「わたし、2度自殺旅行をしたんです」。信仰の経歴を伺う中で衝撃的な一言だった。
14歳の2月、牧師の娘であったクラスメートに誘われて単立の教会へ通い始めた。家庭は厳しかったが、教会では優しく迎えられる。それが嬉しかった。
高校3年生になり進路を決める際、福祉を学ぶために進学したい思いがあったが、就職を強く勧める人もおり、また進学を勧める人もいた。そのために悩み、泣きながら眠れない日々が続いた。やがて心身に変調をきたし幻聴が聞こえるほどになった。通院や服薬もやめてしまうことになり、ついに九州へ旅をしながら真冬の海に飛び込んでしまう。しかし沈むことができず、自力で岸に上がり助けを求め、なんとか自宅に戻ることになった。
資格を取るために1年学校へ通い、銀行に就職することができた。順調に進んでいたが、8ヶ月くらい経ってまた幻聴が聞こえるようになった。自分は神さまに見捨てられ……
北海教区で長く財務の責任を担ってきた方が、「今の若い人たちから見れば『年金暮らし』はとても恵まれている。少なくとも数年先まで毎月一定額の現金収入が確実にあるのだから」と言ったことばが忘れられない。公務員としてずっと福祉を担当してこられた方だけにシビアな重みがある。
若い世代が将来の生活の安定を見通すことが困難なのは、北海道だけではないだろう。
「教会は高齢化して年金生活者ばかりだから、若い人にどんどん教会にきてほしい」という言説は、もはや意味が逆転する。教会には年金で収入が確実な高齢者が多いのだから、不安定な雇用のもとでさまよう若い世代を支えることができるのだ。
この夏も二泊三日の教会学校キャンプが行われた。ふだんの礼拝に集うこどもは少ないが、このときばかりは30名近い小中学生が参加してくる。このために予算のほかにも献金を募り、教会員から直接支援していただいた。参……
ユースプラットフォーム進捗状況について報告
7月8日、9日、教団会議室で41総会期第4回常議員会が開催された。常議員全員が出席した。教区総会を終えて教区議長7名が新しい陪席者となった。沖縄教区は欠席だった。開会礼拝を久世そらち副議長の説教によってささげて2日間の審議を開始した。
秋山徹総幹事は、総幹事報告で17教区総会への問安について報告し、沖縄教区総会では石橋秀雄議長と総幹事が傍聴したことを報告した。
熊本大分地震被災教会支援について、既に受付口座は終了したが、募金額は、6月20日現在、1億5756万663円となり必要な支援額を満たしているとした。
東日本大震災救援対策継続では、1教会の返済免除願い、1教会付属施設の新規貸付申請があったことを報告した。
2018年夏災害(大阪北部地震、西日本豪雨、台風21・24号、北海道胆振東部地震)のための救援対策献……
伝道対策検討委員会は、4月15日に教団会議室にて第2回委員会を、また、7月5日にNCC会議室にて第3回委員会を開催した。
第2回検討委員会においては、教団伝道推進基本方針展開検討小委員会から教団伝道推進基本方針の改訂案と、各教区総会で配付する同方針の具体的な展開案が出され、これを承認した。また、教団機構改定検討小委員会からは、各教区総会において配付する教団機構改定案が出され、これを承認した。同日午後に開催される第3回(臨時)常議員会に以上の3つの提案をすることとした。
第3回検討委員会においては、各教区総会において出された意見を踏まえて、教団伝道推進基本方針展開検討小委員会から具体的な展開として、10月より毎月第3日曜日に「日本伝道推進を祈る日」を実施すること(各教区から祈りに覚える教会名を挙げてもらう、教団新報等にそれらの教会の紹介欄を設けるなど)、「全国伝道推進献金」……
41総会期第1回伝道資金小委員会が6月20日、教団会議室にて開催された。出席者の自己紹介の後、久世そらち委員長、大塚忍書記、岸俊彦東京教区議長、岸憲秀宣教委員会委員長、野村敏彦常議員、古屋治雄伝道委員会委員長、宮本義弘東海教区議長で委員会を組織した。
続いて道家紀一総務幹事より「伝道資金小委員会」の働きについて資料にもとづき詳細な説明を受けた。本委員会は、伝道資金の交付申請、貸付申請に関する審査を行い、常議員会にその結果を報告するという実務を担う委員会であることを確認した。
続いて2018年度伝道資金運用報告を受けた。各委員が分担し各教区から提出された「伝道交付金」、「教区伝道方策交付金」使途報告について適切に処理されていることを認め、常議員会へ報告することとした。2019年度伝道資金運用状況についても報告を受けた。15教区から申請があったが、九州教区、沖縄教区からは届い……
第2回委員会が、6月24〜25日に教団会議室にて行われた。会議冒頭の時間を伝道推進室との合同委員会とした。伝道推進室より諸報告を受け、意見交換を行った。
その後、伝道委員会単独で扱った諸議題のうちおもなものは次の通り。
①2018年度決算報告について、点字「こころの友」を支援するために伝道委員会より40万円を繰り出したことを含む報告がなされ、これを承認した。
②開拓伝道援助資金のうち会堂及び開拓援助金について、本制度のおかれた現状を鑑みて検討し、資金援助実施要項の変更をした。現在、資金援助申請のあった教会、伝道所に申請額の満額を支給できていない。今後も同様の状況が続くことが予想されるために、資金援助実施要項に次の変更を加える。年度執行限度額を決定し、援助額を決定する手順を明文化する。また、申請教会、伝道所の経常収入の目安と申請事業規模の上限を明記する。これにより限……
教師検定委員会の使命は、主の召命に応えて日本基督教団の宣教を担い、主の教会に仕える教師を送り出すために、教憲教規に基づき、教師検定規則に則って教師検定試験を実施することにある。提出試験、学科試験、面接を通して、教団の教師としての召命と、伝道者として福音を宣べ伝えるに必要な神学が身に着いているかどうかを検定する。主の御前で、検定する委員が畏れを感じながら、主から託された御業を行っている。
教師検定試験の基準は、第32総会期第5回常議員会での議決に基づいている。「合同教会のゆたかさの中で、教団信仰告白を基準として教師検定試験を行う」。和解の福音に根ざしつつ、合同教会としての日本基督教団の形成を担い、公同教会に仕える教師を立てることをめざしている。
教師検定委員会では数総会期に亘り、受験志願者の試験結果を鑑み、受験科目の見直しを図ることが課題となっている。主から託された日本伝道……
「2・8、3・1独立運動」をテーマとして
6月3日、教団会議室にて、第52回在日大韓基督教会と日本基督教団との宣教協力委員会が、「両教会の宣教課題と宣教協力について−2・8、3・1独立運動100周年と教会」のテーマで開催された。
在日大韓基督教会からは、金鐘賢総会長はじめ7名が、日本基督教団からは、石橋秀雄総会議長はじめ11名が出席した。
石橋秀雄議長の説教「厳かに命じます」(2テモテ4・1〜5)による開会礼拝の後、出席者自己紹介、前回記録確認、両教会の紹介がなされた。
その後、昼食をはさんで、在日大韓基督教会川崎教会の李省展長老より、「2・8独立宣言、3・1独立運動と宣教師・ミッションスクール」と題して、2・8独立宣言成立の背景と3・1独立運動に至る韓国・日本・米国の宣教師たちの関わりや、朝鮮人留学生たちの活動について、貴重な資料に基づいた講演があった。
……
小勝章江氏(隠退教師)
17年11月30日逝去、88歳。東京都生まれ。76年日本聖書神学校卒業。77年より駒込、前原教会を牧会し、99年隠退。
遺族は姪・佐々木薫さん。
松村伸和氏(隠退教師)
19年4月4日逝去、86歳。東京都生まれ。65年日本聖書神学校卒業。同年より南遠、出町、登米、勿来教会を牧会し、00年隠退。
遺族は妻・松村貞美さん。
岡本不二夫氏(隠退教師)
19年6月14日逝去、91歳。東京都生まれ。54年日本基督教神学専門学校卒業。同年より甲府、上富坂、白銀、平塚、浦和東教会を牧会し、98年隠退。
遺族は妻・岡本經子さん。
佐伯晴郎氏(隠退教師)
19年7月9日逝去、92歳。韓国・ソウル生まれ。52年日本基督教神学専門学校卒業。同年より上野教会を牧会し、宮城学……
6月27〜28日、第2回年金局理事会が開催された。今回の理事会は、41総会期の教団年金局業務を担う新しいメンバー全員が揃い、新体制を確認し合う会合となった。
主要議題は2018年度年金局事業報告及び決算の承認と2020年度計画案の承認に関する件であった。18年度の事業としては、約750名の隠退教師および遺族の方々に約4億5000万円の年金給付を行った。全平均で一人当たり約60万円/年(終身退職年金に限ると約72万円/年)となる。
18年度決算としては、収入総額が約5億円、これに対する支出総額が約4億7000万円で、約3000万円の収支差額を計上した。これを積立金に繰入れた結果、18年度末積立金は約42億8000万円となったが、この額は責任準備金の50%を僅かに超える水準でしかなく、年金制度を健全に維持するためには更なる積み上げが要請される。
収支の内訳についてみる……