4月29日、富士見町教会を会場に、東京教区伝道協議会が開催された。テーマは「改訂宣教基礎理論第2次草案の理解を深める」とされ、講師として東京神学大学准教授であり、改訂宣教基礎理論第2次草案の作成を担った教団宣教研究所委員会の一員である小泉健牧師が立てられた。参加者は教職、信徒合わせて177名であった。
この協議会は、一昨年の東京教区総会において、北支区から提案された開催案が常置委員会付託となり、教区伝道部を中心に開催が模索され、今回開催に至ったという経緯がある。東京教区にとって初めての伝道協議会の開催となったが、開会礼拝の説教の中で、東京教区議長の木下宣世牧師がそのことの意義の大きさと喜びを語った。
小泉牧師は、東京教区が一つになって伝道について語り合う場ができたことは喜ぶべきことであり、日本の教会は議論する教会であるとマイナスで語られることがあるがしかし、伝道についてならば積極的に語り合うべきと講演を始めた。
宣教基礎理論なるものを初めて耳にするという信徒が多いことが予想され、教区としてはなるべくこの宣教基礎理論が信徒に馴染み深くなるようにとの願いがあり、小泉牧師の講演も、その目的に沿った講演となった。
現行の宣教基礎理論誕生から、改訂までの流れが確認され、改訂宣教基礎理論第2次草案の具体的な項目である、①「三位一体の神の招き」②「宣教の主体であられる神」③「宣教の内容」④「宣教の対象」⑤「宣教の方法」⑥「宣教の目標」の順で、内容をわかりやすく紹介するという形で講演は進み、最後私見として、「単に文書を出してそれで終わりとするのではなく、この改訂宣教基礎理論が教団再建の礎となることを願う」と結んだ。
このような会が全国的になされればもっと改訂宣教基礎理論についての理解が深まるだろう、そんな声が参加者から聞かれたことを付記する。(小林信人報)