第34総会期第四回教師検定委員会が、一月二三〜二四日、大阪クリスチャンセンター及び天満教会で、委員七名の出席で行われた。大阪クリスチャンセンターを会場にしたのは、試験会場の下見を兼ねるためであった。
最初に前委員会で試験会場の一本化の件を常議員会に報告したこと、各教区議長にその旨の文書を出したこと、常議員会及び各教区から特に反対はなかったこと等が菅原力委員長より報告された。また、「教憲第九条検討作業委員会」からの提言などが委員長より報告された。
次いで、二〇〇六年秋季教師検定試験の受験会場を大阪クリスチャンセンターにおいて一本化することが検討され、費用等も含めて可決された。常議員会を経て、今後この方向で教師検定試験は実施されていくこととなる見通しである。
二〇〇六年春季教師検定試験受験志願者は、補教師九二名(Aコース三九名、Bコース二九名、Cコース二四名)、正教師一五名、計一〇七名。……
▼ある寒い日の礼拝後、奏楽者がオルガンの席に座ったまま、手を組んでうなだれている。どうも気になるので、少し近づいて様子を窺ってみた。頬に涙がつたい、そして光った。▼涙を流すご婦人のお相手は敬遠したくなる。苦手だ。まあ、得意な人もいないだろうと思うが。妻が「どうかなさいましたか」と声をかけた。返答はあまりにも意外なものだった。米寿を迎えようとする年齢で、なお奏楽の奉仕が出来た。ここまで健康を与えられ、礼拝に仕えることが出来て、嬉しくて嬉しくて、感謝の涙が出てしまったということだった。▼喜怒哀楽の感情の内、怒哀は、あまり衰えないように思う。楽もありそうだ。喜、…感極まり感謝の涙を流したのは、一体何時のことだったか。そんなことが果たして一度でもあったかどうか、それも怪しい。▼婦人は、この日の奏楽を最後に、自ら現役を退いた。それから一〇年、今は転居し新しい教会で礼拝を守っている。「白寿を迎えました……
深刻な被害状況の情報共有
日韓の教派を超えた協力関係
一月一八~一九日、ソウルの韓国教会宣教百周年記念館を会場に「統一協会問題についての日韓教会フォーラム」が開催された。日本側からは「統一協会問題キリスト教連絡会」を構成する日本基督教団、カトリック教会、日本聖公会、日本福音ルーテル教会、日本バプテスト連盟、在日大韓基督教会の六教派の代表、弁護士、被害者家族の会の代表二八名、韓国側からは大韓イエス教長老会の統合派、高神派、ホーリネス、カトリック教会の四教派の代表二一名の合計四九名の参加であった。
これまで日本の各教派はエキュメニカルな形で「連絡会」を組織する形で、韓国の諸教派もそれぞれに「異端似而非対策委員会」等を設ける形で統一協会問題(韓国ではキリスト教と明確に区別して「文鮮明集団」と呼ぶ)の対策と相談に当たってきた。そうした積み重ねにより目覚しい成果が上がってきた一方で、互……
建国記念日としての歴史的根拠に基づかない二月一一日が「建国記念の日」として制定実施された一九六七年以来日本基督教団は二月一一を「建国記念の日」として認めず、「信教の自由を守る日」として位置づけ、各地で二・一一集会を開催してきました。教団のみならず、キリスト教会や市民団体なども全国各地で抗議集会などを開いてきました。
もともと二月一一日は、神話上の人物とされる神武天皇が即位した日とされ、一八七四年に「紀元節」と決められ、戦前の日本の超国家主義、軍国主義を象徴する「祭日」でした。戦後、「紀元節」は平和主義国家の祝日にふさわしくということで一九四八年に制定された「国民の祝日に関する法律」が公布実施されたことにより廃止されました。「旧紀元節」の事実上の復活は再びこの国を天皇を中心とする国とし、愛国心を復活させようとするものです。
昨年の一〇月一七日、小泉純一郎首相は五度目の靖国神社参拝を強行し……
心に聴く就職支援
米国に八年間駐在し、鉄鋼商社マンとして活躍した一宮さんが、Cコース受験を志したきっかけは、五〇代に入院したことだったという。といっても、大学で倫理学を専攻し、一九歳で受洗した時に、将来の教職を夢見ていたというから、長い間心に描いていた転身だった。
東神大夜間講座、日本聖書神学校夜間聴講生として勉強し、昨年、六一歳で補教師となった時に、教職の道に進まなかったのは、退職後、取得した産業カウンセラーの資格から得たハローワーク就職支援アドバイザーの仕事に、実践的愛の宣教の場を見出したからだった。
二年近くのハローワークでの体験で気づいたのは、「今の若者にコミュニケーション不足の者が目立つ」ことだ。「何をしたらいいか、何をしたいのか。表現出来ない」者がいる。
いとも簡単に職を見つける人と、何十回受けても決まらない人。その分かれ目は、「出会いの重要性」なのだという。「単に……
去る、一二月五日(月)~六日(火)西中国教区部落解放現地研修ツアーが実施された。西中国教区からの参加者は一二名。
このプログラムは一九九九年度から実施され、これまで、奈良・水平社博物館、大阪人権博物館、教団部落解放センター、福山人権資料館、ホロコースト記念館、岡山(渋染一揆)、邑久光明園、筑豊、長崎等を訪ね、様々な出会いを通し研修を積み重ねてきた。この度は、しばらくぶりの教団部落解放センターと震災一一年目を迎えようとしている兵庫教区被災者生活支援・長田活動センターを訪ねた。
中国地方は折からの大雪に見舞われ、予定時間より遅れること約一時間、自動車二台に分乗し午後四時頃に教団部落解放センターに到着。しばしのセンター見学後、職員の五十嵐照美さんより、ご自身の被差別経験をとおして、当地での部落差別の実態と取り組みについてお話しを伺った。その後、近隣のフィールドワークを行いながら会場を移してセ……
恵みを見つけつつ恵みに生かされて
柳 多恵子
(稚内教会員)
「悲しいことがあっても…イエスさまがいて…」(こどもさんびか改訂版一三一番)同じメロディーの繰り返しの中にキリストの近付きを実感し、深い歴史の中で歌い継がれてきたように賛美できる事を、そして、キリストの御降誕、十字架と復活により確かなものとなりました「永遠の命」(ヨハネ三・一六)を感謝します。
四五九三号の「牧師のパートナー」を繰り返し拝読しました。教会の御用、幼稚園の業、治療と看護、療養の大変な状況を克服されましたことを通して、神は「牧師のパートナー」を示してくださったと思います。
私は、神学校保育科に在学中、夫に出会い卒業数年後に結婚、三六年余りの間に、くまの伝道所、福光教会、田名部教会、二〇〇二年より稚内教会に伴いました。各教会でお互いに理解を深め合いつつ教会員として受け入れていただきました。父親の転任による……
司書資格を有するものないし取得見込み者、本校の図書館業務を行うもので、神学的知識を有するものが望ましい。06年4月より週3日ないし4日勤務。募集人員は1名。募集〆切は2月末。
◎詳細は総務高橋・鈴木
◎日本聖書神学校(TEL03-3951-1101)
久保田豊武氏(隠退教師)
一二月二日、逝去。九九歳。福井県に生まれる。一九三八年日本神学校卒業。四七年、加須教会に赴任し、四八年から五九年まで千葉教会を牧会した。その後、教団総務局に七二年まで勤務し、隠退した。遺族は長男の祝さん。
元来二月一一日「旧紀元節」は、神武天皇が初代天皇として即位したという架空の神話に基づく神社神道の一祭日であり、「天皇制」の原点の日である。
それ故、神道指令と日本国憲法により抹消されたにもかかわらず、一九六七年に「建国記念の日」という名の祝日として復活して以後、キリスト教会は、過去の教会の過ち等を思い起こし、誤った礼拝を強制されたり、再びそれに屈することのないように「信教の自由を守る日」として位置付けてきた。
しかるに昨年は、自由民主党が憲法第九条二項を削除すること(自衛軍の保持)を含む大幅な改憲案を発表し、小泉首相自身も、通算五度目となる靖国神社参拝を行い、日本がどこへ進むのかを本当に憂慮する事態であった。
しかし、昨年九月三〇日に大阪高等裁判所は、首相の靖国参拝は、職務として行われ、国が靖国神社を特別に支援しているとの印象を与えたとし、首相の参拝が憲法の禁じる宗教活動にあたると認……