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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4899号】宣教師からの声 ディサイプルス派の最初の宣教師C・E・ガルスト

2019年3月30日
菊地 順 (聖学院キリスト教センター所長)  学校法人聖学院は、アメリカのディサイプルス派の宣教師たちによって生み出されましたが、その最初の宣教師の一人、チャールズ・E・ガルストを紹介したいと思います。  ガルストは1883年に日本にやって来た宣教師です。このとき、ガルストは30歳でした。ガルストは、日本に来る前は、ウェスト・ポイントというアメリカの有名な陸軍士官学校を出た軍人でしたが、ガルストは自分から進んで士官学校に入った人ではありませんでした。初めは、アイオワ州立大学で2年間農学を学び、その後その方面の仕事をしましたが、ある時その能力と人柄を認められて陸軍士官学校に推薦されることになったのです。当時、ガルストの父親は医者をしていましたが、8人兄弟であったため、経済的にあまり豊かではありませんでした。おそらく、そういうこともあって、ガルストは19歳で推薦されるまま士官学校に入……

【4899号】人ひととき 門脇 荘さん 自由の奴隷として生きる

 東北学院中学校に進学し、初めてキリスト教と接した門脇さん。中高6年間、授業の課題で教会へ行くことがあった。しかし、クラシック音楽が好きな門脇さんにとって、教会はオルガンの音色を聴くために行く場所であり、聖書の言葉は何も耳に入ってこなかったと振り返る。  大学では教会へ行く課題が無くなったことで、教会と無縁の生活になると思っていた。しかし、1年次の夏、同じ学科の友人が出席していた名取教会の礼拝に誘われる。初めて訪れた時から、アットホームで居心地の良さを感じたことや、ピアノの演奏ができる賜物を認めてもらえることに喜びを覚え、毎週通うようになった。当時オルガニストが不足しており、一ヶ月後には奏楽奉仕の機会が与えられた。また、同じく友人に誘われて行った猪苗代教会でのワークキャンプをきっかけに、東北教区の青年活動にも関わるようになり、その交わりから仲間が与えられ、学生生活がより充実していくの……

【4899号】「平成最後の〇〇」!?

 昨年、我が秋田県は大いに盛り上がった。年のはじめには、秋田犬(あきたいぬ)が話題になり、年末には、なまはげがユネスコの無形文化遺産に登録されて話題になった(なまはげは、怠け者を懲らしめる神であるが、「泣く子はいねがー」と叫びながら家に入って来るのを見るたびに、「アンタが泣かせてんでしょ!」と突っ込みたくなる)。そして、夏は甲子園での金足農業高校の活躍があった。県立で、農業高校で、野球部員は全員、地元の高校生ということで大きな励ましを与えられた。  ただ、その活躍を伝えるテレビなどで、何度も「平成最後の甲子園!」と言われていたことには、そんなに繰り返して言わなくても…との思いをもった。もちろん今もいろいろなイベントや出来事を伝える時に「平成最後の〇〇」と言われているが、その度に私としては何となく、日本は天皇の御代で時代を区切り、時を刻んでいる国であることを教えられている気がするのであ……

【4897・98号】メッセージ 光を見る 詩編36編1~13節 雲然俊美

2019年3月2日
【指揮者によって。主の僕の詩。ダビデの詩。】  神に逆らう者に罪が語りかけるのが、わたしの心の奥に聞こえる。彼の前に、神への恐れはない。自分の目に自分を偽っているから、自分の悪を認めることも、それを憎むこともできない。彼の口が語ることは悪事、欺き。決して目覚めようとも、善を行おうともしない。床の上でも悪事を謀り、常にその身を不正な道に置き、悪を退けようとしない。  主よ、あなたの慈しみは天に、あなたの真実は大空に満ちている。恵みの御業は神の山々のよう、あなたの裁きは大いなる深淵。主よ、あなたは人をも獣をも救われる。神よ、慈しみはいかに貴いことか。あなたの翼の陰に人の子らは身を寄せ、あなたの家に滴る恵みに潤い、あなたの甘美な流れに渇きを癒す。命の泉はあなたにあり、あなたの光に、わたしたちは光を見る。 《詩編 36編1~10節》 光はある  「のぞみはありません」  ……

【4897・98号】▼伝道対策検討委員会▲ 「基本方針」具体化・「機構改定」議案化

 1月29日、教団会議室にて、第1回教団伝道対策検討委員会を開催した。  この委員会は、前総会期の教団伝道対策検討委員会の継続として常議員会の下に設置されたもので、メンバーは、委員が教団三役、常議員4名、8教区議長、伝道推進室書記の計16名、陪席者として常任常議員および総幹事ほか幹事4名である。委員会設置の目的は、「教団伝道推進基本方針」の具体的な展開を伝道推進室と連携して実施すること、および、教団の伝道を推進しつつ教団機構改定に取り組み、その議案化を図ることである。  議事として、石橋秀雄議長を委員長に、雲然俊美書記を委員会書記に選任した後、第41回教団総会「教団伝道推進と教団機構改定に関する協議会」と、第2回常議員会「教団伝道推進・機構改定に関する協議会」の報告がなされた。  続いて、石橋委員長より、「教団伝道推進に関する件」(①教団伝道推進基本方針の展開を検討する「……

【4897・98号】▼監査委員会▲ 全体教会としての教団を見据える監査業務

 第41回総会期の最初の監査委員会が、1月29日に開催された。  まず、「組織」について討議され、本来、監査は各人が応分の責任を負うものであることが確認されたが、委員会を代表するという意味において委員長が必要である、との意見に従い、服部能幸委員が委員長に互選された。  その後、期中監査として、直近の「試算表」等に従って経理の状況の把握につとめた。また、公益法人会計ソフトでの入力、運用状況を確認した。2018年度は、厳しい財務状況であることは事実であるが、財務部による経理業務は、堅実に実施されていることが確められた。  また、本総会期における監査委員の課題としては、次のような諸点があるであろうと考えている。まず、①財政の縮小という状況の中での、費用の支出状況について。ついで、②予算に準拠した運用状況について。また、③諸教会・伝道所の状況によっては、宗教法人「日本基督教団」が……

【4897・98号】♦外キ協全国協議会♦ 「多民族・多文化共生」を主題に、広島にて

 第33回外キ協全国協議会が1月24~25日に在日大韓基督教会広島教会と教団広島流川教会で開催された。主題「ヒロシマから多民族・多文化共生の天幕を広げよう」。60名が参加した。  外キ協(外国人住民基本法の制定を求める全国キリスト教連絡協議会)は、30年来「外国人住民基本法」制定を求め活動し、活動拠点が北海道、関東、神奈川、中部、関西、広島、九州・山口にある。関東では会員の高齢化で活動が停滞しているなどの現実を抱え、しかし九州では新たな会員を得、粘り強く活動を展開している。  今回は、開催目的の一つにも上げられている「人種差別撤廃基本法」実現に向けた取り組みも視野に入れ以下の発題を受け協議を続けた。  「日本一の移民のまちから共生のまちへ~Asianの取り組み」栗林克行氏、「被爆者(韓国・朝鮮人被爆者)とのかかわり」月下美孝氏、「民族教育について知ろう!民族教育の歴史と現……

【4897・98号】♦九州教区「教師問題学習会」♦ 二種教職制度の課題を風化・既成事実化させることなく

 九州教区では毎年2回、標記の集会を実施している。それは二種教職制度の課題を風化・既成事実化させることなく、主体的にこれを問い続けることを目的としてなされるものであり、教師試験受験者にも出席を求め、課題を共有してもらう意図が込められている。今年度第2回目の学習会は、1月22日、石橋秀雄教団議長を講師に迎えて開催された。  まずは石橋議長を招いた経緯を説明する必要があるだろう。当教区では第40回教団総会(2016年)、第41回教団総会(2018年)の二度に渡り、「教憲9条を改正し、伴って関連教規条項を改正する」を提出した。しかしながら第40回総会では、事前の「公表」を巡る執行部側の瑕疵により、議案は上程されることなく廃棄されることとなった。その際、梅崎浩二九州教区議長は「二種教職制度について広く協議する場を設けること」を条件の一つとして示し、執行部は議場でこれを約束した。だがその後、検……

【4897・98号】▼熊本・大分地震被災教会会堂等再建支援委員会▲ 期日目前、必要を満たすため

 2月4日、教団会議室で第1回委員会が全員の出席で開催された。横山良樹招集者の開会祈祷に続く組織会で委員長・横山良樹、書記・望月克仁が互選により選出された。  はじめに2017年2月7日の委員会議事録に示された委員会の役割と「41回教団総会資料」の評価と展望を読み合わせ内容を全員で共有した。  梅崎浩二九州教区議長が熊本・大分地震の復旧状況を報告し、被災教会15教会中、工事完了10教会、進行中3教会(在日大韓熊本教会、熊本城東教会、八代教会)、未着工2教会(玖珠教会、諌早教会)を確認した。  募金目標1億8000万円に対して1月22日現在、3385件、献金額は1億4300万円に上った。感謝する。  今後発生する支出予想は4100万円。手持ち支援資金残3650万円で、その差額約500万円が募金終結の19年3月31日までに満たされるよう強く望んでいる。詳細は各教区総会に……

【4897・98号】教区議長コラム ♦九州教区♦ 梅崎 浩二 解放を待つ呻き

 被造物すべてが呻いているのであれば、本稿の締め切りに追われる私が呻いているのは当然のことと諦めますが、「被造物」の範疇に入るかどうかよく分らない九州教区も始終呻いております。就中、最大の呻きは云う迄もなく先の「熊本・大分地震」による被災でありました。避難者18万人余、教区内15の教会がその建物を損なわれるという事態に直面しては、唯々呻くばかりの有様であったことを思い起こします。然し、この難局に教団が逸早く対応して下さり、全国の諸教会が祈りを籠めて大きな献げものをなして下さったことによって、発生以来3年近い今日、ようやく出口の見えそうな処に立ち至ることが出来ました。再建・修復成った教会10、その余の教会の殆ども工事中ないし着工を待つ段階にあります。避難所から仮設団地へと働きのステージを移した被災者支援も、尚長期化が見込まれるとは云え、粘り強く続けることが許されています。呻きの中で九州教区は……
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