【4601・02号】教区コラム 奥羽教区

残り続ける陰
邑原宗男

この国は自然災害のため、毎年のように大きな被災地がでる。奥羽教区も何回となく被災地となり、教団社会委員会と共に救援を繰り返した。中には救援要請を断念した時もある(阪神大震災の半月前に起こった三陸はるか沖地震、最も大きく被災した教会は八戸柏崎教会、後日建て替えとなった)。
二〇〇三年五月二六日、岩手県内陸地域が大きく被災した。教区常置委員会は「三陸南地震被災教会復興委員会」を設置し、教団社会委員会と相談し協力して救援活動を被害の大きい八教会へ行うこととした。目標総額は、四五〇〇万円。中でも土沢教会は全壊に等しく、新築せざるを得なかった。多くの祈りに支えられて、地震から一年後感謝のうちに献堂した。しかし相次ぐ自然災害のため、募金目標には程遠く、土沢教会のために割り当てた当初予定額も下方修正して二九〇〇万円としたが、一四六〇口、二四四七万円となった。結果として土沢教会の少数の会員は多くの献げものをしても、なお借入金五〇〇万円を背負うことになった。教区全体として支えようと集会毎のバザーなどに協力している。他の七つの教会は支援を期待したであろう。でも土沢教会に集中せざるを得ないことを理解している。借入金残高を少しでも減らそうと祈っている。常議員会の論議にもならないが、今なお、はっきりと陰が残っている。教会の規模が小さければ小さいほど陰は大きく残っている。奥羽教区の呻きとなって響く陰が。
(奥羽教区総会議長)

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