信徒戒規「除名」で紛糾
沖縄教区
第73回沖縄教区総会は、5月25、26日両日、沖縄キリスト教センターで、正議員43人中、開会時40人が出席して開催された。
沖縄教区は、03年以来、12年連続で教団問安使を拒否して来たが、長崎哲夫教団総幹事は、東中国教区総会に赴く2日目午後まで傍聴した。
開会礼拝後、「なぜ准議員席しか与えらないのか」という伝道所信徒の発言から、2011年総会で可決した「伝道所信徒議員正議員」問題が再燃した。「昨年総会で常置委付託となり、推進作業委員会が出来たが、教団の回答に縛られて、何も『推進』していない」との批判に対し、竹花和成議長は、「教区総会可決の際は、合同議定書の精神がまだ活きており、教規61条の援用で道が開けると信じていた。批判は甘受するが、合同も、『教団と距離を置く』決断も教師主導でやって来た。教区内でも、信徒に正確に伝えていない教会がある」と語った。
組織会前に長い論議が続くのは、一昨年総会以来の通例になっており、午後7時過ぎ、予定より2時間遅れて点呼が始まった。開会宣言直後、二神一人議員(那覇中央)が8号議案「那覇中央教会役員会に信徒『除名』不服申し立てに関する訪問調査、問安を求める件」の取り下げを求める。教団信仰職制委員会に質問したのは、那覇中央教会であり、8号議案は、答申に反している。議案が取り下げられない場合、「那覇中央教会は、今総会を不法総会と宣言する」と発言した。
これに対し、竹花議長が「取り下げる気はない」と答えたため、二神一人、二神ゆにけ両教職はじめ、何人かの議員が退席した。
竹花議長は、「信仰職制委答申への議長見解」を発表し、「戒規を施行出来るのは各個教会役員会のみで、⑴教区には戒規決議を停止させる権限はない、⑵教区総会は戒規についての議案を上程出来ない、との答申には、異論はない。但し、信徒が教区に『戒規不服申し立て』を行ったので、戒規施行細則に則り、常置委員会の議を経て、訪問調査・問安を求めるためであり、8号議案は戒規についての議案ではない」と述べた。
2日目午前の「除名に関する調査委員会」報告で宇佐美節子委員長(石川)は、「教区に起きた前代未聞の出来事に、戒規を受けた信徒から聞き取りを行ったが、教会からは、2度の調査申し入れを拒否された。13年7月、本人に説明もなく不在会員とし、13年10月、弁明の機会を与えられることもなく、除名処分となった。戒規にある3回以上の陪餐停止の手順も踏んでいない。牧師と当事者の話し合いは、2人きりの話し合いで客観性がない」と報告した。
午後、8号議案審議が始まった。戒規を受けた女性信徒は、今総会までの常置委員で、長年、教区で活動を続けて来ただけに、信徒傍聴者が例年になく多かった。当の常置委員(准議員)は、「58年の受洗以来、教会生活を続けて来た。05年から2年間、自宅を提供して伝道所が出来たので、そこで奉仕したが、07年教会に戻った。その後、教区婦人会がつくった幼稚園内のキリスト教集会所が人が集まらず困っていたので、当時の牧師の了解を取って教会に籍を置いたまま集会所に6年間出席したが、教会の礼拝にも時折出席したし月定献金も献げて来た。
13年4月、二神牧師が赴任して、7月不在会員とされたと聞いて驚き、教会に戻って礼拝出席しているが、10月除名処分となった。二神牧師との話し合いで、『牧師とは認めない』と発言したため、戒規と言われるが、一方的な話に耐えられなくなって退席したのであって、そのような発言はしていない」と述べた。
これを受けた議場は重苦しく、女性信徒が「意見の違いは、どの教会にもあること。信徒にとって、除名は死刑同様で、牧師は除名の重さをわかっているのか」と発言し、ある教職は、「信徒を切るということは、牧師にとって自損行為か自殺行為」と述べたほか議論が続かず、挙手採決の結果、賛成多数で議案は可決承認された。
2日目、「教団総会議員選出の件」が上程されたが、「『教団と距離を置く』ため、選出しない」意見に、反論も出ず、挙手多数で、沖縄教区は、第34回総会以来、6回連続して教団総会議員を選出しなかった。
3役選挙は、2度目の投票で竹花和成議長(首里)、3度目の投票で小倉隆一副議長(平真)、正副議長推薦の望月智書記(志真志伝道所)を議場が承認して3役は再選された。
重苦しい空気の総会を反映してか、開会時40人だった出席者は、1日目夜の議長、副議長選で投票総数31。2日目午後の小憩後24人と、総会成立(22人)を辛うじて上回った。
常置委員選挙結果
【教職】宇佐美節子(石川)、金井創(佐敷)
【信徒】高里鈴代(西原)、外間永二(平良川)、伊波美智子(宜野湾伝道所)、田実三男(高原・常置委推薦)
(永井清陽報)
震災支援活動の継続を可決
東北教区
第69回東北教区定期総会が、5月27~28日、仙台青葉荘教会、東北教区センターにて、正議員157名中125名の出席で開催された。
「東日本大震災に関する件」が議され、少なくとも2017年3月まで、教区としての震災支援活動を継続することを可決した。
具体的には、⑴教区全体の連携、教団及び被災教区との連携の継続、⑵東日本大震災教会救援特別会計の継続、⑶教会救援復興委員会の継続、⑷被災者支援センター「エマオ」の継続、⑸放射能問題支援対策室「いずみ」の継続である。いずれも毎年の教区総会において活動計画に適宜改訂を加えるものである。
それ以外、主には、「教師人事部」設置検討のための委員会の継続。特別会計として、小高・浪江伝道所への東京電力福島第一原発事故の賠償金を教区の管轄で受け止める「小高・浪江地域伝道積立金」の設置を可決した。
さらに、「積立金取り崩し準備に関する件」を可決して、会津美里町にある旧宣教師館を東北教区もしくはその関係団体が取得、活用できるよう備え、その判断を常置委員会に委ねることとした。
また准允式を執行し、二人の教師が新たに立てられた。
1日目夜に協議会として、放射能問題支援対策室「いずみ」の活動報告を中心に、放射能の課題に向き合う現状を分かち合った。
2日目朝に、第2回東北教区センター総会を開催。前年度事業及び収支決算の報告を承認し、今年度事業計画及び収支予算、規則の改定を可決した。
雲然俊美教団問安使により、伝道推進室、教団の教師養成のあり方、第38回教団総会より常議員会に付託された議案の取り扱い、放射能対策支援、震災復興支援について、それぞれ質疑応答がなされた。
教団総会議員選挙結果
【教職】保科隆(仙台東一番丁)、小西望(仙台北)、石井佑二(山形本町)、片岡謁也(若松栄町)、髙橋真人(会津坂下)、長尾厚志(仙台ホサナ)、望月修(仙台広瀬河畔)、清野久貴(泉高森)、柴田彰(川谷)
【信徒】工藤正剛(仙台愛泉)、境澤栄美子(山形六日町)、小林義春(石巻山城町)、高橋嘉男(名取)、最上巌(仙台北)、高橋芳人(仙台東一番丁)、成田徳四郎(仙台東六番丁)、横井泰明(須賀川)、熊谷史子(仙台青葉荘)
(石井佑二報)
聖餐の研究・議論の場、設置を否決
関東教区
関東教区総会は、5月27日~28日、大宮ソニックシティ小ホールにて行われた。開会時、議員271名中186名で総会が成立した。
秋山徹議長は、4頁に亘って教区の歩みを報告した。報告を受け「原発や首相の靖国参拝に対する議長のコメントや声明を出してほしかった」との意見の他、伝道不振に関する記述において、「キリストの教会の生きた姿から遠い」との表現がされていることへの疑義が述べられた。議長は、「教会において、キリストの主権が立てられているかを顧みて行くことが大切」と応じた。
「関東教区活動方針」では、原発問題に取り組むこと、自然災害の中で連帯を大切にすること、罪責告白を可決した教区として、社会の中で見張りの務めを果たして行くこと、分裂ではなく、対話を大切にすること等多岐に亘って方針が述べられた。「総理の靖国参拝に対して、アピールを出してほしかった」との意見の他、「実現不可能なことを唯単に書くというのはどうかと思う」との意見が述べられた。
2日目、教団問安使伊藤瑞男教団副議長が、教団議長挨拶を朗読。聖餐問題、会館問題、年金局、出版局のこと等、多岐にわたる質疑がなされた。また、改訂宣教基礎理論、伝道推進室、教区活動連帯金等の進捗状況、今後の進め方について問われ、副議長が説明した。
「日本基督教団年金『謝恩日献金』取り組み推進に関する件」では、「目標額達成に教区をあげて取り組む」ことが可決された。
「教区事務所移転献金に関する件」では、事務所が置かれている大宮教会が、市の道路拡張によって建て替えるのに伴い、教会、伝道所から献金を募り、大宮教会に献げることが可決された。
2日目の最後に「日本基督教団内に聖餐の在り方について研究、議論する場を設置し、日本基督教団が今まで積み重ねた議論の継続、再開を求める件」が審議された。この議案について、無記名の投票を求める動議が出されたが、議長は時間が無いとの理由で扱わなかった。一方、時間切れ廃案を求める動議が出されたが少数否決。挙手での採決を取り、賛成67、反対85、保留18で否決された。
その他、「青年・信徒育成プロジェクトに関する件」、「『特定秘密保護法』の廃止を求める件」、「佐渡教会と相川教会の合併に関する件」、「羽生伝道所と東京復活教会の合併に関する件」等が可決された。
協議会では、会堂の再建が終了した、伊勢崎教会、下館教会、宇都宮教会の報告があった他、東北教区エマオの活動を佐藤真史教団派遣専従者が報告。また、兵庫教区セクシュアル・ハラスメント防止委員会委員の平野敏子氏から教会におけるハラスメントの話があった。
礼拝において、3名の准允式、2名の按手礼が行われた。
教団総会議員選挙結果
【教師】秋山徹(上尾合同)、栗原清(武蔵豊岡)、熊江秀一(新津)、疋田國磨呂(大宮)、村田元(群馬町)、田中かおる(安行)、石橋秀雄(越谷)、島田進(日立)、東野尚志(聖学院)、小池正造(東新潟)、深谷春男(東京聖書学校吉川)、澤田武(宇都宮上町)、福島純雄(筑波学園)、平山正道(四條町)
【信徒】金刺英雄(上尾合同)、川田光江(越谷)、内田聖子(長岡)、佐久間文雄(志木)、高崎道子(鹿沼)、國吉常喜與(宇都宮上町)、吉田武人(鴻巣)、三井田忠昭(岩槻)、中山善一郎(東中通)、山川秀人(聖学院)、勝野奉幸(大宮)、滝川英子(七里)、富永研司(日立)、和田献一(氏家)
(嶋田恵悟報)
議長報告に会期の大部分を費す
東中国教区
第63回東中国教区総会は、5月26日~27日、倉敷教会で開催された。
開会礼拝前に、議案書送付の遅延が問題となり、教区規則第16条に抵触しているため、定期総会は成立し得ないという根本的な問題を巡って議論が紛糾した。この事態に小松茂夫議長は、緊急で常置委員会を開くという異例の措置を取り、一時休憩に入る事態となった。再開後、まず礼拝をすることを小松議長は宣言し、先程の議論は、組織会において話し合うこととした。これに対し、「不成立となる開会礼拝はできない」との意見があったが、礼拝してほしいとの声が高まり、ようやく礼拝が行われた。
その後の組織会において、総会成立を巡る議論が続いたが、議長は議員点呼を明言。議員点呼では、総会として認めることの出来ない者の退席、出席しながら欠席を明言する者が散見される中、総数92名中65名出席によって、予定より約2時間遅れの総会成立宣言がなされた。
今総会は、教区議長報告を巡っての議論が大半となり、途中に、教団総会議員選挙、2名の准允式、教団問安使報告、逝去者記念礼拝式を行いながらの2日に亘る大議論となった。
議論自体は、情報公開の在り方、常置委員会の議事録の採り方、常置委員の辞任への対応など多岐に亘る意見が相次いだが、教区執行部への不信が露呈した形となった。中でも、議長報告中にあった昨年度の教区総会において「人権侵害となりかねない発言がなされた」という文言を巡る議論は、文言のみの問題に留まらず、2年前の信徒伝道者の聖礼典執行における宇野稔前議長の引責辞任の問題にまで遡る議論へと発展した。当事者からも教区執行部からも明確な悔い改めの言葉がなく、教団教規違反黙認という形をとり続けている姿勢が問われる結果となった。
議場に出された問題に対して、議長代行をしていた服部修副議長は「悔い改めつつ、6月の常置委員会で今後の教区のロードマップを示す」と応答し、議長報告は締めくくられた。
議長報告終了時点で、終了予定の15分前となっており、駆け足でその他の議事が進められた。その中で、5年の歳月をかけ、計画とその説明に8頁を割いて提出された東中国教区中期宣教計画の議案は時間切れ審議未了廃案となった。また、緊急議案として議場に提出された、安倍政権の集団的自衛権の行使容認に反対する件に関しては、常置委員会への付託とされた。
教団総会議員選挙結果
【教職】指方信平(旭東)、森嶋道(湖山)、小松茂夫(鴨方)、服部修(蕃山町)、嵐護(琴浦)、田中寿明(天城)
【信徒】難波幸矢(光明園家族)、松田章義(鳥取)、土井しのぶ(総社)、平川英勝(児島)、河田直子(蕃山町)、國岡啓二(用瀬)
(佐藤 進報)
負担金賦課基準見直しを可決
東京教区
第73回東京教区総会が5月27日、新会堂の成った富士見町教会にて開催された。出席議員は開会時495名中304名だった。
木下宣世議長は、東日本大震災支援、教区伝道協議会開催、教区財政、教区事務所移転などに触れ議長報告を行なった。愛澤豊重議員(松沢)は、教区が支区に教務を委任していることに関して教区と支区の関係を質し、「未受洗者陪餐を公言している教会に対し、支区長は指導等どこまで権限があるのか」と質問した。質疑を巡り「支区の教会間の交わりを重視すべき」「教区議長総括事項を支区長は代理している」「未受洗者への配餐が教会的な交わりを破壊している」等の意見があった。教区と支区の関係をより明確にする時期を迎えていることを示す討議であった。
予算案審議では、負担金賦課基準見直し提案に多く意見があった。経常費割を1パーセント増額し、前年比賦課額増加の場合115パーセントで賦課を打切ってきた上限を撤廃した。一方で2種教会、伝道所への配慮として、最低賦課基準人数の設定を撤廃し現住陪餐会員数の実数による算定とし、設定人数に満たない小規模教会、伝道所の賦課額は前年比110パーセントを越えない上限を設けた。質疑は、115パーセント上限撤廃による増額、負担金未納による教区財政圧迫、支出見直し削減等に集中した。基準見直しを含め予算案を賛成多数で可決した。9年振りの基準改訂となる。
伊豆大島は昨年10月に台風26号の大きな被害を受けた。大島元村教会・並河光雄牧師が諸教会の支援に感謝を述べた。
初日の終了時間を15分延長して教団総会議員選挙結果報告を待って、予定していた2日間の会期を1日で終了した。
常置委員選挙結果
【教職】長山信夫(銀座)、岸憲秀(千葉本町)、渡邊義彦(柿ノ木坂)、松井睦(聖徒)、古旗誠(目白)
【信徒】朝岡瑞子(船橋)、永井清陽(経堂北)、澤田竹二郎(白金)、持田二郎(池袋西)、岡田義信(田園調布)
教団総会議員選挙結果
【教職】木下宣世(西千葉)、長山信夫(銀座)、岸俊彦(経堂北)、中村公一(高輪)、菅原力(弓町本郷)、岸憲秀(千葉本町)、大友英樹(赤羽)、小橋孝一(新島)、藤盛勇紀(富士見町)、渡邊義彦(柿ノ木坂)、阿部祐治(自由が丘)、倉橋康夫(木更津)、中村謙一(亀戸)、高橋和人(田園調布)、石井錦一(松戸)、松井睦(聖徒)、佐々木良子(小松川)、上田光正(曳舟)、清弘剛生(頌栄)、朴壽吉(聖ケ丘)、大塚啓子(目黒原町)、遠藤忠(むさし小山)、鍋谷憲一(根津)、古旗誠(目白)、今泉幹夫(小金)、黒田直人(佐倉)
【信徒】鈴木功男(目白)、朝岡瑞子(船橋)、永井清陽(経堂北)、黒沢咲子(下谷)、岡田義信(田園調布)、奥山盾夫(千葉本町)、澤田竹二郎(白金)、持田二郎(池袋西)、角谷多美子(安藤記念)、白井昭子(三崎町)、西田寛子(鳥居坂)、池田節子(鎌ケ谷)、川添裕一(自由が丘)、鈴木齋(銀座)、堀口正明(美竹)、遠矢良男(富士見町)、和田洋子(銀座)、糸魚川喜一(銀座)、小平正宣(代々木中部)、林言彦(渋谷)、桝田恒(柿ノ木坂)、中嶋覺(高輪)、鎌田あつ子(目白)、蓬田清吉(池袋西)、伏見陽子(新津田沼)、石井信満(長生)
(新報編集部報)
「集団的自衛権」緊急議案として審議
西東京教区
第30回西東京教区定期総会は、5月25日~26日、阿佐ヶ谷教会を会場にして開催された。開会時出席正議員は204名中106名。
真壁巌議長は、議事日程に関し、緊急の議員提案として出された「集団的自衛権の行使容認に反対する声明を公にし、送付する件」の取り扱いについて議場に問うた。緊急性について疑問を呈する反対意見も出されたが、賛成多数で議案として扱うことが承認された。
按手礼・准允に関する議案が可決された後、開会礼拝が捧げられた。礼拝の中で、按手式と准允式、また聖餐式が行われた。
議長報告、常置委員会報告、諸報告がなされ、決算および剰余金処分に関して承認がなされた。また、議事と並行して、常置委員半数選挙ならびに教団総会議員選挙が行われた。
第2日目は追悼式、新着任教師紹介に続いて石橋秀雄教団議長による問安使挨拶がなされた。議場からは、伝道推進室、「改訂宣教基礎理論第2次草案」、キリスト教会館問題等を巡って質問や意見が出された。引き続き、在日大韓基督教会関東地方会代表、東北教区代表、教団出版局・年金局・部落解放センター運営委員会からの挨拶を受けた。
2014年度の宣教活動計画ならびに予算等の承認がなされた後、「立川開拓伝道基本方針に関する件」が上程された。教区による立川での開拓伝道に関し、今後の基本方針を定める議案である。立川からしだね伝道所を育てること、教区伝道センター設置を目指すことの2つの実施が基本方針として提示された。協議がなされ、前者のみを基本方針としてはどうかとの意見も出されたが、採決の結果、原案どおり可決された。
教団年金に関する議案は可決。東京復活教会と羽生伝道所の合併に関する議案が常置委員会付託となった後、「集団的自衛権の行使容認に反対する声明を公にし、送付する件」が上程された。「他の教派や宗教団体も声を上げている」「解釈改憲がなされてからでは遅い」等の賛成意見、「教会が発すべき言葉になっていない」「教会は、絶対平和主義だけでなくリアリズムに立ってきた歴史もある」との反対意見、教区総会が声明を出すことへの躊躇を表明する意見等が出された。「声明の文面は、常置委員会において作成する」という修正動議が出され、賛成多数で可決された。
常置委員選挙結果
【教職】吉岡光人(吉祥寺)、石田真一郎(東久留米)、願念望(国分寺)
【信徒】宮下重康(玉川)、井田昌之(狛江)、中嶌曉彦(八王子)
教団総会議員選挙結果
【教職】大村栄(阿佐ヶ谷)、真壁巌(相愛)、吉岡光人(吉祥寺)、願念望(国分寺)、七條真明(高井戸)、山畑謙(小金井緑町)、岩田昌路(狛江)、石田真一郎(東久留米)、有馬尊義(西荻)、山口紀子(更生)、長谷川洋介(石岡記念)、大住雄一(東京神学大学)
【信徒】井田昌之(狛江)、宮下重康(玉川)、内堀怜子(相愛)、中嶌曉彦(八王子)、川原正言(南三鷹)、中川義幸(阿佐ヶ谷)、堤恵子(高井戸)、川﨑敬次(国立)、鐘ヶ江有道(中野)、平田節也(小金井緑町)、安井直彦(白鷺)、中橋美鈴(国分寺)
(七條真明報)