台湾基督長老教会(PCT)のテゼ黙想ツアーが8月23日から9月5日に行われた。PCT台中学生センターの潘忠杰牧師が始めた企画で、2回目の今年は教団も誘いを受け、合同のプログラムとして実現した。
参加者はPCTが16名、教団が7名、内引率各1名であった。メインは8月25日から9月1日に、テゼ共同体で行われる18〜35歳の青年たちのための国際的集いに参加し、黙想することで、ヨーロッパを中心に世界各地から約2000人の青年が集まった。
テゼ共同体は1940年、スイス出身のブラザー・ロジェによって、フランス・ブルゴーニュ地方の小さな村「テゼ」に創設された超教派のキリスト教男子修道会で、分裂や争いのある世界で、『見える和解のしるし』となることを目指して始まった。修道士(ブラザー)たちが、教派の違いを越えて、共に祈りと労働の生活をする。テゼは、深い沈黙の中での祈りを大切にし、朝昼晩の……
伝道委員会は新総会期に入り、申し送り事項を継承していくことに追われているのが現状です。どれも大事な活動であることは言うまでもありません。開拓伝道援助金、会堂貸出金の対応等、各個教会・伝道所への伝道に直結する持続的財政援助について、限られた原資を公平性をもって大胆に運用していかなければなりません。
伝道委員会主催で開催されてきた教区伝道委員長会議や農村伝道に関する協議会は、機構改定を踏まえて抜本的に見直していく必要があると思います。その他、伝道委員会に託されていることの中には、文書伝道、教誨活動の支援などがあります。
今総会期の宣教委員会は、委員会そのもののあり方を検討する意図をもって伝道、教育、社会の三つの常設委員会から2名ずつ委員を出して構成されています。教団として宣教委員会をどう位置づけ改定していくかが課題となっています。
教団機構改定が現在重要な検討課題とな……
菊間俊彦氏(隠退教師)
19年8月28日逝去、90歳。大阪府生まれ。55年東京神学大学大学院卒業。同年より代田、村上、大磯、駒込教会を牧会し、06年隠退。
遺族は妻・菊間幸子さん。
米田 孝氏(隠退教師)
19年8月24日逝去、91歳。北海道生まれ。54年日本基督教神学専門学校卒業。同年より新津、青山町教会を牧会し、酪農学園三愛女子高等学校に務め、武蔵野扶桑教会を牧会し、94年隠退。
遺族は妻・米田朋子さん。
大住雄一氏(東京神学大学神学教師)
19年9月5日逝去、64歳。東京都生まれ。83年東京神学大学大学院卒業。同年より大宮、用賀教会を牧会し、東京神学大学に務める。
遺族は妻・大住真理さん。
佐野 正子
(東京女子大学現代教養学部教授)
東京女子大学(Tokyo Woman's Christian University)は、日本で最初のキリスト教主義の女子高等教育機関のひとつとして、1918年に創立され、2018年に創立100周年を迎えました。開学当時の日本の教育制度では、大学の門戸は女子に対して閉ざされていましたが、本学はあえて「大学」と名乗り大学に相当する課程を設け、キリスト教の精神に基づく最高のリベラル・アーツ教育を目指しました。女子にも高等教育をという新しい時代を切り拓くための挑戦であったと言えます。
創立当初の英語名は“Woman's Christian College of Japan” でしたが、第二次世界大戦後に“Tokyo Woman's Christian College”とし、1976年に現在の英語名となりました。本学の英語名は、一人ひとりを……
ユネスコ・イラク教育担当事業統括上官。ロンドン大学にて「地中海学−中東の歴史・外交」と「教育計画」の分野で修士を取得。UNRWA、UNHCR、ユニセフ、JICA、NGOでヨルダン、レバノン、ガザ、スーダン、イラクと、パレスチナ難民の教育を中心に、中東での教育に10年以上携わる。
クリスチャンホームに育ち、教会や学校で「パレスチナ」、「イスラエル」という言葉を聞いてなじみがあった。大学1年生の時に祖母と聖地旅行に行き、そこでパレスチナとイスラエルの小競り合いを聞き、「なぜこの人たちは、長い間戦い合わなければいけないのか」と疑問に感じ、勉強しようと思った。
留学し中東の勉強を続けるうちに、不当な扱いを受けてきたパレスチナの人々のために何かをしたいとの想いを与えられた。しかし同時に、中東のことだけを知っていても彼らの役に立てないことを悟る。攻撃に対し、攻撃で返すことが繰り返され……
この夏に教団や教区の主催で行われた様々な活動報告を聞く機会が多い。教区青年担当者会では、中部教区と東北教区のそれぞれの夏季キャンプの様子、それに、日独ユースミッションの参加報告があった。映像を通して若い人たちのはじける笑顔を見ながら、キリストの懐に招かれた豊かな交わりが広がっている様を聞くことができた。
教会ではめったに見ない若者たちの集まりが盛んになっており、70年代以降、壊滅状態であった教区や教会の青年の集いが方々で復活し、新たな活動が始まっているのは確かなようだ。
これらの集まりから聞こえてくるキーワードは「つながる」ことと「居場所が見つかる」ことで、賛美があり、祈りがあり、聖書の言葉がある教会の交わりだからこそ、そこに集うことを喜ぶ群れができているのを見ることができる。
若者をリードする教師たちや大人のボランティアの働きに感謝したい。リードするというより、……
★《東北教区》 台湾との交流
宣教協約の実質化のため
7月15日から20日まで、台湾基督長老教会の青年修養会に参加した。2018年東北教区総会において台湾基督長老教会嘉義中会との宣教協約が締結され、実質化を図り、先方より青年の参加を呼びかけられたことがきっかけである。今回、会津北嶺高校より生徒有志8名の参加が許された。
会場となった鹿谷郷は、台湾有数の茶の産地である。茶席を通して、神様が共におられ聖霊の働きを感じようという趣旨の修養会だった。趣旨通り、日中は茶席の基礎知識を座学し実践として茶席作法を学び、夜は聖書の学びとテゼの祈りを行うプログラムが組まれた。
今回最も印象に残ったのは、最終日に行われた愛餐である。お茶とバナナをいただいた。
茶とバナナは、台湾における重要な産物ではあるものの、戦時中イギリスや日本の統治によって持ち込まれ、生産を強いられたものであ……
参加している説教を学ぶ会で久し振りに自分の語った説教を分析してもらった。同労者が集う中で俎板に乗ることはやや勇気のいることだが、信頼できる仲間からの確実な手応えが帰ってくるので良い経験になる。▼提供した説教についての印象ではあるが、短い論理の連続、彫り(掘り?)の浅さ、と指摘されたことが気になった。記事を校正することや、このコラムを書くことが生活の比較的大きなウェートを占める中でのことであろうか、と思わされた。限られた文字数、行数の中で言葉を展開し事柄を伝えなくてはならないのが本紙の使命である。事柄を論理的に展開したり、言葉を費やし掘り下げ、メリハリをつけたりには自ずと限界がある。そもそも、そんなことは求められていないと言える。▼どのような言葉に触れてきたか、触れているか。激しい言葉か、優しい言葉なのか。怒りの言葉か、慰め、励ましの言葉なのか。これまで受けてきた言葉、今受けている言葉が語……
8月27〜28日、第2回宣教委員会が別府教会を会場に開催された。前回以降、全国教会婦人会連合委員長が改選され、横山ゆずり新委員長が陪席者として加わった。常議員会及び各委員会からの報告を受けた後、以下の議題を協議した。
①宣教方策会議に関する件。主題は「伝道推進と機構改定をめぐって−日本基督教団のこれから」と決定。この方策会議で教団の打ち出している「伝道推進と機構改定」の双方の整合性が明確になることが主題の意図である。教団伝道推進基本方針が神学的に位置づけられ、それに立脚して機構改定を考える筋道が、この方策会議で明確になることを期待して実施することを確認した。
また、主題に対する各教区の見解をなるべく多く発言してもらうため教区報告は5教区に増やした。また、「教団と距離を置く」としている沖縄教区だが、宣教委員会としては参加を切に願っていることを伝えることとした。
②教……
第2回教師継続教育研修会が、8月20〜22日、ハートピア熱海にて開催された。テーマは「続・説教と牧会」とした。昨年と同じ主題を取り上げることを懸念する声もあったが大事なテーマでもあり、新たな講師を立て、プログラムにも工夫を加えることによって昨年にも劣らない非常に充実した研修会となった。
講師の小島誠志氏(久万教会牧師)と中道基夫氏(関西学院神学部教授)には、それぞれの立場から大変豊かな講演をしてもらった。
小島氏は、自身の説教者・牧会者として歩んできた体験を語り、実存のかかったその話に参加者一同、引き込まれるように熱心に聞き入った。中道氏は、実践神学担当教授として、神学部での豊かな知識に基づき牧会について歴史を辿り、牧会と説教を結び付ける終末的希望の物語としての聖書の全体性の回復と、それが個々人の物語と結ばれることが大事であると語った。
各講演のあとに2回の分団協……