第61回総会は5月25~26日、大宮ソニックシティ・小ホールを会場に、開会時、正議員265名中190名の出席で開催された。
総会礼拝の中で教師3名の准允式が執行された。
今総会では「東日本大震災」被災支援への取り組みを、緊急かつ重要な課題とし、関東教区内の被災地支援や被災教会再建支援への取り組みが報告された。
また、大韓基督長老教会京幾中部老会および在日大韓基督教会関東地方会から出席の代表者より挨拶を受け、また献金を感謝をもって受領した。
教団問安使・岡本知之教団副議長による挨拶がなされ、その中で特に「東日本大震災海外献金プロジェクト」について多く時間が割かれた。
質疑では先の教団総会における議案や選挙の取り扱いについて質問があり、岡本副議長は「共同体の規則に抵触するものは議案として提案することができない。退けるのが議長の務め。また一つの提案に二つの要請がある場合、議案を分割しなければならない。選挙については、教団の内実が反映されている。動かない信念によって完全に二分されていることが問題。対話において教団を形成していかなければならない一層大きな責任を背負い込んだ」と応答した。
各議案は協議を深めるため4つの分科会に回付され、その報告を受けて審議された。「教会互助規則変更に関する件」、「『ナルドの壷献金』推進の件」、「『部落解放センター関東教区キャラバン』受け入れの件」、「関東教区『東日本大震災』被災支援委員会設置に関する件」等が可決された。
関心を集め議論されたのは、関東教区が12年間を費やして独自の取り組みを重ね、昨年の教区総会で継続審議となった「関東教区『日本基督教団罪責告白』」議案であった。
疋田國磨呂教区議長は議長報告に「この間、『関東教区日本基督教団罪責告白』小委員会の呼びかけによって、各地区、各教会・伝道所で検討いただいたと思う。…今総会においても再度この議案を協議いただき決議となることを願う」と記した。
常置委員会提案による議案18号「関東教区『日本基督教団罪責告白』に関する件」は、2日目全日程の最後に上程され、審議された。「12年もかけたのだから、成果を得たい」「教団における『合同のとらえ直し』も12年間で変化してしまったのではないか」「主の祈りの内容を、ここで言われる罪責に限定することには違和感を覚える」「牧師の転任や新しい教会員も増え、取り組みの開始時とは総会議員が変化している」等、賛否両論共に活発な意見が述べられた。終了時間を二度延長してもなお、発言を求める議員もあり、最終的に秋山徹新教区議長が常置委員会付託を議場に諮り、賛成多数と宣した。
逝去者追悼礼拝は、三浦修牧師(埼玉和光)の司式により執り行われ、1年間に逝去された全教職・信徒が祈りに覚えられた。
四役選挙結果
【議長】秋山徹(上尾合同)、【副議長】飯塚拓也(竜ヶ崎)、【書記】栗原清(武蔵豊岡)、【宣教部委員長】熊江秀一(新津)
常置委員選挙結果
【教職】平山正道(四條町)、疋田國磨呂(大宮)、島田進(日立)、村田元(原市)、東野尚志(聖学院)
【信徒】佐久間文雄(志木)、川田光江(越谷)、滝川英子(七里)、和田献一(氏家)、小西文江(新潟)
(松本のぞみ報)