第3回委員会が9月30日〜10月1日に函館千歳教会にて行われた。開会礼拝では、柴田もゆる委員(会場教会牧師)が奨励を行い、その中、北海教区の現状についても触れた。殊に、同委員を代務者とする渡島福島教会が、決して多くはない信徒ではあるものの、福音のともしびを掲げ続けるために祈りを合わせる様子を語り、委員一同印象深く聴いた。
20年3月開催予定の農村伝道に関する協議会について、西中国教区の協力を得られることが報告された。三次教会を会場に、同教区の「農」を語る会に合流する(合同開催)。全国からの参加者の交通事情を鑑み、プログラムの変更等さらなる協力を同教区に要請すること、教団からも発題者を推薦することを承認した。20年6月開催予定の教区伝道委員長会議については、会議の持ち方として分団協議に時間を割き、教区間の情報共有を密にすることを確認し、主題については継続審議する。
資金援助……
教育委員会は、宣教委員会のもとに置かれている常設専門委員会です。
第一回の教育委員会では委員会に求められている働きを確認しました。
①教会および幼稚園におけるキリスト教教育の調査・企画
②キリスト教教育主事の育成・指導に必要な事項
③青年の指導に関する事項
④学校との協力および連絡
⑤関係委員の推薦
⑥その他キリスト教教育の発達に必要な事項
前総会期委員会からの申し送り事項に青年伝道担当部署の設置があります。これは青年伝道に携わっている者たちの念願です。9月に開催された教区青年担当者会では秋山徹総幹事が「教団青年プラットフォーム」の経過報告をし、今後の青年伝道を共に考えていきたいと述べ、活発な意見交換がなされました。
また、次総会期中に教会中高生・青年大会を開催する件(教育委員会、伝道委員会、伝道推進室の共同提案)が……
佐藤政男氏(隠退教師)
19年9月19日逝去、83歳。福島県生まれ。63年東京神学大学大学院卒業。同年より自由ヶ丘、会津高田、両津教会を牧会し、東北学院榴ヶ岡高校に務め、岩沼教会を経て07年隠退。
遺族は息・佐藤史さん。
大城 実氏(無任所教師)
19年9月20日逝去、84歳。トラック諸島(現ミクロネシア連邦)生まれ。63年ドルー神学校卒業。同年より糸満教会を牧会し、沖縄教区、沖縄キリスト教短期大学、沖縄キリスト教学院に務める。
遺族は妻・ジェーン満子さん。
有馬昭平氏(隠退教師)
19年9月20日逝去、90歳。神奈川県生まれ。51年、日本基督教神学専門学校卒業。同年より九州教区事務所に務め、有田、富高、豊橋東田教会を牧会し、社会福祉法人幼年保護会、基督教友愛社会館、興望館、岡山博愛会に務め、武蔵野、武蔵野横須……
植野 公稔
(学校法人清教学園 法人事務局長)
清教学園の始まりは、ユニークである。太平洋戦争後、人心の混乱の中、河内長野教会の日曜学校に集う生徒たちが「聖書に基づいた学びのできる、自分たちの学校が欲しい」と熱心に祈ったのが、その始まりであった。生徒たち自身の自発的な祈りから学校が作られたという創立の歴史は、世界中を見渡しても、そうはあるまい。
1948年以来、生徒たちは、自分たちの学校を設立するために、「すくど」(焚きつけ用の枯葉)を拾い集めてそれを街中で売り、募金活動を続けていた。1950年、この生徒たちの熱い思いに周りの大人たちも応え、河内長野教会の信徒全員の心に「キリスト教を土台にした学校を作ろう」という夢が芽生えた。そしてそのとき、植田真一と中山昇という二人の人物が神様からの特段の召命を受け、清教学園の創立のために自分自身の人生を捧げるという道を選んだ。
植……
合田さんの仕事は「宇宙」。現在、JAXA「はやぶさ2」プロジェクト等の地上システム整備に従事している。子ども時代を過ごした米テキサス州ヒューストンにはNASA管制センターがあり、映画のようなコンピュータやロケット、月の石、スペースシャトルの掲示物に触れ、宇宙に憧れた。もちろん、スター・ウォーズの大ファン。
宇宙関係の仕事に就きたいという願いが聞かれたときは、「キリスト者としてこの仕事をしなさい」と言われたように感じた。最初のプロジェクトは、宇宙ステーションに載せるソフトウェア開発で10年以上要した。次はそれを動かす地上システムの設備でさらに10年。気の遠くなるような時間も、夢があって楽しいと合田さんは語る。
キリスト者の両親と共に広島教会で合田さんの教会生活は始まった。幼児洗礼を受け、毎週礼拝に通った。その後、父親の転勤で玉川平安教会、さらにヒューストンの長老教会へと移る……
越谷教会の住所は御殿町だ。徳川家康の別荘があった地であり町名が御殿町。越谷で一番地盤の強い地だ。
中越地震の時、十日町教会が避難所となりボランティアセンターとなって、教会堂が用いられているのを見て、災害時には教会を避難所に出来るか、耐震診断を行った。その結果強い建物であることが証明された。
今年の始めに町内会から「避難所にして欲しい」との依頼があり、喜んで承諾した。そして、10月の役員会では、一人暮らしの信徒が召され、資産を教会に寄付されることになったので、これを基金としてソーラーシステムを設置して避難所としての整備をすることにした。
そして台風19号が猛威を振るった。御殿町は大きな橋二つ、小さな橋三つ。橋を渡らなければ御殿町には入れない。私の家の前は中規模の川で、台風接近にともない30時間、市から委託された業者が監視をしつづけた。水位が上がり、避難すべきかどうか……
御言葉を語るための神学を身に着けているか
2019年度秋季教師検定試験が、9月10〜12日、大阪クリスチャンセンターを会場に行われた。台風15号により受験者の到着が案じられたが、無事に開催でき感謝である。
秋の試験は、正教師試験が中心となる。准允を受け適当な年数を経てきた者たちが試験に臨んだ。既に補教師として御言葉と教会に仕えてきた者たちが、改めて教師としての召しを確認しながらの試験である。受験者それぞれが教会的権能に携わる重みと畏れをいだきつつ試験に臨んだ。正教師の受験者は42名、加えて補教師13名、教師転入1名の受験者を得た。多くはないが、これだけの教師が立てられることに感謝したい。
受験者それぞれが、祈りと共に神の御前に畏みつつ、先立って出された提出試験、今回の筆記試験、そして面接試験に取り組んだ。正教師試験を中心として行われた試験であるが、提出試験の説教、釈義に……
夏の暑さに酷使した牧師館のクーラーが冷えたり冷えなくなったりでいよいよ交換となった。業者の人が自分も見たことがないほど古いものだと言っていた。昔のものは作りがよく長持ちするそうで、今のはこうは持ちません、とのこと。よく働いてくれた。▼時代に耐える言葉とは何だろうかと考える。古典、キャッチーながら繰り返されるコピー、歌、真実を巧みに切り取った報道。逆に早々に陳腐化する言葉、ニュースは圧倒的に多い。そのときはうまく切り取ったつもりでも、時間と共に色褪せてゆく。▼新報発行に携わり教団の目指す方向を示そうと努力をしてきたつもりではあるが。残る記事、言葉もあるが、早々に伝える意義を失ったものも少なくない。真実を見極める目がいかに眩んでいるかを思わされる。▼多くの書物を渉猟するわけではない者が貧しい読書歴の中で読み続けているのは、やはり聖書だ。時代に、歴史に耐えた言葉であり、時間的制約の中で永遠を語……
《教区青年担当者会》
9月9〜10日、第9回教区青年担当者会が教団会議室で開催された。初日は台風15号が北上する最中であり、交通の事情で参加が適わなかった方もいたが、13教区から32名が出席した。
今回はプログラムを見直し、各教区や団体を代表している参加者が発言する機会を多く設けた。一日目は、全国から集った担当者と秋山徹総幹事が直接意見を交わす時間を設けた。秋山総幹事から「青年伝道のこれから」と題して話してもらった。内容は教団機構改定に伴う青年への働きかけについて、また「教団ユースプラットフォーム」(KYP)についてである。インターネットを基にして青年同士の交流や情報共有等の場を作るKYPの構想を聞いた参加者からは、質疑応答時や分団時に様々な意見が出された。更に、グループディスカッションを2回行い、異なる場で働く担当者同士が語り合う場となった。多様な視点から各グループで話し合わ……
日本基督教団総会議長 石橋秀雄
《小規模教会を伝道拠点に》
2030年問題が日本基督教団(以下、教団)に迫っています。2030年問題とは、この年を境にかなりの数の教団の教会が消滅すると言われている危機のことです。今、この危機に対する教団の取り組みが問われる中、教団常議員会は、「教団伝道推進基本方針ー共に祈ろう、共に伝えよう、共に献げよう」展開案を決議しました。
この決議が画期的なのは、教団の教会が一致して日本の伝道に取り組む業が、具体的に示された点です。教団は全国に1685教会を有します。これほど多くの教会を有することは教団の強みと言えます。
しかしその中には少子高齢化が進み、消滅の危機にある小規模教会があることを忘れてはなりません。小規模教会は主の御体なる教会を立て続け、生き生きとした礼拝を献げています。その村に、その島に、その町に「主は生きておられる」との確信の中……