5月19〜20日に開催が予定されていた第75回奥羽教区総会は新型コロナウイルス感染症流行の中で書面決議によって議案が審議された。
奥羽教区内においても感染者が確認される中、集って総会を開催する可能性を検討したが、例年通りの開催は、感染拡大リスクが高いと判断せざるを得なかった。
4月15日付で書面決議を実施すること(教区規則の運用停止)の賛否を問う議決権行使書を総会正議員宛てに発送し、返送のあった97名全員の賛成を得て書面決議にて議案を取り扱うことが承認された。
次いで各議案の賛否を問う議決権行使書を発送し、2020年度宣教計画案、2020年度経常会計予算案・負担金割当案を含む全議案が正議員過半数の賛成を得ていることが常置委員会において確認された。以下当初の審議予定から変更せざるを得なかった議案について記す。
①第42回日本基督教団総会議員選挙については、教規規則施行……
第70回中部教区総会が5月26日と6月30日の2度の常置委員会にて、議決権行使書による書面会議により開催された。
第1回常置委員会(5月26日)では、正議員194名中、議決権行使者169名全員賛成により議決権行使書によって決議すること、あわせて准允式執行を常置委員会に委ねることを全会一致で可決し、同日5名の准允式を執行した。
続いて第2回常置委員会(6月30日)にて、受允した2名を加えた正議員196名中、議決権行使者171名を確認し教区総会を再開した。
議案は例年通りの決議事項をスライドする形で提案され、すべてが原案通り承認可決された。このうち宣教実施目標案については、人が集まりにくくなっている状況を受け、オンライン会議の実施が推奨されている。
総会議員選挙については、第41回総会議員の任期を1期延長することで承認された。また、1971年より伝道を続けてきた三重地区……
新型コロナウイルスによる異常事態が始まって半年を過ぎ、収束の気配は見えず、むしろ拡大に向かっているような状況が続いています。これによってこれまで造りあげてきた社会の構造全体が根本から揺るがされています。教会も例外ではなく、礼拝や集会の持ち方をはじめ牧会のありかたをめぐって、各教会の格闘が続いています。教団事務局も職員の在宅勤務の体制を増やしたり、各委員会の会議のほとんどをオンライン会議にして3密を避けたりと、これまでの日常業務は大幅に変更されています。これは歴史的な出来事で、世界のあり方がこの出来事以前と以後とでは変わってくる、いわゆるパラダイム・シフトが起こるに違いないと思います。
このときに当たって二つのプロジェクトを考えています。わたしが加わっているNCCの神学と宣教委員会では、この出来事を神学的な課題として、また、宣教の課題として捉えるための教派を超えた交流の場を設ける計画で……
沖縄教区総会は6月28日、沖縄キリスト教センター会議室で、正議員50名中43名の出席にて成立。
「議案3号教区総会議長・教区総会副議長・教区総会書記選挙に関する件」以下のとおり決定した。【議長】羽柴禎、【副議長】具志堅篤、【書記】玉城凉子。
「議案第15号教区幹事辞任及び補充に関する件」伊波美智子教区幹事の辞任を承認し、後任として外間永二を選任した。
「議案第4号常置委員選挙に関する件」以下のとおり決定した。徳門米子、仲本瑩、山口八重子(信徒3名)。金井創、髙多新(教職2名)。城間枝都子(推薦1名)。
「議案第5号会計監査委員選任に関する件」以下のとおり決定した。糸洲のぶ子、玉那覇正信。
「議案第6号教団議員選挙」原案のとおり、教団議員を選出しないことを承認した。
「議案第7号各部、常設特設委員選任に関する件」選考委員会より提案された選考案を承認し、なお……
二つの地域、一つの教区
中部教区議長 田口博之
中部教区は、北陸3県(富山、石川、福井)と東海3県(愛知、岐阜、三重)の6県からなります。戦後、北陸教区に分かれた時期を経て、1951年に新教区創立総会が行われました。そこを起点に今年は70回目の中部教区総会が開催される予定でしたが、書面決裁という形を取ることになりました。
実は教区三役としては、名古屋中央教会に集まることが困難ならば、北陸側(金沢)と東海側(名古屋)とに分かれることも考えていました。一方をメイン会場、一方をサブ会場としてオンラインで開催する案、二日間の総会を北陸側と東海側で一日ずつ開催するという二つの案を考え、教団事務局との調整を始めていました。しかし、2会場に分けたとしても、それぞれの場所に集まることは難しい状況となりました。
中部教区では、秋の正教師試験合格者の按手礼式執行は常置委員会付託されていますが、何の疑問……
相談員のケアが今後の課題
第41総会期の、牧会者とその家族のための相談室委員会は、ズームによるオンライン会議で、5月4日、6月1日、7月9日に行われた。5月の委員会では、主にメールによる相談について協議をした。6月は教団関係の報告事項の確認や、メール相談の教団事務局との協議について、電話相談の内容について、コロナ状況下で困難な状態におかれている牧会者の家族を覚えて、相談室としての対応をどう広告していくかについて話し合われた。7月は、相談員とのミーティングの機会を持ち、相談内容の確認と協議、相談員自身のケアやバックアップ等について話し合われた。
徐々に、この相談室も認知され始めてきたので、電話相談の件数も増えてきており、深刻な状況におかれている牧会者とその家族を支えようとの志を立てたその思いが、形になってきている。軌道に乗ってきたからこそ、課題も大きくなるので、電話を受ける相談員のケアや……
平和に関わる特別決議可決
新型コロナウイルス感染症の影響により、第80回北海教区定期総会を議決権行使書を用いて開催した。
5月20日を開始日とし、6月17日の臨時常置委員会をもって閉会した。これは苦渋の決断であったが、教規に定めのない「議決権行使書」による開催について批判を招き、これを総会と認めるか否かについて厳しい意見を受けたことも付しておきたい。
補教師准允に関する件において1名の准允候補者が承認され、7月4日に別途准允式を行った。
2020年度歳入歳出予算案(付:負担金配分)は、賛成多数で可決したものの、コロナ禍により教会の献金収入激減が危惧されることから、負担金減額等の措置を求める声が上がった。
また、議長総括では、教区財政逼迫による改革の必要性が記され、教区財政検討小委員会の設置が報告された。
常置委員選挙は行わず、教規第3条2項を準用して全ての常置委員の任期を1年延……
特別養護老人ホームシオンの園の創設
九州教区・佐賀キリスト教事業団 理事長 坂田弘光
社会福祉法人佐賀キリスト教事業団は、冨永静男(初代理事長・日本基督教団佐賀教会員)が神様から与えられた多くの恵み(資産)を感謝として捧げ1985年9月厚生省から法人認可を受け、翌年5月15日に佐賀市大和町の地において特別養護老人ホームシオンの園(九州で最初の認知症介護専門施設)が設置された。
冨永がこの地に特別養護老人ホームを創設する志を立てたのは、当時、既に大分県中津市にあった特別養護老人ホームいずみの園に深い関心を寄せたことから始まった。いずみの園は、1978年に日本基督教団九州教区が宣教の業を社会福祉の場で本格的に実践するために創設した特別養護老人ホームである。冨永は篤信のクリスチャン実業家で、当時いずみの園を経営する社会福祉法人九州キリスト教社会福祉事業団理事長・田中道宣(教団教師)との親交……
逝去
山岡善郎(隠退教師)
20年7月10日逝去、94歳。大阪府生まれ。57年関西学院大学大学院卒業。同年より塚口、浜寺、関西学院、畦野教会を牧会し、04年隠退。遺族は妻・山岡敦子さん。
倉松 功(隠退教師)
20年7月17日逝去、91歳。高知県生まれ。54年日本基督教神学専門学校卒業。同年より信濃町教会を牧会し、東北学院に務め、07年隠退。遺族は娘・三上由子さん。
補教師登録
川崎なおみ(2020・6・28受允)
桒原道子、藤本百合子、村越ちはる、日髙貴士耶、島田由紀、長手陽介、久山 嵐(2020・6・29受允)
金 鍾九(2020・7・4受允)
山田原野(2020・7・12受允)
尾崎二郎(2020・7・19受允)
正教師登録
張 宇成(2020・6・29受按)
野田 祥(2020・7・5受按)
教師異動
東灘 辞(主)南 豊
〃 就(代)加藤俊英……
北村慈郎教師「免職処分」に関する議案可決
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、今総会は議決権行使書にて行った。
例年の会場である大阪女学院が使用できない中、総会準備委員会では、教区内の教会等を会場とし重要議案のみ取扱い開催することを議論したが、大阪府にも「緊急事態宣言」が出され集うこと自体が困難だと判断した。
第64総会期第8回常置委員会での決議を経て、各教会・伝道所に第65回総会の「休会」を通知し、議員定数283の登録者数275が確定した後に議案書と議決権行使書を登録正議員に送付した。集計作業は総会準備委員が担い、全議案が賛成多数で可決(275中、提出数235)した。
鶴見橋教会と大阪西野田教会の合併に関する件は、233の賛成を得て可決した。
北村慈郎教師の「免職処分」の無効を確認し、北村慈郎教師の「免職処分撤回」を教団総会に求める件は、235中157の賛成で可決し、常置委……