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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4934・35号】部落解放センター運営委員会 カナダ合同教会からの献金について協議

2020年9月26日
第5回部落解放センター運営委員会は7月28日、ウェブ会議サービスを利用して開催した。今回はコロナウイルス感染症対策として陪席者を減らしての実施となり、各教区運営委員12名の出席と東京5支区代表者ら9名の陪席であった。議題も直近で決議すべき事柄のみを取りあげ、時間短縮に努めた。 まず、第4回運営委員会が現状を鑑みて「書面決済(稟議書)」となったので、そこで決議された内容を確認した。 次に、カナダ合同教会からの献金について協議をした。特に初年度分の使途を明確にするよう先方から求められており、結果として①青年ゼミを全国で広く行い教団における部落解放の将来を担う人材を育成するプロジェクト、②部落解放奨学金原資の一部、③マイノリティ宣教センター・農村伝道神学校と協同して行う「アファーミング・ミニストリー」プロジェクト、④センター建物の改修・整備にそれぞれ充てることを承認した。 続い……

【4934・35号】教区議長コラム 京都教区 今井牧夫

希望を聞き忘れぬように 京都教区議長 今井牧夫 コロナ問題が教会の宣教に深刻に影響している。もちろん、礼拝動画や説教のネット配信が新しい聴取者を生むなど新時代の一面もわかる。とはいえ「教会に行く」、「礼拝に出る」という基本的な機会を妨げるコロナ問題が憎い。公に推奨される新しい生活様式の中で、キリスト教会の宣教はどうなるのだろうか。社会ではコロナ、コロナ……。まるで「コロナ様」が主であるかのようなこの時代。生きることが憂鬱だ。不安ばかりが先に立つ。何かに八つ当たりしたい。何かに責任転嫁して自分は逃げたい。こうして既に世に負けている。 先日、一人の方と話した。「コロナで大変でしょう」、「ええ、そうなんですがね、コロナのために私、仕事をもらったんですよ、役所から。それで助かってるんです」。新業務が社会で始まっている。 別の方と話した。医療事務の仕事上、礼拝出席を自粛してネット説教で礼拝す……

【4934・35号】議長談話 お医者さんになって

お医者さんになって 教団総会議長 石橋秀雄 3歳児クラスの担任から「園長先生ちょっと来てください」と呼ばれた。 越谷幼稚園では日曜日の礼拝の聖書の箇所から御言葉が選ばれ、その御言葉がホールに掲げられている。この御言葉によって一週間の保育が支えられる。各保育室にも、机の上に聖書が置かれ、その週の御言葉の箇所が開かれている。 保育者に呼ばれて保育室に行くと、その週の聖書の箇所が開かれ、その隣に祈る主イエスの絵が置かれ、ユリの花が生けられていた。今年は新型コロナウイルスのために4月、5月と休園した。そのために6月2日が入園式となった。 新入園児のYちゃんの話を担任がしてくれた。Yちゃんは、祈る主イエスの絵を見て「イエス様って神様でしょ」と言った。さらに「イエス様はどうして私たちを守ってくれるの」と聞いてきた。担任は「Yちゃんが大好きで愛してくれているからだよ」と答えた。するとYちゃんは……

【4934・35号】事務局報

逝去 松永真喜子(隠退教師) 20年6月15日逝去、90歳。東京都生まれ。54年日本基督教神学専門学校卒業。61年より世田谷中原、三軒茶屋教会を牧会し、97年隠退。遺族は妹・永松立江さん。 補教師登録 澤橋 登(2020・7・25受允) 掛江隆史(2020・8・1受允) 飯泉有一、湯本赦頼(2020・8・10受允) 石田幸子、桐藤飛鳥(2020・8・29受允) 正教師登録 上田 文、森本裕子(2020・8・10受按) 教師異動 桃山 就(主)田中ケイ子 米沢 就(代)波多野保夫 紀伊長島辞(主)富山希望 〃  就(代)吉川 進 下田  就(担)飯泉有一 飯田知久町 就(担)湯本赦頼 糸満  辞(主)山内友子 〃  辞(担)山内常行 〃  就(代)具志堅篤 片倉  辞(主)並河光雄 〃  就(代)山畑 謙 坂出  就(代)尾﨑公明 荒尾 就(兼……

【4934・35号】海外教会の取り組みにきく-ブラジル・インド
新型コロナウイルス感染拡大の渦中で

暗黒の中で「解放する神」を信じて ブラジル 《ブラジル合同長老教会 ヴァレリオ・シルヴァ合同長老教会》 ブラジルのコロナ感染は拡大し続け、今やアマゾン州で一日の感染拡大率が最も高くなってしまった。先住民族はパンデミック以前から現政府の経済開発政策に乗じた違法な火災や伐採による森林破壊、族長の非道な暗殺に苦しんでいたのだが、更にいのちの危険にさらされている。ウイルスは多様な人間に平等に襲ってくるのではない。実際は感染以前の社会的不平等、差別、周縁化が厳然と感染状況や医療整備に現れる。 こうした社会状況のもとでブラジルのキリスト教会は二分している。一方に、聖書の言葉を熱狂的に説いて民衆を生活苦から救い出すように見え、実際は神の名を使って「商売する」ファンダメンタル教会がある。エキュメニズムを拒絶し、現政府に「牧師」まで送り込んで加担しているこの手の教会は、実際、私たちを困惑させ、多くの難……

【4934・35号】伝道対策検討委員会 「伝道推進を祈る日」呼びかけを継続

8月3日、オンラインで、第7回教団伝道対策検討委員会を開催した。本委員会は3月に開催予定であったが、新型コロナウイルス感染問題のため未開催となっていた。 前回記録承認後、前回委員会以後の会議等における、教団伝道推進と機構改定に関する議論について報告がなされた。特に新型コロナウイルス感染拡大により、教区総会を開催せず、議案については書面決議とした教区が多くあり、教団機構改定に関してはほとんど協議がなされていないとのことが報告された。 続いて、教団伝道推進基本方針展開検討小委員会と教団機構改定検討小委員会から報告がなされ、その後、三役より今後の検討スケジュールとして、来年に延期された第42回教団総会において教団機構改定案件(教団総会議員・常議員数減員など)を諮り、その翌年に新たな議員数によって第43回教団総会を開催するといった見通しが示された。 続いて、教団伝道推進基本方針の……

【4934・35号】海外教会の取り組みにきく-韓国・台湾
新型コロナウイルス感染拡大の渦中で

自由の意味を問い、「いのち」のための試行錯誤を 韓国 《大韓イエス教長老会 セムナン教会》 去る8月14日、ソウル市から重大な行政命令が出されました。市内の全宗教施設に対する集合制限命令です(後に集合禁止命令へ変更)。首都圏にある複数の教会で新型コロナウイルスの集団感染が発生したのでした。 市から出されたのは要請ではなく法に基づく行政命令です。そのため、市内の全教会は2週間にわたり、対面式の諸集会が開けなくなりました。 私が協力牧師として仕えるセムナン教会からも、翌土曜朝には「対面式の日本語礼拝休止」の連絡が来ました。礼拝休止の通達はこれで4回目。 韓国教会では行政主導による諸集会の休止と再開が繰り返されているのです。 教会の防疫対策も行政指針に沿って進められています。社会的距離の確保をはじめ、教会施設内でのマスク着用、入場時の検温、本人確認(QR認証等)、名前・電話番号・入場……

【4934・35号】人ひととき 山本妙子さん

戻って来たという思いで 山本妙子さん 「戻って来た」人だった、山本さんは。 3歳から通った伊勢原幼稚園でキリスト教と出会い、小学校卒業まで、伊勢原教会の教会学校に通った。 でも、多くの子どもがそうであるように、中学、高校と進むうちに教会学校からは遠くなってしまった。 それでも、キリスト教への探究心は、学びの方向性をも決め、大学においてはヨーロッパ近世史を専攻し、特にカトリックと都市における社会生活を専門にし、フランスでの留学へと歩み出して行く。そして、帰国後は研究職、教育者として歩み出して行く。 キリスト教への関心、教会への想いは、いつでも心の中で静かに時を待っていたのであろう。 研究、教員としての生活の中で、戻るべき場所についての思いが心の中で大きくなって行った。 教会に戻らなければ、と思った彼女が礼拝に出席した日は、ちょうど「子どもの日(花の日)」の全体礼拝の日で、子ど……

【4934・35号】教師検定試験公告

教師検定試験公告 2021年春季教師検定試験を左記の要領で行います。 一、受験要綱の申し込み 受験要綱と教団指定の願書用紙は160円切手を同封し、正教師受験志願者か補教師(A、B、Cコースの別も)受験志願者かを明記した上、封書でお申し込みください。 なお、正教師受験志願者は「教師検定規則第12条②」によるものに限ります。 二、受験願書の提出 受験願書と必要書類を整えて、受験料とともに所属教区に提出してください。 ①教区締切 2020年11 月16 日(月) (教区により締切が早まる場合がありますので、教区事務所に確認してください) ②教団締切 2020年12 月16 日(水) (各教区から教師検定委員会に提出する際の締切です) *受験料は正教師1万3千円、補教師1万円 三、補教師について ①「説教」「釈義」の課題テキスト 旧約 創世記3章1〜13節 新約 ヨハ……

【4932・33号】人ひととき 奥村真奈美さん

2020年8月29日
頼まれた奉仕は断らない 奥村真奈美さん きっかけは合唱団。音楽大学4年の時、恩師となる教授の勧めで、御器所教会礼拝堂を会場に行われていたバッハ合唱団に参加した。団長であった御器所教会員から家庭集会へ毎度誘われた。礼拝にも折に触れて出席したが、就職、大学院修学、オランダ留学、結婚・出産・育児と続き、しばらくこれらに専念する。 ある朝、仕事の繁忙日ながらも何故か休暇を取ろうとする。ふと新聞を見ると、かの恩師の訃報が目に入った。その日の葬儀のため逗子教会に駆けつける。葬儀に参列するなかで、恩師から「教会へ行きなさい」と遺言をいただいた気になった。 次の主日から御器所教会の礼拝に出席し始める。ついに時いたり、2011年クリスマスに洗礼を受ける。翌年より礼拝での奏楽奉仕の一翼を担う。 「思い立ったら、すぐやる。やりたいことは全てやらせていただいた」と真奈美さん。一女一男の母にして現在はフル……
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