【4932・33号】教区議長コラム 二つの地域、一つの教区

中部教区は、北陸3県(富山、石川、福井)と東海3県(愛知、岐阜、三重)の6県からなります。戦後、北陸教区に分かれた時期を経て、1951年に新教区創立総会が行われました。そこを起点に今年は70回目の中部教区総会が開催される予定でしたが、書面決裁という形を取ることになりました。

実は教区三役としては、名古屋中央教会に集まることが困難ならば、北陸側(金沢)と東海側(名古屋)とに分かれることも考えていました。一方をメイン会場、一方をサブ会場としてオンラインで開催する案、二日間の総会を北陸側と東海側で一日ずつ開催するという二つの案を考え、教団事務局との調整を始めていました。しかし、2会場に分けたとしても、それぞれの場所に集まることは難しい状況となりました。

中部教区では、秋の正教師試験合格者の按手礼式執行は常置委員会付託されていますが、何の疑問もなく北陸側と東海側とに分かれて行ってきました。これはひとえに距離的な問題によりますが、かつての北陸教区の存在が根底にあるようにも思います。

教区議長経験者の手記の中に「北陸と東海の地理的条件から来る環境と意識の差、それぞれの教会の伝統の相違も根深く、一つの地域的共同体としてのつながりを持たせることの努力」を述べた一文がありました。歴代の教区議長の意識と祈りの連鎖があって、能登半島地震被災教会の再建があったと思わされています。

教区事務所が名古屋にあり名古屋で牧師をしていると、どうしても数の多い近くの教会の課題に意識が向いてしまいます。北陸の地にある29の教会・伝道所のために祈ることが少なかった自分に、このコラムを書くことを通して気づかされ、感謝しています。田口博之(中部教区議長)

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