将来的東中国教区宣教に関する骨子を承認【東中国】
第72回東中国教区定期総会は5月22日に一日目をオンライン、5月29日は選挙のために2会場に分けてのハイブリッド形式で執り行われた。一日目は各種議案についての協議、採決を行った。協議された中で大きな議案は将来的東中国教区宣教に関する件である。これは高齢化や過疎化が進む中にあって、それに伴う教区としての宣教の在り方を改めて示していくためのもの。今年度の総会では以下の4つの骨子を議場に示すことが適った。
骨子①オンラインをサポートするチームの編成、骨子②教会敷地および会堂等の整備をサポートするチームの編成、骨子③宣教研究を担う部署の設置、骨子④委員会全体を通して予算をサポートする費目および部署の設置。
骨子①は各教会、教区の各部にてオンラインでの宣教活動をする際にサポートしていくチームである。コロナ禍により教会のオンライン化が加速した。教区にとってもこれは有益な手段の一つであるが、技術的、心理的に躊躇するケースがいくつか確認されている。その部分をサポートするためのチームを編成し、宣教のために動いていくのがこのチームの役割である。
骨子②に挙げられているサポートチームは、オンラインではなく実際に現地に出向いて会堂の草抜きや敷地の整備を支援していくものである。これは用地整備だけではなく、現地で顔と顔を合せることによって交流し、共に祈り合うことを目的としている。
骨子③は教区として宣教研究を担う部署である。オンラインと現地での宣教活動をもとに、それらを活用しながらより具体化し、発展する可能性を模索するために設置される。
骨子④はこれまでの予算の在り方を再度協議するためのものである。現在教区の予算は完全に縦割りによって運用されている。それらを横断的に用いていけるために協議していく。
上記4つの将来的東中国教区宣教に関する骨子が出され承認された。2023年度よりこれらのチームが動いていくことになる。
29日の総会2日目は倉敷教会と鳥取教会をオンラインで繋ぎ、各教会に選挙管理委員を立てて選挙が行われた。こちらは初めての試みであったが、大きなトラブルもなく無事に終えることが適った。
三役選挙結果
【議長】服部修(蕃山町)、【副議長】中井大介(倉敷)、【書記】木谷実(湖山)
常置委員選挙結果
【教職】宮本裕子(久世)、森言一郎(旭東)、渡辺真一(岡山博愛会)
【信徒】河田直子(蕃山町)、土井しのぶ(総社)、難波幸矢(光明園家族)、田中英也(倉吉上井)
(木谷 実報)
教区活動方針、根本的な対策を検討【関東】
第73回関東教区総会が、5月30、31日にかけてさいたま市民会館大宮レイボックホールを会場に行われた。総会開会に先立ち開会礼拝がもたれ、小林祥人教師(取手伝道所)がエレミヤ書から御言葉の励ましを語った。
一日目午後には、横内純氏(高田教会主任担任教師)、平澤巴恵氏(春日部教会担任教師)の准允式が、熊江秀一議長のもと執り行われ、新たな教師の誕生に喜びを共にした。
引き続き議事に入り、2022年度諸報告承認の件が上程され、議長報告がなされた。コロナ禍の中、各教会において、地区・教区においても、少しずつ活動が再開されつつあることが報告された。その一方で未だ2020年以前レベルの教勢回復には至っていないため、新型コロナウイルス感染対策支援制度として三本柱(①教区教会負担金の一律8%減額、②教会活動支援、③謝儀支援)に取り組んだこと、関東教区謝儀互助の原資となるナルドの壺献金は、目標額1200万円には到達しなかったものの、1177万7499円が献げられ、用いられたことが報告された。なお、2023年度のナルドの壺献金は今年度と同額1200万円を目標額とすることが可決された。2023年度教区活動方針は、⑴「キリストの体なる教会」が堅固になるために、⑵互助・支援、⑶世に遣わされる教会としてという三つの大きな柱のもとにたてられた。これまで行ってきたことを整理しつつ、教会が伝道をしていく力を回復していくことに重きがおかれている。コロナ禍、高齢化に対応するための絆創膏的対応だけでなく、根本的な手当を必要とする対策を検討していく。
二日目には、教団問安使藤盛勇紀教団副議長を迎え、教団機構改定に関する協議会が持たれた。
三役選挙結果
【議長】熊江秀一(大宮)、【副議長】田中かおる(安行)、【書記】小池正造(東新潟)、【宣教部委員長】飯塚拓也(竜ケ崎)
常置委員選挙結果
【教職】町田さとみ(初雁)、栗原清(武蔵豊岡)、佐野明子(塩谷一粒)、嶋田恵悟(土浦)、武田真治(上尾合同)
【信徒】金刺英雄(上尾合同)、半田香代子(原市)、豊川昭夫(越谷)、佐久間文雄(志木)、横坂幸子(新潟)
(小池正造報)
「神の恵みの選びに応える教会」を主題に【東海】
第110回東海教区定期総会は、5月30、31日にかけて、池の平ホテル(長野県北佐久郡立科町)を会場に開催された。開会時の議員数は、正議員202名中136名、准議員9名。
開会礼拝では、宇田真議長による説教「キリストにおける選び」(詩編65編1〜5節、エフェソの信徒へ手紙第1章3〜7節)が語られ、聖餐式が執行された。
議長報告の中で宇田議長は、「第二次五カ年計画」の初年度主題「恵みにより召されたる者の集いとしての教会」に基づき、教区・分区の多くの集会が実施されたことを感謝した。
この「第二次五カ年計画」は、「神の救いの御業の成就」を目標とし、共に「キリストの体である教会をたてる」ことを願い、「神の恵みの選びに応答する」ことを主眼とし、前年度の教区総会で可決された計画である。
今年度より、「総会議案報告書」の巻末に、教区内6分区の規則が掲載されたが、このことも、教区全体として各分区の働きを共有し、共に教会をたてることの一環として行われた。
教区財政については、特に教師謝儀互助等を行う「伝道厚生資金」の制度が厳しい状況にあると報告された。この制度は、「教区ならびに教区内教会・伝道所の伝道の進展と連帯を目指す」ことを目的とした重要な制度であるため、2025年度までに新たな制度設計を必要としていることが訴えられた。
今総会の重要議案として、四役選挙が行われ、四役とも再選された。選出された8名の常置委員と共に、教区の課題を担うこととなった。
他の重要議案として、「按手礼式執行に関する件」、「准允式執行に関する件」が可決され、執行された。主の恵みによって、新たに正教師3名、補教師1名が立てられた。
2023年度は「第二次五カ年計画」の2年目となり、「神の恵みの選びに応える教会」を主題に掲げる。選びに感謝し、応えることによって、共にキリストの体なる教会をたてる一年が始まった。
四役選挙結果
【議長】宇田真(岩村田)、【副議長】柳谷知之(松本)、【書記】新里正英(三島)、【伝道委員長】宍戸俊介(愛宕町)
常置委員選挙結果
【教職】兵藤辰也(中遠)、石井佑二(遠州)、宮本義弘(沼津)、横井伸夫(長野)
【信徒】土屋芳子(長野県町)、新庄田鶴子(静岡草深)、森里光生(遠州)、林信孝(松本)
(新里正英報)