世界宣教委員会は、日本基督教団から海外への宣教師の派遣、海外の教会から日本基督教団の教会あるいは関係学校や諸施設への宣教師の受入れに関わっています。また海外の諸教会、キリスト教諸団体との窓口となっています。
ここ数年、世界宣教委員会で意識的に力を入れているのが、海外へのユース(青年)の派遣です。派遣できる人数には限りがありますが、広い視野を持ち、世界のキリスト者たちと共に歩んでいけるユース、次世代のリーダーたちが育ってくれることを願い、2019年夏は、台湾(I Love Taiwan Mission)、カナダ(バンクーバー交流&研修ツアー)、ドイツ(日独ユースミッション2019)、スイス&フランス(テゼ黙想ツアー)にユースを派遣しました。現地の教会や現地に遣わされている教団宣教師等の協力のもと、派遣先の教会青年たちとの交流や先住民の文化や歴史に触れる機会となっています。世界宣教委……
村川弘一氏(無任所教師)
19年5月23日逝去、89歳。樺太生まれ。53年日本基督教神学専門学校卒業。同年より関東学院六浦高校、静岡英和女学院に務める。
遺族は妻・村川博子さん。
永田哲郎氏(無任所教師)
19年6月1日逝去、81歳。兵庫県生まれ。99年受允、01年受按。99年より北柏めぐみ、薬円台、北柏めぐみ、我孫子教会を牧会。
遺族は妻・永田ふさ子さん。
吉新 緑氏(無任所教師)
19年8月27日逝去、84歳。大分県生まれ。11年東京神学大学卒業。12年より18年まで杵築教会を牧会。
遺族は息・吉新主門さん。
雨宮栄一氏(隠退教師)
19年8月26日逝去、92歳。韓国・京城生まれ。53年日本基督教神学専門学校卒業。同年より山梨、阿佐ヶ谷東、東駒形教会を牧会し、中部学院大……
受け継がれた「敬神愛人」のバトン
-名古屋学院創設者 フレデリック・チャールズ・クライン宣教師-
大藪 博康
(名古屋学院 名古屋中学・高等学校 宗教部長)
アメリカ・ボルティモアにあるクライン博士の墓石には「仕えられるためではなく、仕えるために」(マルコ10章45節)と記されている。クライン博士は、神様のため、教会のため、人のため、そして名古屋の地にある男子校・名古屋学院のために、その命を最大限用いた。
クライン博士(フレデリック・チャールズ・クライン)は1857年ワシントンで誕生。1866年ボルティモアに移住し、1873年(16歳)受洗(この年、日本では明治政府がキリシタン禁制を解除した)。1876年ウエスタン・メリーランド大学入学。1882年メソジスト・プロテスタント教会の日本派遣宣教師となり横浜地区伝道団監督に就いた。1883年メアリー・エリザベス・パットンと結婚……
「あなたがたが選んだのではなく、神様があなたがたをこの学舎に選ばれたのだ」北陸学院短期大学保育科の入学式でこのような言葉を聞いて、学生時代に高岡教会で受洗した。
卒業後は、浜松の教会近くに幼稚園を建てる牧師の働きを短期間、見てきた。その直後、郷里の氷見市に帰ってきて、富山県内のキリスト教保育園に2年ほど勤務。そののち地元、氷見市のアソカ幼稚園への話をもらった。仏教の幼稚園だった。住職はモンテッソーリ教育を目指し、クリスチャンの自分がそこで必要とされ、大きな葛藤と闘いながら37年間勤務した。子どもたちの「今日」と出会ってきた。吉崎さんは語る。「神様が、わたしをここに置いてくださった、そのことの不思議な意味を考えた」。
それからは、教会が支えであった。長老として、教会学校教師として、高岡教会に仕え続ける。ところが、2018年12月と2019年5月、教会に送り出してくれていた夫……
6月に開催された新任教師オリエンテーションに参加した。すでに本紙において報告されているように、新任教師がお互いに知り合い、交わり、恵み豊かな三日間を過ごすことができた。また、今回も教師委員会において良い準備がなされ、大変充実した内容であった。
その中でも毎年楽しみにしているプログラムは「牧会講話」である。今年は小林眞教師(岩槻教会)が担当された。小林教師は講演において、50年にならんとする牧師としての豊富な経験の中から伝道者としての召命に応える姿勢として、聖書を正しく深く読むこと、教会形成に資する人間関係を構築すること、教会に仕えることなどを話された。毎回、このオリエンテーションにおいて自分自身の伝道者としての召命の恵みを新たにするが、伝道者の生涯は神の召しに応え続けていく生涯であり、伝道者としての歩みは自分の働きの上に立つのではなく、いつも神からの召しによって立たされているもの……
★東中国教区 台湾訪問
被災支援のお礼を伝えに
7月29日〜8月3日、西日本豪雨によって被災した子どもたちが台湾キャンプへ招待された。このキャンプは日本基督教団、東中国教区、YMCAせとうちが協力・連携し実現したものだ。真備から13名、西平島から3名の子ども、スタッフ5名の総勢21名が参加。
このキャンプの目的は大きく分けて3つ。被災した子どもたちのリフレッシュ、西日本豪雨が発生した際、西平島にボランティアに来てくださった台湾大工さんへのお礼、そして台湾の方々との交流だ。
二日目は、台湾長老教会(PCT)を訪れ、ボランティアに来てくださった牧師兼大工の方々へ子どもたちが作成した色紙を渡し、歌を披露することができた。
三日目から台湾の子どもたち(4名+彰化YMCAスタッフ5名)も加わりキャンプ場へ。予想していた通り言語の壁が出てきたが、子どもたちにとってそれは大……
伝道の危機が叫ばれて久しい。高齢化、少子化、若者離れ、受洗者の減少、教勢の低下。教会の体力が落ちていることへの危機感からの声だ。危機であることが普通となって、これでよいと麻痺してしまうほど恐ろしいことはない。一方、声高に危機を叫び、ただあおるだけであってもならない。何が危機なのか。なぜ教会の体力が落ちているのか。しっかりと見据えなくてはならない。▼参加しているある学びの会で「御言葉の危機」とやや聞き慣れてしまって、危機感そのものが喪失しかねない言葉を、御言葉に対する飢餓、空腹と言い直すことに触れた。これもアモス書の言い直しかもしれないが。説教が会衆の霊的飢餓状態を作ってしまっていることから教会の体力低下が起こっている、と改めて身に迫ることとして聞いた。▼説教について語るのは、当然、説教者自身の首を絞める。しかし、教会の体力低下は、教会マネジメントのことでも、経営センス、人的交流の巧みさで……
第2回宣教研究所委員会が7月1日に教団B会議室において、全委員の出席と道家紀一担当幹事の陪席により開催された。岡本知之委員長の開会祈祷に続き、第1回委員会議事録案を承認した。次に、今総会期の研究テーマについて事前に各委員から寄せられた研究テーマ案を小林光書記がまとめた資料を基に委員全員が意見を述べた。
以下は主な発言内容である。家族への伝道、教会間の連帯と相互牧会、教会の霊性、ディボーションのあり方。ダウンサイズして行く教団・教会のあり方、キリスト教学校との協力体制、高齢者への伝道。天皇制の問題、日本の宗教・日本人の宗教性に関して。認知症の信徒への対応。教会と付属施設との関係、SNSを用いた伝道。
以上の意見を集約し、5つの研究テーマに絞った。①「教会の霊性」、②「教会のダウンサイジングの問題」、③「日本人の宗教性とキリスト教」、④「教会と付属施設」、⑤「SNSと伝道」。……
2018年7月6日から降り続いた豪雨は、西日本を中心にして大きな被害をもたらした。東中国教区はもちろんのこと、西中国教区、そして四国教区にも大小様々な被害がもたらされた。岡山では平島地区、そして真備地区に甚大な被害があり、全国から、また海外からもボランティアに駆け付けてもらい、復興に助力してもらったことは感謝しかない。多くの人々の祈りと働きに支えられていることを改めて思い起こす。現在、教区としては「まびくら」を拠点として、岡キ災とYMCAせとうちと協力しつつ復興の活動にあたっているところである。
そして、豪雨から1年が経過した2019年7月6日、土曜日の午後から「まびくら」を会場にして追悼礼拝を教区主催で開催することとなった。
追悼礼拝は、渡辺真一牧師(岡山博愛会教会)の司式のもとで行われ、説教は、実際に教会員が被災者となり、また教区の復興拠点となる「まびくら」の立ち上げ……
教団をあげて取り組む大切な宣教の課題として、カルト問題の取り組みがある。多くのカルトは、人の心を奪い、人格を奪い、生活を奪う。人権の側面からも宣教の側面からも、教団の大切な取り組みである。
去る6月13日から14日まで韓国・益山にて、日韓連合異端似而非(さいび)セミナーが開催された。これは、宣教協約を結ぶ、大韓イエス教長老会統合派の異端似而非対策委員会と教団カルト問題連絡会の共催によるものである。日本からは教団のみならず、在日大韓基督教会やバプテスト連盟からも参加者が与えられた。
益山のハヌル教会にて開会礼拝に引き続き、日韓双方からの講演を通して課題を共有した。日本側の講演は齋藤篤牧師(深沢教会)による「張在亨グループにおける教会潜入プロセス」、韓国側はファン・ミンヒョ教授(湖南神学大学)による「韓国カルト教団によるメディア利用」であり、それぞれ有意義な情報共有の場とされ……