▼日帰り温泉に出掛けた時のこと。特急券を求め、乗車口に近い席に座った。間もなく、切符売りの初老の駅員が電車に乗り込み、話しかけて来る。▼何か手違いでもあったかと訝っていると、駅員が言う。「その席だと、せっかくの景色が見えません。空席がありますから移って下さい」。勿論、直ぐに席を替えた。そうして、箱根を堪能することが出来た。▼出だしでご機嫌になったせいか、その日の短い旅を満喫出来た。バスに乗り換えて着いた日帰り温泉宿は、広告とは大違いで、みすぼらしいほどに小さく、近くには、お昼をいただく店もない。はるばるやって来て、昼食はなんと自販機のあんパン。▼常だったら、不満と後悔で夫婦喧嘩になっていたかも知れない。しかし、駅員から貰った心の余裕がある。宿は粗末でも、お湯は同じ、相客がない分だけラッキーかも知れない、と思うことにした。結果、十分に楽しんだ。▼復路では、70歳代の、同級会帰りのご婦人たちと……
6月11日から12日、教団会議室にて37総会期第6回教育委員会が開催された。今回は両日の間、11日の晩に宣教師との懇談会も開催された。
委員会ではまず教会学校応援セットを送付した教会・伝道所への訪問報告がなされた。天白伝道所、くまの伝道所、北本教会、茅ヶ崎堤伝道所、津久見教会、東広島教会への訪問がなされ、教会学校応援セットを通して教団とのつながりを覚えている諸教会の様子を聞いた。
また2011年度のクリスマス献金の最終報告がなされた。第5回委員会での決定に従って、奥羽、東北、関東の3つの被災教区に子どもたちを覚えて用いて貰うためにそれぞれ200万円を、また残りを震災対策本部への献金とした。
なお2012年度のクリスマス献金も、震災からの復興を念頭に献金先を計画していくこととした。
2012年ユースミッションの詳細も検討した。8月18日から24日の日程で台湾からの青年を迎……
5月31日、教団会議室にて、教団救援対策本部第12回会議を開催した。
最初に5月30日現在での国内募金総額が3億6、999万316円、海外からの献金は2億1、044万705円と報告された。
続いて、救援対策室会議報告として、仙台エマオのボランティア登録者数等の活動報告、各部署の会計報告、および海外教会向け募金趣意書の報告がなされた。
各被災教区からの報告として、奥羽教区からは、宮古教会が礼拝堂の応急処置として床の張替えをしたこと、千厩教会では会堂・牧師館建築に向けての資金繰りを検討中であることなどが報告された。
また、東北教区からは岩沼教会が建物補修工事を完了したこと、「原発事故に起因する放射能問題支援対策室(仮称)」設置の検討を進めてほしいとの要望が出されていること、そして、関東教区からは、5月に韓国基督教長老会からの訪問団と一緒に被災教会を訪問したことなどが報告された……
6月4~5日、ニューウェルシティ湯河原にて、第46回在日大韓基督教会と日本基督教団との宣教協力委員会が、「両教会の宣教課題と宣教協力-日本における伝道-」を巡ってのテーマのもとに開催された。
在日大韓基督教会からは、金武士総会長、趙重來副総会長、朴太元副書記、洪性完総幹事・歴史共同研究委員、崔栄信宣教委員長、金健歴史共同研究委員、曺泳石幹事、許伯基幹事、そして、2日目の発題者である金鐘賢牧師(浪速教会)が出席した。
また、日本基督教団からは、石橋秀雄議長、雲然俊美書記、内藤留幸総幹事、小橋孝一在日韓国朝鮮人連帯特設委員長・歴史共同研究委員、張田眞宣教委員長・歴史共同研究委員、佐藤飛文歴史共同研究委員、加藤誠幹事、大三島義孝幹事、高田輝樹職員、宮本恩恵職員、そして、1日目の発題者である近藤勝彦東京神学大学長が出席した。
1日目は、石橋議長の説教による開会礼拝の後、近藤氏が「現代日本にお……
京都教区総会が、5月3日~4日、京都丸太町教会を会場に開催された。
教団問安使の石橋秀雄教団総会議長は、当日会場教会を訪れたものの、会場の礼拝堂に入ることが許されず「応接室」に案内され、総会にも礼拝にも与ることが出来なかった。
また、教団新報の取材については、昨年度に引き続き、陪席も傍聴も許可されなかった。やむを得ず、公表された選挙結果のみを以下に記す。
教団総会議員選挙結果
【教職】井上勇一(洛南)、入治彦(京都)、横田明典(近江金田)、望月修治(同志社)、韓守信(長岡京)、川上信(八日市)、谷村徳幸(水口)、山田真理(上鳥羽)、大澤宣(紫野)
【信徒】原田潔(大津東)、川上穣(錦林)、平田眞貴子(平安)、谷口ひとみ(八幡ぶどうの木)、造田弘司(水口)、押本年眞(常置委員会推薦)、中井正子(常置委員会推薦)、菅恒敏(常置委員会推薦)、西井義(近江金田)
(新報編集部報)
4月末の北海教区、四国教区を皮切りに始まった2012年度の各教区総会は6月30日の神奈川教区をもって終了した。いま、17教区の総会をふりかえって、まず導きたもうた主に感謝すると共に、気づかされた点をいくつか記しておきたいと思う。
各教区総会において第38回教団総会議員が選出された。けれども沖縄教区だけは今回も未選出。それなりの言い分があるのであろうが、教団に属する教区であるかぎり、教規に従って選出してほしかった。
異なった意見であっても教団総会の場で正々堂々発言するのが本筋ではないか。
教区総会は教団問安使と各教区内の議員たちとの貴重な話し合いの機会である。多少の差異はあったが東日本大震災救援についての教団の取り組みをめぐって話し合いがなされた。独自に救援活動をすることに熱心だった教区もいくつかあったが、募金に関しては教団ルート一本に絞ってすることが望ましいし、今後もその線で……
戒規・免職反対関連決議3件可決
第128回神奈川教区総会が、6月30日、清水ヶ丘教会を会場に開催された。教団総会予備投票時には正議員236名中201名と、出席率が高かった。
冒頭、組織前に北村慈郎推薦議員の議員資格について、議員とすることは教区規則に違反しているのではないかとの意見が述べられ、説明が求められた。岩﨑隆議長は、教団の正規の手続きに従い教師正議員として扱うことはしなかった、一方で、事柄は教区で議論を積み重ねて来たことであり、また裁判で係争中でもあるので推薦議員とした、と答えた。
選挙時にも同趣旨の質疑がなされた。被選挙権はあるのかとの問に、岩﨑議長は、ないと答えた。
補教師の准允執行に関する件では、5名の志願者が一人ひとり所信を述べ、岩﨑議長が、通例のごとく、「教団教師検定試験は不当とまでは言えない」と認める承認を得た上で、一人ひとり個別にはかり執行を承認し、……
イースター礼拝後、「今日は身内の結婚式に、ただちに、式場に向かいます。それでは皆さん、さようならー」と言ったら、絶妙のタイミングで、礼拝当番の役員が、「先生、さようならー」と応えたので、礼拝出席者が、大笑いとなった。
次の日の月曜日、「みつばさ」(月報)編集委員会に出たら、「昨日のイースター愛餐会、楽しかったー」と口々に言ってくれた。主任牧師がいなかったので、開放されて、いつに無く楽しい会になったということだ。
イースターに続いて、ペンテコステ礼拝も不在となる。沖縄教区総会に行くことと、沖縄に来るならば「説教奉仕を」との依頼があったからだ。
副牧師は、昨年按手を受けて、ペンテコステ礼拝の説教と、最初の洗礼式を行うことになる。
受洗を決意した2人の青年の一人の父親(役員)は、「副牧師による最初の受洗者になる」と、喜んだ。
先に、イースターには受洗者はいなかった。今回は受洗者……
山口県、津和野で生まれ育つ。窯業を学んだ後、親元を離れ、萩の窯元に住み込みで働き始めた。窯元の夫人が熱心なクリスチャンで、教会に行くことを勧められた。当初、早く一人前になることが何よりの関心事で、その言葉を真剣には受け止めていなかった。しかし、一人になると、孤独の中で「これで良いのだろうか」との思いにとらわれ、虚しいものを感じていた。
そのような中で、萩教会に通うようになる。歌が好きだったために、クリスマスのキャロリングが家の玄関の前で歌う「きよしこの夜」を聞き、心が熱くなった。18歳の頃に受洗。「心の貧しい人々は幸いである」、「天に宝を積みなさい」との御言葉が、貧しさから抜け出し、豊かになることを求めてあくせくしている自らの歩みを顧みるきっかけとなった。また、主イエスの「父よ彼らをお赦し下さい、自分が何をしているか分からないのです」とのとりなしの祈りを知り、自らの罪深さを知ると共に、罪……
5月7日、教団A会議室にて、第37総会期第6回伝道方策検討委員会が開催された。
今回の委員会では、『伝道推進室設置に関する件』の素案をまとめて教団三役に提出することと、幼保一体化に関する研修会の準備を進める作業を行った。また合わせて、この委員会の最終的な報告(提言)について確認を行った。
『伝道推進室設置に関する件』は、教団の伝道体制を整えるために、伝道委員会のもとに伝道推進室を設けて具体的な伝道の取り組みを行う、という提案である。素案を整えて教団三役に提出したので、今後は教団三役が議案として整えて次の教団常議員会に提案することになると思われる。
幼保一体化に関する研修会を7月に開催するため、具体的な準備に関して協議した。教会幼稚園、保育園、認定こども園が直面している様々な課題について学ぶと共に、教会に託された幼児教育・保育を支えるための研修会として開催し、報告書を作成する予……