1884年2月、新島襄が種を蒔き設立した安中教会から枝分かれする形で、甘楽教会の前身である甘楽第壱教会が生まれました。三度移転を繰り返し、134年この富岡の地で福音を宣べ伝えています。現在の会堂は、1954年3月に献堂した大谷石の会堂です。この会堂は、世界遺産になった富岡製糸場の裏手にあります。
わたしが甘楽教会に赴任したのは、昨年の9月です。ですから、東日本大震災を富岡で体験していないので詳細に報告できないことをお許しいただければと思います。
甘楽教会の会堂は大谷石で作られています。とても、素晴らしい会堂です。一方、大谷石で作られているため、専門知識が必要となります。東日本大震災では、会堂内部の壁のひび、外部においても大谷石のひび、目地割れがあり、専門家に見てもらうことが必要となりました。また、大谷石の補修になりますので、専門業者を教えてもらい、工事を行ってもらいました……
10月1~2日、早稲田近くの戸山サンライズにて「牧会者並びにその家族の精神的ケアを考える全国交流会」を開催した。これは宣教委員会の下にある「障がい」を考える小委員会が主催するもので、今回で3回目となる。1回目は2010年で4年毎に開催。当小委員会は「障がいを考える全国交流会」と交互に2年毎に開催。
今回の講師は杉本園子氏。高知教会員、海辺の杜ホスピタル臨床心理士で、他にスクールカウンセラーや地元臨床心理士会の責任も負っている。講演は一日目「ひとりの人として自分を理解してみる—『アッバ父よ』と神様に呼びかけることが出来る」、二日目「分かちあい、支えあいを通して、神と人がまみえる—インマヌエル。神は私たちと共にいる」と題して予定されていた。
けれども、台風の余波で飛行機が遅延となり、二日目に濃密な内容の講演となった(当日の資料を当小委員会のホームページに掲載)。
一日……
石田真一郎さんは、東京生まれ、東京育ち。これまでの赴任教会も東京だが、父は長崎生まれ、母は広島育ちで、共に被爆はしなかったが、石田さんは、小さい時から原爆の話を聞かされて育った。
石田さんが8月2日生まれだったこともあり、母親の話は、石田さんの心に強く残って、石田さんの歩みを決定づけることになる。
70年代、父親の仕事で小学6年生までの4年間をロサンゼルス近郊で過ごした。
2年生だった74年は、米国が介入したベトナム戦争が好転せず、翌年の北ベトナム爆撃に踏み切った時期で、米国は、騒然とした状況が続いていたが、身の回りは平和だった。
石田さんは、国際キリスト教大学(ICU)高校の時、初めて聖書を読み、筑波大学3年から教会に通うようになり、翌年、受洗した。
4年生の石田さんは、会社訪問を続ける一方で東京神学大学も受験し、共に合格したが、いずれも辞退し、……
年齢を重ねて、何かを覚えることが苦手になって来た。人の名前が覚えられない。それほど複雑でもない機械の使い方さえなかなか覚えない。時々そのような自分にあきれることもある。しかし、もう年だから仕方がないと諦めるいさぎよさもない。何とか覚えようともがくことの方が多い。では、自分が覚えている大切なものは何かと自問してみると、これが意外に少ない。とりわけ自分にとって大切な聖書の言葉をあまり正確に覚えていない。沢山覚えているようで、実はきちんと覚えていない御言葉ばかりである。確かに日々の中で、置かれた状況の中で、口ずさんでいる御言葉が少ない。「いかに幸いなことか…主の教えを愛し、その教えを昼も夜も口ずさむ人」(詩1・1~2)と言われているが、その姿が自分から遠く思えるのである。
御言葉に生きる者は御言葉を覚えている者でありたい。自分が日々御言葉を口ずさみ、人々にも語り、主を証する中で信仰を強……
I Love Taiwan Mission 活き活きとした青年たちに触れる
今年も台湾基督長老教会(PCT)青年委員会が主催するI Love Taiwan Mission(ILT)が、「初αThe beginning」というテーマで7月4日から21日に行われた。
ILTの企画・運営はすべてPCT青年主体で行われており昨年末から準備を始めていたそうだ。「教会活動に関わることが楽しくて」活き活きしている台湾青年の姿に、日本の青年は毎年感銘を受ける。そして、教会に青年たちの居場所があることに羨ましさを覚えて帰国する。
ILTは、海外で生まれた台湾ルーツの青年が夏期休暇中に帰郷し、現地教会での奉仕を通して神様と台湾に出会うことが最初の目的であった。現在は国内外の青年や現地教会が共に主を礼拝し、仕え合うことで「主の大家族」を体験することが中心になっている。今年は107名の国内外青……
《教区青年担当者会》
第8回教区青年担当者会が、9月3日から4日にかけて教団会議室で開催された。
今年度は講師に岡村直樹氏(東京基督教大学大学院教授)を迎え、一日目に「ユースミニストリーの実践とリーダー養成」と題した講演をしてもらった。いかに若い世代が教会を居場所とできるかに主眼が置かれた講演であった。教会や地区などの組織において、ユース(若者)と共にいるリーダーたちは、しばしば若者と上の世代との「中間管理職」のような存在となる。ユースリーダーたちに前からある型を押し付けるのではなく主体性を尊重し、また時代を見据えた柔軟さをもって接していくという、教会のあり方も教示された。一日目は講演のあと、ユース向けに開催された「リフォユース500」「台湾ユースミッション」「えきゅぷろ!」の報告がなされた。
二日目は分団のあとにまとめの時間をもった。このまとめの時は、参加者からの多く……
8月7日~9日にかけて第21回部落解放青年ゼミナールが京都の平安教会を会場に開催された。30名を超える青年を中心とする参加者に恵まれ、共に部落解放の思いを語り学ぶ時を持った。今年はテーマを「すぐ気づけ差別」とした。京都には「京の三大漬物」という言葉があり、これは「千枚漬、柴漬、すぐき」を指した言葉である。「今年は京都でやるから」ということで「すぐき」にちなんでダジャレで付けたのがこのテーマであった。
そんな冗談で始まった今年度の準備委員会であったが、京都での差別・被差別部落の歴史を考える中で、京都の解放同盟の方を紹介して頂き、京都市内でのフィールドワークと学びの時を持つことが出来た。
今回、フィールドワークをさせて頂いた地域は室町時代から存在を確認できる所で、死んだ牛馬の処理や皮革産業、庭造りなどを生業とし、牢屋の警備などの仕事も奉行所などから命じられて行い、時には為政者……
8月31日、教団会議室にて第8回教団伝道対策検討委員会を開催した。
前回議事録承認の後、第6回常議員会において、議案「教団伝道推進に関する件」(「伝道推進基本方針」展開、「献金運動」具体化、伝道推進を目的とした教団機構改定検討)は、内容を整えて次回常議員会に提案することとなったことが報告された。
続いて、次総会期に本検討委員会を継続して設置することに関して、石橋秀雄委員長は、これまでの委員構成(三役、常議員8名、教区議長8名)に伝道推進室書記を加え、伝道の取り組みや「献金運動」の推進を具体化する委員会とすることを提案した。
これに対して委員から、議案としての体裁を整える必要がある、第6回常議員会において「教団機構改定案骨子」の内容を検討できなかったことは残念であった、教団機構改定を常議員会で検討することを明確にすべき、委員には全教区議長を入れてほしいといった意見や……
6月1日、第4回世界宣教委員会では、通常の報告事項として世界各地に派遣されている宣教師の状況を共有した。
また、3月8日から13日にかけてタンザニアで開催された世界教会協議会(WCC)世界宣教伝道会議の報告を参加者の野川祈氏(国立)、三浦洋人氏(仙台北)にしてもらった。教団総会でも両氏による報告を予定しているが、各国から集った1000人規模の多様性を肌で感じたこと、日本には無い課題を知らされ、幅広い視野を持つ大切さが報告された。
主な協議事項として2018年度予算、海外宣教師に対する医療、教育、語学研修の支援条件について話し合われた。
9月7日、第5回委員会においても各宣教師の状況確認をした。
続いて、6月11日から24日にスイスで開催された「ミッション21・ユース・サミット」及び7月28日から31日に台南で開催された「ミッション21・アジア・フェローシ……
当教区は兵庫県が範囲で、111教会・伝道所、現住陪餐会員は6834名(16年度)です。教区の置く4地区は、阪神2992名、神戸2599名、播州1156名、但馬87名です。うち2地区計で7割強を占める阪神と神戸が長らく活動休止状態でした。が数年前に神戸が復活、阪神はまだ有志形式ですが今年度急ピッチで地区機能を整えています。一県一教区とはいえ県内外から県民意識の希薄さが言われます。古来の行政区分をほぼ無視して5国(7国説も)の各全域か一部が一つとされた県です。「明治政府が神戸を発展させるべく、むりくり一つの県にして播磨(播州)・但馬の豊かな税収を神戸に注ぎ込んだ」歴史が教区の会議でも共有されます。そこにさらに教団の合同教会の面やその多様性を、旧教派単位的集団離脱等の歴史に痛みを覚えつつ、豊かさと受けとめ、多面的に議すのが当教区流といえるかもしれません。
「本州陸路縦断で決して避けて通……