、神と共にあった。ここに、神の言の奇跡があります。  神と共にあったということは、向きを変えて見れば、私たちと共にいてくださった、そして今も私たちと共にいてくださるということです。  神である方が神であると同時に、私たちと共にいて、「神と共にある」ものになってくださる。神ならば、本来賛美されるべき方ですが、神と共にあって、賛美するものと……

【4893・94号】第41回日本基督教団総会「伝道する教団の建設」—伝道の命と力の回復— 三役の抱負・祈り

「伝道推進基本方針」の具体的展開を求めて  石橋秀雄議長  「危機は好機」と言われるが、教団の危機が叫ばれる中で、対立の壁を越えて全教団的な議論がなされ、日本伝道の推進ということで一致し「教団伝道推進基本方針」が定められ、第41回総会期に教団の成すべきことが鮮明にされたことは感謝だ。  この「伝道推進基本方針」の具体的展開が求められている。 1.伝道推進信徒運動の展開  「聖書を読んで祈って伝道する」信徒運動によって教団の伝道を推進していきたい。    毎日熱心に聖書を読み、熱く祈り、献金を喜んで献げる信徒が1000人、3000人、5000人、1万人と膨らんでいったらどれほどの日本伝道の推進力になっていくだろうか。  伝道の恵みに与り、伝道を喜び、伝道を楽しむ伝道推進信徒運動を展開することができたら教団の明日が開かれる。  ⑴拠点教会(その地にその教会……
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