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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4757号】復興に向け祈りを合わせて取り組む 第5回社会委員会

2012年9月29日
7月24日~25日、第37総会期第5回社会委員会が開催された。 釜土達雄委員長司式による礼拝をもって開会した。24日は、宣教研究所委員会の陪席があり、宣教基礎理論(第1草案)について、内容と経緯に関する説明を受け、意見を求められた。 意見交換の後、予定されていた議案の協議を始めた。大三島義孝幹事より添付資料に基づいて、業務報告、常議員会報告を受けた。また、東日本大震災関連で、会堂、牧師館再建計画に対する支援が3件執行されたとの報告を受けた。 原田史郎委員より、総会議事録に基づいて日本キリスト教社会事業同盟総会報告を受けた。また、森田恭一郎委員より日本キリスト教保育所同盟理事会、並びに総会報告を受けた。 本委員会に先立って開催された37総会期全国社会委員長会議(7月23日~24日開催)について、すべての委員が感想を述べた。 報告者から、十分な備えにより、東日本大震災復興支援の現場か……

【4757号】3・11.日本基督教団 祈り」をテーマに 全国社会委員長会議

去る7月23日から24日まで、日本基督教団会議室において、全国社会委員長会議が「3・11.日本基督教団 祈り」というテーマで開催された。 第1日目は、上森俊明委員の司式による礼拝により開会した。石橋秀雄救援対策本部長より「教団として願っていたこと」と題して、東日本大震災直後から現在に至るまでの活動報告を受けた。その後、野田沢教団派遣幹事補佐、奥羽教区(邑原宗男氏)、東北教区(片岡謁也氏)、関東教区(飯塚拓也氏)より発題を受けた。ボランティアの現場、地震被害、津波被害、原発事故による放射能汚染など、映像も交えて、それぞれが置かれた現場からの発題を受けた。ここで共有されたことは、大震災から1年半程経過したが、復興への道のりは、まだ始まったばかりであるということだろう。これからも、祈りを合わせて、それぞれの与えられた場所で復興への取り組みを継続していく必要を強く感じた。また、報道されない事実も……

【4757号】荒野の声

▼詩人金子光晴は言った。「本当に詩を書きたいと思うならば、良い詩を書いてはならない。間違っても、人を感動させる詩を書いてはならない」。勿論、多分に逆説的だ。深く感動させられた金子光晴の詩は、一つや二つではない。▼彼の信仰については何も知らないが、この言葉は、私たちの祈りに全く当て嵌まるように思う。「本当に祈りたいと思うならば、良い祈りをしてはならない。間違っても、人を感動させる祈りをしてはならない」。マタイ6章にも符合する。▼また説教にも全く当て嵌まると思う。「本当に御言葉を宣べ伝えたいと思う者は、良い説教をしてはならない。間違っても、人を感動させる説教をしてはならない」。「人を感動させる(ための)説教」、(ための)を補った方が、穏当だろうか。▼詩人リルケは『若き詩人』に次のようなことを言った。良い詩をいかに書くかと考える前に、「本当に書かなくてはならないものがあるのかを見詰めなさい」と。……

【4757号】復興の足音が聞こえてきます 支援ニュース・関東教区現況報告

教会の宣教の将来を考えながら 東日本大震災から一年半を経て 東日本大震災から一年半を経過して、関東教区では被害を受けた会堂・牧師館や、幼稚園・保育園などの復興計画が、当初の戸惑いとショックから立ち上がって、着々と進んでいます。 大きな被害のあった教会は、古い会堂を壊して建て替え新築を決意しました。設計者を決め、どのような教会にするのか、それぞれの教会の宣教の将来を考えながら基本設計の構想をまとめているところです。 今年度中に建設に取り掛かる予定の水戸中央教会、来年のクリスマスは新会堂で祝いたいと願っている宇都宮教会、無牧となった伊勢崎教会は長老会を中心に新会堂を建設する決意を固めました。 それぞれの教会の新築計画は、1億円に近い金額を要しますので、その資金計画の作成には大きな決意を迫られています。 教団「被災教会支援金配分要綱」に従って、申請額の50%を支援金に、後の50%……

【4757号】全国教会中高生・青年大会 軽井沢に270名が集められる

5年後の宗教改革500年を見据え 8月21~23日、全国教会中高生・青年大会が、教団内の有志青年伝道団体を結集して、主題「日本伝道のために~召命と派遣~」(ローマ12章1節)のもと、恵みシャレー軽井沢を会場に開催された。この大会は5年後の2017年に宗教改革500年を記念する青年大会開催を見据え、そのプレ集会として位置付けられ、日本伝道の幻に仕えるため、次代の教会を担う若き器が育てられ、伝道者が起されることを願うものである。参加運動体は、北海道青年修養会、全国教会青年同盟、全国連合長老会、改革長老教会協議会、北陸伝道会、福音主義教会連合関西部会、西日本教会青年同盟、日本伝道会九州、沖縄キリスト伝道会、eAst21asiaであった。また教団教育委員会のプログラムであるユースミッションがプログラムに合流、同委員会と伝道方策検討委員会の後援を受けた。北海道から沖縄まで全国90教会から中学生……

【4756号】811246を目指して

2012年9月15日
仙台エマオから自転車で3分、笹屋敷に向かう。 そして、8月11日2時46分、笹屋敷でボランティアをしている青年たちの自転車が荒浜の海岸に向かう。 8月7日~15日まで、わたしは日本基督教団の被災地支援を行っているセンターに行き、ボランティアの方々と活動を共にした。 その活動の中心に8月11日午後2時46分祈りの時があった。 ある被災地の方が、その海岸をさしながら、「あそこには、今だに、恐ろしくて行けない」とわたしに話して下さった。津波の凄まじい破壊の中で、何人もの悲しい姿をさらした地である。綺麗な海辺が地獄図の地に変わってしまった。 その地に自転車の青年たちの列。 午後2時46分、80名の青年たち、アメリカ、スウェーデン、台湾、香港から日本中から集まったボラティアたちが輪になって手をつなぎ祈りを捧げた。 エマオのボランティアには、被災地の方々は心を開いてくださり、その悲しい経験……

【4756号】人ひととき 深谷いづみさん

与えられた命を神さまの器として 深谷さんは、クリスチャンの母の胎内にあるときから礼拝に出席した。神様は常に身近な存在であった。 恵泉女学園中学に入学し、担任教師がクラスで「教会に行っている人」と尋ねることがあった。挙手すると、「それでは神様を信じているの」と聞かれ、「信じています」と答えたことは印象深く心に残っているという。生徒会委員をするほど活動的だったが、中学3年生のとき、燃えつき状態になり、食べることができなくなった。 聖書を読み祈る生活が続いたある晩、主の呼びかけを聴いた。「あなたがたは、この世では悩みがある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている」(ヨハネ16:33)と。 そのとき「自分が求める先に、神は私を選び、愛してくださっている。イエス様はそのために十字架に架かってくださり、私が共にいるから勇気を出して生きなさいと、言ってくださっている」と素直に思……

【4756号】主の召しに応えて 七戸教会牧師 野口 忠子

 北のガリラヤに生きる  私が愛し仕える七戸教会は、青森県南部内陸に位置する七戸町(人口約1万8千人)で唯一のキリスト教会です。新約時代のパレスチナの聖書地図を日本地図に置き換えて、東京をエルサレムとすれば七戸はずっと北のガリラヤの辺りと言えば分かりやすいかもしれません。  七戸は歴史ある町で、四季折々の彩りが美しく、特に冬には、遠く八甲田の山々が白銀に輝く様子を見渡すことができます。  今年(2012年)3月17日で創立105周年を迎えた七戸教会の歩みは、決して平坦なものではありませんでした。105年の歴史の約半分が無牧(代務・兼務)であったことも、教会が置かれた状況を物語っています。  東北の農村の閉鎖性は想像を超えた厳しさであり、かつて高名な社会活動家であり伝道者である賀川豊彦を迎えて伝道集会を行ったとき、聴衆のうちの決心者は100名を超えたのに、そのうちの1人も受洗……

【4756号】消息

天野八重子氏(隠退教師)12年6月19日逝去、93歳。兵庫県に生まれる。日本女子神学校を卒業、'45年紅葉坂教会に赴任、尼崎教会を経て、'86年まで立花教会を牧会し、同年隠退した。遺族は姪・小仲要子さん。 中村忠明氏(隠退教師)12年6月25日逝去、96歳。宮崎県に生まれる。'46年日本基督教神学専門学校を卒業、大宮(宮町)に伝道所を開設、同年大宮新生教会を設立(現・埼玉新生教会)、12年まで牧会し、隠退した。遺族は妻・中村志げ子さん。 中山年道氏(隠退教師)12年7月30日逝去、95歳。福島県に生まれる。'40年日本神学校を卒業、同年高知安藝教会(旧日基)に赴任、羽犬塚教会、牛込払方町教会を経て、'90年まで青森松原教会を牧会し、同年隠退した。遺族は妻・中山公さん。

【4756号】第3回障がいを考える全国交流会

 2012年7月3日(火)~4日(水)戸山サンライズにて「東日本大震災を通して障がいを考える」というテーマで第3回障がいを考える全国交流会が開催された。  第1日目は、奥羽教区宮古教会員である北村嘉勝氏(元社会福祉法人カナンの園職員)と、東北教区石巻栄光教会員である大林健太郎氏(「シャローム石巻」心病む人々の集まり)の二人の発題を聞いた。  北村氏は「障がい者(診断名)の中にその人はいない。その人をそのまま受け止める教会の中で、障がいを取り上げることに違和感を覚える。障がいに関する専門知識や経験ではなく、その人に即した具体的な見方があればよく、その人に懸命に耳を傾けることだけでいいのではないか」と問いかけた。  大林氏は、弱さを告白することによって、豊かなコミュニケーションが生まれ、心の絆が育まれてゆくことをシャローム石巻ミーティングの体験から話し、「場の力」が大切であると語った。 ……
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