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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4948・49号】人ひととき 相原 孝至さん

2021年4月24日
神を賛美する民の一員として 相原 孝至さん 小学校高学年の頃、満州から日本に引き揚げる際に多くの乳呑児が死んでいった厳しい状況を両親から知らされ、子どもながらに、当事者であった自分自身がその一人であったかもしれないと思い、初めて自らの死を自覚した。 両親は文房具店を営んでいた。それは偶然にも深町正勝牧師(当時)が牧する静岡教会の目の前であった。信仰への道は不思議な仕方で確かに備えられていた。 高校生になると自我に目覚め、人間とは何かと繰り返し問う日々となった。そこで静岡教会に飛び込んでみた。高校生会が盛んだったこともあり、すぐに教会に馴染んだ。大学進学で上京する前に、主イエスを救い主と信じ、洗礼を受けた。 大学卒業後、宇都宮市にある会社に就職。宇都宮教会に通い始めて、そこで青年会を通して出会った道子さんと結婚。二男一女に恵まれた。 航空機製造の品質管理や生産技術部門での勤務は激……

【4948・49号】牧会者とその家族のための相談室委員会 コロナ禍による影響を踏まえつつ

コロナ禍による影響を踏まえつつ 第7回目の牧会者とその家族のための相談室委員会は、オンライン会議で、3月18日に行われた。前回の7月の委員会から約9ヶ月期間が空いたので、その間にあった相談電話や、新型コロナウイルスによって暫定的に始められたメールでの相談についてのミーティングを行い、その後委員会を行った。 電話相談も一定の件数で推移し、内容も重要且つ深刻な内容を含むものが多く見られるようになってきた。牧会者とその家族ならではの複雑な牧会上の問題を取り扱うため、相談員と委員長を始めとする委員との連携とケアがこれまで以上に重要になってきている。 ミーティングについては相談員のケアを考えると集まって行うことが一番良いのであるが、現在のコロナ禍の状況では難しいので、オンライン会議で補うようにしている。幸い、オンライン会議を重ねる毎に、相談員の皆さんが慣れてきて対応出来るようになってきている。……

【4946・47号】教務教師の声に聞く
新型コロナウイルス感染拡大の渦中で

2021年3月27日
「間」がある「協育」が「未来」を育む 木村 良己 《同志社中学校・高等学校》 「明石家さんまはテレビに出ずっぱりだけど、今の子どもには『さんま』がない」と言われて久しい。勉強勉強!で「時間」がない、遊びたくっても「空間」がない、競争競争!で「仲間」がいない。そんな「時間・空間・仲間」という「さんま(三間)」に「手間」を加え、「未来」を生きる生徒たちが勝手に育つ環境を整えておくことが教育者の使命であると考え、十字架の元に力を合わせる「協育(きょういく)」に携わってきた。「間」が抜けていない触れあい、集い、楽しみ、学びに制限が加えられ、「距離」という規範が生じて、フィジカルディスタンスに配慮しながらの現実に直面している。 思えば一年前、学年末試験のさなか急遽休校となり、オンライン授業の日々が続いた。生徒全員がi-Padを備えていたとはいえ、チョークと黒板での対面授業をメインにしてきた者に……

【4946・47号】伝道報告 児童養護施設堀川愛生園について

児童養護施設堀川愛生園について 社会福祉法人堀川愛生園 施設長 伊藤 信彦 堀川愛生園の創立は1945年に遡る。三崎町教会の牧師であった山北多喜彦先生が3月の東京大空襲により親を失い、住む家を失った子どもたちが安心、安全に暮らせるようにと、賀川豊彦先生と共に福島県の県南地域東白川郡棚倉町堀川(ほっかわ)の山林に東京で保護した子どもたちと生活するための場所を得る。そこに、教団を通して紹介された初代園長となる神戸周平氏とその家族、三崎町教会の女子青年有志が参加し、同年10月より子どもたちとの生活が始まった。と言っても、材木を切り出す山林の一角に掘立小屋を建てての生活は苦難の連続であったと記録されている。創立から数年後に、後に北海道家庭学校の働きもされた谷昌恒氏も加わり、1948年に児童福祉法に基づく児童養護施設として国の認可を受け、1951年に現在の丸内に移転する。愛生園は創立以来、棚倉町……

【4946・47号】人ひととき 廣田雅子さん

主の山に備えあり 廣田雅子さん 現在、教会付属幼稚園の園長としての働き場を与えられ、毎日子どもたちと楽しい日々を過ごしている。 クリスチャンホームではなかったが、都内のキリスト教主義の小学校に入学したことが、キリスト教との出会いであった。 4年時に都内から千葉県八千代市に転居。公立小学校に転校した。ほどなくして公立小学校の生活の中でキリスト教への飢えを感じ、自ら八千代台教会に電話をし、教会に通うようになったのが教会生活の始まりであった。また、そのころからクリスチャンホームへの憧れを抱き、キリスト教主義小学校で働くことを夢見るようになる。 受洗前から自信満々に教会学校の手伝いをしていたが、奉仕する中でその自信が打ち砕かれていく。自分は神さまの助けなしには何もできない者である自覚が生まれ、高2で洗礼を受けた。 その後の教会生活はいたって順調だったが、大学卒業後就職したのは地元の公立……

【4946・47号】信仰告白、教憲・教規に基づく教師論を言葉に

「日本基督教団の教師論」承認に至る経緯 教師養成制度検討委員長 菅原 力 37総会期第3回常議員会(2011年7月開催)は、議長提案により「教師養成制度検討会議」を設置した。検討会議の設置は、日本基督教団における教師養成制度について、これまでの歩みを振り返り、教団の教師養成の現状と課題を検討し、将来の教師養成に向けて提言を作成することを目的としてのことであった。同検討会議は2総会期にわたり検討を重ね、「答申書」としてまとめ、常議員会に提出した。答申書を受け、39総会期第1回常議員会(2014年11月開催)は答申書の具体化を進めるべく「教師養成制度検討委員会」の設置を可決した。同委員会は、答申書に基づく議論を深めるとともに、教団関係神学校を訪問し、教団の教師養成に関する協議を重ねた。神学校との協議の中で同委員会が受けとめてきたことの一つは、教団は教団立神学校および認可神学校に対して、どの……

【4946・47号】2021年春季教師検定試験 学科試験はレポート、面接はオンラインで

組織神学的な思考の弱さが課題 2021年春季教師検定試験が2月9〜25日の日程で開催された。コロナ禍にあることを考慮し、受験生の安全の確保を第一と考え、オンラインでの試験開催となった。事務局の尽力により、十分な準備がなされ、ズームを用いた試験運営も滞りなく行うことができた。受験志願者も一人の欠けもなく受験できたことを感謝したい。 春季教師検定試験は、この春に神学校を卒業し、各個教会に遣わされていく補教師の試験が中心となる。補教師受験者40名(Cコース継続受験者含む)と正教師4名、教師転入審査1名の受験者が与えられた。 従来、旧約説教・釈義、新約説教・釈義などはレポート提出による試験であったが、筆記試験として課していた教憲教規・宗教法人法、旧約聖書神学、新約聖書神学などもレポート提出による試験とした。ギリシャ語と面接試験はズームを用いてオンラインで実施した。 試験全般に関しては、試験……

【4946・47号】世界宣教委員会 PCR検査にかかる諸費用を補助

第5回世界宣教委員会が、2月1日、オンライン形式で開催され、冒頭、コロナ禍でさまざまな影響を受けている教団派遣宣教師たちの現状が報告された。 「医療緊急語学申請」は医療費3件、緊急1件、語学研修1件を承認。また、現在は一時帰国等の折に陰性証明の提出等を求められることを鑑み、教団派遣宣教師に対し、「医療緊急語学申請」とは別に、新たに年度内上限5万円とする「PCR検査および陰性証明にかかる諸費用補助」を行うこととした。 2020年度エキュメニカル奨学金は、東京神学大学の韓国国籍学生へ送られる。 ナグネ宣教師(韓国/長老会神学大学校・セムナン教会)は2021年3月末をもって退任、佐々木良子宣教師(ドイ/ケルン・ボン日本語教会)は2025年3月末まで任期を延長する。 「教団機構改定」(案)について話し合い、「世界宣教」という言葉が消え、「対外部」という名称が用いられることに……

【4946・47号】宣教委員会「コロナ禍における宣教の情報交換会」を開催

2月4日、第5回宣教委員会がリモート会議によって開催された。 まず、各委員会の報告を受けた。伝道委員会から「開拓伝道援助金」の原資が先細りの状況にあり、原資となる「創立記念日献金」の呼びかけが緊急課題であることの報告があった。社会委員会からは、コロナ禍において、生活支援をしている団体への支援(原資は教団の救援対策基金)についての説明があった。一件につき10万円相当を支援すべく各教区に問い合わせ中で、今年度中に執行したい、とのことであった。 牧会者とその家族ための相談室委員会からは、電話相談のほか、現在は暫定的にメールでの相談も受けている、との報告があった。 協議事項として、10月教団総会までの活動を以下のように協議し決定した。①6月29日に、各教区におけるコロナ禍の取り組みを共有する協議会を開催する。開催の詳細は教務会において検討・企画する。②10月4〜5日に「障がい」を……

【4946・47号】教育委員会 「台湾ユースミッション2020」を開催

教育委員会が2月12日にオンライン会議で開催された。主な事柄は教会学校応援セットの贈呈教会の選定と、9月に開催する予定の「教区青年担当者会」である。コロナ禍で「教会とは何か」が問われている中、今回は講演形式ではなく、教区または教会での取り組みや若者の活動の事例を青年担当者に話してもらい、共有し語り合う機会としたい。 その他、クリスマス献金の会計についての問い合わせが教会から寄せられた。これを示唆に富む委員会への励ましと捉え、これらの声の背後にある課題に目を向け、今後委員会として何ができるか考えていきたい。 「台湾ユースミッション2020」が2月19日夕方から翌日20日の夜までズームを用いて開催された。昨年8月断腸の思いで中止した集いが、若者たちの熱意によって開催に至った。特筆すべきことの一つは準備の過程である。実行委員会のもとで積極的に青年委員が企画し準備を進めてきた。ここには……
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