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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4600号】「ひとつの教会となるための招き」採択 世界教会協議会(WCC)第9回大会

2006年4月15日
WCC第9回大会が、ブラジル南部のポルト・アレグレ市にある「教皇立カトリック大学」を会場として、二月一四日から二三日まで開催され、日本基督教団の代表として大宮溥、上田博子、日本聖公会の代表として西原廉太、在日大韓基督教会の朴寿吉、日本キリスト教協議会の山本俊正(総幹事)、日本聖書協会総主事の渡部信の各氏が出席した。代議員は約七〇〇名だったが、全体の参加者は四、〇〇〇人に上った。 今大会の主題は「神よ、あなたの恵みによって、世界を変革してください」であった。この主題に応える声明「ひとつの教会となるための招き」を最終日に採択した。声明はエキュメニカル運動をさらに進展させるため、相互聖餐、教職者の職制の相互承認などを論じている。また約三四〇の加盟教会に声明の検討を求めている。 中央委新議長にワルター・アルトマン牧師(ブラジル・ルーテル福音教会議長)がカトリコス・アラム一世(アルメニア使徒教会……

【4600号】基地等の問題について現地研修 沖縄・ぎのわんで第四回社会委員会開催

第34総会期第四回の委員会を二〇〇六年二月二七日(月)午後一時〜三月一日(水)午後一時、沖縄のぎのわんセミナーハウスを会場に開催すると共に、基地等の問題について現地研修を行った。 協議された主な事項は下記のとおりである。 1、左記の発題を委員二名が担当した。 〈発題1〉 「パレスチナ問題に関する問題提起」山本光一委員。 〈発題2〉 「知的障害者への福祉と今日の課題」長沢道子委員。 それぞれ、良く準備された発題であったが、討議する時間がとれず残念であった。なお、その内容は、後日、社会委員会通信に掲載の予定である。 2、奥羽教区から二〇〇六年二月一五日付けで、「三陸南地震被災復興支援報告書送付とお願いの件」が届いたので対応を協議した。復興のためになお苦労しておられる。要請があれば再度募金を実施することとした。 3、フィリピンのレイテ島での大規模地滑災害の被災救援募金について協議し……

【4600号】教師検定試験公告

二〇〇六 年秋季教師検定試験を左記の要領で行います。 一、受験要綱と受験願書の提出期限 受験要綱と教団指定の願書用紙は一六〇円切手を同封し、正教師受験志願者か補教師(A、B、Cコースの別も)受験志願者かを明記した上、封書でお申し込みください。願書と必要書類を整えて、受験料とともに所属教区に提出してください。 教区締切 六月八日(木)(教区により締切が異なりますので、教区事務所に確認してください) 教団締切 七月六日(木)(各教区から教師検定委員会に提出する際の締切です) *受験料は正教師一万三千円、補教師一万円。 二、正教師の「説教」「釈義」の課題テキスト ①旧約 エレミヤ書 三一章二七~三四節 ②新約 ペトロの手紙Ⅰ 四章七~十一節 三、正教師の「神学論文」の課題 『今日における宣教の課題』。「特に~をめぐって」という副題をつけ、ご自分の伝道・牧会をふまえて神学的に論……

【4600号】宣教方策会議開催を感謝 第四回宣教委員会

第34総会期第四回宣教委員会が、三月七~八日、宣教方策会議に引き続いて神戸栄光教会を会場に開催された。 開会礼拝を北紀吉委員が担当、エレミヤ書八章一八~二七節に基づいて説教した。 常議員会、常設専門委員会等の報告がなされた。この中で、第三回委員会で自主活動団体となることが承認された「全国教会幼稚園連絡会」に、昨年一一月同総会の場で認証書が手渡されたことが報告された。ほか、以下のような協議を行った。 まず宣教方策会議の評価と反省を行った。第33総会期は宣教理解の違いから対立・すれ違いに終わることを危惧して開催を見送られたこの会議であったが、前期委員会内での学び、さらには各教区の宣教委員長またはこれに代わる担当者からの報告を受けての準備を経て、四年ぶりにこれを開催できたことは今後への希望となった。 今回は、主に教勢と財政の観点から教団の諸教会・伝道所の歩みと現状について理解を深め、一定……

【4600号】教区からの報告 東北・西東京・西中国・四国

四つの教区から二〇分ずつの報告がなされたことも、今会議を特徴付けた。 東北教区は、柴田彰常置委員が、二〇〇〇年にいち早く専門委員会を設け、財政検討を重ね、改革への取組がなされて来た経緯を報告し、データの分析に基づいて丁寧に説明した。 ややもすればマイナス要因としてしか数えられない小規模教会の散在、経済的に付属施設に頼った教会財政について、詳細な研究による、「宣教の拠点が数多く存在し、地域との接点が与えられていることが分かり、豊かな宣教的資源の再発見ともなった」との報告は、そのユーモア溢れる語り口とも重なって、聴衆に希望を呼び起こした。 西東京教区は、若月健吾教区宣教委員長が、主に開拓伝道のビジョンについて報告した。諸伝道協議会開催、教区宣教研究所設置のニーズなどに触れ、特に二九の大学が集中する町田・八王子地区への教区を挙げての伝道意欲が語られた。 更に北海・関東・沖縄教区との協力・……

【4600号】05年度宣教方策会議 危機を乗り越える信仰 財政から見た教団の現状と課題

佐々木美知夫常議員の発題は、「財政(経済状況)から見た日本基督教団の教会の現状と課題」。統計に如実に表れた数字から、献金額と現住陪餐会員の減少、高齢化のもと信徒の経済負担が限界に近づいていることなど、教団が抱えている問題点を鋭く指摘した。 「教区総会議案・報告書に現れた各教区の財政課題」では、互助制度と小教会援助が、全ての教区で課題となっていること、一六教区の合計は二億円で、教団負担金の70%、二~三教区分の経常会計に匹敵すること、更にこの会計を支える信徒の過半数が六〇才以上であること、更に教区諸会計に占める教区間互助の割合が増大していることを指摘、教区活動の縮小、教師を経済的に支えられない小規模教会が存続出来ないといったことが現実の課題となっていると述べた。 厳しい現状を描き出した後、「宣教委員会からの要望は『危機感の共有』であったが、このまま終わったのでは夢も希望もないので」と、将……

【4600号】荒野の声

▼「今、私たちの教会は過渡期にあり、この一年二年をいかに過ごすかに五〇年後、百年後の未来がかかっています」。そんな話を教会総会で、昨年も一昨年もした。会員の高齢化、建物の老朽化、新来会者の激減、間違いなく正念場にある。▼ホームページ開設準備のために教会の沿革をまとめている所に、役員の一人が二〇年昔の『信徒の友』を持ってきた。短期間に四〇名の葬儀が行われたこと、教会創立時の会員が高齢となり、九〇才を超えた人もあるという説明文の後に、前々任牧師のこんな言葉が載っていた。「その意味では、いま大きな節目にあることは確かです。これから次の後継者を育てる、これが私たちの教会の大きな課題です」。▼多分、何時でも、何所でも、教会は節目にあり、正念場であり、危機であり、チャンスなのだろう。何時の時代にあっても、教会の一番大きな課題は、人を育てることなのだろう。▼二〇年昔の写真に、現在も礼拝を守っている人の顔……

【4600号】05年度宣教方策会議 神戸栄光教会を会場に、4年ぶり開催

厳しい数字にも希望を捨てずに 具体的なデータを基に展望を見出すべく 三月六~七日、阪神淡路大震災から一〇年、会堂再建なった神戸栄光教会を会場に、二〇〇五年度宣教方策会議が開催された。二年前は宣教理解の違いから主題をしぼり切れず開催できなかったので、四年ぶりの開催となった。今会議自体の評価についても見解は分かれるだろうが、一人の信徒参加者から「宣教方策会議の名にふさわしい会合であり、実のあるものだった」という感想を聞いた。とにかく、同じテーブルで、共に学び、話し合った。その意義は大きい。 ・開会礼拝 「神義論を超えて」 山北宣久教団総会議長はエレミヤ書一二章一~六節による説教の冒頭に、「その歴史の半分以上が所謂紛争に費やされ『教団には宣教も方策もない』と言われる時、今回の会議の意味はそれなりに重い。教団の体力が落ちている中、体力測定し、改善・回復の契機とされたい」と辛辣と……

【4599号】「お客さん、来ないねえ」

2006年4月1日
毎週水曜日は聖書研究・祈祷会が開かれる。夜七時半からであり、この時間に出席するのは困難な方が多い。おのずと出席者が少ない。開会五分前、連れ合いと共に開会を待っている。この時点ではまだ出席者がなかった。もしかしたら、どなたも来られないかな、ふとそんな思いがよぎる。 昔、地方の教会で牧会していたころ、やはり水曜日の集会が続けられていた。冬ともなると寒さがこたえる地方であり、いつもは四、五名の出席であるが、寒さの厳しいときは牧師夫婦二人の集会のことがある。夫婦で集会を開くとき、困るのはどのような話し言葉を使うかである。丁寧な言葉でもなく、普通の言葉でもない。気を使いながらの集会が終わるころ、決まって末の子がチョコチョコとやってくる。両親だけの集会をじっと見つめ、「今日は、お客さん、来ないねえ」と言うのであった。子どもなりに出席者を期待しているのである。「今日は寒いし、御用のある方もあるからね」……

【4599号】人ひととき 古平光市さん

骨太信仰者ここにあり 記章職人と言って何の仕事か解る人は少ないかもしれない。バッジ職人の方がよく解るだろうか。記章の蝋付け職人だった父の縁で、記章屋で修行することになった。生まれた時からバッジとの付き合いがあった。 教会との出会いも小さい時から。自宅の前が浅草教会だった。教会付属小百合幼稚園に入園。そのまま日曜学校の生徒として成長。中学生時代「日曜学校」ではなく「教会」を意識するようになった。自分の罪を誰が救うことができるのか。谷底へ落ちるような、そんな状態から自分を救ってくれるのはイエス様しかいない。そんな気持ちで洗礼を受けた。しかし、赦して頂いても次から次へと罪を犯す自分がいた。とても苦しかった。自分が罪人であると気付くのも洗礼の意味なのだと納得するまでにずいぶん時間が掛かったという。しかし、その間教会との関わりは密接になっていった。一九六六年、夫人の邦子さんと結婚。クリスチャ……
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