この度の東日本大震災の被災地域は非常に広範囲にわたっている。これまであまり報告されなかった千葉支区の教会の被災状況を、ここに報告させていただく。
東京教区千葉支区には、62の教会・伝道所が連なっている。4月25日に開催された支区総会にて配布された支区総会資料の中で、支区内各教会・伝道所の震災報告がされたのだが、震災報告をした57の教会・伝道所の中で「特に異常無し」と報告をしたのは、37の教会・伝道所であった。つまり、20の教会・伝道所が、軽微なものも含めて何らかの対処が必要な被害を受けたことを報告したということなのである。これが、千葉支区の教会・伝道所の大まかな被災状況である。
中でも特に被害が大きい教会・伝道所をここに列記させていただき、全国の教会・伝道所の皆さんに祈りの課題に加えていただきたい。
今回の震災で、千葉支区の中で一番被害が大きかったのが、北総分区に連なる安食教会である。被災状況としては、礼拝堂の土台が破損。壁に大きな亀裂。牧師館の水廻り、トイレ、風呂場が陥没、沈下。教会の庭が液状化、というものである。被害額は800万円を超える。その他、千葉台湾教会、千葉本町教会、銚子教会、佐倉教会、小見川教会、船橋教会、松戸教会、我孫子教会などに小さくない被害が出ている。
東北や福島の状況と比較するとその程度は軽微なものであり、千葉支区内でも支区の被災が軽視される危険があり、支区常任委員会では、千葉支区も被災支区であるとの自覚を持たなければならないという声が聞かれた。
千葉支区は、今回の震災対応として、支区独自で「支区内諸教会・伝道所等復興献金」を呼びかけており、120万を超える献金が捧げられている。引き続き、教団との連携の中で、復興に当たっていくことが求められるだろう。
加えて、千葉支区外からの献金として、兵庫教区被災者生活支援・長田センターと、兵庫教区播州地区から多額の献金が千葉支区に捧げられたことを報告させていただく。
(小林信人報)