生かされゆく
パッションと喜び
この人の、この体のどこに、これだけの力が秘められているのだろう、と思わされる。それほど大柄ではない。むしろ小柄なほうだ、と思う。しかし、久保さんが二〇年にわたり制作に取り組んできた壁画群は、北海道から九州、アイスランド、オーストラリアなどに描かれ、総計三千メートルに達した。とにかく作品が大きい。壁画だけでなく、博覧会パビリオンの高さ四六メートルにも及ぶテント、瀬戸大橋開通の祝砲に模した高さ十五メートル、幅十一メートルの祝い旗など、手がけるものが大きいのだ。
もととも芸大では日本画を専攻。描くことが好きで進んだ道だったが、在学中、既に画家になる気持ちが萎えていた。教授陣からの評価も芳しくなかったのだが、むしろ師に拘らないことがのちの自由な作品につながったのだろう、と久保さん。
描くことは結婚を機に中断してしまったが、しばらくのちに再開。制作に大きな……
二〇〇八年四月二二日(火)十一時より十五時まで、日本基督教団の会議室で「隠退教師を支える運動・第35総会期第三回推進委員会」を開催した。
出席者は多田信一(委員長)、井上昌保、大杉弘、奥野カネコ、瀧川英子、宮澤淳子の委員六名。陪席者として内藤留幸総幹事、髙橋豊年金局理事長、櫻井淳子年金局事務室長、黒沢咲子隠退教師を支える運動事務担当者の一〇名であった。
開会礼拝で「ヘブライ人への手紙13章7~8節」による内藤総幹事の説教を伺った。多田委員長、髙橋理事長の挨拶、櫻井事務室長の「教団年金の現況報告」と続いて議事に入った。
まず瀧川書記が二〇〇七年度の活動事業報告をして異議なく承認。黒沢事務担当者が、二〇〇七年度「一〇〇円献金」の明細表を提示。参加教会数八六〇教会であったこと、そして献金総額が七五、九〇六、九一五円であったことを説明。また二〇〇七年度の会計決算報告をして、全委員がこれを承認……
ゴールをめざして
グレイ・恵子
(英国メソジスト教会《MC》からの派遣宣教師)
引っ越しの荷物の中から、この家族の写真を見つけ出し今昔を懐かしく思い出しています。これは私たちが二三年間働き住んでいた沖縄でのものです。あれから月日は流れ今長女エリザベスはニュージーランドでの学びが無事に終え昨年就職のため帰国し、長男ポールは二二歳となり只今自動車工学を就学中です。二人一緒に東京に住んでいます。そして、突然ではありましたが、イギリス人である最愛の夫デイヴィドは三年前走るべき道のりを勇敢に走り終え、彼の愛する日本の地で永遠の命の希望をもって天へと召されていきました。
一八八一年主人デイヴィド・グレイは英国メソジスト教会の教育宣教師として沖縄に派遣され同年私たちは結婚し、私も宣教師として沖縄教区にて働かせて頂きました。二人とも主から頂いた英語教育の賜物を活かし、主人は沖縄キリスト教短期大……
主の御名を賛美します。
去る5月12日中国四川省で起こった地震は、マグニチュード7.8という想像を遥かに超える大きなものでした。報じられているように被害は未曾有で、最新の情報によれば、約1万9千人以上が死亡し、現在も生き埋めになっている人々が1万3千人以上いると伝えられ、また、建物の多くが倒壊、一部損壊したりして多くの人々が怪我をしており、救援活動が日夜続けられています。
社会委員会は、 Action by Churches Together(ACT) International の呼びかけに応えて緊急救援募金を行います。 度重なるお願いとなりますが、ご理解とご協力のほど何卒よろしくお願い致します。
2008年5月15日
日本基督教団社会委員会委員長 張田 眞
記
◎募金期間:2008年12月末
◎目標額:特に定めず
◎送金先:加入者名/日本基督教団社会委員会
◎郵便振替……
・新報四六五一号一面大阪教区総会報告「在日大韓基督教会西南地方会会長」を「在日大韓基督教会関西地方会会長」に、お詫びして訂正いたします。
・新報四六五一号三面消息欄「阿部金一」氏を「安部金一」氏に、お詫びして訂正いたします。
《報告▼大宮 溥
世界宣教委員会前委員長》
二〇〇九年は日本プロテスタント宣教開始一五〇年の感謝すべき年である。日本基督教団においても、いくつかの記念行事が予定されているが、その第一として、日本で宣教師として奉仕され、現在退任して帰米されている先生方を訪問し、感謝と交わりの時をもった。
四月十四日(月)から二三日(水)まで、山北宣久教団議長が団長、伊藤瑞男、大宮溥が副団長となり、棟居勇(宣教師人事)、上田博子(世界宣教)、深谷松男(学校関係)、原田史郎(関東教区)など十七名が参加した。
クレアモントにて
最初に訪問したのは、ロサンゼルス郊外のクレアモントにある、隠退宣教師のホーム「ピルグリム・プレイス」である。ここは米国合同教会の創設した施設であるが、諸教派の隠退教師に開かれており、それぞれ独立した家屋に住んでおられる。教団宣教師であった方々はお世話をしてくださったショーラック、……
第62回/「合同」後39回兵庫教区定期総会は、五月十八・十九両日、神戸教会を会場に正義員二一四名中一五〇名(開会時)が出席し、開催された。
兵庫教区では、震災の関係で、教団総会議員選挙と、教区三役、常置委員の選挙が重なる。林邦夫議長(兵庫松本通)、川上盾副議長(東神戸)、古澤啓太書記(神戸東部)が選出された。
菅根信彦議長は議長報告で宣教の課題について報告、終わりに教区が課題として担う問題は、歴史的にも現実的にも多岐にわたり大切で重い事柄であると述べ、準備された以下の議案が今総会で上程され、審議された。
准允・按手礼執行に関する件は、昨年同様教区議長一人での執行が提案、可決され、七名の准允式、二名の按手礼式が執行された。
教団常議員会教師退任勧告決議問題に関する件は、第一日目、村山盛忠教師(兵庫教会)によって、「『未受洗者配餐問題は、教団・教会の宣教課題』-教団教師50年の歩みをふ……
西東京教区総会は、五月二五~二六日、阿佐ヶ谷教会を会場に、開会時で正議員二〇五名中一三六名の出席で開催された。
今総会は、ある信徒議員の発言を借りるならば…「二つの陣営」…が例年にない程に、鋭く対立した。
冒頭、議事日程承認に於いて、「聖礼典を正しく執行する意思表明に関する件」の取扱いを巡り、「議案として形をなしていないから取り下げるべきだ」という主張が繰り返され、何度も修正案が提案されるなどしたが、修正案は全て少数否決された。
この議案は、閉会予定まで一時間を切ったタイミングで上程された。「違法な聖餐礼典」「未受洗者への配餐」「未受洗者への配餐という違法行為による問題提起」この三点を「慎む」という内容であった。総会冒頭の取り下げ主張が蒸し返された後、未受洗者への配餐の是非、聖書的或いは教憲・教規的根拠、更には伝道牧会上の配慮という観点に基づいた賛否両論が激しく対立した。また、議案・……
第63回奥羽教区定期総会が、五月二一日~二二日、奥羽キリスト教センターにて開催された。開会時には正議員が一一二名中一〇二名出席した。
開会礼拝、総会成立に必要な諸手続き後、直ちに「准允受領願い」が取り扱われ、これを満場一致で承認、准允式を執行。四名の教師が新たに立てられた。
議長報告では、邑原宗男議長が主として次の点を述べた。〇七年度、教区五九教会・伝道所の約六分の一で教師異動があり、今後さらに「兼務体制による宣教協力が課題となってくる」また「教勢の減少は憂慮すべきこと」としながらも、この状況の中で「教区の宣教を共に担うことに励み」、特に「教区全体として後継者育成に心を配り」教会青年の集い、ユースサマーキャンプなどに取り組んできた。教区活動連帯金受給教区として、連帯金が「重要な収入源の一つ」であり、前年比約五〇万円減は、教区会計に直接影響が及ぶこと、また連帯金に「協力しないという教区が……
第72回京都教区定期総会は、五月五日から二日間、京都丸太町教会で開催され、正議員一五五人中、開会時一一六人が出席した。 組織会の後、「教団問安使拒否ならびに教団議長と総幹事報告の取り扱いにふれてから議事に入るべき」との意見が出され、望月修治議長は教区総会議長報告の一部を朗読し、「教師退任勧告」について『京都教区常置委員会は教団の一方的で横暴な執行体制に対する抗議の意志として今回の教区総会でも、教団問安使の受け入れを拒否しました。この問題に対する京都教区の今後の対応については、まず教区総会で「抗議」と「見解」を決議し教団議長および常議員会宛に教区の立場を明らかにしたいと考えます』と述べ、教団議長の挨拶と総幹事報告については「回収するつもりはない」と述べた。
昼食後の教区総会議長報告に関する件で、「一方的立場の抗議に反対。二〇〇二年の教区総会での教区宣教基本方策を巡る協議会では、教団信仰告白……