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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4905・06号】2019年度 教区総会報告3 16教区総会を終える 東北・西東京・沖縄・関東・東海・東中国

2019年6月29日
東日本大震災「被災者支援センター・エマオ」終了を報告 東北教区  第74回東北教区総会は5月28日から29日、仙台青葉荘教会にて議員152名中130名が出席して行なわれた。  開会礼拝の後、1名の准允式が執行され、議場は感謝に満たされた。その後、小西望議長は、総会資料の「第74回東北教区総会を迎えるにあたって」を読みあげ、その中で「昨年の第73回総会において『教会救援復興委員会』ならびに『被災者支援センター・エマオ』を2019年3月まで継続、『放射能問題支援対策室・いずみ』は2024年3月まで継続することを協議しました。これに沿い、『被災者支援センター・エマオ』は去る3月末をもってその働きを閉じました。関わられたボランティアは9100人以上、連なった方々はその何倍にもなります。主の導きと多くの支えに感謝します。今後は宣教部の中に『東日本大震災支援小委員会』を置き、必要な情報交換を……

【4905・06号】荒野の声

 幼稚園のクラスルームで水槽に亀を飼っている。10年以上飼われている。教師たち、代々の園児たちが世話をして、水をきれいにしてやり、時には園庭で甲羅干しをさせて、餌やりを欠かさない。元気に水槽の我が家で暮している。▼日曜日の朝、教会学校の準備のためクラスルームのカーテンを開けに行くと、亀は水槽に体をぶつけて自己主張をする。ここにいる、餌がほしいというアピールなのだ。他のときにはねだることはないのに、よくわかるものだと感心する。2、3日餌がなくても大丈夫と教師たちは言うのだか、求められると無視もできない。春から冬がはじまるまで、日曜日の朝の餌やりを牧師がしている。▼時間が来ると日曜日欠かすことなく礼拝を献げる者たちが準備し教会に集ってくる。聖霊が教会に降臨して以降、途切れることなく続いている礼拝の連続、参加した者たちの数、気が遠くなる営みだ。この伝統の中の一人としてあることの畏れと喜びを改めて……

【4905・06号】2019年度 教区総会報告3

伝道所信徒に投票権、可決 沖縄教区  第79回沖縄教区総会は、5月26・27両日、沖縄キリスト教センターで、開会時、議員42名中35名が出席して開催された。沖縄教区は、03年以来、教団問安使を拒否しているが、石橋秀雄教団総会議長、秋山徹総幹事が総会を傍聴した。  平良修議長は、「中間報告」と題する議長報告で、「沖縄教区は、第69回教区総会制定内規で、伝道所信徒にも投票権を与える二重投票を実施してきたが、28教会・伝道所の43%が伝道所という沖縄の実情から、二重投票を廃止し、伝道所信徒にも投票権を与える投票に一本化すべきだ。まず協議会を開きたい」と述べて同意を得た。  協議会は、牧師・信徒別にグループに分かれ、話し合ったが、積年の難問に、解決策は見出せず、議長提案に「信徒は賛成が多く、教職は慎重だった」という。  初日午後8時から議事に入ったが、平良議長は「体調不良」と……

【4905・06号】▼韓国・台湾・スイス合同協約委員会▲ 青年プログラム派遣について報告

 第41総会期第1回韓国・台湾・スイス合同協約委員会が5月24日、教団会議室で開催された。  開会祈祷と自己紹介の後に委員会組織を行い、合同委員長に村山盛芳(南山)、書記に佐藤飛文(明治学院東村山高校)、韓国協約委員長にナグネ宣教師(韓国派遣宣教師)、台湾協約委員長に村山盛芳、スイス協約委員長に廣石望(代々木上原)を選任、岸ひかり(千葉本町)が委員として加わる。  続いて、報告事項として、第16回日本基督教団と台湾基督長老教会の教会協議会(18年11月、愛知にて)、日韓5教団宣教師関係実務者会議(18年11月、福岡中部教会にて)、台湾エキュメニカル・フォーラム(18年11月、台湾新竹聖經学院にて)、宣教師会議(19年3月、清泉寮にて)などの報告があった。教団の主任担任教師をしている宣教師は韓国からの宣教師が圧倒的に多い。今後も増えてゆくことが予想される。韓国出身者限定の宣教師会……

【4905・06号】委員会コラム 教師委員会 豊かな教師像を明確に 古旗 誠

 第41総会期第1回教師委員会は、4月5日に開催した。前総会期から継続する委員は2名となり、新たに有力な教師が5名加わったことを感謝している。  教師委員会は、教団の教務に関することを扱う。そして、毎年6月には、「新任教師オリエンテーション」を開催している。新任教師一同が集まり、三日間のプログラムを通して学びと交わりを深め、現場に遣わされていく大切な集会である。そして、昨年度より「教師継続教育研修会」を開催することになった。これは10年目までの教師を対象にし、研修を行っている。今日の教会における伝道と牧会、特に、昨年に引き続いて「説教」をテーマとして開催することにしている。こちらは何度でも参加できる。将来的には、20年研修や30年研修と広がっていけるとよいと願っている。  教師委員会では、2年に一度、教団立神学校の東京神学大学と5つの認可神学校を問安している。伝道者を育てる尊い……

【4905・06号】事務局報

鈴木一義氏(シャロンのばら教会担任教師)  19年5月24日逝去、83歳。千葉県生まれ。60年東京神学大学卒業。同年より春日部、シャロンのばら教会を牧会。  遺族は妻・鈴木孜孔さん。

【4905・06号】伝道のともしび み山の杉より いやなおく 北海教区・七飯教会牧師 鳴海としゑ

 七飯教会のある七飯町は北海道渡島半島の南部、函館市から北に16キロのところにあり、面積216万平方キロ、人口2万8000人の静かな町です。気候は、北海道の中ではかなり穏やかで、町の中に桜並木や赤松の街道、果樹園などがあり、方々の庭では季節ごとに色々なお花が咲きます。教会は、町の中心部にある古い杉林(植林・1886年)に面して建っています。特別大きな建物でも、長い歴史を刻んだ建物でもありません。けれども30年間、ここに建ち続けてきました。建物の中に、一人用の居室が8部屋ほどあります。それは、この建物が最初は高齢者用シェアハウスとして建てられたものだからです。1988年のことです。後に牧師となる能美敏彦氏の「高齢のため信仰生活、教会生活の継続が困難になっていく方々が共同生活をしながら、この地で主の御栄を表していけるように」、という願いからでした。そして将来は伝道所に、との祈りをもって、建物の……

【4905・06号】♦伝道推進基本方針実践報告♦ 「信徒が伝道する教会」をテーマに 東京教区・深沢教会牧師 齋藤 篤

 わたしが深沢教会に赴任して3か月目に「イエス様への信仰を告白されましたので、バプテスマの準備をよろしくお願いします」と、ある教会員から言われた。わたしは一瞬何のことかと戸惑ったが、すぐにわかったのは、その会員が礼拝に出席し始めた青年に礼拝後少しの時間を用いて、自分の救いの体験を通して、主と共に生きる喜びを伝え続けていたということだった。  その青年は、わたしとの準備を経てバプテスマを受けるに至った。このパターンが、わたしたちの教会における「日常」であったことを知ったとき、とても新鮮な気持ちにさせられた。  この経験を通して、わたしは伝道をする「器」について考えさせられた。牧師が専ら伝道に励むために神から遣わされていることは当然でありながらも、牧師「だけ」が伝道の担い手ではないことを、深沢教会の信徒伝道の実際から改めて確信させられたのだ。  わたしが現在遣わされている深沢……

【4905・06号】人ひととき 多田 善郎さん 多田 善文さん 「ふたり」で仕える賜物

 父親の代からの絵本専門の製本会社を営む双子の兄弟。瓜二つの彼らを見分けるしるしがある。多田善郎(ぜんろう)さんが赤。多田善文(ぜんぶん)さんが青。「わたしたちは『ぐりとぐら』ですから」と両氏は笑う。会社建物は、かつて三崎町教会の近くにあった。この建物内に、『福音館小辞典』が大ヒットして本拠地を東京に移すことになった福音館がオフィスを構えた。輸入絵本を解体するなど手探りの研究から始め、福音館の絵本製本を手掛けて67年が経つ。安価なものが人気を集める昨今も、幼児が扱うに堪える絵本とするためのコストを惜しまない。  両氏は、三崎町教会の執事でもある。教会附属の愛の園幼稚園(現在は閉園)に入園したことが始まりだった。卒園後も、CSや教会が平日に運営していた児童学園(絵画教室や学習塾)に通った。当時の新里昌平伝道師がここに集う子らを誘ってブラスバンド「みさきマヨネーズ」を結成。教会で夢中にな……

【4905・06号】教師と「働き方改革」?

 4月より、昨年成立した働き方改革関連法が順次施行されている。私が責任を負っている小規模の社会福祉法人でも、非正規保育士の待遇改善、長時間労働の是正など、いずれ整えるべき事項について現行の就業規則や諸規程の検討をしている。その時にいつも考えさせられるのは、教師(特に牧師、伝道師)の働き方がどうであるのかということである。たしかに教師は一般に言うところの被雇用者ということではない。けれども、「週40時間労働」や「時間外・休日勤務」等々の規定を見るたびに、つい「教師の場合は…」と考えてしまう。変形労働時間制ではないし、あるいは「高度プロフェッショナル制度」?(皮肉を込めて)  このようなことを考えるのは、教師たちの心身の健康のことが心配だからである。定期的な健康診断の受診、自覚的なメンタルヘルスケアといったことは、教師として召され、遣わされた地での働きを日々担うために欠かせないものである……
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