第41総会期第1回教師委員会は、4月5日に開催した。前総会期から継続する委員は2名となり、新たに有力な教師が5名加わったことを感謝している。
教師委員会は、教団の教務に関することを扱う。そして、毎年6月には、「新任教師オリエンテーション」を開催している。新任教師一同が集まり、三日間のプログラムを通して学びと交わりを深め、現場に遣わされていく大切な集会である。そして、昨年度より「教師継続教育研修会」を開催することになった。これは10年目までの教師を対象にし、研修を行っている。今日の教会における伝道と牧会、特に、昨年に引き続いて「説教」をテーマとして開催することにしている。こちらは何度でも参加できる。将来的には、20年研修や30年研修と広がっていけるとよいと願っている。
教師委員会では、2年に一度、教団立神学校の東京神学大学と5つの認可神学校を問安している。伝道者を育てる尊い……
鈴木一義氏(シャロンのばら教会担任教師)
19年5月24日逝去、83歳。千葉県生まれ。60年東京神学大学卒業。同年より春日部、シャロンのばら教会を牧会。
遺族は妻・鈴木孜孔さん。
七飯教会のある七飯町は北海道渡島半島の南部、函館市から北に16キロのところにあり、面積216万平方キロ、人口2万8000人の静かな町です。気候は、北海道の中ではかなり穏やかで、町の中に桜並木や赤松の街道、果樹園などがあり、方々の庭では季節ごとに色々なお花が咲きます。教会は、町の中心部にある古い杉林(植林・1886年)に面して建っています。特別大きな建物でも、長い歴史を刻んだ建物でもありません。けれども30年間、ここに建ち続けてきました。建物の中に、一人用の居室が8部屋ほどあります。それは、この建物が最初は高齢者用シェアハウスとして建てられたものだからです。1988年のことです。後に牧師となる能美敏彦氏の「高齢のため信仰生活、教会生活の継続が困難になっていく方々が共同生活をしながら、この地で主の御栄を表していけるように」、という願いからでした。そして将来は伝道所に、との祈りをもって、建物の……
わたしが深沢教会に赴任して3か月目に「イエス様への信仰を告白されましたので、バプテスマの準備をよろしくお願いします」と、ある教会員から言われた。わたしは一瞬何のことかと戸惑ったが、すぐにわかったのは、その会員が礼拝に出席し始めた青年に礼拝後少しの時間を用いて、自分の救いの体験を通して、主と共に生きる喜びを伝え続けていたということだった。
その青年は、わたしとの準備を経てバプテスマを受けるに至った。このパターンが、わたしたちの教会における「日常」であったことを知ったとき、とても新鮮な気持ちにさせられた。
この経験を通して、わたしは伝道をする「器」について考えさせられた。牧師が専ら伝道に励むために神から遣わされていることは当然でありながらも、牧師「だけ」が伝道の担い手ではないことを、深沢教会の信徒伝道の実際から改めて確信させられたのだ。
わたしが現在遣わされている深沢……
父親の代からの絵本専門の製本会社を営む双子の兄弟。瓜二つの彼らを見分けるしるしがある。多田善郎(ぜんろう)さんが赤。多田善文(ぜんぶん)さんが青。「わたしたちは『ぐりとぐら』ですから」と両氏は笑う。会社建物は、かつて三崎町教会の近くにあった。この建物内に、『福音館小辞典』が大ヒットして本拠地を東京に移すことになった福音館がオフィスを構えた。輸入絵本を解体するなど手探りの研究から始め、福音館の絵本製本を手掛けて67年が経つ。安価なものが人気を集める昨今も、幼児が扱うに堪える絵本とするためのコストを惜しまない。
両氏は、三崎町教会の執事でもある。教会附属の愛の園幼稚園(現在は閉園)に入園したことが始まりだった。卒園後も、CSや教会が平日に運営していた児童学園(絵画教室や学習塾)に通った。当時の新里昌平伝道師がここに集う子らを誘ってブラスバンド「みさきマヨネーズ」を結成。教会で夢中にな……
4月より、昨年成立した働き方改革関連法が順次施行されている。私が責任を負っている小規模の社会福祉法人でも、非正規保育士の待遇改善、長時間労働の是正など、いずれ整えるべき事項について現行の就業規則や諸規程の検討をしている。その時にいつも考えさせられるのは、教師(特に牧師、伝道師)の働き方がどうであるのかということである。たしかに教師は一般に言うところの被雇用者ということではない。けれども、「週40時間労働」や「時間外・休日勤務」等々の規定を見るたびに、つい「教師の場合は…」と考えてしまう。変形労働時間制ではないし、あるいは「高度プロフェッショナル制度」?(皮肉を込めて)
このようなことを考えるのは、教師たちの心身の健康のことが心配だからである。定期的な健康診断の受診、自覚的なメンタルヘルスケアといったことは、教師として召され、遣わされた地での働きを日々担うために欠かせないものである……
村岡新議長、飯田新副議長、松浦書記を選出
奥羽教区
5月21〜22日、奥羽キリスト教センターにて第74回奥羽教区総会が開催された。開会時出席議員数は、112名中102名だった。
開会礼拝後、組織会を経て准允式が執行され、補教師1名が立てられた。
議長報告にて、邑原宗男議長は、2017年度施行の教区機構改革による常置委員会開催数削減継続の中で、2018年度も円滑な教区運営が実施されたと述べた。議長は、議長報告の約3割を用いて教団今総会期の動きを伝え、「教区として、これからも、これまでと同様に、合同教会としての日本基督教団形成のために祈りつつ、取り組む」ことを呼びかけた。
初日夕に行われた議長選挙では、村岡博史副議長が62票を獲得し、新議長に選出された。2位は9期18年にわたって議長を務めた邑原議員(11票)だった。村岡議長は挨拶で、「邑原前議長が貫いた姿勢と同じ……
割愛とは、惜しく思うものを思いきって手放したり省略したりすること、と前主筆から引き継いだ「広辞苑」にある。新報に寄せられる原稿を頁に収めるに割愛することをある席で話したら、教団に割礼と割愛無し、と駄洒落好きな先輩が言って失笑を買った。確かに執筆者が思いを込め書いた原稿を短くするのはそうそう容易なことではない。▼教会の印刷物でも説教要約を求めることも、求められることもある。説教が一つの言語作品であるとすると、語られた言葉の連関が一つの構造を作り出しているはずであるから、そこからたとえ一語であろうと除く作業はどういうことなのか、と要約しながら思う。聖書は、これに付け加えることも、取り除くことも戒める警句で閉じられる。▼報告記事を書くことにおいても、どの議事を記し、どの場面を記すのか、どれを記さないのかの判断はしばし悩み苦しむ。しかし、時間が切り取られて文字となり、言葉に結晶することで真実を伝……
互助制度改定の中間報告、意見交換
兵庫教区
第73回/「合同後」代50回兵庫教区総会は、5月19、20日両日、淡路夢舞台国際会議場にて開催された。
開会時の出席は、正議員217名中117名であった。開会礼拝後、議長団より、病欠の古澤啓太議長に代わって二日間の議事を副議長が執り行う旨が説明された。組織会のあと議長代行報告が行われ、教区三役の現状と前年度総括が西脇正之副議長より述べられた。兵庫教区は今総会は改選期ではないが、議長不在の現状に鑑み、副議長をもう一名選出し、議長、副議長2名、書記の4人体制で残り1年の任期を全うしたいとの思いが語られ、議場はこれを承認した。
今年度総会のテーマは「わかちあえば満たされる」であるが、これは前期より続けられている互助制度改定に関連しており、わかち合いの思いと実践こそが人と人、そして諸教会/伝道所同士のつながりを強め、そこから違いを越……
教会の働きについてしばしば言われるのは、伝道、教育、奉仕である。教団もまた、(全体)教会として、伝道、教育、奉仕のわざに励むことが期待される。そのことは、教団の組織のなかで位置付けられている。伝道委員会、教育委員会、社会委員会の常設専門委員会がそれである。それら常設専門委員会が、宣教委員会のもとに位置付けられていることは、教団が教会としてふさわしく働いていくことを組織として明らかにしているということであろう。
今総会期の宣教委員会が招集された。今までは、伝道、教育、社会の各委員会から委員長が宣教委員に加えられ、各委員会を通しての宣教のわざを共有してきた。しかし、今総会期は各委員会から委員長ともう一人の2名ずつが宣教委員会に加えられている。このことは、今総会期の姿勢の表れだと受け止めている。
すなわち、伝道、教育、社会の各委員会がなす、教団としての教会の働きを重く受け止め、……