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かつて教団で『働く人』という月刊誌を発行していた。1958年、教団の「職域伝道委員会」によって発刊され、2007年に廃刊に至った。「職域伝道」とは労働者を対象とする伝道のことで、50〜60年代の教団は「農村伝道」、「青年伝道」、「婦人伝道」と並べ「職域伝道」を掲げていた。当時の教団は働く人々にかかわる問題を意識していたのだ。
「働く」ことは人間の生きる営みの基本だ。そして、働き方、つまり雇用や労働の形は社会を根底で規定している。いま「働く」ことは深刻な問題を抱えている。過重な労働条件・格差と分断・不安定な雇用・低賃金といった過酷な重荷が、働く人、とりわけ若い世代を窮乏と絶望に追い込み、この社会に衰退と貧窮をもたらしている。そして教会もまたその枠組みから逃れられるわけではない。
「職域伝道」が掲げられていたころ、労働現場に身を投じていった伝道者が何人もいた。当時、北海道……
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9月24日、世界宣教委員会並びに国際関係委員会をオンライン形式で開いた。
アジア、北米、南米、ヨーロッパへ派遣されている宣教師報告をもとに、それぞれの活動状況を確認した。その中で、ブリュッセル日本語プロテスタントキリスト教会の川上寧教師並びに川上真咲教師は2021年9月末をもって辞任することが承認された。
また、2020年度決算及び2021年度予算について協議した。「世界宣教の日献金」を主な原資としつつ、派遣宣教師や受け入れ宣教師の支援、エキュメニカル奨学金を継続する。奨学金を送る2名のうち1名は、卒業後に日本の教会に仕える志をもった神学生としたい。限られた予算の中で、今後の奨学金運用方法変更も含めて検討している。
今般の新型コロナウイルスの脅威によって、青年活動が軒並み中止を余儀なくされたことはもとより、宣教師の国内外の移動や働きも大きく制限される事態となってい……
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信仰により喜ぶ
内田眞一郎さん
内田さんはいつも笑顔だ。高校3年の時、友人に高校生聖書伝道協会(hi-b.a.)に誘われた。初めはあまり乗り気でなかったが、始めると休まず継続する性格で、讃美歌の魅力に触れて通い詰めた。
大学ではYMCAで活動。ある修養会で「わが神、わが神、なぜ私をお見捨てになったのですか」について講師の牧師に質問した。すると「君は祈ったことがあるか」と問われ「ない」と答えると牧師は四つん這いになって祈り始め、その言葉を繰り返すよう促した。これが初めての祈りとなり祈られて祈りを知った。
1957年のイースター。横浜明星教会に初めて出席して洗礼式を見た。翌年4月のイースターに大学2年で川又吉五郎牧師の司式により受洗。転勤先で通っていた教会で知り合った信仰者の妻との結婚式も同教会で行い、与えられた3人の息子も受洗し孫たちも時々礼拝に出席する。
青……
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第42回教団総会、ホテル以外の候補も検討
第15回常議員会が、10月25~26日、ホテルメトロポリタンで、開会時、常議員26名が出席して行われた。教団総会が延期され、昨年ホテルの使用をキャンセルしている状況で、今年度、完全なキャンセルをすることは難しく、今後の予約も取りづらくなることを受けて、常議員会をホテルで開催することとなった。三役の他8名の常議員が会場で、その他の常議員はオンラインで出席した。
総幹事報告において秋山徹総幹事が、新型コロナウイルス感染拡大に関して、2020年度の統計データによれば、現住陪餐会員に増減はないものの、集会の出席率の大幅な減少が見られること、「オンライン礼拝」について教団としての礼拝論的な検討が課題であることを報告した。日本総合研究所に調査を依頼した「教団メディア戦略」については、「その成果を良い形で活用する方法を検討している。まもなく教団……
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10月5日、第7回宣教委員会がリモート会議によって開催された。その前日の10月4日に開催された、第7回「『障がい』を考える全国交流会」にも共催の形で参加したため、二日にわたる会議となった。
まず、各委員会から報告を受けた。伝道委員会から委員の退任に伴う補充はしないこと、伝道推進室担当委員には新たに村上恵理也委員を選出したとの報告があった。「障がい」を考える小委員会からは、「第7回全国交流会」(主題「大人の発達障がいの理解と対応」、講師・津田望氏)の報告があった。リモート開催であったため参加者が増えたこと(61名・例年の1.5倍)、課題があるにしても手ごたえがあった交流会だったことが報告された。牧会者とその家族のための相談室委員会からは、2023年度に全国交流会実施を目指している、という報告があった。
協議事項としては、教団総会延期に伴う宣教委員会任期延長を受けて、延長……
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《「障がい」を考える全国交流会》
第7回「『障がい』を考える全国交流会」が10月4日にズームを用いて開催された。講師は津田望氏(社会福祉法人のゆり会理事長、臨床言語士、日本ナザレン教団五井教会信徒)、講演のテーマは「大人の発達障がいの理解と対応-教会内における寄り添い方」で61名の参加があった。
講演Ⅰ「発達障がいとは」では、発達障がいの3つの重なり「ASD(自閉スペクトラム症)」、「LD(限局性学習困難)」、「ADHD(注意欠如・多動症)」のそれぞれの特性について解説がなされた。これらの基本を踏まえ「テレビ・映画の中のASD」、「歴史上の人物」、「発達障がいが起こる仕組み」、「近年の原因論…『第4の発達障がい』」、「診断方法と治療」について、イラスト入りの資料を用いながら説明がなされた。
講演Ⅱ「教会における大人の発達障がいとその対応法」では、対応のパターンがある……
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コロナ禍での神学教育
橋本 祐樹 《関西学院大学神学部准教授》
2020年4月に最初の緊急事態宣言が発出されてから今日まで、関西学院大学神学部は大学全体の方針に基本的には則りながら神学教育のオンライン対応を実施してきました。2020年度春学期はほぼ全ての授業がオンライン形態(ズームでの同時双方向、もしくは授業動画等のオンデマンド方式)でしたが、秋学期以降は予防対策を実施しながら対面授業の数を増やしてきました。
現在はマスク、手指消毒、人数制限等の予防対策を変わりなく実施の上で、神学部の授業は基本すべて対面で行い、健康上心配のある学生は申し出によってオンラインで受講できるという形態を取っています。多くの授業では、大部分の対面出席者を前に、パソコンとプロジェクターを設置して画面上の少数の学生にも並行して対応している状況です。ただし、一部の授業については後に触れるように積極……
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東北教区・関東教区 10被災教会の声 (オンライン訪問)
2021年東北地方地震 被災教会会堂等再建支援委員会
川俣教会を訪ねて
今回は、10月5日午前中に、山あいの町、福島県伊達郡川俣町にある川俣教会とオンラインで結び、お話を伺った。
川俣教会からは、鈴木稔久牧師、のぞみ夫人、信徒の菅野幸子姉、2021年東北地方地震被災教会会堂等再建支援委員会より、篠浦千史委員長、黒沼宏一委員、河田直子委員、オブザーバーとして道家紀一担当幹事、星山京子職員が参加した。
初めに、地震発生時の状況を鈴木牧師に伺った。2月13日夜11時7分に、翌日の礼拝に備えて休もうとした時であり、10年前の大震災と同じような強い揺れを感じたが、時間としては3分の1程度の短さだった。しかし、すぐに会堂に行くのが怖くて、翌日の朝に会堂を点検すると、ガラスが2枚ほど破損して散らばり、天井が落下しそうに……
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逝去
篠原せつ(隠退教師)
21年10月5日逝去、95歳。福島県生まれ。53年日本聖書神学校卒業、同年より船橋、岡山博愛会教会を牧会し、02年隠退。遺族は娘・篠原幸子さん。
野田和人(神戸栄光教会主任担任教師)
21年10月11日逝去、66歳。香川県生まれ。05年関西学院大学大学院卒業、同年より諫早、神戸栄光教会を牧会。遺族は妻・野田エルザさん。
正教師登録
岸 敬雄
(2021・8・29受按)
小豆真太郎
(2021・10・24受按)
正教師転入
松田聖一、文 禎顥
(第15回常議員会承認)
教師異動
長門 辞(主)福永秀光
〃 辞(担)水谷信義
〃 就(主)水谷信義
美祢 辞(兼主)福永秀光
〃 就(主)福永秀光
遺愛女子中学高校
辞(教)森野真理
センター北
辞(主)小松博士
〃 辞(担)小松愛……
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今月10月13日に77歳になりましたが1944年生まれの44歳と言っています。自分の年は自分で決めて、そのように生きればよいと思っています。
コロンビア大学の研究で「自分の年を意識するとストレスが溜まって記憶力が減退したり、寿命をちじめてしまう」ことが明らかにされています。実際の年齢よりもはるかに超えて稼働する人をスーパーエイジャーと言います。コロンビア大学で90歳の年齢で90歳の年齢を超えて第一線で活躍するスーパーエイジャーを紹介していました。全米運動会のバトミントンの部門で90歳の人が優勝したり、弁護士として、コメディアンとしてバリバリ第一線で働くスーパーエイジャーたちです。
聖路加国際病院の院長だった日野原重明先生の講演を聞いたことがあります。その講演の中で「母から受けたDNAのすべてを使っていない、自分の課題は自分に与えられたDNAの発見だと言って、90歳を超え……