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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4900号】宣教師からの声 女子学院の土台を創った宣教師たち 梶原恵理子(女子学院資料室)

2019年4月13日
 女子学院は1870年にジュリア・カロゾルスが設立したA六番女学校から始まる学校です。ジュリアは米国長老教会牧師リチャード・ドッジの娘で1845年に生まれました。父ドッジはリンカーンと弁護士時代の友人で、リンカーンが大統領になってからは従軍牧師をしていました。  ジュリアは1869年4月、米国長老教会伝道局の宣教師として日本に行く予定のクリストファー・カロゾルスとウエスト・ヴァージニア州にて結婚。同年6月には、開通間もない大陸横断鉄道に乗って西海岸に行き、7月初めにサンフランシスコから船で3週間かけ、7月27日に横浜に到着しました。  実はジュリア自身も日本への伝道の意欲は強かったようで、帰国後に書いた著書『THE SUNRISE KINGDOM』(1879年刊)に次のように書いています。「船上の人々は日本での伝道事業に賛成ではありませんでした。その人たちは、伝道は禁止されてい……

【4900号】人ひととき 川西 良子さん 主の定めの不思議を思う

 ひ弱な体であったため、家の近くにあったキリスト教中学に入学した。  ところが、警察や憲兵の立入視察を不快に感じた両親が家具店を閉店して郊外に移住した。校舎も軍隊に撤収されて、学校は遠くなってしまった。「油・電気の節約のために生徒は必ず徒歩で通学すること」という規則もあって、ついに、夏休みごろに発病して一年間の休学を余儀なくされた。復学後も体育や遠足は見学が多く、とても消極的な生徒であった。  しかし、終戦を境に社会は一変した。ある時、グラウンドで聞いた宣教師の集会で心揺さぶられ、勇気を振り絞って函館教会の階段を上った。以来、教会が第二の我が家となった。  受洗後、牧師に同行して結核療養所や江差の洋裁学校で開かれていた聖書研究会に参加したことが学びの第一歩であった。青年会では、教会の計画に先んじて野外朝祷会や例会で祈り、進学する教友のために少しずつ援助し合った。結婚後は若……

【4899号】2019年春季教師検定試験 主の召命に応える試験に臨む

2019年3月30日
 2019年春季教師検定試験が、2月26~28日、日本キリスト教会館、早稲田奉仕園を会場として行われた。補教師38名、正教師11名が受験した。昨年より少ない人数であったが、主がこの時代、これだけの伝道者を召してくださっておられることに畏れと感謝を覚えた。受験生一人一人が真剣に自らの召命と向き合い、筆記試験、面接試験に臨んだ。  教師検定試験は、何よりも主からの召命を問う試験である。同時に、伝道者として福音を語り伝えるための基本的な神学が身に着いているかどうかを問う試験である。試験の結果は厳しい結果であった。  春季教師検定試験は主に、神学校を卒業し、教師となるための検定試験である。筆記試験はいずれの科目も、基本的な神学が身に着いているかどうかを問う問題であった。しかし、基本的な神学が身に着いているかどうかは、自分の言葉として伝える相手に届く言葉となっているかどうかが問われる。 ……

【4899号】日本基督教団と沖縄キリスト教団との合同50周年にあたっての議長声明

 1969年2月25日、沖縄キリスト教団と日本基督教団の合同式典が銀座教会で行われてから50年の時を経ました。  沖縄キリスト教団と日本基督教団との合同議定書前文には戦争で受けた傷について、「この世の歴史においては、この傷はいまだに癒されるに至っていない」とあり、「この裂け目を克服する志を表明した。これが両教団の合同である」とあります。  合同50周年にあたり、「裂け目の克服」がいまだ成し遂げられることなく、むしろ深まっていると言わざるを得ない現状であることに深い痛みを覚えます。  また、今、米軍基地建設のために沖縄・辺野古の海に土砂が投入されていることに痛みを覚えます。しかし、「痛みが分かる」と安直に言うこと自体において、まさに「分かっていない」ことをさらけ出し、沖縄の方々を傷つけてきました。「本土」が沖縄の歴史に土砂を投入し続けてきた負の歴史を未だ終わらせることができ……

【4899号】▼教育委員会▲ 将来に伝えることを考える委員会として

 第41総会期第1回教育委員会が、2月12日に教団会議室で開催された。今年度委員は次の通りである。増田将平(委員長)、望月麻生(書記)、飯田敏勝、篠田真紀子、ジョナサン・マッカーリー、藤巻朋子、横山ゆずり。  2018年度のクリスマス献金は12月31日時点で228万7379円であることが報告された。これは6月の最終報告を経て、「アハリー・アラブ病院」(パレスチナ・ガザ地区)、「ヌール学校」(アフガニスタン)、「放射能問題支援対策室いずみ」(東北教区)に送付することになる。  委員会では、2019年度の教会学校応援セットの送り先について検討した。今回はBコース(聖書物語絵本と紙芝居セット)に3教会、Cコース(ヒムプレーヤー)に4教会の応募があった。教会学校応援セットについてはもっと宣伝されて良いという意見があった。  また、例年9月に行われている「教区青年担当者会」について……

【4899号】▼在日韓国朝鮮人連帯特設委員会▲ 「外国人住民基本法」制定署名の依頼強化

 2月15日、教団小会議室で第41総会期第1回在日韓国朝鮮人連帯特設委員会が開催された。初めに組織を確定するため、委員長に宮本義弘、書記に豊川昭夫を選出した。その他の委員は、入治彦、勇文人、土井しのぶである。  次に、宮本委員長が当委員会は日本基督教団と在日大韓基督教会との宣教協力(1984年2月8日)のもとに発足した経緯を説明した。これを受けて今期委員会の役割について以下の点について確認した。  ①前総会期までの活動取り組みを継承し、当委員会は常議員会の下にある特設委員会であり、常議員会の意向を踏まえて活動する。②任務については、在日韓国朝鮮人の人権問題に関わる社会活動を行うこととし、主に「外国人住民基本法の制定を求める全国キリスト者連絡協議会(外キ協)」に関係する集会への委員の派遣、また在日大韓基督教会付属のRAIK(在日韓国人問題研究所)が関わる集会や全国キリスト教学校人……

【4899号】▼社会委員会▲ 社会福祉6施設に援助決定

 第41総会期第1回社会委員会が、2月18~19日に教団会議室で開催された。今期の委員は森下耕(招集者)、金子直子、庄司宜充、髙橋真人、柳谷知之、大塚啓子、伊藤信彦(日本キリスト教社会事業同盟より派遣)の7名。  開会礼拝の後、組織会を行い、互選により委員長に森下耕、書記に髙橋真人を選任。諸報告がなされ、前総会期からの「申し送り事項」を確認し、今総会期委員会の方針及び計画に関して、基本的に前年度を踏襲することを可決した。特にその中で、日本キリスト教社会事業同盟との関係を保ち深めること、基地問題・死刑制度・放射能問題など「命」の問題を継続して取り扱うことを確認した。  また今期は、半数以上の委員が新任となったため、「日本基督教団社会活動基本方針」の現在の教団における位置づけを、2010年当時に社会委員会において、原田史郎委員(当時)より提出された「『日本基督教団社会活動基本方針』……

【4899号】▼部落解放センター運営委員会▲ 斎藤運営委員長を新たに選任

 第1回部落解放センター運営委員会は2月18~19日、教団会議室にて開催された。各教区運営委員15名の出席と東京五支区やNCC代表者ら8名の陪席。まず、センター「各取り組み」報告や2018年度会計中間報告、教区・支区取り組み報告が行われた。教団内教会・伝道所からの継続的な献金に感謝し、各教区が地域に根差して取り組んでいることを、喜びの内に分かち合った。  二日目は協議事項へと移り、センターの日常的な働きを担う活動委員会の委員選出を承認した。今期は長く運営委員長の労を担われた東谷誠氏が退任されたため、斎藤成二委員を運営委員長として選任した。斎藤運営委員長は活動委員長を兼任するため、各地の運営委員は運営委員長の働きを支え、共にセンターの活動を担うことを再確認した。また、小林明センター主事の2019~2023年までの主事任用を承認した。  次に、各教区総会への挨拶者選任について協議を……

【4899号】▼伝道推進室▲ 伝道対策検討委員会との連携

 第41総会期伝道推進室は前総会期同様、石橋秀雄教団総会議長が室長となり、1月22日、2月15日に委員会を開催した。委員として齋藤篤、中嶌曉彦、書記に網中彰子を選任し、担当幹事は引き続き石田真一郎幹事が務める。  第1回委員会では、はじめに石橋室長より、機構改定を更に推進していく展望が語られた。伝道推進室は第37総会期に教団が伝道に進んで取り組み、教団内の諸教会の伝道の進展に寄与することを目的として可決され発足した。主な活動内容は、伝道対策の検討、伝道キャラバンの企画・実施、伝道トラクト・ポスデカの作成、『室報』(伝道推進室ニュース)発行、伝道礼拝・集会等の講師派遣、諸教会の伝道相談への対応等である。  「伝道に燃える教団・伝道する教団の建設」に向けての取り組みは、すべて聖霊の導きにより諸教会で続けられている。室報では誌面でその恵みを報告し、喜びを分かち合った。伝道トラクト4種……

【4899号】♦西日本五教区合同宣教研究協議会♦ 半世紀の歩みを振り返り、これからを考える

 第55回西日本五教区合同宣教研究協議会が1月28~29日、岩国東教会で開催された。西日本五教区合同宣教研究協議会は、東中国、西中国、四国、九州、沖縄の五教区の宣教研究に携わる機関の者が集まり、課題共有、情報交換を目的に年一回開催されている。1964年に第1回が行われた。  本協議会の歩みを振り返り、これからの在りようを考える時期ではないかとの声から、一日目前半は第39回から第47回まで本協議会に参加していた四国教区の黒田若雄教師より「西日本五教区合同宣教研究協議会の歩み」として発題があった。その後、質疑応答、意見交換を行った。  この会が教団紛争時も続けられ様々な立場がありつつも、それぞれの地の宣教課題を分かち合うことの大切さを確認した。  一日目後半及び二日目前半は、各教区の宣教課題、取り組みを共有する時間を持った。そこには、教会に集う人の高齢化、牧師の不足、経済的な……
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