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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4910号】♦︎第14回 北日本宣教協議会♦ 過去10年の宣教協力体制の検証と今後について

2019年9月14日
 北海・東北・奥羽の北日本三教区が隔年持ち回りで開催してきた北日本宣教会議の第14回目が7月15〜16日、奥羽キリスト教センターにて開催された。  今回は各教区の過去10年の宣教協力体制とその検証、今後の見込みと課題がテーマとされた。  北海教区報告(久世そらち教師)では、教区の宣教を底支えしてきた小規模教会を支援するための宣教協力体制構築の必要性とその具体的働きとして、主任担任教師不在教会の礼拝支援が開始されたこと、広大な面積の教区の中で数百キロ離れた教会どうしの人的交流を通しての支援、そこから形成される豊かな交わりについても紹介された。  東北教区報告(小西望教師)では、教区が「宣教共働」の歩みへと向かっていった経緯、概要と評価・展望について語られた。「①生かされる教会−共生、②活かされる教会−共働、③行かされる教会−派遣」を柱とし、「共にいかされる教会」を主題とする……

【4910号】♦︎教誨師全国研修会♦ キリスト教教誨のはじまりを覚えて

 7月1〜2日、教団教誨師会研修会・教区代表者会が、日本におけるキリスト教教誨の始まりである北海道において開催された。  また、今回は、矯正施設等見学のフィールドワークも含めたプログラムとなった。  一日目は、札幌教会を会場に、記念講演と教区代表者会を行った。講演は、釧路キリスト福音館牧師・釧路刑務所教誨師の山形浩之氏に「日本に おける教誨師の始まり」と題して講演してもらった。中でも、日本におけるキリスト教教誨の創始者ともいえる釧路集治館初代教誨師、原胤昭にスポットを当て、その信仰と教誨師としての働きを学ぶ良き機会となった。樺戸集治館第三代典獄(当時の刑務所長)であった大井上輝前がキリスト者で、「宗教教誨にはキリスト教が必要である」との思いから、原胤昭はじめ、留岡幸助などの牧師を宗教教誨に充てたのであるが、やがて権力者たちの圧力もありキリスト教は排除されてしまった。その歴史も影……

【4910号】委員会コラム 予算決算委員会 適切な財務管理のため 宇田 真

 予算決算委員会は、予算の執行状況に関する事項と、決算に関する事項を中心に、教団の財務に関わる事柄を取り扱う委員会です。今期の委員会は、精一杯の削減が行われているとはいえ、現状の形での予算編成が可能なのは2020年度までという見解を示した「今後の教団財政の見通し」も含む、前期委員会からの報告と申し送り事項を確認する作業から始まりました。  さて、今期委員会は、これまで前年度補正予算と前年度決算を中心に審議をしてきました。やはり、教団財政縮小の中、事業活動で、当初予定していなかった特別なことがあれば、新たな損失を発生させる可能性が高いのが、今の教団の財務体質です。特に、前年度決算は、赤字を計上せざるを得ませんでした。今年度の実行予算も、厳しい財務状況が予想されています。これからも、委員会として、より適切な財務管理に努めたいと思います。  また、この状況を踏まえ、9月の全国財務委員……

【4910号】♦︎NCC主催・宣教会議♦ 「エキュメニカル運動の過去、現在、未来」をテーマに

 7月14〜16日に、「NCC(日本キリスト教協議会)主催・宣教会議」が昨年の創立70周年を思い、在日本韓国YMCAと日本キリスト教会館で行われた。教団より秋山徹総幹事、石田真一郎宣教幹事、三浦洋人氏(仙台北教会員)が出席した。NCCは、30の正加盟と準加盟の教会(教団)・団体で構成される。  初日に70周年記念礼拝を献げ、「エキュメニカル運動の過去、現在、未来」のテーマでパネルディスカッションを行った。二日目は、各部・委員会の報告会、そして「宣教」、「奉仕」、「証し」、「祈り・礼拝」のテーマ別分科会が行われた。筆者が参加した「東アジアの和解と平和」委員会では、佐野通夫委員が「日本の植民地支配と朝鮮学校」の発題をし、「『障がい者』と教会問題」委員会では、中村雄介氏が発題した。「平和・核問題」委員会では、飯田瑞穂委員が「チェルノブイリの子どもたち支援」、内藤新吾委員長が「原発問題」、野……

【4910号】事務局報

坂口チサキ氏(隠退教師)  19年6月16日逝去、92歳。長野県生まれ。65年日本聖書神学校卒業。66年より砧、岡山、屋代、津久見、砧教会を牧会し、94年隠退。  遺族は甥・坂口徹さん。   宮川経裕氏(隠退教師)  19年7月5日逝去、87歳。京都府生まれ。57年同志社大学大学院卒業。同年より旭川星光、神戸多聞、洛北、伏見教会を牧会し、13年隠退。  遺族は妻・宮川美智子さん。   森田恒一氏(隠退教師)  19年7月7日逝去、102歳。大阪府生まれ。40年関西学院大学神学部卒業。42年より日本メソジスト会寧(朝鮮)、清津(朝鮮)、新居浜西部、川之江、益田、呉平安、岸和田東光(75年久米田)教会を牧会し、93年隠退。  遺族は息・森田虹一さん。   菊本雅子氏(無任所教師)  19年7月18日逝去……

【4910号】♦︎第36回ヨーロッパ・キリスト者の集い♦ 自由と解放を信仰的に問い直す

 第36回ヨーロッパ・キリスト者の集いが7月25日から28日までルーマニアのクルジュ・ナポカ市のホテルで開催され、ヨーロッパ在住の日本人キリスト者とその関係者200名を超える大人とその子弟30〜40名が参加した。1983年にデュッセルドルフの日本語教会が近隣の他の二つの日本語教会に呼びかけて、共同で年一度の集いを始めたのがきっかけとなり、それ以降一度も中止することなく開催され、諸教派の信徒たちの参加の輪が広がったとのことである。  今回のテーマは「解放された者として生きる・東欧解放30周年、ルーマニアで」である。東欧圏国での開催は初めてである。1989年の東欧共産主義諸国の体制崩壊によって、圧政から解放された諸国民は今年、解放30周年を迎えた。自由と解放の意味と課題を見つめ、それを信仰的に問い直す機会としたいとの実行委員会の願いが、ルーマニアで30年活動を続ける日本人宣教師の勧誘の下……

【4910号】♦︎英国メソジスト教会年会♦ 海外ゲストも正議員として議事に参加

 6月29日から7月4日にかけて、イギリス第二の都市バーミンガム、ヒルトンホテルで開催された英国メソジスト教会の年会に参加した。最初のプログラムは、年会補助書記のルツ・ギー牧師による「メソジスト教会は1744年以来このような形で年会を行っている」との宣言で始まり、一同起立してチャールズ・ウェスレーの讃美歌を歌いつつ退任する議長と副議長を迎えた。任期は1年で、議長は教職が、副議長は信徒が代々選ばれ、再任されることはない。1844年以来の伝統で、新議長バーバラ・グラーソン牧師にはジョン・ウェスレーのフィールドバイブルが、新副議長クライブ・マーシュ氏にはチャールズ・ウェスレーの1739年度版の讃美歌がそれぞれ贈呈された。  約20名の海外ゲストのうち、アジアから、CCC(China Christian Council)2名、ミャンマーと日本から各1名であった。海外ゲストはそれぞれ33教区に……

【4910号】人ひととき 平岡 万美さん 信仰に支えられて

「わたし、2度自殺旅行をしたんです」。信仰の経歴を伺う中で衝撃的な一言だった。  14歳の2月、牧師の娘であったクラスメートに誘われて単立の教会へ通い始めた。家庭は厳しかったが、教会では優しく迎えられる。それが嬉しかった。  高校3年生になり進路を決める際、福祉を学ぶために進学したい思いがあったが、就職を強く勧める人もおり、また進学を勧める人もいた。そのために悩み、泣きながら眠れない日々が続いた。やがて心身に変調をきたし幻聴が聞こえるほどになった。通院や服薬もやめてしまうことになり、ついに九州へ旅をしながら真冬の海に飛び込んでしまう。しかし沈むことができず、自力で岸に上がり助けを求め、なんとか自宅に戻ることになった。  資格を取るために1年学校へ通い、銀行に就職することができた。順調に進んでいたが、8ヶ月くらい経ってまた幻聴が聞こえるようになった。自分は神さまに見捨てられ……

【4910号】若者を支えるということ

 北海教区で長く財務の責任を担ってきた方が、「今の若い人たちから見れば『年金暮らし』はとても恵まれている。少なくとも数年先まで毎月一定額の現金収入が確実にあるのだから」と言ったことばが忘れられない。公務員としてずっと福祉を担当してこられた方だけにシビアな重みがある。  若い世代が将来の生活の安定を見通すことが困難なのは、北海道だけではないだろう。  「教会は高齢化して年金生活者ばかりだから、若い人にどんどん教会にきてほしい」という言説は、もはや意味が逆転する。教会には年金で収入が確実な高齢者が多いのだから、不安定な雇用のもとでさまよう若い世代を支えることができるのだ。  この夏も二泊三日の教会学校キャンプが行われた。ふだんの礼拝に集うこどもは少ないが、このときばかりは30名近い小中学生が参加してくる。このために予算のほかにも献金を募り、教会員から直接支援していただいた。参……

【4908・09号】第41総会期 第4回常議員会

2019年8月13日
ユースプラットフォーム進捗状況について報告  7月8日、9日、教団会議室で41総会期第4回常議員会が開催された。常議員全員が出席した。教区総会を終えて教区議長7名が新しい陪席者となった。沖縄教区は欠席だった。開会礼拝を久世そらち副議長の説教によってささげて2日間の審議を開始した。  秋山徹総幹事は、総幹事報告で17教区総会への問安について報告し、沖縄教区総会では石橋秀雄議長と総幹事が傍聴したことを報告した。  熊本大分地震被災教会支援について、既に受付口座は終了したが、募金額は、6月20日現在、1億5756万663円となり必要な支援額を満たしているとした。  東日本大震災救援対策継続では、1教会の返済免除願い、1教会付属施設の新規貸付申請があったことを報告した。  2018年夏災害(大阪北部地震、西日本豪雨、台風21・24号、北海道胆振東部地震)のための救援対策献……
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