インスタグラムアイコンツイッターアイコンyoutubeアイコンメールアイコン
日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4599号】荒野の声

2006年4月1日
▼幼稚園から大学まで、残念ながら優等生だったためしはない。三〇代も終わる頃、最後と思って通った自動車学校でも、二度三度と試験に落ちた。優等生にはなれなかったが、模範生ではあった。遅刻なし、予習復習怠らず、授業は常に最前列で聴いた。事故防止のビデオまでも真面目に観た。▼ハンドルを握ると目が冴える。多少の眠気は吹き飛ぶ。未だに運転は非日常のことで、自然なことではないのだ。何時まで経っても初心者だ。多分そのおかげで無事故、違反切符を切られたことは一度もない。違反する程運転に慣れていないのだ。▼今春も多くの人が教師として巣立つ(?)、厳しい現況を見れば、無事故無違反だけでは務まらないだろう。運転も伝道牧会も応用問題の連続、決断も無理も必要な局面があるだろう。▼だからこそ、名人・達人になることよりも、基本に忠実であること、規則を遵守すること、マナーを重んじ、相手には譲ること。慣れなければプロにはなれ……

【4599号】春季教師検定試験 110名の受験志願者数に感謝

「聖書から聴く」姿勢を 二〇〇六年春季教師検定試験は、二月二八日~三月二日、東京・京都の両会場で行われた。今回の受験者総数は一一〇名、内訳は補教師九二名(Aコース三九名、Bコース二九名、Cコース二四名)、正教師一五名、転入・復帰三名であった。 試験直後に行われた委員会での学科試験の判定によると、補教師試験では受験した九二名の内、合格者は五六名、保留者一五名、不合格者五名であった。Cコース受験者は二四名の内一六名が継続となった。正教師試験では受験者一五名の内、四名が合格、八名が保留、三名が不合格となった。保留者については改めてレポートが課され、後日、再判定することになっている。また転入志願者二名、教師復帰者一名について審査し、補教師転入一名、正教師転入一名を常議員会に推薦、教師復帰については保留とすることとした。 今回、補教師試験の不合格者は少ないが、保留者はなお多く見られる。特に……

【4598号】風刺画騒動に思う

2006年3月18日
デンマークの新聞が、ムハンマドの風刺画を掲載したことから、世界中のイスラム教徒が反発し多くの国で暴動などが起き、この騒動が収まる気配はない。 幕末に来日したアメリカのブラウン宣教師は、神奈川宿にある成仏寺に居を構えて、その伝道を開始したが、同宣教師が驚いたのは、成仏寺がその使用をあっさりと認め、さらに仏壇や仏像を片付けたことであった、と伝えられている。 同宣教師は、隣家に転居した住職に、相場以上の家賃を支払ったようだが、これらのことを、住職は、檀家の人々にどのように説明したのだろうか。 異教徒に、お寺を明け渡し、古歌にも「わけ登る ふもとの道は多けれど 同じ高嶺の月を見るかな」と歌う中庸好みの日本人には、冒頭のイスラム教徒の怒りは理解できないのかも知れない。 確かに「言論・表現の自由」は、尊重されねばならないが、こと「信仰」に関しては「言論・表現の自由」では包みきれないだろ……

【4598号】人ひととき 張 愛姈(チャン エリョン)さん

神の愛をマリンバにのせて チャンさんは一九九八年「世界マリンバフェスティバル」で韓国初のマリンバ専門演奏者として国際舞台にデビューした。 彼女は六代目クリスチャン、生まれた時から教会に通い、音楽の仕事に携わっていた両親のもとで育ち、高校時代にマリンバの魅力にひかれ演奏家を志した。韓国の音楽大学に進学、さらに世界的マリンビストに師事するため、日本へ留学した。 日本でも教会生活を守りたいと願っていた彼女は、ある日通りすがりに見かけた大宮教会に入って、暖かく迎えられ、教会員となった。韓国の教会と比べ、日本のクリスチャンの少なさを実感し、「自分の国だけでなく、日本の伝道も祈らなくてはならない」との使命を与えられた。さらに同じ大宮教会員で、キリスト教学校教師である日本人青年と出会い、結婚へ導かれたことで一層、日本伝道への思いは強められた。実際多くの人々が彼女を通して教会に導かれている。 ……

【4598号】信徒への応答として 第32回婦人教職のつどい

二〇〇六年二月六日(月)~七日(火)にかけて、厚生年金ハートピア熱海において、日本基督教団全国教会婦人会連合婦人教職のつどいが開催された。 今年度、婦人会連合はヘブライ人への手紙をテーマに掲げて学んでいる。婦人教職のつどいでは、その事に対して、教職は何ができるのか、どう語っていくのか、信徒とどう学びと問題を共有してゆくかが課題となった。 そのための学びを深めるために、川村輝典氏(弦巻教会牧師・元東京女子大学教授)を講師とし、「ヘブライ人への手紙と旧約聖書-特に礼拝問題を中心に-」と題して講演が行われた。 講演の内容は非常に濃厚なものであり、参加者の中からは「神学校の授業に戻ったようだ」との声も聞かれた程。一同、普段なかなか持つことのできない聖書の深い学びと分かち合いの時を喜んで過ごし、講演の後持たれた分団でも、温泉に入るのも忘れて、活発な意見交換や質問、疑問が交わされた。 ヘブライ……

【4598号】伝道のともしび

新礼拝堂の夢が広がり 名瀬教会牧師 江連 実 奄美大島がどこにあるのか、知らない人も多いことと思います。私もここに赴任して来るまでは、正直なところ知りませんでした。 奄美大島は、鹿児島と沖縄のちょうど中間にあります。多くの島々からなる奄美諸島の一つです。沖縄も含めての島々を、琉球孤とも言います。 どこの地方でも言える事でしょうが、奄美には高校までしか学校がありません。若者が働く場もあまり無いので、ほとんどが島から出て行かなければなりません。島に居たくても居られないのです。卒業しても帰ってこられません。 自然と高齢化が進みます。私(四二歳)より若い人はあまりいません。 名瀬教会は、去年の秋、車で一五分ほどの郊外に、およそ九〇〇坪の土地を購入しました。 以前から、礼拝堂の問題が指摘されていました。 街中の四〇坪の土地に三階建てのビル。一階部分は駐車場。二階が礼拝堂。三階……

【4598号】消息

山本菊子氏(隠退教師) 一二月一五日、逝去。七六歳。京都府に生まれる。一九五三年日本基督教神学専門学校卒業後、名古屋北教会に赴任。七三年から二〇〇一年まで仙台広瀬河畔教会担任教師を務め隠退。〇二年復職し、〇五年まで芝教会担任として務め隠退した。遺族は夫の尚忠さん。 半澤光雄氏(無任所教師) 一月三〇日、逝去。六六歳。宮城県に生まれる。一九六九年日本聖書神学校卒業後、七一年から七二年まで田園江田教会担任教師とした務めた。遺族は妻の美恵子さん。  

【4598号】教区コラム 北海教区

多元的な教団 西岡昌一郎 北海教区には、かつて新日基の集団離脱という経験があった。記録によれば、一八教会、二六一八人の信徒が離脱した。この数は、当時の北海教区において、教会数では四〇%、信徒数では四五%にあたる。これだけ大規模な離脱を経験した教区は他にない。 この集団離脱は、「信仰告白」や「教会観」の考え方が原因だとされる。一致の要となるはずの「信仰告白」が、相互の教会を豊かに結び合わせる力とはならず、分裂の力として作用したのだ。 教会観の一致がなくては、一緒に伝道はできないという主張がある。これは特に信条主義的な教派の教会で見られる考え方だ。しかし教団は、そのような立場に立つ教会だけでなく、多様な立場を認めて歩もうとする教会も多い。これが合同教会(きわめて未成熟だが)としての教団の実際である。 「教憲教規」も、その受けとめ方は各教会で多元的である。厳密にこれを守る立場もあれ……

【4598号】三件の諮問に答申 第四回信仰職制委員会

第四回信仰職制委員会は、一月二六日(木)~二七日(金)、教団B会議室で行われた。式文改定小委員会より、結婚・葬儀・主日礼拝式文の試用版を、信仰職制委員会編として出版することが、常議員会で承認されたとの報告がなされた。それを受けて、なお細部の文面を検討することとなった。 今回も三つの諮問の答申に時間を要した。 ①A教会より、教会規則中の「信徒」の用語を全て「教会員」と変更したい。幼児バプテスマを受けた乳児を「信徒」と呼ぶ現行規則において、父母の信仰に基づいて受洗したにも拘らず、あたかも乳児本人が既に信仰を有した人物であるかのように解釈できる。規則変更承認申請は可能か否かとの諮問があり、以下答申した(要約)。教憲、教規は、幼児バプテスマを受け、まだ聖餐に与ることが出来ない「未陪餐会員」をも含めて、バプテスマを受けた者を「信徒」と呼称している。教会規則(準則)はこの教憲、教規に則って制定され……

【4598号】開拓伝道援助金配分決定 第四回伝道委員会

第34総会期第四回伝道委員会が、二月六日~七日に、若草教会(金沢市)と問安教会である恵泉教会(かほく市)で開催された。 第三回伝道委員会議事録 承認後、会計、第三回常議員会、宣教委員会、「こころの友」「信徒の友」編集委員会、「働く人」編集委員会の諸報告を承認した。 協議事項は、二○○五年度予算の修正を協議、承認した。二〇〇六年度伝道委員会予算案を承認した。 二〇〇六年度開拓伝道援助金申請は八件で、二○○○万円であったが、協議の結果、次のように決まった。新得教会(北海教区)一二〇万円、男鹿教会(奥羽)一八〇万円、水元伝道所(東京)一七〇万円、武山教会(神奈川)七〇万円、蒲原教会(東海)一二〇万円、恵泉教会(中部)一八〇万円、城辺教会(四国)一八〇万円、名瀬教会(九州)一八〇万円の合計一、二○○万円。 伝道力強化のため開拓伝道援助献金の一層の拡充が切望される。 資金援助実施要綱に「……
PageTOP
日本基督教団 
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18-31
Copyright (c) 2007-2024
The United Church of Christ in Japan