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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4601・02号】関東教区教会高校生キャンプ 命あることを感謝して、今を

2006年4月29日
十五回目を迎える関東教区教会高校生キャンプは四三名の参加者を得て行われた。 昨年から引き続き草津にある元ハンセン病患者の療養施設栗生楽泉園について学んだ。昨年はハンセン病について、また草津でのハンセン病療養に関わったリー女史についての知識を学んだ。今年は、実際に楽泉園に伺い施設内にある聖公会・聖慰主教会の方々との出会いを体験した。 正直なところ、主催する側にも不安がある。どれだけ伝えることができるのだろうかと考えると二の足を踏んでしまう。そんな時、神学生時代に夏期伝道実習の一環で伺った邑久光明園で出会った元ハンセン病患者の方の「私たちが居なくなってしまう前に、子どもたちをこの場へと連れて来て欲しい」という言葉を思い出す。何ができるというのではなく、連れて行くことだけで使命を果たせるのでは、と考えた。 「たとえわたしたちの『外なる人』は衰えていくとしても、わたしたちの『内なる人』は日々……

【4601・02号】荒野の声

▼むかし、お金がなくて買えず悔しい思いをした『原民喜全集』を、つい先日手に入れた。大分汚れてはいるが、嬉しい。大事に、少しずつ読めば、半年は味わえるだろう。▼被爆して死んでいった人々の無念、夭逝した妻への愛を、民喜は、鉄道自殺という悲惨な死を遂げることによって、我が心に〈刺し貫く〉。「死んでいった者への悲しみによって貫かれなければならない」という彼の言葉は、十字架に架けられた方への思いと重なって聞こえた。未熟な求道者とって、それは信仰告白に等しいものだった。▼貧しくて全集が買えなかったからか、長く心に抱き続けるには、あまりにも、激しく熱いからか、意外に短い時間の内に、『夏の花・心願の国』さえ、本棚の後ろに隠れてしまった。▼否。文学を信仰の観点から誉めるのも貶すのも愚かだが、我らの信仰は、「死んでいった者への悲しみによって貫かれ」ているのではない。十字架に架けられた方は、死から甦られた方であ……

【4601・02号】お知らせ

『教団新報』今号を四六〇一・〇二合併号とし、四六〇三号は五月二七日発行とします。 総幹事 竹前 昇

【4601・02号】イースターメッセージ

コリントの信徒への手紙一 15章1~21節 復活が信仰の中心 青戸宏史 パウロは「…あなたがたに告げ知らせた福音を、ここでもう一度知らせます。これは、あなたがたが受け入れ、生活のよりどころとしている福音にほかなりません。どんな言葉でわたしが福音を告げ知らせたか、しっかり覚えていれば、あなたがたはこの福音によって救われます」(コリント一15・1~2)と語っています。福音とは何か。喜びの音づれ、人を救う出来事を言います。出来事とは何か。主イエス・キリストの出来事です。パウロは「最も大切なものとしてわたしがあなたがたに伝えたのは」と言い「聖書に書いてあるとおりわたしたちの罪のために死んだこと、葬られたこと、また、聖書に書いてあるとおり三日目に復活したこと」(コリント一15・3~4)と主キリストの十字架の死と復活の事実(出来事)を、聖書の言葉の成就、神のなされたこととして語るのです。特……

【4600号】人ひととき 木口昭太郎さん

2006年4月15日
墓石によって信仰を証しして 木口さんは画家である。画家は時間と空間をキャンバスに描きとめることを生業とする。二〇代のときに画家を目指し、恩師から自分の絵を描くようにと教えられて、以来、ライフワークとして描き続けてきた。特にキリスト者の画家として追い求めきたテーマはキリストの十字架と復活だった。 先頃、木口さんは自分の描いた絵が立体となってゆくのを経験した。自ら描いた絵をもとに自家の墓石を新しく彫り上げた。このために石を伊豆に求め、友人の彫刻家の協力を得た。 墓石には、十字架とそこにのぼりゆく階段が中心に彫り出されている。それは木の十字架が堅固な石の十字架となってゆくこととも重なっていると言う。台座には讃美歌「主よ、みもとに近づかん」の歌詞が刻まれている。ここ数年、描き続けてきた「石上の仮寝」、「小羊の道しるべ」といった復活のテーマを重ねての構想でもあった。 のぼりゆく階段につい……

【4600号】お知らせ

★ 宣教師公募 任地=米国・ハワイ・オアフ島/オアフ日本語ミニストリー/任務=牧師/条件=教団正教師/応募締切=2006年6月5日/他詳細はお問い合わせ下さい。世界宣教協力委員会(☎03-3202-0544)

【4600号】青年カンファレンス 「ユースミッション2006」

教団では長い間、青年大会は開催されていない。この八月、青年カンファレンスの開催を計画した。 ことの発端は昨秋行われた台湾協約の協議会の席上である。台湾基督長老教会は、毎夏、青年大会を開催しているが、昨年、一昨年と日本からの青年を迎えてくださった。そして、二〇〇六年夏は、ぜひ、台湾の教会青年を日本に送りたいので受け入れて欲しいとのことであった。そのことは、協議会の共同声明にも盛り込まれたことである。 教団三役より委託された教育委員会はただちに教務会レベルで相談をし、学生キリスト教友愛会(SCF)や全国教会婦人会連合を交えた実行委員会を組織し、日本の青年を含めた教団としてのカンファレンスを行うように準備を進めた。 第15回総会における機構改正以前は青年伝道専門委員会があったが、現在は、そのような組織はない。従って、こういう実行委員会によって準備、運営をせざるを得ない。教育委員会として当初……

【4600号】伝道のともしび

交わりのうちに働く神 半田教会牧師 横山ゆずり 「ヨナはよげんしゃ、むかしのよげんしゃ…」(山崎てつや作詞・作曲)の賛美と一緒に、昨年のクリスマス会ではヨナの物語が子供たちによって演じられた。教会学校に集う子供たちが教会学校教師の作った台本を下に劇を披露したのだ。その中でなんと言っても目を惹いたのはヨナを飲み込んだ大きな魚であった。実はこれ、クリスマスよりさらに五ヶ月前、幼小科(四歳~小学二年生)の夏期学校で作られた。子供一人が入れるほどの木箱を魚の胃袋に見立て、その上に生き物大好きの牧師がダンボールで魚をかたち取り、子供たちが装飾できるようお母さんたちがダンボールの上から新聞紙を貼って作った張りぼての魚。それを夏期学校当日、何色もの色画用紙で出来た鱗に模様を施し、子供たちが魚に貼り付けて完成させた。出来上がった魚は翌日、劇中ヨナを飲み込んだ魚として大活躍。メインは、ひとり一人……

【4600号】消息

熊谷一綱氏(隠退教師) 二月三日、逝去。七七歳。東京都に生まれる。一九五五年青山学院大学基督教学科卒業後、五六年から九七年まで関西学院大学に教務教師として奉職し、二〇〇〇年隠退した。五八年から五九年まで初芝教会を牧会した。遺族は妻の陽子さん。  

【4600号】教区コラム 中部教区

教団年金を支える み言の役者を生み出すために 楠本史郎 中部教区総会は〇四年度より教区内諸教会の経常収入総額の〇・五%を教区通常会計から謝恩日献金として教団年金局に捧げることを決議した。〇五年度は教区通常会計予算総額の一〇・三%に当たる四〇七万円を計上し、捧げることができた。感謝である。 教団年金の逼迫が言われて久しい。年金局理事会が改革に努め、教団総会や常議員会に現状が報告されているが、各個教会次元での動きは順調とは言えない。中部教区の実情も変わらない。 しかし年金資金の確保は待ったなしである。教師の隠退後の生活を補助的に支える教団年金は教団全体の課題である。み言を宣べ伝える教師を生み出し、支えるために不可欠な制度である。伝道に生涯を捧げた教師の老後に配慮してこそ、教団は教師を生み出す教会と言える。これは各個教会の課題でもあり、教区が一定の役割を果たすことが望ましい。全教会が……
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