4月18日(月)~19日(火)、教団B会議室にて、第37総会期第2回伝道方策検討委員会が開催された。
1日目、「幼稚園・保育園を持つ教会の課題について~能登半島、石川県、そして富山県での経験から~」と題して釜土達雄牧師(七尾教会・七尾幼稚園園長)が講演。幼稚園と保育園の違い、教育と福祉の違い、認可や運営システムの違いなどの基本的な事柄、更には教育の自由と独立、保育園の種類、認定こども園について、行政の幼保一元化と幼保一体化への変遷など、幼稚園・保育園が直面している課題が説明された。教会関係幼稚園や保育園の存在と働きは、日本における伝道の「土作り」であると講演は締めくくられた。
2日目、講演を受け教団として具体的にすべきことは何かを協議。幼稚園・保育園の責任を担う教職のスキルアップのための研修の継続的実施、相談窓口の設置、更に乳幼児教育についての研究会、全国幼稚園連合会などの教団における位置づけの明確化、また大震災被災地の幼稚園・保育園の復興の支援などの必要性を確認、年内にも研修会を実施することにした。
続いて張田眞委員により「『伝道』の定義を求めて」と題して発題がなされた。これは当員会の基礎作業として、教団において「伝道」の定義を共有していくためのものである。「伝道」と「宣教」の従来の用語の使われ方、宣教論や宣教概念の特徴の概説がなされた。そして「伝道は主から委ねられた教会の使命・働きで、宣べ伝え、教え、執り成すことで、福音を証しします」と伝道についての神学的テーゼが紹介された。グローバル化する社会における伝道的教会の形成は避けて通れない課題であると締めくくられた。従来の用語の使われ方にとらわれずに「伝道」理解を形づくっていく必要があることを確認した。
その他、青年伝道の働きのため教育委員会と協力していくこととした。また様々な活動を重ねている伝道のための諸団体のリサーチを行い、具体的に協力関係を結んでいくことを再度確認した。次回は教団の教勢分析を受けての協議、また伝道局など教団の伝道体制の検討等の協議を行う。
(小林克哉)