▼『シャーロック・ホームズのドキュメント...創元推理文庫』に感銘を受けた。以前から模作、パロディ、またホームズやワトソンを歴史上実在する人物のように描いたものも読んでいたが、既にジャンル化していることを教えられた。▼感銘と言ったのは、これらの著者たちが、ドイルよりもホ ームズに通じ、ドイルよりもホームズとワトソンを愛していることだ。まあ、そうでなければバスティーシュ(この言葉も初めて知った)を著すことはできない。▼ホームズに匹敵するのはシェークスピアか。数々の贋作...模作ではなく...があり、シェークスピアが主人公の物語がある。『慈悲の心』は信仰・教会のこととも重 なりお奨めだ。▼聖書・神学の世界でも同様らしい。摸作あり贋作あり、しかし残念ながら、そこには、例えばパウロに対する愛を感じ取ることが出来ない。イエス様の場合さえも。▼ドイルの原作は正典と言うそうだ。