三月二五日服部真奈宣教師派遣式が菊地一男牧師の説教、上田博子世界宣教担当幹事の司式により、横浜本牧教会の聖日礼拝の中で執り行なわれた。
服部氏は台湾、林田義行宣教師が派遣されている高雄日本語教会の付属幼稚園に、高久華子宣教師の後任の信徒宣教師として派遣される。
同氏は、横浜本牧教会員であり、青山学院女子短期大学専攻科児童教育を卒業後、同教会付属早苗幼稚園教諭を四年務めた。礼拝には、早苗幼稚園の在園生や卒園生が保護者と共に多数出席し、礼拝堂一杯となった。
菊地牧師は「わたしがあなたを任命した」と題して、長崎のコルベ神父が宣教師派遣をローマに要請し、宣教師の持ち物についてローマから問い合わせがあった際「神の愛のみ」と応えた逸話を用いて、トランク一杯に「神の愛」を詰めて旅立つと説いた。
礼拝後にもたれた壮行茶話会では婦人会、壮年会、青年会、幼稚園それぞれの代表、さらに幼稚園保護者代表からの奨励のことばが送られた。
幼稚園代表として松井美恵子主任教諭は、服部氏の明るく爽やかな人柄を在職中のエピソードを交えて語り、台湾での活躍への期待を述べた。
服部氏は、願っていても叶えられないものがある中で、この様なチャンスが与えられたことは光栄であり、神の導きを固く信じて、台湾で多くを学びたいと、感謝と決意を述べて挨拶した。
横浜本牧教会は一九八八年に創立された。それ以来一二〇年の歴史の中で、初めて宣教師を派遣することとなり、教会を挙げて支援会を立ち上げる予定である。
台湾では三〇数名の日本からの駐在員の子どもや日本の幼児教育に関心のある台湾の方の子どもたちが待っている。