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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4581号】伝道のともしび

2005年6月25日
「さいはて」こそ伝道の拠点 輪島教会牧師 勇 文人 朝、金沢方面に車で向かう途中、何台もの観光バスとすれ違う。「奥能登さいはての地めぐり」や、「辺境を旅する」などと銘打ってバスツアーが実施されているのが分かる。私は六年余前、輪島に遣わされた当初、この地が「さいはての地」と呼ばれていることに、あまり良い感情を持たなかった。 しかし、鉛色の雲に覆われ牧師館を揺らすような激しい暴風雪が連日吹きすさぶ冬は、荒涼としたイメージさえ漂わせる。能登半島の北端にある輪島は鉄道が四年前に廃止となり(今年三月には珠洲線が廃止となったために奥能登から鉄路は完全に消えた)、交通手段はバスと車しかない。同じ能登伝道圏を構成している「隣りの」七尾教会まで六〇キロ、羽咋教会まで七五キロ離れている。さらに金沢までは一二〇キロという地に住むと、車は貴重な交通手段となる。私の車の走行距離は毎年三万キロを超える。……

【4581号】消息

佐々木悟史氏(隠退教師) 三月二七日、逝去。七六歳。長野県に生まれる。一九五五年、東京神学大学大学院修了後、酪農学園教務教師、野幌教会を経て、六七年から八六年まで山梨教会、九一年まで西ドイツケルン・ボン日本語教会牧師を務め、九三年隠退した。遺族は妻の五津子さん。 照澤康晴氏(砥部教会牧師) 四月二八日、逝去。七五歳。東京都に生まれる。一九五三年日本聖書神学校卒業後、松山御宝教会に赴任。その後、卯之町教会、野村教会を兼任、旭川豊岡教会を牧会した。箱根伝道所、大井伝道所を兼務の後、〇三年から砥部教会牧師を務めた。遺族は妻の幸子さん。

【4581号】訂正

四五六二号三頁「消息欄」教師身分、「無任所牧師」を「無任所教師」に、また四五六二号、四五六三号、四五六六号、四五六七号、四五六九・七〇号、四五七四号、四五七七・七八号、四五八〇号三頁「消息欄」教師身分、「隠退牧師」を「隠退教師」にお詫びして、訂正いたします。

【4581号】教区コラム 九州教区

セクシュアル・ハラスメント事件の解決を願う 深澤 奨 二〇〇五年四月二二日、大阪高裁は、九州教区内で起こったセクシュアル・ハラスメント事件に関する裁判の判決を下した。一審判決に続いて、加害牧師によるセクシュアル・ハラスメント行為を明確に認定し、不法行為責任を問うて被害者への慰謝料支払いを命じるものであった。 そしてこの判決を受けてすぐさま九州教区は、当時の議長名で、①当該牧師への「辞任勧告」、②当該教会信徒への「主任牧師解任要請」、③山北教団議長および常議員会、教師委員会への「戒規適用要請」を発した。 しかし当該牧師は未だに主任担任教師として居座り、教団執行部や教団教師委員会も戒規適用に踏み切れぬままいたずらに時を重ねている。 判決から約十日後に九州教区総会が開催され、わたしたちは教団問安使から判決について何らかのコメントを期待したが、一言も触れられず、質疑でコメントを求めて……

【4581号】常議員会回付事項への委員会決定 世界宣教協力委員会

去る五月二三日、第34総会期第二回世界宣教協力委員会が教団A会議室で行われた。 この日は台湾の高雄めぐみ園で四年にわたる幼児教育の任に当たり、去る三月末で帰国した栢森幸子氏とインドのアラハバート農科大学で昨年より教育活動に当たっており一時帰国中の三浦照男氏を招いて、現地での活動報告を聞く機会をもった。 自然・社会環境や宗教、文化の異なる地で様々な困難と戦いながら、課せられた使命に取り組み、良い実りを生み出して来た様子を聞き、共に感謝すると共に、その労をねぎらい、これからの歩みに主の導きを祈った次第である。 その後、二人を囲んで昼食を頂きながら、しばらく懇談の時をもった。 午後からの会議では、まず前回記録の承認を行い、次に諸報告を受けた。当委員会の下に組織されている台湾協約委員会、スイス協約委員会及び実務委員会の報告があった。上田博子幹事の海外出張に関する報告、海外からのお客様との面……

【4581号】負担金未納問題の現状を報告 東京

第六四回東京教区総会は五月三一、六月一両日富士見町教会を会場に、正議員、准議員三八〇名の出席を得て開催された。 開会礼拝は松戸教会石井錦一牧師による「福音のためならどんなことでもします」と題する説教。 礼拝に続き、問安使の小林眞教団副議長、来賓小林貞夫年金局理事長、秋山徹出版局長の三名の方々から挨拶を受けた。 教団問安使小林副議長は、山北宣久議長の挨拶文を代読する形で教団の課題に言及、「正しい聖礼典執行を通して教団形成を」「教団財政の透明化」など、特に、新潟県中越地震被災教会会堂再建支援のために一億五千万円の募金協力を訴えた。 午後のセッションに入り、長崎哲夫教区総会議長は議長報告として次のように述べた。教区運営は、負担金の四割によって賄われ、六割は教団に納付。教団における東京教区の協力と責任の重さを改めてご理解頂きたい。一方、島嶼部農村部教会への互助費、教会強化費による一貫した支……

【4581号】議長報告を審議、原案承認 奥羽

第六〇回奥羽教区定期総会が、五月二四~二五日、盛岡市の奥羽キリスト教センターにて開催された(開会時の出席は正議員一一五名中一〇六名)。 開会礼拝後、組織会、議事日程の承認、新任教師紹介(教区外から三名)、総会委員選任、さらに来賓の紹介がなされた。 総会委員等の選任の後、森分和基教師(宮古)よりの按手受領願い、さらに、丸田久子氏(秋田飯島)および高橋潔氏(柴宿)よりの准允受領願いが審議され、三教師それぞれに満場一致で承認された。その後直ちに、按手礼式並びに准允式が執行され、議場全体が大きな喜びに包まれた。 休憩の後、議事に入り、議長報告ほか諸報告が順次なされた。議長報告に関しては、地方(教区)における課題を踏まえた報告であるとの評価のほか、核燃料サイクル問題への取組みのあり方等教区の宣教姿勢に対する異議、二種教職制についての教区としての見解への問い等、意見や質問が多く出された。 この……

【4581号】「聖礼典執行」めぐり激論 西東京

五月二九日から三十日にわたって、第十三回西東京教区定期総会が国分寺教会において開催された。横山幸夫牧師の説教による開会礼拝の後、議員総数二百二名中百三十名の出席が確認され、開会が宣言された。准議員承認、組織会、議事日程承認と続き、教団問安使山北宣久教団総会議長の挨拶を受けた。議場からは、「セクシュアル・ハラスメント問題」について言及がないことや「合同のとらえなおし」について説明不十分であるとの指摘がなされた。また、挨拶文中の「正しい聖礼典執行」について、議場から質問がなされ、議論が交わされた。 村田元関東教区副議長による新潟中越地震被災支援感謝の報告をはじめ来賓挨拶の後、議事に入った。教区議長報告についても様々な質問が議場からなされた。沖縄との交流ツアーが実行できなかった点について、久山康平議長は、信徒による交流を重んじて計画を進めたが、調整が難しかったと答えた。また、教団総会の報告がな……

【4581号】「地震被災」支援に集中 関東

「今総会は地震総会と心得ている」。飯塚拓也書記の発言がいみじくも、この総会の全てを物語っていた。五月三一日、六月一日の両日、大宮ソニックシテイーを会場に、正議員二六四名中、開会時一五六名の出席を得て開催された第五五回関東教区総会は、その時間も関心も、大方、洪水・地震・雪害についての報告、今後の対応に関する議論に向けられた。 議案の審議に先立つ、プロジェクターを用いての被災支援報告では、被害の根深さを再認識させられた。「雪掘りとは、悲しみを掘り出すこと」というナレーションが耳に残った。また、六日町教会の新井純牧師は、ボランティア活動発足時を回顧し「私たちの思いを超えた方が、一人ひとりを活かして用いられ、私たちを通して働かれる。一人ひとりの背後に神がおられる」と、災害支援によって生まれた地域社会との連帯・信頼関係、同労者・諸教会への感謝を述べた。 「『新潟県中越地震』被災教会・被災地支援推……

【4581号】荒野の声

▼火のような猩々緋の服折を着、唐冠纓金の兜を被った『槍中村』の姿は戦場の華、敵にとっては脅威、見方には信頼の的であった。▼筒井との戦、初陣に臨む主君筋の若武者に請われ、中村新兵衛は服折と唐冠を貸し与える。若武者は『槍中村』の形に脅える敵兵相手に、存分な働きを見せる。一方、黒皮縅の冑、南蛮鉄姿の新兵衛は、二番槍の駒を進める。敵は猩々緋の恨みを黒皮縅に復讐せんとばかり猛り立つ。▼いつもは虎に向かう羊のような怖気が、敵にある。勝手が違うと感じた新兵衛は平素の二倍もの力を振るった。しかし、兜や猩々緋を貸した後悔が頭をかすめたとき、槍が縅の裏をかいて彼の脾腹を貫いていた。▼昼ドラ『真珠夫人』で久しぶりに脚光を浴びた菊池寛の『形』、元々文庫本三頁の掌編を更に要約する愚を犯しても、紹介したかった。▼形か内容か、信仰的にも永遠のテーマだろう。内容のない形は空しい、しかし、形無くして内容は盛れない。ところで……
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