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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4625・26号】日北米宣教フォーラム JNAC解散後も宣教協力を継承

2007年4月28日

鮮明なヴィジョンと具体的な方法を求めて

二一世紀の宣教を、それぞれの地域で共に担う

 日北米宣教フォーラムが三月二七日~二九日、青山学院大学を会場に開催された。今回のフォーラムはJNAC(日北米宣教協力会)が二〇〇五年一月に解散総会を開催した際、解散後も引き続き日北米の宣教協力を継承して行く方向付けとして開催が予定されていた。
 今回参加したのは、北米側は六教団、日本側は在日大韓基督教会(KCCJ)、CoC、日本基督教団で、スタッフを含めて五七名であった。
 開会礼拝説教は大宮溥牧師で、「宣教の幻」と題してお話された。

「このフォーラムを通して、二一世紀の宣教を、一人の主の体としての教会が、それぞれの地域で共に担っていくための、鮮明なヴィジョンと、それを共に担うための具体的な方法が、明瞭に与えられることを期待するものであります」と述べ、パウロが幻を示され、ヨーロッパ伝道への導きの声を聞き、パウロによって開始されたように、今日の日本の社会にもこの導きの声が響いていると示された。開会礼拝後、開催委員長の山北宣久議長が挨拶をされた。

「JNACはIBC以来六〇年の歴史を閉じ、解散しました。解散にあたり日本でのフォーラム開催が決議され、そのための予算も承認されました。そして、今回の開催の実現に至りました。今回のテーマは『日本における宣教』(伝道協力とその展望)であります。二〇〇九年にはプロテスタント教会宣教一五〇周年を迎えようとしています。

 日本の伝道は北米から開始されました。いくつもの教会やキリスト教主義学校、社会福祉施設が設立され、今日に至っています。これらの働きは大変大きく、日本の社会はキリスト教の影響を大きく受けました。日本のキリスト者は一パーセントという少ない人数でありますが、日本国民全体が宣教師の働きの貢献を受けているのです。
一九四五年に日本が太平洋戦争に負け、灰燼と帰したとき、宣教師の皆さんが復興の大きな力となってくれました。北米教会にはどれほど感謝を申し上げてもなお足りない気持ちを持っています。
 KCCJは一九七八年にJNACに加入しました。北米の宣教師は指紋押捺反対運動・人権運動に積極的に参加し貢献されことも忘れることはできません。KCCJは二〇〇八年に宣教一〇〇年を迎えますが、北米教会との生きた関係が覚えられ、主の御名が賛美されると思われます。
 今回のフォーラムは日本の伝道、日本のナショナリズムに焦点が当てられることになりました。日本が神の哀れみによって与えられた平和憲法、特に九条を改定しようとする動きもあります、東アジアの動静も緊張を増してきました。日本の教会が、また属する青年が東アジアに貢献することができたら、どんなに素晴らしいことかと思います。 

 新しい宣教体制が要請されています。このフォーラムを通して宣教協力の具体的合意が得られるなら、生きた協力関係が生まれるのです。解散に伴い、五月にはCoCが発展的に解消することもお知らせします。その後は教団が責任をもってお引き受けいたします。
 教団は世界宣教部を創設し、世界宣教の業を充実することを第35教団総会で決意いたしました。この日北米宣教フォーラムを神が祝福し導いておられることを確信しつつここに臨んでいます」

 開会礼拝と挨拶に続いて、「日本における宣教」(伝道協力とその展望)と題し、阿久戸光晴氏(聖学院大学)が主題講演を行った。…講演の趣旨は別掲参照。
 その後、質疑応答があり、特に「日本の教会にとって、しなければならないことを三つあげて欲しい」との問いに、
「①福音に即し、聖書を読み、祈り伝道すること。
 ②日本を含めて世界の大きな風向きを読み取ること。どこからどこへ風が吹いているか。なぜ風が吹いているのか。日本においてはナショナリズムへのリアクション、経済グローバリゼーションの動きがある。個人化、自由がガラテヤ教会的でなく、マケドニア教会的な自由の正しさを教えること。教会は情報媒介を通して世界に発言を発信すべきである。
③日本は世界の人々と連帯を深め、痛みを分かち合い、助け合うことである」と示している。

 分科会は四つのテーマのもとに六分団でおこなわれた。「日本のナショナリズムとキリスト教」「日本における学校の役割と使命」「日本におけるキリスト教の指導者養成」「伝道を担う青年の育成」のテーマのもとに、アクション・プランへ向けての話し合いをした。
 二日目の午前に二人から発題がおこなわれた。「十字架と空の墓の地平に立って」と題してトーマス・ジョン・ヘイスティングス氏(アメリカ長老教会宣教師、東京神学大学教授)、「共に生きる世界をめざして-二一世紀ディアスポラ教会の宣教の課題」と題して金性済氏(在日大韓基督教会・名古屋教会)である。
 二日目の午後七時からは青年の夕べが開かれた。KCCJ青年会、青山学院ACF、聖ヶ丘教会青年会が賛美と証を行い、時代を担う皆さんの力を示され、大きな希望が与えられた。
 全体会では声明及びアクション・プランについて熱心に協議された。最終的に字句の訂正等については日本側の実務委員会に委ねられている。草案の声明は次のようである。

「日北米宣教フォーラムに集められ、平和の主の主権を信じる私たちは、今日本で、『憲法改正…特に第九条』の準備が急速に進められていることに、大きな不安と憤りを抱いています。(中略)もし憲法九条が改定され、集団的自衛権が行使できるようになると、日本は、米国と共に、戦争ができる国となるのです。(中略)私たちは、憲法改正に関するすべての動きに反対し、主の支配のもとにある真の平和を心から願うものです」

三日間の宣教フォーラムは次回の開催を願いながら閉会した。

(鈴木伸治報)

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