【4766号】荒野の声

▼この1月、成人の日の連休を挟んで東京も大雪に見舞われた。雪深い地方の教会の皆さんからは、これで大雪か、と笑われてしまうかもしれない。だが雪に無防備な町では5センチ、10センチの雪で交通も、人々の歩行も麻痺してしまう。振袖姿のお嬢さんが坂で転んでしまうかわいそうな姿もあった▼仕えている教会には幼稚園がある。雪が降った翌日、園庭は真っ白。子どもたちがじっとしているわけがない。たいていの東京の雪ならば、朝一番に園庭に出た子たちが一遊びすると、あっという間に雪遊びだか、泥遊びだかわからなくなってしまう。ところが、今度の雪は長持ちした。いつまでも泥まみれにならない。水を含んで湿ってパックした重い雪だった。気温が低い日も続いた。建物の北側の雪もなかなか消えなかった、今度の雪は白さを長く保った▼主は、あなたがたの罪が緋のようであっても雪のように白くすることができる、と言ってくださった。これを信ずるところに幸い、平安がある。なお緋のごとくに染まってしまうわたしであり、世界である▼キリストの十字架を仰ぐこと、十字架のキリストを救い主と信じること、世界の中で教会にだけできることだ。受難節を迎える。悔い改めの良きときを過ごし、春の復活日に向け備えたい。

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