【4623号】森は海の恋人 第四三回東海教区農伝協議会

第四三回東海教区農伝協議会が二月二六日から二七日にかけて、伊豆長岡で開かれた。主題は「海の恵みは森の恵み~自然の恵みを求めて~」。講師は畠山重篤氏。彼は気仙沼(宮城)で父の代からカキの養殖を手がける漁民。バプテスト気仙沼教会員である。
◎講演要旨
高度経済成長期に気仙沼湾に異変が起きた。のり、帆立、カキの減産が著しくなったのだ。畠山さんは、南仏視察旅行とある大学教授との出会いから不漁の原因を知った。自然の荒廃がその原因であった。森が荒れ、田畑は農薬漬けとなって小さな生物たちは死滅した。そして海には赤潮などが発生して養殖漁業は大打撃を蒙った。またカキの餌になるプランクトンは川上の広葉樹の落葉が育てていることを知ったのである。
彼は「カキの森を慕う会」を組織し、「森は海の恋人」を合言葉に、気仙沼湾に注ぐ大川上流の山に大漁旗を翻して植樹運動を始めた。運動は小学生や中学生にまで広がった。
難関もあった。縦割り行政のため、責任が不明であったり、問題をたらい回しにされたのである。縦割りの弊害は学問の世界にもあった。林・農・水産の各研究者は、タコ壷的世界に閉じこもりお互いのことを知らなかったのである。
息の長い運動であったが山に緑がよみがえり、海にカキが帰ってきた。東北からの発信は、小学や中学の教科書に採用され、山・川・海を俯瞰的に見、その連関を大切にする考えは、21世紀の文明モデルになると言われるまでになった。
最後に、運動の基本は「人間の問題である」とキリスト者らしい感想で講演を締めくくった。
◎感想
講師は漁民の視点に立ちつつ、自然の連関性を大局的に把握し地球規模の考察を行っていた。また、運動はきわめて柔軟で協調的であった。なにより次世代にまで運動の輪を広げているのがすばらしい。出席者は、深い感動を覚えつつ講演に耳を傾けた。出席者六六名。
(岩本二郎報)

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