【4765号】主の召しに応えて 伝道のともしび

地域の声に聴く伝道

周船寺教会牧師 駒木 亮

初めに、東日本大震災で被災された方々、それに続く福島第一原子力発電所の事故によって今なお不安の中に置かれた方々に主の慰めをお祈りいたします。
私は2011年4月から福岡市の西端にある周船寺教会で奉仕させていただいています。周船寺は糸島半島の内陸部に位置する、南は脊振山地、北は玄界灘に挟まれた自然豊かな地域です。この地域は『魏志倭人伝』に出てくる「伊都国」(怡土)であると考えられています。
また地元の大学が学部移転を進めている新キャンパスが周船寺の北にあります。この地域は大学のキャンパス移転に伴って都市開発が進んでいる場所でもあり、人口流入の多い地域の一つです。
周船寺教会は設立当初(1946年)から「地域に仕える」教会を目指してきたと言えます。周船寺教会は草創期に付属の周船寺幼稚園を設立しました。これは周船寺教会を設立した初代牧師の当初の伝道方針とは異なっていたようです。しかし教会が「地域の声を聴く」という姿勢のもとで、初代牧師は自身の方針を翻意され、幼稚園が伝道の業として設立されました。
現在幼稚園は、一つの学校法人で二つの幼稚園(周船寺幼稚園・周船寺第二幼稚園)を有するに至っています。これは周船寺地域の都市化・人口増による園児数の増加の結果であり、さらに周船寺第二幼稚園では現在、既存の園舎に加えて新園舎を隣接地に建築中です。今日に至る幼稚園の歴史もまた、地域の人々の声を聴いてきた結果です。
周船寺教会の伝道の業とは何かを考える中で、二つの幼稚園との関わり方について、現在私は宗教主事という立場で、一人の牧師として両園に関わらせていただいています。
周船寺教会にとって幼稚園は重要な伝道の業であり、地域の中で主イエス・キリストの福音を具現化する場です。しかし教会に委ねられている伝道の業は、幼稚園がすべてではないことも確かです。もちろん幼稚園の存在やその歴史を軽視しようとは全く考えていません。ただ現在の教会と幼稚園の規模と関係性、そして過去の経緯と今後の歩みを考える中で、結果的に示された関わり方が宗教主事でした。
周船寺教会と幼稚園の歩みから言えることは、周船寺教会の伝道の業が、必ずしも自ら描いたものではないということです。教会の伝道の業は、教会が主体的に行うものであっても、教会が置かれている地域、接する隣人に聴くことから示される業、すなわち自らの内ではなく外から示される業(によって結果的に自らが決断する業)だと私は考えます。これは「しかし、わたしの願いどおりではなく、御心のままに。」という主イエスの祈りそのものでしょう。
伝道は「主の福音を宣べ伝える」業ですから、つい「語る」ことばかりを強く意識しがちです。しかし「語る」前にまず「聴く」ことが教会(と私!)には求められているように感じます。
特に古くからの歴史や習俗に根差した人々と、新たな文化・人々が共に生きている周船寺にある教会にとっては、これからも地域の声を「聴く」ことによって、伝道の方向性が自ずと示されると信じています。
声を聴くことは、色々な人の中におられる主イエスの声を聴くことだと思います。

 

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