九月二九日~三〇日、教団会議室において、第35総会期第七回教師委員会が開かれた。
まず、「隠退教師」の理解について雲然俊美委員が発題した。そして、隠退教師は教師ではないとの理解も可能となるという現状の問題点が指摘された。当委員会としては、隠退教師は「教師の職務を退職した者」という理解に立ち、隠退教師の身分について信仰職制委員会に諮問することとした。
次に、田中かおる委員より「女性教職に関する事項」の発題があった。その中で、教師としての基本は男女とも同じであること、そして女性教職としての困難と恵みなどが語られ、また次期委員会への提案がなされ、今後も課題や情報の把握に努めることが確認された。
中部教区常置委員会から出された「黛八郎教師の戒規に関する提訴」の件では、多くの時間が割かれた。まず松井睦委員長より経過報告がなされ、続いて調査委員会の岩隆委員長及び二名の調査委員より経過報告と所感が述べられた。
その後、当該教師に対してどのような戒規を適用するかの協議に入った。当該教師の教団教師としてあるまじき行為について、さらに教師としての倫理、被害者の状況、そして社会に与えた影響、更にはキリスト教会内に与えた深刻な影響などを考えた厳しい意見が相次いだ。一方で、戒規というものが、本来、当該教師を悔い改 めへと導くための手段である点も確認された。最終的に、「免職」とすることが決まった。当該教師にその旨を報告し「教団新報」に「戒規執行の公告」を掲載することにした。
最後に、教団常議員会からの「北村慈郎教師戒規処分申立書」について扱った。必要書類がそろっていることが確認され、協議の上、全会一致で提訴を受理した。調査委員が選出され、次期教師委員会に申し送ることが確認された。
(小宮山剛報)