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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4726号】北海教区との宣教協約更新 西東京

2011年7月2日

第25回定期総会が、5月29~30日、吉祥寺教会を会場に、開会時の登録数、正議員203名中127名の出席をもって開催された。
議事日程審議で、「教団総会の際に選挙や議案の賛否を指示するマニュアルが秘密裏に配布されていた。会議制を揺るがす行為だ」との強い批判があった。これに対する大村栄議長の答弁がマニュアルを肯定しているとして、更に批判意見が述べられた。一方、「強制力のない資料に過ぎず、会議制に背くものではない」との反論もあった。
「北海教区との宣教協力に関する件」では、特に、1.の「信仰告白および教憲教規を共通基盤とし」の文言を巡り、大いに議論があった。「これは未受洗者陪餐の否定を前提としているか」との問に、久世そらち北海教区議長は、明確には否定も肯定もせず、「教会の個々の歴史が存在する」とし、「教憲教規を重視するが、その解釈や対応には多様性がある」という意味の答えを述べた。大村議長は、「議論はあったが、北海教区では全会一致で可決された」ことを強調し、「協約を締結した上で、未受洗者陪餐が存在する現状を克服していく努力を」と賛成を求めた。なおも賛否両論が述べられたが、結果、125中103の賛成で可決された。
決議に基づいて、引き続き、締結式が行われた。
常置委員選挙を巡って、先ず倍数候補を選び所信を聞いた上で本選挙をという趣旨の稲垣裕一議員からの提案があった。「顔と名前さえ一致しない、出身学校に偏りがある」などが理由に上げられたが、「所信で本心を披瀝するとは限らない」「委員会や集会など教区活動を通じて候補者を知るのが本当だ」などの反対論があり、115中37の賛成で否決された。
教団問安使挨拶では、雲然俊美教団書記が、挨拶文を朗読した上で、特に東日本大震災への対応について、教団が取り組んだ緊急的対応について詳しい補足説明をした。
これに対し、東日本大震災への対応、教師戒規、教団の諸委員会委員の選考などについて、質問と言うよりもむしろ強い批判が、数人の議員から述べられた。批判の内容は、震災についてはより迅速な対応を求めるものであり、戒規については、主に、手続き、前提となった教憲教規の解釈に異議を唱えるものであった。雲然書記は、これらの一つひとつについて、丁寧に説明した。
特筆すべきは、「のぞみ教会、五日市光ヶ丘教会解散承認に関する件」。長期間教会活動の実態がない両教会の解散を教区が代行する趣旨の提案に対して、その法的根拠が問われ、財産処理問題、信徒の身分などについての懸念が述べられ、更には、「過去に於ける教会設立認可が曖昧だった」との指摘まであった。道家紀一教団幹事から、同様の問題を巡る教団の対応実例が紹介され、「今後とも信徒の調査・対応を続けるべき」との意見が述べられ、「教会自身が手続きする場合に準じて、3分の2の賛成を可決の要件とする」こととした上で、83中81の圧倒的賛成多数で可決された。
「教団年金を守るための教区推進案に関する件」は、長い間この働きを担ってきた髙橋豊常置委員が、熱情を込めて経緯、現状、他教区での豊かな取り組みを紹介し、「09年度の経常収入の1%をささげることを目標として努力する」ことが可決された。
「11年度宣教活動計画に関する件」では、宣教の三本柱として、伝道、互助・連帯、地域奉仕が上げられた。また、この実施のために、A.立川伝道推進、B.青年活動の充実、C.他教区との交流、D.被災教区への積極的支援、が上げられた。
三役選挙結果
【議長】大村栄(阿佐ヶ谷)、【副議長】真壁巌(相愛)、【書記】七條真明(高井戸)
常置委員選挙結果(半数改選)
【教職】岩田昌路(狛江)、山畑謙(小金井緑町)、道家紀一(井草)
【信徒】川原正言(南三鷹)、髙橋豊(白鷺)、小中乃芙子(永福町)
(新報編集部報)

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