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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4596号】牧師のパートナー

2006年2月11日

恵みを見つけつつ恵みに生かされて
柳 多恵子
(稚内教会員)

「悲しいことがあっても…イエスさまがいて…」(こどもさんびか改訂版一三一番)同じメロディーの繰り返しの中にキリストの近付きを実感し、深い歴史の中で歌い継がれてきたように賛美できる事を、そして、キリストの御降誕、十字架と復活により確かなものとなりました「永遠の命」(ヨハネ三・一六)を感謝します。
四五九三号の「牧師のパートナー」を繰り返し拝読しました。教会の御用、幼稚園の業、治療と看護、療養の大変な状況を克服されましたことを通して、神は「牧師のパートナー」を示してくださったと思います。
私は、神学校保育科に在学中、夫に出会い卒業数年後に結婚、三六年余りの間に、くまの伝道所、福光教会、田名部教会、二〇〇二年より稚内教会に伴いました。各教会でお互いに理解を深め合いつつ教会員として受け入れていただきました。父親の転任による環境の変化は、子どもの心には大きなショックであったようです。しかし、教会の方々の温かいお心遣いのもと回復できましたことはほんとうに感謝でした。子どもも牧師のパートナーである事を改めて思いめぐらせる次第です。
二九年間教会幼稚園で共に過した園児たちから、神の前に在って人は、大人も子どもも心の深い所では、本質的には同じである事を心に刻みました。幼児であってもキリストの愛を実現している姿に、心があつくなることが多くありました。改めて振り返りますと、それは、「教会とは何か」を考える大切な要素を提供された事を思います。
牧師のパートナーである事を支えてくれたものは、教会のキリストの愛に根ざした交わりと祈り、高額の仕送りと学費を抱えた家庭が複数ある中で行なわれた会堂建築、家族の助け合い等様々な事がありますが、定期開催の牧師夫人会と家族会でした。教区地区の組織の中で予算と共に計画され、各自が納める会費、各教会の支援と祈りのもと送り出していただき、出席いたしました。当番の采配と先輩夫人の心遣いのもと、
◎家庭や教会の報告と分かち合い◎夫も自分も生まれ育った背景と状況を背負いつつもキリストの救いの中で生かされてきた事、◎キリストの贖いのもと、自己からの克服に挑みつつ御用をさせていただいている事、◎夫を牧師として意識を切り替える時の事、◎説教のために祈る事、◎牧師の妻の会に集い得た事の喜び、励ましと慰め、◎幼な子を、育児をなつかしむ人に委ね身軽になるひととき、◎歌い続けた讃美歌、◎自ら牧師である方の聖書からの心に染みるメッセージ
一泊二日のその数々の内容は、心からの交わりと休息、霊的に高められ、養われる貴重な集いでした。会の存続と出席者の尊重も含め守秘義務を駆使する事を約束し、次回へと望みを託しました。
私共牧師と家族が共に過して参りました年月は、多くの恵みと深い悲しみ、そして喜びに溢れておりました。神が共にいてくださいました事を心にかみしめております。これからの日々、一つ一つ神の恵みを教えつつ、恵みの内に過させていただくことができますよう祈ります。

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