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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4966号】コロナ2年目のクリスマス-高槻日吉台教会《高槻市》(2面)

2022年1月29日
PDF版 今この時だからこそ開かれる扉  安心できる場所を捜し、次々と宿屋の扉を叩くマリアとヨセフの姿を想いながら、今年度もコロナ禍に向き合い、宣教の扉を叩き続けるクリスマスを過ごしました。感染症対策のためにいくつもの扉が閉ざされましたが、ため息を祈りに変え、「お言葉どおり、この身に成りますように」と、主が開かれる扉を捜し求める日々が続きます。  多くの教会でも行われたように、高槻日吉台教会でもオンラインを併用し、会堂に集う人数を制限して、クリスマスイヴの礼拝を守りました。寒い中、換気のために窓を開けていましたが、外から風が吹き込む度に、蝋燭の火が大きく揺れ動きます。その光景は、オンラインを通して礼拝を守っている人々にも印象深く映ったようで、ある人は「主のご降誕を告げる聖霊の臨在を感じた」と感想を伝えてくださいました。  昨年度来閉ざされた扉の一つは、教会員の家や街をめぐり歩くキャ……

【4966号】新春メッセージ-底知れぬ闇から輝く光-石橋秀雄 (1面)

PDF版 底知れぬ闇から輝く光 ルカによる福音書4章1節〜13節 石橋秀雄(越谷教会) 「もし神の子なら」  昨年の11月末、小説家川村元気が「神曲」を出版した。この小説をめぐって対談がテレビで放映された。  川村元気がカトリック教会で上智大学の聖歌隊が歌うのを聞き「涙が止まらなかった。クリスチャンではないけど神を信じる人の気持ちが分かるような気がする」と語り、「コロナ禍で不信と憎悪が広がり誰も信じない、自分も信じない。ワクチンをめぐるデマが広がり、信じる力が弱くなり、疑う力が強くなっている」と語る。  信じる力が弱くなり疑う力が強くなる社会は、病んでいく社会だ。  コロナ禍の中で、疑う力が強くなり、自分も信じることが出来ず、絶望して他者を道づれに死ぬという凄惨な事件が多発している。社会全体が病んでいることを思い知らされている。  コロナ禍で病んでいく社会の痛みを痛烈に感じさせる……

【4966号】荒野の声-(1面)

PDF版  教会で納骨堂建設計画が進む中、改めて「はか(墓)」について思い巡らすことが多くなった。そのような中でふと同音異義語の「はか(捗・果・計・量)」という言葉が、「目当て」や「あてど」を意味することに思い至った。▼「はかる」とは、目標に向かって進んだ距離を測定すること。「はかない」とは、目標なく、不確かで、むなしいこと。「はかどる」とか、「はかばかしい」と言えば、物事が着実に進捗していることだ。▼「はか(墓)」と「はか(捗)」の語源に、関連があることを裏付けるのは難しいだろう。しかし、何らかのつながりがあったのではと妄想してみると面白い。教会が「はか(墓)」を建てるのは、信仰者として歩んだ先達を偲び、記念するだけでなく、「終わり」に向けて神の救いの歴史が確かに進んでいることを証しするためではないだろうか。▼もし、納骨堂の計画が実現したならば、「はかない」ものと思われる世にあって、主……

【4966号】コロナ2年目のクリスマス-学生キリスト教友愛会 《杉並区》(2面)

PDF版 コロナ禍にあって、学生・青年センターとして  1931年創立の日本キリスト教団の学生・青年センター「学生キリスト教友愛会(SCF)」。教会と同じく「集うこと、信頼と信仰の共同体を形成すること」を大切にしてきた私たちは、2年前のコロナの出来事で「集うこと」が制約され活動も大きく変化しました。  青年たちは「コロナ禍だからこそ活動的にポジティブに」を掲げて、リモートであっても下を向くことなくプログラムを立案し、週に5回のリモートプログラムを通して共同体の形成と仲間への励ましを送り続けてきました。また緊急事態宣言の解除後は、会館の換気設備を点検し空気環境の整備、定期的な消毒等、様々な対策を講じて「集うこと」を積極再開し、ハイキング等の屋外でのプログラムは人数の上限も設けませんでした。その様な取り組みの集大成として行われた昨年のクリスマス会は、複数回に分けて行い密を防ぎつつ、今まで……

【4966号】東北教区・関東教区 10被災教会の声 (オンライン訪問)
2021年東北地方地震 被災教会会堂等再建支援委員会 (4面)

PDF版 東北教区・関東教区 10被災教会の声 (オンライン訪問) 2021年東北地方地震 被災教会会堂等再建支援委員会 名取教会に伺って  11月9日午後、宮城県名取市にある名取教会の方々に、オンラインでお話を伺った。名取教会は、JR名取駅から徒歩12分ほどの所にあり、近くを通る国道の高架からも空港アクセス線の車窓からも屋根の上の十字架が見える教会である。この印象的な十字架が、今回の地震によって基底部が破損する被害を受けたのだった。  名取教会からは、荒井偉作牧師と教会員の高橋嘉男兄、菊地誠兄が出席され、2021年東北地方地震被災教会会堂等再建支援委員会より、篠浦千史委員長、黒沼宏一委員、河田直子委員、オブザーバーとして保科隆東北教区総会議長、道家紀一担当幹事、星山京子職員が参加した。  地震発生時の2月の状況を荒井牧師に伺うと、数秒前から大きな地震が来るという予感があり、そ……

【4966号】事務局報-(3面)

PDF版 逝去 野本真也(賀茂教会主任担任教師)  21年10月10日逝去、85歳。岡山県生まれ。60年同志社大学大学院修了、同年より神戸教会を牧会し、同志社大学神学部に務め、賀茂教会を牧会。遺族は息・野本誠さん。 栗澤秀夫(隠退教師)  21年11月24日逝去、79歳。青森県生まれ。04年受允、07年受按。04年より三戸、大三沢教会を牧会し、19年隠退。遺族は妻・栗澤ふささん。 橋原正彦(鳥取教会主任担任教師)  21年12月7日逝去、53歳。三重県生まれ。93年同志社大学大学院修了、同年より鳥取、府中、燕、鳥取教会を牧会。遺族は妻・橋原政代さん。 町田静夫(隠退教師)  21年12月9日逝去、95歳。東京都生まれ。53年青山学院大学卒業、同年より岩村田、其枝、木造、松戸教会を牧会し、99年隠退。遺族は妻・町田久子さん。 楢本信篤(隠退教師)  21年12月13日逝……

【4966号】石垣農村伝道所-(4面)

PDF版  年末年始の休みに石垣島を訪れ、教団で最も新しい伝道所である石垣農村伝道所の新年礼拝に参加しました。川﨑正志牧師夫妻が、2019年10月29日に、地域の人々の憩いの場となり、「世界の平和は子どもから」の祈りに沿って「子どもの教会」を形成し、キリストの真実による礼拝の場となることを目指して、サトウキビ畑に囲まれた土地に立ち上げた伝道所です。  川﨑牧師は、最近、石垣島で自衛隊基地の建設計画が進められているとのことで、基地不要を訴えて住民運動を展開している上原正光氏に引き合わせてくださいました。上原氏の案内で山の中腹を大きく切り開いて基地建設が着々と進められている状況を各所から見ました。川﨑牧師も住民の不安を共有し、その交わりに加わっています。  石垣港には海上保安庁の巡視船が十数隻も停泊し、尖閣諸島をめぐって中国と渡り合う基地となっています。日本の防衛戦略の先端にいるきなくさ……

【4966号】コロナ2年目のクリスマス-遠州教会 《浜松市》(3面)

PDF版 困難の中にあって、なお主をたたえる  遠州教会は、感染対策が必須となって以降、静岡県内での緊急事態宣言中、「牧師・長老以外の方々の礼拝出席停止を求める」対応をしました。常時、礼拝を3回に分け、オンライン配信を用いる等、基本的な感染対策を継続し、礼拝を続けています。多くの集会は実施できず、活動制限は続いています。  今年度のクリスマス諸活動について、具体的に10月の長老会から議論を開始しました。特に12月24日の聖夜礼拝をどのように行うか。この聖夜礼拝を特別に憶えて出席くださる方もあり、聖歌隊の讃美も行う伝道礼拝を行ってきました。しかし、例年90名前後の出席があり、昨年度は奉仕者のみの出席で、オンライン配信で行いました。今年度どのように行うか、真剣に議論しました。その中で、ある長老より「聖夜礼拝はどのような信仰の志を与えられて行ってきたのか」確認が求められました。すぐに「それ……

【4966号】コロナ2年目のクリスマス-東北教区センターエマオ 《仙台市》(3面)

PDF版 「神様と人とに出会う場所」として  東北教区センターエマオ(以下「教区センター」)は、宮城県仙台市の宣教師住宅の敷地に2001年10月に開館しました。3階には東北教区事務所、敷地内に放射能問題支援対策室「いずみ」があります。教区の会議や集会のほか、キリスト教センターとして様々な世代に開かれた会館独自のプログラムや活動を行っています。東日本大震災の際には被災者支援センター「エマオ」の活動の拠点になりました。開館10周年は支援活動のさなかで、そして昨年(21年)、開館20周年を迎えました。  理事会では、感染症対策として公共施設をモデルに施設利用のガイドラインを設け、独自に休館の判断をするよう対応しています。これまで行事や集会は、直前で中止という判断も余儀なくされました。そのような不安定な中で再開した夕礼拝で、「待っていたんです」と話される方があり、とても嬉しかったです。  ……

【4966号】人ひととき-辻田 岳さん(4面)

PDF版 喜ぶ人、泣く人と共に 辻田 岳さん  辻田岳さんは、幼い頃、キリスト教保育の幼稚園に通い、クリスマスに母親が通う無教会の集会に参加した。馬小屋という世界の隅っこでお生まれになったイエスさまに不思議な親近感を覚えた。  高校時代、ある先生との出会いの中で、聖書の学びの楽しさを知った。だが、教会は窮屈な所だと感じ、神さまは信じても洗礼は受けないと思った。先生から「そういう人生もあるかもしれないが、中途半端で寂しいことだね」と言われたのを覚えている。  社会人になって数年後、通勤電車の中から、教会の看板に礼拝の説教題が掲げられているのを目にした。ふと自分が神さまから遠く離れてしまったことを感じ、教会に行きたいと思った。やがて高井戸教会に導かれ、受洗した。  今は、日本赤十字社で国際援助の仕事をしている。辻田さんは言う。「以前、『世界の中心で、愛をさけぶ』という映画がありまし……
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