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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4910号】▼宣教研究所委員会▲ 今期、5つの研究テーマを決定

2019年9月14日
 第2回宣教研究所委員会が7月1日に教団B会議室において、全委員の出席と道家紀一担当幹事の陪席により開催された。岡本知之委員長の開会祈祷に続き、第1回委員会議事録案を承認した。次に、今総会期の研究テーマについて事前に各委員から寄せられた研究テーマ案を小林光書記がまとめた資料を基に委員全員が意見を述べた。  以下は主な発言内容である。家族への伝道、教会間の連帯と相互牧会、教会の霊性、ディボーションのあり方。ダウンサイズして行く教団・教会のあり方、キリスト教学校との協力体制、高齢者への伝道。天皇制の問題、日本の宗教・日本人の宗教性に関して。認知症の信徒への対応。教会と付属施設との関係、SNSを用いた伝道。  以上の意見を集約し、5つの研究テーマに絞った。①「教会の霊性」、②「教会のダウンサイジングの問題」、③「日本人の宗教性とキリスト教」、④「教会と付属施設」、⑤「SNSと伝道」。……

【4910号】♦︎西日本豪雨追悼礼拝♦ 豪雨1年目を記念して礼拝

 2018年7月6日から降り続いた豪雨は、西日本を中心にして大きな被害をもたらした。東中国教区はもちろんのこと、西中国教区、そして四国教区にも大小様々な被害がもたらされた。岡山では平島地区、そして真備地区に甚大な被害があり、全国から、また海外からもボランティアに駆け付けてもらい、復興に助力してもらったことは感謝しかない。多くの人々の祈りと働きに支えられていることを改めて思い起こす。現在、教区としては「まびくら」を拠点として、岡キ災とYMCAせとうちと協力しつつ復興の活動にあたっているところである。  そして、豪雨から1年が経過した2019年7月6日、土曜日の午後から「まびくら」を会場にして追悼礼拝を教区主催で開催することとなった。  追悼礼拝は、渡辺真一牧師(岡山博愛会教会)の司式のもとで行われ、説教は、実際に教会員が被災者となり、また教区の復興拠点となる「まびくら」の立ち上げ……

【4910号】♦︎カルト問題連絡会 韓国訪問♦ 教団をあげて取り組む宣教課題として

 教団をあげて取り組む大切な宣教の課題として、カルト問題の取り組みがある。多くのカルトは、人の心を奪い、人格を奪い、生活を奪う。人権の側面からも宣教の側面からも、教団の大切な取り組みである。  去る6月13日から14日まで韓国・益山にて、日韓連合異端似而非(さいび)セミナーが開催された。これは、宣教協約を結ぶ、大韓イエス教長老会統合派の異端似而非対策委員会と教団カルト問題連絡会の共催によるものである。日本からは教団のみならず、在日大韓基督教会やバプテスト連盟からも参加者が与えられた。  益山のハヌル教会にて開会礼拝に引き続き、日韓双方からの講演を通して課題を共有した。日本側の講演は齋藤篤牧師(深沢教会)による「張在亨グループにおける教会潜入プロセス」、韓国側はファン・ミンヒョ教授(湖南神学大学)による「韓国カルト教団によるメディア利用」であり、それぞれ有意義な情報共有の場とされ……

【4910号】♦︎第14回 北日本宣教協議会♦ 過去10年の宣教協力体制の検証と今後について

 北海・東北・奥羽の北日本三教区が隔年持ち回りで開催してきた北日本宣教会議の第14回目が7月15〜16日、奥羽キリスト教センターにて開催された。  今回は各教区の過去10年の宣教協力体制とその検証、今後の見込みと課題がテーマとされた。  北海教区報告(久世そらち教師)では、教区の宣教を底支えしてきた小規模教会を支援するための宣教協力体制構築の必要性とその具体的働きとして、主任担任教師不在教会の礼拝支援が開始されたこと、広大な面積の教区の中で数百キロ離れた教会どうしの人的交流を通しての支援、そこから形成される豊かな交わりについても紹介された。  東北教区報告(小西望教師)では、教区が「宣教共働」の歩みへと向かっていった経緯、概要と評価・展望について語られた。「①生かされる教会−共生、②活かされる教会−共働、③行かされる教会−派遣」を柱とし、「共にいかされる教会」を主題とする……

【4910号】♦︎教誨師全国研修会♦ キリスト教教誨のはじまりを覚えて

 7月1〜2日、教団教誨師会研修会・教区代表者会が、日本におけるキリスト教教誨の始まりである北海道において開催された。  また、今回は、矯正施設等見学のフィールドワークも含めたプログラムとなった。  一日目は、札幌教会を会場に、記念講演と教区代表者会を行った。講演は、釧路キリスト福音館牧師・釧路刑務所教誨師の山形浩之氏に「日本に おける教誨師の始まり」と題して講演してもらった。中でも、日本におけるキリスト教教誨の創始者ともいえる釧路集治館初代教誨師、原胤昭にスポットを当て、その信仰と教誨師としての働きを学ぶ良き機会となった。樺戸集治館第三代典獄(当時の刑務所長)であった大井上輝前がキリスト者で、「宗教教誨にはキリスト教が必要である」との思いから、原胤昭はじめ、留岡幸助などの牧師を宗教教誨に充てたのであるが、やがて権力者たちの圧力もありキリスト教は排除されてしまった。その歴史も影……

【4910号】委員会コラム 予算決算委員会 適切な財務管理のため 宇田 真

 予算決算委員会は、予算の執行状況に関する事項と、決算に関する事項を中心に、教団の財務に関わる事柄を取り扱う委員会です。今期の委員会は、精一杯の削減が行われているとはいえ、現状の形での予算編成が可能なのは2020年度までという見解を示した「今後の教団財政の見通し」も含む、前期委員会からの報告と申し送り事項を確認する作業から始まりました。  さて、今期委員会は、これまで前年度補正予算と前年度決算を中心に審議をしてきました。やはり、教団財政縮小の中、事業活動で、当初予定していなかった特別なことがあれば、新たな損失を発生させる可能性が高いのが、今の教団の財務体質です。特に、前年度決算は、赤字を計上せざるを得ませんでした。今年度の実行予算も、厳しい財務状況が予想されています。これからも、委員会として、より適切な財務管理に努めたいと思います。  また、この状況を踏まえ、9月の全国財務委員……

【4910号】♦︎NCC主催・宣教会議♦ 「エキュメニカル運動の過去、現在、未来」をテーマに

 7月14〜16日に、「NCC(日本キリスト教協議会)主催・宣教会議」が昨年の創立70周年を思い、在日本韓国YMCAと日本キリスト教会館で行われた。教団より秋山徹総幹事、石田真一郎宣教幹事、三浦洋人氏(仙台北教会員)が出席した。NCCは、30の正加盟と準加盟の教会(教団)・団体で構成される。  初日に70周年記念礼拝を献げ、「エキュメニカル運動の過去、現在、未来」のテーマでパネルディスカッションを行った。二日目は、各部・委員会の報告会、そして「宣教」、「奉仕」、「証し」、「祈り・礼拝」のテーマ別分科会が行われた。筆者が参加した「東アジアの和解と平和」委員会では、佐野通夫委員が「日本の植民地支配と朝鮮学校」の発題をし、「『障がい者』と教会問題」委員会では、中村雄介氏が発題した。「平和・核問題」委員会では、飯田瑞穂委員が「チェルノブイリの子どもたち支援」、内藤新吾委員長が「原発問題」、野……

【4910号】事務局報

坂口チサキ氏(隠退教師)  19年6月16日逝去、92歳。長野県生まれ。65年日本聖書神学校卒業。66年より砧、岡山、屋代、津久見、砧教会を牧会し、94年隠退。  遺族は甥・坂口徹さん。   宮川経裕氏(隠退教師)  19年7月5日逝去、87歳。京都府生まれ。57年同志社大学大学院卒業。同年より旭川星光、神戸多聞、洛北、伏見教会を牧会し、13年隠退。  遺族は妻・宮川美智子さん。   森田恒一氏(隠退教師)  19年7月7日逝去、102歳。大阪府生まれ。40年関西学院大学神学部卒業。42年より日本メソジスト会寧(朝鮮)、清津(朝鮮)、新居浜西部、川之江、益田、呉平安、岸和田東光(75年久米田)教会を牧会し、93年隠退。  遺族は息・森田虹一さん。   菊本雅子氏(無任所教師)  19年7月18日逝去……

【4910号】♦︎第36回ヨーロッパ・キリスト者の集い♦ 自由と解放を信仰的に問い直す

 第36回ヨーロッパ・キリスト者の集いが7月25日から28日までルーマニアのクルジュ・ナポカ市のホテルで開催され、ヨーロッパ在住の日本人キリスト者とその関係者200名を超える大人とその子弟30〜40名が参加した。1983年にデュッセルドルフの日本語教会が近隣の他の二つの日本語教会に呼びかけて、共同で年一度の集いを始めたのがきっかけとなり、それ以降一度も中止することなく開催され、諸教派の信徒たちの参加の輪が広がったとのことである。  今回のテーマは「解放された者として生きる・東欧解放30周年、ルーマニアで」である。東欧圏国での開催は初めてである。1989年の東欧共産主義諸国の体制崩壊によって、圧政から解放された諸国民は今年、解放30周年を迎えた。自由と解放の意味と課題を見つめ、それを信仰的に問い直す機会としたいとの実行委員会の願いが、ルーマニアで30年活動を続ける日本人宣教師の勧誘の下……

【4910号】♦︎英国メソジスト教会年会♦ 海外ゲストも正議員として議事に参加

 6月29日から7月4日にかけて、イギリス第二の都市バーミンガム、ヒルトンホテルで開催された英国メソジスト教会の年会に参加した。最初のプログラムは、年会補助書記のルツ・ギー牧師による「メソジスト教会は1744年以来このような形で年会を行っている」との宣言で始まり、一同起立してチャールズ・ウェスレーの讃美歌を歌いつつ退任する議長と副議長を迎えた。任期は1年で、議長は教職が、副議長は信徒が代々選ばれ、再任されることはない。1844年以来の伝統で、新議長バーバラ・グラーソン牧師にはジョン・ウェスレーのフィールドバイブルが、新副議長クライブ・マーシュ氏にはチャールズ・ウェスレーの1739年度版の讃美歌がそれぞれ贈呈された。  約20名の海外ゲストのうち、アジアから、CCC(China Christian Council)2名、ミャンマーと日本から各1名であった。海外ゲストはそれぞれ33教区に……
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