復興の歩みはこれからが本番
ひとり祈りを捧げる
ホームセンターの駐車場で、仮設住宅に入られた近所の方にばったり出会った。「住めるところがあるだけでもありがたいと思わなければ」そう話される一方で、なかなか落ち着かない仮設暮らしのご苦労や、待ち受ける生活再建の厳しさが話のあちこちにこぼれ、程度の差はあるものの被災によって負った一人一人の重荷がいかに重く、そのことを踏まえた上で共になす復興の歩みはこれからが本番なのだという思いを新たにした。
昨年一〇月二三日、新潟県中越大震災発生。最大震度7、十日町市の最大震度6強。中越全域での震度4以上の余震一〇〇回以上。
地震発生当日、出張先の新潟市から帰宅できず小千谷市で車中泊をし、翌二四日朝現地で借りた自転車で帰宅した。保育園を併設している教会建物は、ほぼ無傷で建っていた。創立記念礼拝と共同墓碑完成式で賑やかになるはずだった礼拝堂で、ひと……