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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

お知らせ,教団新報:一覧

【4917・18号】♦西南支区・南支区合同教師会♦ 伝道拡大のための教会合併

2019年12月21日
 11月18日、東京教区西南支区・南支区合同教師会が渋谷教会で行われ、36名が出席した。「いきいきと伝道する教会〜教会合併を事例として」を主題に、伊藤英志牧師(三軒茶屋主任)と北川美奈子牧師(三軒茶屋担任、元・駒澤主任)が三軒茶屋教会と駒澤教会の合併について発題した。  北川牧師によると、駒澤教会では高齢化による礼拝出席の減少に伴い将来的に運営が困難になることが予想された。検討の結果、歴史が途絶えず信徒が離散しない吸収合併という道を選択。西南支区と協議し、至近にある三軒茶屋教会に合併を申し入れることになった。  伊藤牧師によれば三軒茶屋教会役員会では「これからは教会合同や合併が必要になるかもしれない。今から心構えを」との共通理解が2012年頃よりあったとのこと。合併の申し出を受け、もともと三軒茶屋が駒澤から分離したという経緯から「他人事ではない」と受け止める一方、懸念や反対もあ……

【4917・18号】社会事業奨励日メッセージ

 この夏は、2年ぶりに訪れたアウグスブルク(ドイツ)で、前回果たせなかったフッガーライ訪問を叶えることができた。  フッガーライは1521年にアウグスブルクの豪商ヤコブ・フッガーが資金を提供し生活に困っている貧しい市民のために建設された。当時52軒、第二次世界大戦当時の被災後なお再建され、67軒の棟に現在140のアパート、150名の入居者が生活している。世界最古の社会住宅として知られ、当時も今も年間家賃1ライン・グルテン(現在の0・88ユーロ)のままで入居できる。モーツアルトの曾おじいさんが住んでいたことでも知られている。500年前とはまさに宗教改革の当時だが、フッガー家は自己の財的拡張にのみ拘泥するのではなく、きちんと社会に還元することを果たしていた。その姿勢は戦後も崩されることはなかった。入居者は高齢者が多いが、人に優しく配慮された設備が当時のコンセプトのまま現在も用いられている……

【4917・18号】事務局報

逝去 嶺  尚氏(隠退教師)  19年11月19日逝去、84歳。東京都生まれ。62年東京神学大学大学院卒業。同年より茂呂、大泉ベテル教会を牧会し、弘前学院に務め、関東教区巡回教師を経て05年隠退。  遺族は妻・嶺澄子さん。   山神 康氏(無任所教師)  19年11月19日逝去、89歳。山梨県生まれ。54年日本基督教神学専門学校卒業。同年より飫肥、富士見丘、所沢、所沢みくに教会を牧会。  遺族は息・山神雄一さん。

【4917・18号】伝道のともしび 聖書が語る愛の実践の場 中部教区・愛知老人コミュニティーセンター宗教主事 小田部正一

 愛知県日進市にある「愛知牧場」の周りに、南山教会を始め、愛知国際病院、アジア保健研修所(AHI)等と共に、隣接する形でシルバーホーム「まきば」(以下「まきば」と略す)が建てられています。これまで中部教区の諸教会・伝道所を中心として教団関係の皆様をはじめ、多くの方々の祈りによって歩んで来ることができたことを心より感謝しています。  「まきば」は23年前に、隠退牧師の「終の棲家」としての思いを持ちつつ、介護付き有料老人ホームとしてその歩みを始めました。有料老人ホームとしての評価はもちろん、教団のセンターが運営するホームとしても、入居されたお一人お一人に寄り添い「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい」(ローマの信徒への手紙12章15節・新共同訳)というキリストの教えのもとに優しさと喜びを伝え、育んでいく施設として介護サービス提供を行っており、良い評価を得ています。  「まきば」……

【4917・18号】♦ローマ教皇訪日♦ すべてのいのちを守るため

 ローマ・カトリック教会フランシスコ教皇が、11月24日に広島平和記念公園で「平和のための集い」を、25日に東京ドームで「教皇ミサ」を行った。これらの集会に、プロテスタント教会や諸宗教の代表者も招かれた。  広島の集会では石橋秀雄教団議長も壇上で教皇からのあいさつを受け握手した。教皇はメッセージで、「被爆者は、人種や宗教、あらゆる区別を超えて、共に核兵器の脅威と非道さを世界に訴えることができる」と語ると共に、平和を口にしながら核を武器として備え用いることを容認する者の非倫理性・犯罪性を指摘した。米国の核の傘のもとに安住する日本に覚醒を促すものだった。  東京のミサには、教団関係者も多く招かれた。5万人の大会衆の歓呼の中、専用車に乗った教皇は、幼い子どもを祝福しつつ場内を一巡したのち登壇。説教では、創世記の初めと山上の説教から、神が造られた世界と命をそのままに感謝と喜びをもって受……

【4917・18号】人ひととき 神子澤悦子さん わたしたちの国籍は天にある

 国立ハンセン病療養施設は全国に13か所ある。それぞれの施設にキリスト教の教会が存在する。施設利用者の減少に伴い、役割を終え、閉じていく教会もある。  そのような中、今もキリストの証しの灯を守り続けている教会がある。青森市の松丘保養園内に存する「単立・キリスト教松丘聖生会」が、その一つである。聖生会会長の神子澤悦子姉は、ご自身の生涯と重ね、聖生会の歩みを次のように振り返る。  1953年頃、園内にあった教会は聖公会一つだけで、その礼拝にはカトリック、プロテスタントの信者が混在していた。1954年にカトリックの教会堂が建てられ独立し、1956年には好善社によりプロテスタント教会の新会堂が献堂され、聖生会だけの礼拝を願い、聖公会を離れて新しい歩みを始めた。  聖公会を離れ、独立した後は、日本基督教団弘前教会の藤田恒男牧師が葬儀や洗礼式などの牧会責任を負い、青森市内の宣教師や牧……

【4917・18号】教団初の ユース・ボランティア

 9月半ばより台湾基督長老教会(PCT)から派遣された胡宜芳(フー・イーファン・通称ソウソウ)さんをお迎えした。教団では「受け入れ信徒宣教師」に準じるが、彼女は台湾の大学の日本語学科を卒業したばかりの若い女性。これまでI Love Taiwan Missionなどの青年交流プログラムで日本の教会青年とも交わりが深く、日本の教会の若い人との働きや交わりに加わりたいと願って、ワーキング・ホリデーを使って日本に来た。教団では主としてSCFのスタッフ会議やキャンプに加わり、来年2月の「台湾スタディー・ツアー」には中核になれると期待している。教団青年プラットフォームを活性化する働きにも加わり、1年間を過ごす予定。  教団としてこのような海外のユース・ボランティアを迎えるのは初めてである。 これを通して教団とPCTとのキリストにある連帯の絆が深まるとともに、日本の若いキリスト者にも大きな刺激を与……

【4916号】キリストの平和の実現のために 東アジアを巡る2つの集会、日本で開催

2019年12月7日
和解と平和を求める日韓キリスト者の共同祈祷会  主が備えてくださった祈りの時  昨今の日韓の政治・経済・社会の関係において険しい言葉と報復のやり取りが交わされる中で、表記の集会が10月9日夕に日本キリスト教会柏木教会で開かれた。教団をはじめ、在日大韓基督教会、日本聖公会、日本福音ルーテル教会、日本バプテスト連盟、日本バプテスト同盟、日本キリスト教会、日本カトリック正義と平和協議会などによる実行委員会の主催で、予想を超える170余名の参会者によって盛大に行われた。  この集会は、去る8月11日に昨今の社会状況を憂える韓国の教会からの呼びかけで、ソウルで行われた集会の連続で、日本でもぜひこの祈りの会を開きたいとの願いを受けて開かれたもの。韓国からは20名ほどの参加者があり、同じ主を仰ぐキリスト者として、隔ての壁をご自身の血によって取り除き、和解をもたらしてくださった主イエス・キリスト……

【4916号】荒野の声

 インフラが充分に整っていないアフリカ・ケニアでもインターネットが普及し、マサイの戦士は、ソーラーパネルでスマホを充電する。ITがもたらした情報革命は、世界を一つにしたのだろうか。▼「コミュニケーションだけが進んでしまうと、根本がないだけに、悲惨な事態を招くんじゃないですか。人々の共通性をもとにした形で、安全、経済、福祉等の問題を共有していかなければならないんですよね」(緒方貞子『共に生きるということ』PHP研究所)。▼日本人女性初の国連公使となり、国連難民高等弁務官として人道支援に貢献した緒方貞子さんは、価値を一定程度共有することなしに情報だけが行き交うつながりは、人々の理解を深める一方で、分断を顕在化し、亀裂を深めるきっかけにもなり得ることを見抜いていた。今、世界では、その懸念が現実になっている。▼教団は、『信徒の友』やHPに載せられた教会を覚えて祈り、献金を送る取り組みを始めた。これ……

【4916号】天皇代替わり、教区の取り組み

 日本基督教団は、「天皇の退位および即位の諸行事に関する声明」を出しました。教区の取り組みとして、今号で西中国教区、大阪教区、次号で東京教区、北海教区、兵庫教区を取り上げ、報告します。   ♦西中国教区♦ 学習を越える取り組みを実施  現状において天皇制の問題は二つに分けて考える必要がある。一つは、法的な問題。つまり象徴天皇制は残念ながら憲法と関連法規がある。しかし、その運用が超法規的に為されている問題である。それは違憲・違法行為であり司法が糺すべきところを政治権力に流され、まともな判断ができない。  前回の代替わり直前の88年、山口自衛官合祀拒否訴訟最高裁不当判決もその一つである。教団信徒によって提起されたその裁判支援の繋がりは、判決後も毎年開催する不当判決抗議集会を通じてあり続けている。  今回の代替わりに際しては、この繋がりを基に教区靖国天皇制問題特別……
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